「伊豆大島ダイビング うみのわ」の海況報告

伊豆大島の老舗スキューバダイビングショップ・和光マリンが、2020年から「伊豆大島 ダイビング うみのわ」になりました。

撮影に行ってきました。

2011年02月24日 04時13分17秒 | 秋の浜
 今日は雨でしたので、海に潜りに行く事が出来ました。
デジカメの電池も充電して秋の浜に行ってきました。
浅場は17℃ありましたが、深場の方はまだ16℃でした。
それにしてもウネリがなかなかとれません。


 今日、最初の画像はアヤメカサゴです。



 水深30m付近に多い綺麗な色をしたカサゴになります。
そう珍しい訳ではないのですが、深場にいるので目に入る機会は少ないかと思います。
さて、お腹が膨らんでいますね。抱卵しているのでしょう。
産卵シーンを見たいとは思うものの、この時期はさすがに…。


 次の画像はイサキの群です。



 相変わらず群れています。
今日はこれ以外にもマトウダイ×3・アサヒハナゴイ・アカボシハナゴイ・スジハナダイなどなど、多くの素晴らしい被写体はあるものの、全て動き回られ逃げられたので撮影を諦めました。


 水深を上げていくとイガグリウミウシがいました。



 冬場に多いウミウシになります。
前回潜った時は、このバージョンで無い個体で個人的には、そのタイプの方が好みでしたが、今日の個体は大きく近寄っても触角などを引っ込めなかったので、それはそれで良かったです。


 その近くではネコザメが見られました。



 80㎝近くある大きな個体でした。久しぶりに見ましたかね。
ウネリがあって敏感になっていたのか、私が撮影していると泳ぎ去ってしまいました。


 ここからは浅場で撮影した画像です。まずはチシオコケギンポです。





 少し小ぶりなサイズの赤い個体です。赤くて小さい個体は本当に久しぶりに見ました。
臆病なものの、動きは激しい個体でカメラを構えると引っ込んでしまいますが、そのまま粘っていると巣穴から体を出したりしました。

 次はニシキウミウシです。







 相変わらず見る事が出来ます。本当に一年中観察でき感じがします。
今日は大きい個体だったので触覚などをアップで撮影してみました。綺麗なウミウシですね、レア感は非常に無いけど…。


 次はコウイカです。



 コウイカの仲間が、このような行動をしている時は産卵している可能性が高いです。
でも、時期的にはもう少し先のような気もします。今時期はヤリイカのはずですが…。
気になってカイメンの奥をのぞくと…



 カイメンの中に白い物が見えます。これがなのでしょうか?


 最後はムラサキゴカクガニです。



 ん~、解りにくい。ウニの中央の穴に居るんですけど…(一部分しか見えませんが)。
ここ数年、あまり見かけていなかったように感じます。

本日は山です。

2011年02月23日 04時11分28秒 | その他
 陸仕事に追われる毎日ですが、海には潜っているんですよ。体験ダイビングとかで。
最近は水温が16℃位です。所により、もう少し暖かい場所も狭い範囲で感じられます。

 で、今日は三原山に行ってきました。
とはいっても、歩いたわけではありません。

 去年の9月に大島は日本ジオパークに認定されました。
それで今年の椿まつりの期間中に三原山でスライドショーで「バーチャルツアー」をやっています。
その解説をネイチャーガイドとしてやってきました。

 バーチャルツアーのコースですが、山頂口~温泉ホテルにかけてのコースです。
歩くと約6キロほどのコースです。


 ちなみに山頂口から見える景色は、こんな感じです。



 ダイバーの方は案外、三原山に登った事が無い方が多いと思うので見るのが初めての方もいるかもしれませんね。

 山頂付近から下に黒く見える所が1986年の噴火で流れた溶岩の跡です。
右側手前が1951年の溶岩流跡で、左奥が1777年(江戸時代)の溶岩流跡になります。
ちなみに三原山は1777年に噴火した時に出来ました。

 噴火の時に中央火口から上がる火柱を昔から『御神火』と呼んで崇められてきたそうです。
私的には焼酎の名前の方がインパクトにありますが…。

 ちなみに1986年の噴火の時、私は小学生で実家の伊豆半島から見えた噴火の景色などを見て、「綺麗だな~」と思っていました。
夜見ると本当に赤くて綺麗だったんですよ~。

 今日はスライドショーを見に来る方が多く、8回やり合計約90名近い方が見てくださいました。

 ちなみにダイバーに馴染みがある野田浜のアーチ立派なジオサイトなんですよ。


 ここで詳しく説明してしまうと…、なので今日はこれで終了です。
大島の海は面白いですが、陸にも色々なスポットがあるわけです。
そんな訳で、今日のネイチャーガイドとしての山のガイドが終わった訳です。

バッテリーが…

2011年02月20日 04時04分53秒 | 秋の浜
 久しぶりに潜りに秋の浜に行ってきました。
風の影響もありウネリはありますが、潜るには問題が無い程度でした。水温は15℃で、日光が無いので海中は暗かったですが透明度は良かったです。


 ウミトサカ方面に行ったので、最初は浅場を泳いで移動しました。
途中、ツバメウオの成魚が泳いでいました。
成魚を見たのは、いつ以来でしょうか? そんな訳で急いでデジカメの電源を入れると…。
バッテリー切れで撮影不可でした…。
せっかくのチャンスだったのに…。
ちなみにツバメウオは、鰭がボロボロで弱っているような感じでした。


 凹んだ気分ままウミトサカ方面を再度目指しました。
途中、イサキの群・テングダイ・レンテンヤッコなどを見ながら移動すると、水温が15℃でも魚影は濃いと思いました。


 ウミトサカ方面ではムツの群・アヤトリカクレエビ・ガラスハゼ・ヒラメなどが見られました。
ここで目を引いたのはイタチウオです。
特に珍しい訳ではないのですが、今日目にしたのは体長10㎝程度のサイズです。
過去に見たイタチウオの中では最小サイズです。
そうイタチウオの小さいサイズを見る事は今まで無かったんですよね。何気に口の下にあるヒゲみたいな物の数も少なかったです。


 浅場に戻り始めるとヨメゴチが砂地にいました。
ヨメゴチも久しぶりの観察です。
少し近くによると鰭を全開にしてくれました。その鰭の模様が非常に綺麗で撮影できないのが悲しくなるほどでした。
近くではアカスジカクレエビ・イソバナカクレエビ・ミスジスズメダイも見る事が出来ました。
ふと視線を上げると目の前をマトウダイが横切っていきました。


 更に水深をあげると今度はウミウシが多く目に入りました。
イガグリ・シロ・キイロ・アオ・ニシキ・ハナミドリガイ・チゴミドリガイが観察できました。
今年はミノ系のウミウシが少なく感じます。



久しぶりの海

2011年02月17日 04時18分15秒 | 秋の浜
 久しぶりの更新になります。
 今日は午後から雨になり、外仕事が出来なくなってしまったので久しぶりに秋の浜に潜りに行ってきました。
海はウネリがあるものの静かで、水温は16℃ありました。


 最初の画像はハナミドリガイです。



 随分と個体数が増えてきているように感じます。
個体数が多いとはいってスルーせずにジックリと観察すると模様が個々に違うので、見比べてみるのも良いかもしれません。
意外に綺麗な色をしている個体がいるので、その辺りを気にして観察するのも面白いです。


 次はナガレモエビSPです。



 今日は一番大きな個体は見つかりませんでした。でも、この個体も以前に比べ大きく成長していると思います。


 次はハナミノカサゴです。



 胸鰭を広げていると綺麗なので良い被写体になるかと思います。
でも、鰭を広げると横に大きくなってしまうので、全てを入れて撮影するには少し問題があります。
全部鰭を入れる事が出来たとしても、被写体から離れてしまうので…、何か良い撮影方法を探さなくてはいけませんね。


 次はカスザメです。



 砂に埋もれていましたが、クッキリと体が解りました。
お腹を見ると少しフックラしていました。卵を持つには少し時期が早いですが、もしかしたら既に持っているのかもしれません。
今日の個体は非常に大きな個体で、全身を入れる為に結構離れて撮影しました。


 次はビシャモンエビ・イボイソバナガニです。





 両方とも随分と大きく成長しました。が、ペアにはなっていません。
ペアになると面白いんですけど…。


 次の画像はセレベスゴチです。



 逆に、こちらはペアで観察が出来ました。
もう1匹は非常に小さく、画像の個体の周りを跳ねるかのようにしてピョンピョンと動き回っていました。
上手く寄り添ってくれれば良かったのですが、動かれると移動範囲が大きく見失ってしまうほどでした。


 次はイロカエルアンコウです。



 本当に久しぶりに小さい個体を見に行ったら、同じ場所で観察できました。
相変わらず小さいのですが、それでも少しは大きく成長したように感じます。


 最後にチゴミドリガイです。



 こちらも小さいですね。
ハナミドリガイに比べると小型になりますが、こちらも個体数が増えてきています。
粘り強く岩肌や根の壁を探すと見つける事が出来るかと思います。

上京します。

2011年02月09日 18時55分03秒 | その他
 全く海とは関係ない話になりますが、上京します。ん~、久しぶりに東京の地を踏みます。



 さて私事で申し訳ないのですが、

この度結婚します! 私ではなく妹が。

 そんな訳で結婚式に出席する為に、明日から上京します。
妹と結婚相手は警察官なので、披露宴も大量の警察官で溢れます。

 逮捕される事無いよう、兄の勤めをしてまいります。


 そんな訳で、また海況報告が…  皆様、本当にスミマセン。

今日も潜ってきました。

2011年02月06日 16時36分24秒 | 秋の浜
 以前、発表しましたが1~4月まで和光マリンでは「第3週末が熱い!」というキャンペーンを行っています。
詳しい事は、こちらをご覧下さい。

http://www.wakohmarine.com/wm/wnew/

 今日も秋の浜に潜りに行ってきました。
昨夜の北東の風の影響で、若干ですがワサワサ感が残っていましたが静かな海です。
ENして思ったのが「昨日よりも冷たい」です。水温は浅場で15℃、深場で14℃でした。
やっぱり体は敏感で、昨日よりも潜水時間が10分短かったです。

 最初の画像はハワイトラギスです。



 どちらかと言えば南方系の種になると思います。
数年前に見かけるようになってから個体数が増え、体長も大きくなっている感じがします。
大島で普通に見る事が出来るトラギスの仲間と比べると、少し深場に生息していると思います。


 次の画像はマトウダイです。



 やはり冬の生物ですね。水温が下がった途端に水深30m付近まで上がってきていました。
この個体は先日撮影した大きい方の個体だと思います。
尻尾についているゴミ?見たいなのが同じだからです。


 次の画像はイロカエルアンコウを2匹紹介します。







 上の画像2枚は同じ個体です。
撮影していたらエスカを伸ばしているのが解ったので、エスカも撮影してみました。
お腹は膨らんでいたので何か食べたとは思うのですが、また食べようとしているとは…、食欲旺盛ですね。
 この2匹は、長い間だいたい同じような場所で観察できています。


 次はサツマカサゴです。



 エスカを出しているイロカエルアンコウの近くの海底で観察できました。
ピントがイマイチだ…、カメラは何処にピントを合わせたんでしょうかね~。


 次はウデフリツノザヤウミウシです。



 今日は大きさ比較の為に私の親指を入れていました。
少し小ぶりなサイズでしょうか。


 その近くではウスイロウミウシ・ニシキウミウシです。





 ウスイロウミウシは春~初夏にかけて見るイメージなんですけどね、見る事が出来ました。
 ニシキウミウシは本当に変異が多いです。色彩だったり、触覚~二次鰓にかけての形やら。今日のサイズは少し小ぶりで撮影しやすいサイズでした。
 この2匹は、アオウミウシ・サラサウミウシ・コモンウミウシと一緒に大島では見る機会が多いドリース系の仲間です。


 次の画像はアオリイカの群・イサキの群です。





 中層を見上げたら群れていました。
 アオリイカは画像の中だけでも30匹位は写っているのではないでしょうか。
 イサキの群は、途中から流れが出始めてから捕食を始めたようで口をパクパクさせていました。


 ここからは浅場で撮影した画像です。
ますはニラミギンポです。



 南方系の種なので寒いんでしょうね、泳ぎ回るよりも穴に入っている事の方が多いです。
今日は興奮していたようで筋模様が出ていました。


 次はベニカエルアンコウです。



 ここ数年で本当に個体数が減ってしまいました。昔は探さなくてもいたのに…。
この個体を撮影しようと思ったらファインダーから一瞬で姿を消しました。
周りを探してみるとカイメンの裏側に避難していました。その動きはカエルアンコウの仲間とは思えない程、俊敏でした。


 最後はコノハミドリガイです。



 浅場のウネリで飛ばされたようで泳いでいました。
とは言っても、私が見る限りでは「泳いでいる」ではなく「溺れている」感じがします。


 また明日から、陸仕事に励む毎日になりそうです。雨だったら潜りにいけるのに…、寒いけど。
 

久しぶりの海

2011年02月05日 17時06分47秒 | 秋の浜
 ここの所、更新が疎かになっていて申し訳ありません。それにもかかわらず、毎日のように更新をチェックして下さっている皆様には大変感謝しております。
別に怠けている訳ではないんですよ、シッカリ陸上仕事に毎日頑張っている今日この頃です。

 以前、発表しましたが1~4月まで和光マリンでは「第3週末が熱い!」というキャンペーンを行っています。
詳しい事は、こちらをご覧下さい。

http://www.wakohmarine.com/wm/wnew/

 さて久しぶりの海という訳で秋の浜に潜りに行ってきました。
水温が低いであろうと思い覚悟して潜りに行ったら水温が16℃ありました。
先週の寒い気温の中の14℃に比べると、月とスッポンです。思わず76分潜ってしまいました。

 今日はウミトサカ方面に行ってきました。
浅場を移動していくとレンテンヤッコが多く目に入ります。
キンギョハナダイ・スズメダイの群も多く感じます。

 最初の画像はクマドリカエルアンコウです。



 生き残っていました、素晴らしい事です。
ここまで来たら是非、越冬してもらいたいですね。後、1ヵ月くらい踏ん張ってくれれば…。

 その後、移動しているとマグロが泳いでいました。
中層から一気に海底付近まで下りてきて一気に浮上し沖に消えていきました。
レンズを外したり電源を入れたり、一生懸命やってはみたものの…、それ以上は聞かないで下さい。

 その後、ウミトサカ付近に行き撮影した画像です。



 ん~、光が足りない…。解っていたものの…。
やはり内部ストロボだけでは足りないですね。2つ欲しいですね。
ちなみに手前に写っている小さな魚はネンブツダイです。

 次はテングダイです。



 少し小ぶりなサイズです。
大きいのと比べると背鰭の湾曲具合と言うか、大きさが違います。私はその辺りで体長を見比べています。
浅場を移動中にも2個体観察できました。

 次はアヤトリカクレエビです。



 同じ場所で観察できています。この種にしては大きな個体だと思います。
だいぶ前には同じ場所で6個体も観察できたのですが、どこに消えたのでしょうか。


 ここからウミトサカから離れ、浅場に戻り始めました。
画像は移動中に見つけたタツノイトコです。





 この生物も冬を代表する生物だと思います。
最初の画像は擬態している雰囲気を出そうと思ったのですがピントが全く合わず…。
なので、顔をアップで撮影して終わりました。

 水深を上げゴロタ地帯ではツルガチゴミノウミウシがいました。



 少し体色が違う感じがしますが、たぶんツルガチゴミノだと思います。
 このウミウシはウミウシの卵を食べるウミウシです。
ちなみにここではミドリアマモウミウシの卵を狙っていたのではないでしょうか。



 これがミドリアマモウミウシです。
地味で小さいウミウシです。この画像は浅場で撮影したのですが、これでも超巨大サイズだと思います。


 ここからは浅場で撮影した画像です。
まずはコガネミノウミウシです。



 いつも縮んでいて全身が解らず黄色い部分を見て「コガネミノだ」って見つける事が多いのですが、
今日みたいに全身がビヨ~ンと伸びていると雰囲気が変わって綺麗ですね、体が透明で中も少し見えるし。

 次はキイロウミウシです。




 最初の画像の個体から10m暗い離れた場所に下の画像のがいました。
下の画像は食事中で2個体います。
1匹は、かなり中まで食い込んでいますね。相当がっついてたべているのでしょう。

 次はハナミドリガイです。



 縮んでいる個体とはいえ、少し太い感じがします。例年に比べると相当早く個体数が確認でき、大きさも大きいです。

 最後はキリンミノです。



 本当は、この隣にいたヒメゴンベを撮影する予定だったのですが、逃げ回られてしまい結局は諦めて動かないキリンミノを選びました。