若い人達へ

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金八先生の教えー「命を粗末にするな。頼むから大事にしてくれ」を大切にしよう

2011-01-22 08:11:15 | 意見発表
1月22日付 編集手帳(2011年1月22日01時16分 読売新聞)

 ホームルームの時間に金八先生(武田鉄矢)が語る。「青年期に入った男子の製造工場では、1日に約7000万の精子を作ることができる」◆そのうちのたった一つが卵子と結びついて、人はこの世に生まれる。別の精子であったなら、お前たちはここにいない。お前たちという人間は、ごく稀(まれ)にしか生まれなかったんだぞ。「わかったら、稀にしか生まれなかった命を粗末にするな。頼むから大事にしてくれ、いいな」◆中学校を舞台にしたTBS系ドラマ『3年B組金八先生』の一場面である。小山内美江子さんの脚本を『テレビドラマ代表作選集』(日本放送作家組合編)から引いた◆この第1シリーズ・第6話を見た中学生もいまは、思春期の子供をもつ父親、母親になっているかも知れない。1979年(昭和54年)から30年余り、第8シリーズまで続いたドラマは、3月放送の特別版で金八先生が定年退職し、終了するという◆頼むから、命を大事にしてくれ――金八先生の言葉が、いまほど切迫して響く時代はない。ドラマは終わっても、第1シリーズの主題歌そのままに永遠の『贈る言葉』だろう。



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