義父の入院先の主治医から、「義父の容態について話がある」とのことで、近親者が呼ばれた。佐賀の入院先病院まで、取り急ぎ、妻と2人で駆けつけた。予想していたとおり、死期が近いことを告げられた。自力で食事が摂れず、腹水も溜まってきて、意識の混濁も見られるらしい。この状態では、いつ急変してもおかしくないらしい。多臓器不全を起こす可能性が高いとのこと。83歳である。いよいよ覚悟を決めざるを得ない。胃の全摘手術をしてから、一度も快復することなく、死期を迎えることとなった。義母と妻の姉と4名で昼食を囲みながら、話は自ずと「亡くなる日」や葬儀の話になる。お互いに11月のスケジュールで、どうしても抜けられぬ用事があり、何日過ぎまでは、なんとか延命してもらいたい等。好き勝手な要望を言ってはみたが、それは「神のみぞ知る」ことである。
おしまい
おしまい