僕のありえない日々

受け入れがたい日常について

俺の屍を越えていけ

2012年09月24日 | 笑えない話
僕は、人付き合いがとても苦手なわけで。
さらに小学生の頃から勉強が苦手で、運動もできなかった。
小学3年か4年の頃。それまで成績が2ばかりだった僕が、3をとったことがあった。
その成績表を見た母親が、「ご先祖様に感謝しないと」と仏壇に手を合わせていたことが記憶に残っている。

運動もできなかった。
劣等感っていう言葉は知らなくても、それは体に染み付いていた。
なんとなく「みんなとは違う。頑張れない僕」という感覚が、さらに友達との壁を作った。

だが、親の愛情はなんとなくわかっていた。
(父親には何度も蹴飛ばされたことはあったりしたが)
多分、そのことが僕自身を路線変更に導いたきっかけなのだと思う。

褒める所が少ない僕には、他人から褒められたという記憶が薄い。
その反作用なのか「誰かに認められたい」「褒められたい」「見捨てられたくない」という気持ちが自分を動かすことがある。
それはそれで問題はある。褒められるために、認められるために生きているわけじゃないから。



そして

僕のもとに、男の子が生まれてきた。
僕の遺伝子を継いでいる彼は、残念ながら僕に似ている。

算数も早くできなかったり、漢字ドリルも遅かったり。
かけっこもびりで。
お休みの日は家で遊んでいる。

だけど僕に似ず、いいところもある。
折り紙名人で、恐竜博士で。
好きなことは、みんなが幸せになること。

彼は、僕が感じていたような惨めな気持ちになることはあるんだろうか。
寂しい気持ちになることがあるんだろうか。
それを自分自身で乗り越えられるんだろうか。

僕が彼にできることはなんだろう。


Ken Hirai - 思いがかさなるその前に
この歌を何回聴いても涙が出る。
彼の前でこの歌は歌えない。


――――
君の目に映る青空が
哀しみの雨に滲んでも
そんなときは思い出して
笑い合えた今日の日を

その手のひらは虹もつかめるさ
君だけの歌を探しに行こう

誰といても一人ぼっち
唇噛みしめるときには
またここに来て同じ空を
何も言わずに眺めよう

ねえ いつか君は君の夢を忘れてしまうのかな
そんなときは瞳そらさずに君と向き合えるのかな

言葉にならない思いだけ
強く手を握ろう
――――