僕のありえない日々

受け入れがたい日常について

あなたの希望をジャンククラッシュ!

2008年10月17日 | ありえない
「今日、弁当を交換してください!」

僕「えぁ?」

突然、若い人に弁当を交換してくれと言われた。

「いいじゃないですか!交換してくれるって前に言ってたでしょう?」

確かに・・・そんなことを約束した覚えがあるなぁ。

彼は嬉々として申し出ている。

彼の実家は県外にあるので寮に下宿している。
そのため毎日その寮のお弁当を食べているわけなのです。
こんなことをお願いするなんて、どんなお弁当なんだか大体想像はつく。
しかし、残念ながら僕のお弁当は定番の・・・

100円レトルト

今日は100円レトルトの「牛丼」にしてみました♪

彼はそんなこともぜんぜん知らないで

「弁当を交換してください!」

と僕に言っているわけだ。

彼は、僕が毎日おいしいお弁当を食べてると思ってるんだろうなぁ。



僕「うるさいなぁもう!わかったよ!昼休みに持っておいで!」

「本当ですか!やったぁぁ!」

さぞ、おいしいお弁当だと思ってるんだろうなぁ・・・





そして昼休み。





「弁当を持って来ました!」

僕「よし。そのかわり条件がある」

「え?」

僕「1、弁当の交換は今日だけ。二度としない」

僕「2、今後、お前以外の誰とも交換をしない」

「はい!いいですよ!」

僕「3、」




僕「交換したあとで中身を見て『やっぱりやめた』って言わない」




「え・・・え?」

僕「それでも交換するか!」

「は・・・はい」


契約成立




僕「じゃぁこれをあげよう」

と、弁当袋のまま、中身の見えない状態で渡しました。

「うふふふふ・・結構重いじゃないですか!何が入ってるのかなぁ」

すると、それを見ていた職場の人が

職場の人「そのお弁当って、ご飯しか入ってないんだよね?」

「え?」

僕「あけてみろ」

「え?」

僕「ここであけてみろ」



・・・・・・・・・・・

彼は袋をあけて、その中身を見た。




「えぇぇぇぇ!?」





僕「僕の弁当は毎日これだ」

「まじで!?そんなぁぁ!」

彼はがっくりと肩を落として、自分の持ち場へ帰っていった。





けど、彼が毎日食べているお弁当も残念ながらたいしたことなかった。

マカロニサラダ
高野豆腐
野菜炒めチョコット

一番おいしかったのが鮭フレークじゃ悲しいよなぁ・・・。
肉も油も足らない。
そりゃ交換してくれって言いたいわなぁ。
ちょっとかわいそうなことしたかな?





そして午後。

また彼と会った。

「ごちそうさまでした。僕のお弁当はどうでしたか?」





僕「おいしかったよ!ありがとう!けどあれが毎日じゃちょっと物足らないよな!」




「な・・・・・・」


「何が入ってたの?ねぇ!今日は何が入ってたの!?」






二度と弁当を交換してくれとは言わないだろう。


久しぶりにすごくおもしろかった。