VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

松下、パルックボールと省エネ政策

2008年06月09日 | 住宅業界
松下電器産業が松下グループの「あかりのエコ」戦略と、「電球型蛍光灯」の新製品を発表。

洞爺湖サミットを控えた6月環境月間、この日は[福田ビジョン]の中で一際、具体的な対策として挙げられたのが
『2012年までに白熱電球を省エネ電球に切り替え』。大企業のアクションはは政策とのリンクが用意周到・・・

松下電器産業(株)照明社の伊藤清文社長が、まず環境対応の取り組みを発表。
1936年に電球生産を開始以来、「♪明っかっる~いナショナル♪・・・」のCMで照明事業を展開、電球型蛍光灯パルックボールも普及。
 
伸び続ける家庭部門のエネルギー消費、照明はその16%を占める。電力効率の悪い照明を高効率の商品に置き換え提案をしてゆく。
 
ちなみに、従来の白熱電球に対して新商品の消費電力は▲80%減という。

新商品「パルックボールプレミアQ」の特徴は、“瞬時に明るい”こと。
あの蛍光灯電球特有の、じわ~っと明るくなってくるもどかしさが無くなるらしい(点灯約1秒後で従来非1.5倍の明るさ)。
 
その技術は蛍光管の内側にクイックランプを入れ、補助的に点灯させるハイブリッド点灯方式。 
(私は待てない時間では無いので、もったいない気がした)

照明器具を担当する、松下電工(株)照明事業本部の松蔭邦彰本部長から環境対応を発表。 (松下電器は電球/蛍光灯のみ生産)
 
20年前の照明器具と比較、置き換えでCO258%削減。「パルックボールダウンライト」なんてのもあるんだ?
ウチの家には電工の商品「HomeArchi」シリーズのブラケット照明が幾つかあり、それに使えるパルックボールは無いのか聞いた所
まだ、そこまで小型は無いらしい。E17口金型など現在対応不可能なタイプへの新商品開発も進んでいるという。

今年度の「パルックボール・シリーズ」の販売目標は2000万個。電球形蛍光灯シェア5割強という松下電器であるが
「海外戦略はどうなっているのだろう?」と疑問に思った所、
照明世界最大手のPHLIPS(フィリップス、オランダ)の販売数は3億個/年、規模がケタ違いのようだ。

世界マーケットでは「性能は高いものの、まだまだ後発。挑戦中です」と開発担当者。中国アジアあたりから少しずつ仕掛けているようである。