VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

洞爺湖サミット「ゼロエミッションハウス」

2008年06月30日 | 住宅業界
札幌から戻って週末は自宅で過し、また月曜日、北海道へ飛んだ。
今度は洞爺湖サミットの国際メディアセンターに建設された『Zero Emission House(ゼロエミッションハウス)』のオープニング式典&内覧会。
国際メディアセンター(IMC)はルスツリゾート内に設置され、新千歳空港から直行バスで約2時間弱。
                       (サミット警備モードで全国から警察官が集まっている)
 
途中、トイレ休憩のフォレスト大滝には“1億円の公衆トイレ”があった。(竹下内閣の「ふるさと創生1億円」?)大理石ピカピカ!
   

ルスツ会場到着、G8+EU旗(左)と中国など新興国を含めた拡大16カ国の旗(右)。あれっ?もっとあるなぁ・・・
  
緑に囲まれたタワーを向こうに見た、新館側に国際メディアセンターが建ち(右)
  
「ゼロエミッションハウス」はその前に建つ、黒い平屋一戸建て。屋根には積水ハウスの瓦型太陽光発電システム(14.5kW)。
 
この「ゼロエミッションハウス」は、国際メディアセンター内に外務省が主催する[環境ショーケース]と連動して経産省がNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と産業技術総合研究所と企画したもの。
オープニング式典では、新藤経産副大臣を中心に積水ハウス和田会長、東京ガス島原社長などが並んでテープカット。
 
ブラジル行きで参列できなかった甘利大臣に代わり新藤副大臣がご挨拶「CO2排出量が0になる取り組みを世界に発信したい」と。
「特に積水ハウス様には多大なる貢献を頂き・・・」と強調する新藤副大臣、50社の協賛社の中でも特別扱い感。
 相当多額の援助のようで・・・和田会長様様! 

今日、遥遥東京から取材にやってきた住宅系プレスは住宅産業新聞池上社長(左)と私くらい・・・積水ハウスの高原広報部長と。
 
屋根の北側は苔で緑化、ヒートポンプ給湯機(松下電器)や燃料電池システム(トヨタ自動車)も並ぶ。
  
経産省の喜多見住宅産業窯業建材課長(左)と、積水ハウス・温暖化防止研究所の石田所長。さて、中へ入ってみよう・・・
  和と自然を感じる演出

早速、お目当てのASIMO(HONDA)に会えた!生活空間で活躍することを想定して開発されているだけあって
リビングにてゲストをお迎えする練習も板についていて、ご挨拶からスムースにお茶出しも。
  
  後ろ姿がカワイイ
キッチンはIHクッキングヒーター搭載のサンウェーブ工業の「スタイルキッチン」が入っている。
  
家電各社の商品も展示、スチームオーブンは松下電器産業。右は松下電工の家庭用HEMS(家庭の電気使用量が分かって省エネに取り組める)
 
積水ハウスの地震動エネルギー吸収システム「シーカス」(左)は省エネ性能とは関係なさそうだが・・・
ハイブリッド断熱ボード(アキレス/松下電器産業)はここで展示されているが、積水ハウスの商品では搭載していない。(価格が高くなり、まだ費用対効果的に合わないようだ)
 リチウム電源装置(九州電力・三菱重工業)
SANYOの水を使わない洗濯機、MRC・ホームプロダクツのソーダバス、右は発電窓ガラス(日本テレコミニュケーションシステム)。 
  
有機EL照明(山形県産業技術信仰機構有機エレクトロニクス研究所)は蛍光灯に代わる次世代照明。
  
左、SONYの有機ELテレビ。右は富士通、未来の省エネパソコン。絹織物の外装。
  
寝室には、アザラシ型ロボット‘パロ’ちゃん(産総研、知能システム)。その癒し効果はギネスブックに登録済。
  

別棟には、家庭用燃料電池3台(灯油・都市ガス・LPガス)設置され足湯を提供。ENE・FARM、09年から本格稼動する。
  
同じ会場で、電気自動車など次世代自動車の試乗も行うようだ。左は高速充電器。
 バスも電気自動車 
  

国際メディアセンターは仮設建物ながら手の込んだ設計(日本設計)。プランターのブラインドのような緑化壁にクレーンで植樹中?
 

明日からは、外務省のサミットIDを持っている関係者しか入れない「ゼロエミッションハウス」。
各国のプレスが、どれだけ関心を持って紹介してくれるだろうか? 足湯の良さは分かるかなぁ・・・

会期終了後、積水ハウスが建物を引き取る予定。ASIMOは居ないが着ぐるみで対応したりして(笑)

さて、慌しく北海道ルスツへ日帰り出張の私。新千歳空港で海鮮丼の蕎麦定食を夕食にしピカチューに乗って東京へ戻った。
(空港では松下電器が省エネ家電を並べて展示し、イベント開催中)