四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

第五十四番 延命寺へと (1)

2006-04-15 15:51:53 | 四季
1997 6/6 (35日目)
AM5.00 起床 体操 
朝食の時、女将さんと話しをていて、私が地図を持って居無いのに
ビックリされて、車での巡拝用の地図を、持って来てくれた。
何方かが、忘れて行かれた物ですから、使って下さい。  合掌。
天気が心配で、リュックにカバーを掛けた。

AM7.00 スタート
ご夫婦に見送られて、山荘からの下り坂を下り、196号線へと向かう。
瀬戸内海は目の前に在る。
曇天・・・湿度が高い・・雨に成っても可笑しくない。
車が渋滞している・・・通学の自転車が多い。
北条市に向けて、ひたすら・・歩き続けた。
海岸線は、墨絵の様だ・・・美しい。
AM8.20 休憩
足に空気を・・・雨がポッポッと、やって来た。
AM8.30 スタート
心経を唱えながら、ひたすらに、歩き続けた・・・雨が激しく降り始めた。
郵便局の玄関脇で、失礼してカッパを着用させて頂く。
近所のおばさんが来て立ち話・・歩く事は良い事・・・自分の体は、自分で
気を付けないと・・・と、健康談義が続いた。

一区切り着いた所で、激しく降る雨の中に出た。
歩いていると、足の感じで水が浸入して来た事が分かった!!!。
国道196号線 左手に海を見ながら・・・歩きに歩く・・・。
海を覗くと、30CM以上の魚が(鯔?ボラ)群れをなして泳いでいた。
食事をと思うが、中々それらしき店は無い。

やっと雨も止んだ頃、一軒の店が見えた・・前にベンチがある。
AM12.00
おばちゃん休ませて~。 良いよ~。
パンと大きなトマトを買う。トマトはお食べ・・上げるよ。
食べていると、バナナ三本と、お茶一缶を持って来て、お食べ・・と、
ご接待・・合掌。 
靴の中に、水が浸入する程の雨だったので、リュックの外のポケットに
入れた地図を見ると、カバーをして置いたのに、かなり濡れていた!!!.

おばちゃん、ティシュペイパーある~。
何に使うんや?
本が濡れたんで、一ペイジずつに紙を挟んで、貼り付かない様にするんです。
それなら、トイレットペイパーが良いと・・・持って来てくれた。
一頁毎に、紙を挟む作業が続いた。

雨も止み・・瀬戸内海も広がり・・遠くに山が連なる・・・。
あれは、広島や・・・と、おばちゃん。
ゆっくりと天気は快復して来た。
今夜は何所に泊まるの?。 
大西町のビジネスホテルに泊まります。
「つよし」やろ・・・電話してやる・・・即 電話・・OK!!!。
内の旦那と、つよしの旦那とは同級生や~。
サービスする様に、よう 言うとくは~。

ほんまに親切なおばちゃん・・・重ね重ね、お礼を言って別れた。
暫くして振り向くと、おばちゃんが見ていた・・・手を振って挨拶・・。
何かが繋がった・・・・・。
        南無大師遍照金剛 

PM1.00 スタート
太陽が顔を出した!!!雨の後なので「蒸し暑い」・・私の一番苦手の所だ。
二回 車のご接待があったが・・・申し訳ありません。
お一人の方から「ドリンク」一本頂だいた。
後の方からは、かなり強く「乗りなさい」・・・四国では、乗り物に乗らない
と決めて来ましたと、説明して納得して頂いた。ありがとう御座います。

今日も、実に良く歩いた・・・後半は、足に太陽と空気・・湿布薬を張替え
ながら、人の親切に支えられながら・・・感謝・・合掌。

PM4.00 「ビジネスホテル つよし」に、到着。
お上さんが、笑顔で迎えてくれた。 (写真の美人ママ)

洗濯から、一番風呂・・・広々とした風呂・・温めの風呂・・体から疲れが
ス~と消えて行く。
体重58KG 5.5KG減った!!!。
洗濯物・・乾燥機へ 250円

明日は、延命寺さん参拝の後に、今治市の大丸で「靴」を買い替えよう。
ここまで、約九百キロ良くぞ頑張ってくれた・・ご苦労様でした。
補修した部分も取れて、もう限界だろう。

今思うと、神戸さんと歩いていた時に、道の凹みで右足が「グラッ」と、
来た時には、一瞬「捻挫」と、息が止まる思いをしたが、この靴はハイカット
だったので、助かった。

「つよし」での夕食は、毎日歩く者にはありがたかった。
味・量・種類も豊富で、大満足でした。
同宿には、近くの工事に来ている、労働者の方々十名と一緒であった。

毎日 同行二人・・金剛杖を突きながら・・・一人で歩いているが、大師と
一緒の感じが強い。
又、私と家内の祖先の方々の、強い後押しを感じている。

 * 宿泊代 5.800円

 * 歩いた距離 30.7KM 累計 894.5KM

 (後で思った事だが、巡拝中にお世話に成った方々の、写真を撮って置けば
  良かった・・・後の祭りであった。)