四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

第四十五番 岩屋寺へと (3)

2006-04-02 16:21:43 | 宗教
1997 6/3 (32日目)
AM5.00 起床 体操 湿布薬の効果あり。
今日も一歩一歩行こう。 梅雨入りも近いらしい?

「他人は、自分を映す鏡である」
ここの小母ちゃんの様に、何も引っ掛かる物が無く、ス~と話が弾む人と、弾まない人
も居る。因みに、小母ちゃんの第一印象は、感じの良い人であった。
 つい、第一印象で人を見たり、計ったりする事が有り、後で修正をする事がある。
自分の心を、大きく広くしながら、人と接すると、相手も心を大きく広くしてくれる
・・・自分の姿を映してくれる「他人」を、小さな物差しで計る事は、止めよう。

今日は、45番さんから・・・>44番さんへと、歩く計画だ。
小母ちゃんに、一宿のお礼と、湿布薬のお礼を述べた。

AM7.00 スタート
右手に清流が流れ・・・時々藍色の「渕」が在り、川の姿を美しく、している。
全く久し振りに、逆方向から遍路さんらしき「お婆さん」がやって来た。
挨拶・・立ち話・・野宿をしています・・お金が無い~~~。
前に、ご接待で頂いた飴と千円を、遍路から遍路さんへご接待した!!。驚きの顔!・・

途中に公衆電話があったので、家に電話を入れる・・家内が出たので、近況を伝えた。

遂に雨が降り出した・・・大した事も無いので、其の侭歩き続けた。 
橋の手前で命拾い!!!!!・・・だった。
歩道の無い道の、右側を歩いている・・前から乗用車が来る・・反対車線をダンプが
二台走っている・・ダンプの後ろを走っていた「軽四輪車」が、ダンプを追い越そうと、猛スピードで反対車線に出て来て、私の左腕を掠める様に、接して走り去った。
「馬鹿もん」と、思わず怒鳴った!!! 幸いにも怪我には成らなかた・・良かった。
若い男だったが、彼もダンプを追い越そうと、反対車線に出たら前から車が来たので、
肝を冷やした事と思う。
  一瞬の事だったが、「同行二人」を強く感じた・・・合掌。
若者に、事故が訪れない事を祈る。

大きな木が在ったので、木陰でカッパを着用。
大した雨では無いが、杖を突き、傘も差し・・・難儀をした。ひたすらに歩くのみ・・。

岩屋橋の前の売店で、おばちゃん頼んでリュックを預かって頂いた。
ヤクルト五個200円・桃のジュース一個100円を買う。
急な坂道を登り行くと、老杉達も迎えてくれた。

山門を抜けて、木々の生い茂る中を登って行くと、眼前に岩山がそそり立っていた。
本堂は、垂直の岩山に抱かれる様に造られていた。
大師堂も、岸壁を切り込んだ中に抱かれている。
鐘楼に上がり、鐘を撞く・・・殷々と鳴り響いた・・・。納経所で頂いた「熱い麦茶」
は、格別に美味しかった・・・。
岩山を上手に使って、今まで見た事も無い・・・歴史の古さを感じさせる、お寺さんだ。

「山高き 谷の朝霧 海に似て 松吹く風を 波にたとえむ」 空海さんです。

岩屋寺の雰囲気を表現されています。(評をする資格は、ありませんが、お許しを・・)
岩屋寺の往復は、返りの道の方が凄かった・・・休みを繰り返して売店に着く。
おばちゃんに、お礼を言って44番さんに向けて、スタート。

AM10.30
登坂・・・>国民宿舎・古岩屋荘・・・>遍路マークがあった。
薄暗い山道・・・>雨で濡れていて、歩きずらい・・・登坂・・下り坂を、繰り返す。
杖が頼りの歩きだ・・・大師様ありがとう御座います。
一歩・・一歩ゆっくりと、滑らない様に歩き続ける。
PM12.30 二時間歩き続けた・・・昼食にする事にした。