四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

第三十番 善楽寺へと

2006-02-13 13:29:46 | 
善楽寺さんへと歩いていると、後から七十歳代の眉毛がビックリする位
太い男性から挨拶を受けた。
話しによると、来年友達と二人で一番から八十八番まで「通し打ち」を
するので、日曜日ごとに歩きの練習をしています。
話す時に、太い眉毛が上下して目が大きいので・・愛嬌があった。

PM2.30 善楽寺さんに到着した。隣に大きな土佐神社があった。
最初は、古くて大きな、土佐神社さんの方に行きかけたたら、地元の人が
あちらですよと教えてくれた。

PM3.10スタート 納経所のおばちゃんから頂いた、三十一番さんへの地図
が大変役に立った。 合掌・・・。
PM4.10 今夜の宿「福寿会館」に到着。即 風呂へ。
洗濯を済ませてから、今朝頂いた「大福もち」を頂く・・美味しい・合掌。
毎日、晴れても、曇りでも、雨でも汗が良く出るので、水分補給はたっぷり
取ることにしている。 宿では水でなく日本茶をかなり頂く。

夕食は出ないので、近くのショッピングセンターで、中華バイキングをして
いたので、それに決めた。・・グラム・・円。・・の所日記に書いてなし!
食べたい料理を端から、お皿に入れた・・・お会計・・2.500円!。
部屋に戻り、アッと言う間に食べてしまった !!!。 
巡拝に出て、食事はワンパターンに成っていたので、体が要求していたんだ。
美味かった・・満腹した・・。これからは、目先の違うもの、味の違うもの、
栄養の事も考えて・・・買うことにする。

今日も一日無事に大師と歩けた事に感謝・・合掌・・。
毎日、一歩一歩歩いてくれた両足に感謝しての、マッサージをした。
何時の間にか、両足にあった「豆」も無くなり、足への不安が無くなった。

 就寝 PM9.00   

 *宿泊代 5.500円

 *歩いた距離 27.6KM 累計 377.6KM











第二十九番 国分寺へと

2006-02-12 15:50:01 | 宗教
AM11.10 国分寺さんに到着した。
美しい田園風景の中にあった。歴史の古さを感じさせる仁王門を入ると
静かな境内の正面に、優雅な本堂があった・・・素晴らしい。
豊かなお寺さんだと思う。

参拝を済ませて、境内を見ていると、焼山寺でお見受けしましたと
老夫婦が挨拶に来られた。合掌・・・。
PM12.40 昼食

田圃道をひたすら歩く。 サラリーマン風の男性に、道を聞いていると
自転車に乗った、オッちゃんが来て二人で教えてくれた。
四国の人達は本当に親切だ。
PM2.00休んでいると、車が近ずいて来て女性の方が降りて来られて
声を掛けられる・・・車の窓が開き、かなりのご老人からお札の
ご接待を受けた。(錦織の紫色のお札)(九十三歳)
「家に良い事が有りますよ」と言って頂く。
お気を付けて下さいと女性。 ご老人、車で二百回以上巡拝をして
います。 南無大師遍照金剛 合掌・・・。









第二十八番 大日寺へと (2)

2006-02-12 12:44:57 | 宗教
1997 5/18 (16日目)AM5.20 起床 体操
AM7.30 スタート 宿から出る時に、お上さんから紅白の大福の
ご接待を受けた。 合掌・・・。

AM7.55 大日寺さんに到着した。
鐘楼で「鐘」を撞いた。 初めの頃は、大きな音をと・・かなりの力で
撞いていたが、いろんな方の撞き方を見ていて、教えられる所があり
一・・二回反動を付けてから、心を込めて静かに撞く・・・と、余韻が
嫋嫋と残り・・・自分の心に返ってくる事を知った。

叔父 滋吉さんの供養を、お札に書いてお願いをした。
私が東京に出るに当たって大変お世話に成った。 合掌・・・。

田園地帯を歩き続ける・・・遍路宿 都築さんで声を掛けて頂き
ご接待を受けた。 麦茶 菊水煎餅     そして話された
或る日、老僧が訪れ・・五十歳の時に「肝硬変」になり苦労したが
開き直って、座禅を続けると、突然お告げを聞いた。
直したる”人のために生きよ”・・・以来 二十年病も治り元気に
成りました。(七十歳)

田園地帯の道を歩く・・この辺は多毛作のせいか、稲の株が大きい!!。
流れる川の水が清い。












第二十八番 大日寺へと (1)

2006-02-08 15:26:13 | 宗教
1997 5/17(15日目)
AM5.00 起床 体操
鶏の鳴き声・雀の鳴き声・珍しく鶯の声なし!潮騒もなく・田舎の朝だ。

毎日良く歩くが、歩くに連れて、体・足・・・総てが強く成って行くのが分かる。
たまじ婆やん、まつ江おばちゃんに良く似た、おばさんにお礼を述べた。

AM7.15 スタート 民宿を出ると、国道五十五号が海岸沿いに伸びている。
真言を唱えながら、金剛杖の鈴も軽やかに、歩を進める・・・。
M君の事を思い出して、元気に歩いているだろうか?・・・気になる。

大山岬に小公園あり一休み。
曇天のため太平洋も冴えないが、湿度は少なく歩き易い。
安芸市の町中に、コインランドリーがあり二日分の生乾きの洗濯物を、乾燥機に投入し
乾かした。
安芸川に、大きな鯉が悠々と泳いでいる。
AM11.00 うどん屋さんがあり、少々早いが昼食にする。 お客さん多し。
 うどん(500円) おでん(200円)
店を出た所で休憩 足に太陽と空気を・・・。

PM12.20 スタート
天気回復 太陽ニコニコ・青い空・青い海・・・絶景が続く・・足も快調・・。
流矢の古戦場跡の、見晴台で太平洋一人占め!!! リンゴ一個マル噛り・・美味い。
途中で、今日の宿泊予定の民宿に、電話を入れるも満員!。
手前の「かとり」さんにOKを頂く。
風も出て来て、湿度少なく気持ち良く歩ける。 快晴!!。

岬が重なり合う先に”室戸岬”が見える。あそこから此処まで歩いて来たんだ。
一歩一歩の積み重ねが!!! 唯・・・驚きが胸の中に広がる。

打ち寄せる波が”エメラルドグリーン”波打ち際で散って行く・・・を繰り返す。
暫くの間・・・見とれた。
坂道を降りて行くと、反対側から車を降りて来て、ご接待させて頂きますと、五百円
を頂いた。 南無大師遍照金剛 合掌・・・。
私は足が不自由なもので、歩き遍路さんを見ると、こうさせて頂いています。
ありがとう御座います。 車に帰られる後ろ姿を見て、目頭が熱くなった。

ひたすらに歩く・・・「赤野」此処の海水浴場は素晴らしい。

芸西村の川を、一メーター余の大きな蛇が泳いでいた。
声を掛けると止まって、ジッと見ている。

PM2.00 バス停で休憩 二十一キロ歩く、後十キロ位か?
牛乳・緑茶を飲む・・美味い。快晴・そよ風・汗も出ず気持ちが良い。

PM3.00 頃 歩いていると、地元の人らしい方から声を掛けられた。
陽が強いので、この下に遊歩道があり、木陰も多く歩き易いですよと、教えられた。
民宿 かとり なら、月見で上に上がれば、55号に出るので分かり易いですよ。
私が歩いているのを見て、追いかけて来て教えてくれた。
南無大師遍照金剛 合掌・・・。

教えて頂いた道は素晴らしかった。木陰が多く・・・トンネルも二つあり、中は
冷っとして、気持ちが良かった。道沿えには、お花畑があり気が休まる。
人の親切が嬉しい。 自分も、日常生活の中で努めよう。
PM4.00 湿度アップ 汗が出る。民宿までは、後わずか。

高知市まで二十キロの標識あり。

PM5.00 民宿 かとり に到着した。
即 お風呂へ。
洗濯(100円)洗剤(100円)乾燥機(100円) やる~~。

夕食は、美味しかった・・特に「鰹のたたき」が美味い。
その他の物も量が多かった。

部屋のまどを開けると、民宿があり海は見えず。静かだ。

明日の準備 OK PM8.00就寝 

 *宿泊代 7.000円   (野市町)

 *歩いた距離 30.5KM 累計 350.0KM






































第二十七番 神峰寺へと(2)

2006-02-05 15:48:22 | 
PM3.10 浜吉屋さんに到着。
PM3.15 誰も居ないので、荷物にメモを付けて玄関に置いてスタート。
神峰寺へは、「真っ縦」と言う勾配四十五度の坂道があり、呼吸を整え
ながら登った。大変ではあった。
途中に自販機がありお茶を買う。 美味い。
先程の青年が降りて来た。一瞬ビックリ・・速いですね~。
明日の宿泊地を聞くと、親切に教えて頂く。
参拝を済ませて、お寺さんの管理をしている方と話す。
今はこの道も舗装されて歩き易いが、昔は石がごろごろで歩きずらく
大変な道でした。
山門を入ると、大師堂・本堂は急な斜面に建てられていた。
PM6.00 浜吉屋さんに帰る。
外出中のおばさんも帰っていた。親戚のおばちゃんにソックリでビックリ
した。
食事は出来ませんと言っていたが、有り合わせで良かったらあります。
お願いをして、洗濯物を投入後風呂へ行く。
夕食は、おばさん(七十歳)が横に座り話しながら、頂いた。
おばさんは、ここから嫁いだが、ここの人達が居無くなり、通いでこの民宿を
やっています。
就寝時に、押入れを開けると、凄い量の布団が入っていた。(二箇所)
天井も普通の家より低く、柱・・・など年代を感じさせる。
トイレなどは改築されていた。
  就寝は十畳の部屋で一人寝。

 *宿泊代 6000円
 *歩いた距離 35.4KM 累計 319.5KM








第二十七番 神峰寺へと (1)

2006-02-05 14:06:34 | 
1997 5/16 (十四日目)AM4.00目覚めるも、起床はAM5.00 晴れ!
今日の宿泊は「浜吉屋」さん、予約 OKも夕食はありません・・・!。

Am7.20 スタート 太平洋を左に見ながら西へ西へ・・・。
畑から家に帰るお婆さんから、大きな枇杷を二個ご接待を受ける。
南無大師遍照金剛 合掌・・・。

AM8.05 海辺に小さな公園があり休憩とする。
公衆電話から、家内に電話をして近況を報告した。
5/14に、雨・風・雷・・の中、雨避けに入った電話ボックスからの
電話は、良く聞き取れなくて心配をしていた。
公園で休んでいると、柴犬と朝の散歩の男性と雑談をした。けん太君
この辺の若い人達も、皆外に出て行き老人ばかりが残って・・と嘆く。

先程頂いた”枇杷”を食べる 美味い・甘い!!! こんな美味しい枇杷は
生まれて初めての事だ!!!。
そう言えば、お婆さんが言っていた・・自分の畑で、美味い物だけ二個
取って来ましたと・・ご自分で食べるつもりだったか?
私と出合ったので、ご接待してくれたんだ。 ありがとう御座いました。
* ご接待 二つの枇杷に 涙して  

AM8.15スタート 室戸市 黒耳の辺りか・・山の斜面は、枇杷の畑が多い。
収穫の時期で忙しいんだろうな・・。
陽は射しているが、雲が多い・・吉良川大橋を渡ってから休憩。
今日初めての、足に太陽と空気を与えた。

天気情報では、25℃と言っていたが、湿度が高いせいか暑い。
海岸線をひたすら歩く・・・鳶が多い・・・鳴き声が かわゆい・・。
鶯の鳴き声も絶えない・・・。
所々で、働いている人達・・・。高知県に入ってから、犬が少ない・・。
私は一人でひたすらに歩く・・・世の中の動きの「外に居る自分」を
強く感じた。

*振り向けば 折りなす岬 遥かなり
*遍路道 岬過ぎれば また岬
AM11.10 羽根岬 辺か? 太平洋を前に、ベンチが有ったので昼食とする。
菓子パン(2)オレンジ(1)ヤクルト(3)
太平洋からの潮の香り・・潮騒・・時間はゆったりと流れている・・・。
  至福の時だ・・・合掌・・・。
太平洋をバックに、裸足で、セルフタイマーで写真を撮った。

羽根を越えた所に、水が有ったので、一息入れて居ると二十歳代前半の
青年が来たので話をした。
大阪で小さな会社に勤めています。社長が若いときに「四国の巡拝」を
して、非常に良かったので、毎年数人の社員を、四国に出してくれます。
それも、巡拝の費用とその間の給料も払ってくれます!!! 偉い。
一日に四十キロのペースで歩き、三十六日で「結願」する予定です。

  M君の事をお聞きした。
その青年の話では、愛知県のM君らしき人が、歩いているのを見ましたが、 
体力的に大変そうでした。
ギブアップせずに、やっているんだ・・・ホッとする。
     頑張れ M君   
























第二十六番 金剛頂寺へと

2006-02-03 14:33:15 | 
PM1.25 金剛頂寺へ スタート
標高200mの所へは、田園の中を歩き、麓からは、山門まではきつかった。
参拝を済ませて休んでいると、六十歳代の男性が来られたので挨拶をした。

暫くして、その方が戻って来られたので、写真を撮り合う。
話していると、その方は「逆打ち」をしているとの事!!。
 
 *一番から・・・>八十八番 普通の打ち方
 *八十八番から・・・>一番 逆打ち

その方の、風采が大変失礼だが凄い。
ラクダの面二シャツとジャージのスラックス・・・着ている物はこれだけ
です。昨日の雨風雷は大変でした・・・歩きながら乾かしています!!!。
歩くのを見ると、よろよろしながら歩く・・凄い。
こんな、歩き方もあるんだ。

小学生らしき一団が、急に騒がしく飛び回り騒然と成る。
訳を聞くと、先生が隠した物を、探し出す競争をしています。
若い・・元気だ・・。

宿に帰り、洗濯と明日の宿の予約を取る。今晩の部屋は20畳位に私一人!。

十三日 目が、終った。

 *宿泊代 6.000円

 *歩いた距離 18KM 累計 284.1KM























第二十五番 津照寺へと

2006-02-03 12:00:15 | 宗教
風と雨と雷の、室戸岬から愈々、弓に弦を張った様な「土佐湾」に足を
踏み入れた。(後で聞いた事だが、室戸は「風の室戸」と言うそうな)

海を左に見ながら、津照寺さんへと歩を進めた。
右側には、多くの石碑が立ち並ぶ・・・漁業に携わって、遭難に遭われた
人達の石碑か?・・ご冥福を、お祈りする。

青空が広がり、陽が射し・・・暑くなる。
暫く歩く内に、雲が広がり風が吹き出した。涼しい!!。

AM11.40 津照寺さんに到着した。
本堂は、百八段の急な石段を登った所にあった。参拝を済ませる。

海に流れ込む、川が見える所で昼食にする。
風が吹き上がって来て寒い!!。

途中で、今日の宿泊地「うらしま」さんにお願いをする。OKを頂く。
歩いていると、五十歳代のご婦人から、五百円のご接待を受けた。
南無大師遍照金剛 合掌・・・。
その方は、お遍路さんを時々しており、六月に「結願」するそうな。
ご無事にどうぞと・・合掌して頂く。 ありがとう御座います。

PM1.20 民宿 うらしま さんに到着した。

















  

ホテル ニューむろと・・・>第二十四番 最御崎寺へと 

2006-02-01 15:31:10 | 
TVでの、天気情報 明日は、午前中は雨と言っている。
今日は一日中雨で、身に付けて居る物からリュック中まで、ずぶ濡れ
になり、重かった・・・疲れた。早くに寝よう。
濡れた物は、明日の朝出発までには、全部乾かしますよと古谷さん。
どうやって乾かすんですか? ボイラー室に置いておくと乾くのよ!!!
宿坊へ行っていたら・・・どう成っていた事か?
本当に助かった。 
南無大師遍照金剛 合掌・・・。

 *宿泊代 10.500円

 *歩いた距離 31.1KM 累計 266.1KM


1997 5/15 起床 体操 水をコップで二杯
カーテンを開けると、雨と風・・太平洋は見えず・・雨雲が東北に流れている。
雨は少ないが、風が強く窓をフューフューと打つ。

古谷さんが、昨日持って行った物総てを、乾かして畳んで持って来て頂いた。
靴・カッパも・・・嬉しかった・・感謝で胸が一杯に成った。合掌・・・。
              
AM7.00 朝食  気温 20℃午前中は雨か?

AM8.15 陽が射し始めた!!! 荷物を置いたまま、二十四番さんへ行く
事にした。
急な登坂を、呼吸を整えながら登る。真言を唱えながら・・・。
AM8.40 山門に到着。 霧が激しく流れる・・近くの物以外何も見えない。
誰も居ない。 参拝を済ませて、写真をと思ったが誰も来ない・・・。
と、霧の中から、忽然と六十歳代のご夫婦が、山門から入って来られた。
挨拶をして、お互いに写真を撮り合った。
良かった!なんと言うタイミングだろう。
最御崎寺さんの全容を見ること無く、山を降りた。

ホテル ニューむろと へはAM9.10着
支配人さん、早かったですね~と言われた。  
小雨と霧で、よれよれに成った道中着(白衣)を見て、古谷さんは脱いで・・
アイロンを掛けますと、又脱がされました。(ご免なさい)
荷物を頂きに行き、古谷さんに気持ちだけの心付けをと、すれど中々受け取って
貰えず・・・納得して頂く。
本当に、暖かい心と親切に感謝しました。 合掌・・・。

支配人と古谷さん、若いお二人の女性に見送られて、出発した。
玄関周りに居た、猫達もニャーニャー泣きながら、見送ってくれた。
    
 * 2006 1/30 ホテル ニューむろと さんに電話を入れる。
   あれ以来、ズーとお礼の電話をと思いながら、ご無沙汰をしていて
   ご免なさい。
   古谷さんは、今も働いておられた!!!!!嬉しさが溢れた。
   残念でしたが、今日はお休みでした。
   電話に出られた方に、近況とご住所をお聞きした。
   厳冬の折、お体には十分にご留意下さい。