跳箱

跳び箱でも飛箱でも飛び箱でもとびばこでもいいけどそこはそれ跳箱なんです。体育日和のお供にどうぞ。

個人のちから?

2005-04-28 15:54:05 | メディア
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20083186,00.htm
より。

2005年4月22日に

マサチューセッツ州在住のプログラマーが、ニコンのプロプライエタリな暗号化技術を解読したことを明らかにした

という記事がCNETに掲載されていて、

これに先立つ2004年9月28日にはアドビ、RAW画像データの仕様を発表--業界標準狙うという記事も出ていたんだけど、

今度は、

カメラマンの団体がデジカメ・メーカーにRAWファイル形式の公開を要求

なんだと。

たしかにデジタルデータの保存性には問題が多くて大変そうでこれはこれで面白そうな話だよね。(ちょっとまて、今の話はそれじゃない)

この三つの記事を読んで感じた点は

ある個人が合法かどうかは問わず体張って問題提起したりしたとき、ネットを介して情報がすばやく広汎に伝わり、利害をともにする個人がすげー速度で組織化され、一種の利益集団を形成して、問題(というか利害の対立またはその問題に対してその利益集団とはちがうプライオリティ設定しているステークホルダー)に対して交渉し始めること(結果が伴うかは別ね)が可能になってきてんだね

ってとこ。(別に例はWindowsのアンバンドルでもなんでもいいんだけど、この動きはえらくスマートな感じがするので気に入ったのさ)

これがネットの活用による個人のエンパワーメントなのかと言われるとちがうんでないかい?と疑問符つけるけど、リアルタイム性が高くなって伝えることのできる情報量が多くなってコストが低下するとこれまでは組織化されるところまでいかなかったような問題とか不満でも表面化していく可能性はあるね。

そういう問題が頻発すると企業サイドはコスト上昇するんで企業の大型化が進みそうな気もするけど。

一方、かぎりなく個人にちかい小規模で動的に組み合わせが変わる事業体も育つんだろうけど責任を負わないかわりに安価にサービス提供する、という形態とか使ってやっていくことになったりするんだろうなぁ。

責任と義務の負担バランスのモデルがそういう状況に対応していってくれないと富の集中が起こりやすくなるだけのような気もする。

いまさらなに言ってんだ、なのかもしれないけどね。

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