跳箱

跳び箱でも飛箱でも飛び箱でもとびばこでもいいけどそこはそれ跳箱なんです。体育日和のお供にどうぞ。

エイベックス、業界の変化の振りして業績不振を隠しているような気が。

2005-05-30 22:00:55 | メディア
エイベックスの決算、コンテンツ配信は好調もCD売上げ減で大幅減益
より。

純利益は8億3600万円で、前年同期の3割以下に落ち込んだ。映像事業、コンテンツ配信事業などの収益が向上したものの、音楽CD販売事業の不振を補えなかった

ということになっているけど本当だろうか?

決算短信を見ると、音楽映像事業セグメントの内訳は、製商品事業と周辺関連事業に分けられていて、製商品事業がCDなどの売上、周辺関連事業が著作権管理やコンサート、アーティストマネジメント、Velfarre等の店舗、映画配給、着うたなどになっているらしい。

セグメント内での製商品売上は501.05億円、構成比64.5%、周辺関連事業は276.26億円で35.5%、売上総利益は同様に159.47億円と108.69億円で59.5%対40.5%。たしかにこれだけ見ていると着うた等のネット配信は新しい成長エンジンに育ってきているように見えるけどごまかしがありそう。

決算短信にはエイベックスが提供した音源のダウンロード実績が2708万件あったと記載されているけれどもこれがすべて300円で配信されたとして原版権料が70%取れたとしても56.868億円にしか稼げていない計算になる。これじゃ周辺関連事業売上の20%にしかなっていないし、セグメント全体じゃ7.3%しか占めていないことになる。

着うたが始まったのは2002年12月だったからまだ生まれて2年のメディアでしかない点を考えると十分将来性があるとは思うけれども当面のCD売上低下をカバーできるほどの力はなさそう。

大嘘は無いものの本当の問題は別のところにありそう。

なんとなく、このあたりか?と思えるのがここ。

浜崎あゆみ、BoA、EXILEなどの有名アーティストの楽曲が100万枚以上の販売を記録したが、そのほかの楽曲で1本あたりの販売数低下が大きく響いた

もともと、日本の音楽市場は恐ろしく偏った売上構成になっていて、文化庁によると、

タイトル数ベースで1%に満たない作品群により、総売上枚数や総売上金額ベースの約40%

が稼ぎ出される強力な80:20(どころじゃないやね)法則が働いている市場なので、エイベックスの保有している有名アーティストのヒット生産能力もしくはエイベックスのアーティスト=ブランドマネジメント能力が衰えてきたか顧客層の需要動向とずれてきている可能性があると思う。

なんにしても業績不振の言い訳に顧客のCD離れを挙げて次代の成長エンジンに着うたを挙げた、ってことでエイベックスは結果的にパンドラの箱を開けることになっちゃうかもしれないね、ってことでとりあえず。

ひょえー。

2005-05-30 04:26:29 | メディア
Hardcoded
より。

昨日書いた広告放送産業論の出来損ない。にトラックバック頂いたご縁でMcDMasterさんのブログを見に行ってみた。

すげえや、この人。有能だし跳箱と違って言葉遣い丁寧だし、エントリー勤勉だし、着眼点も読み解き方もすんばらすぃ。みんな読むべし。(あ、知らなかったの跳箱だけか?)

さて、無謀にもちょっとだけ絡んでみようと思ったのは、これ

「情報が存在しているにもかかわらず、それが 1 カ所にまとまっていないこと、そして今日のソフトウェアではそれらの情報を意味のある形で見ることが簡単にはできない」状況を作り出したのは、他ならぬ Microsoft Office スイートなのではないだろうか?

と切り出して、

本来 Microsoft Office は、KM を念頭に置いて開発された製品でないことは確かだ。そして、時が経つに連れて IT 企業社会の流れがより強く KM を欲するようになったにもかかわらず、Office そのものの基本的機能はそれが初めて世に登場した頃と大して変わっていない

とつなげて

もし今、ビル・ゲイツが主張する「情報を一箇所にまとめること」を Microsoft 製品を用いて実現するためには、SharePoint Portal Server という高価な製品を購入しなければならないのだ

と落とす。

最後はこの間違いをビルゲイツが認めたらスゲー勢いで巻き返してくるだろうよ、となってます。

そこで、お立会い。

McDMasterさんのエントリー、非常に良く出来てるし指摘された問題を取り急ぎMicrosoft的に解決するためにどの程度の効果を発揮するか謎が渦巻くままにSharePointPortal入れる羽目に陥っている某社オフィスあたりでは、まさにそこなんじゃー、そのとーりじゃー。と賛成の大合唱請け合い。

なんだけどね、

MicrosoftってWindowsとOfficeの二枚看板の会社なんでOfficeの(売り上げ)否定に繋がる開発は難しいと思うんだよね。いや、この問題は昔のMSN(パソ通だったころのね)問題とか、同ブラウザ問題とかとは次元が違う葛藤が起こると思うの。

指摘の通り、本当に追い詰められたらビルゲイツの全力転進命令が出てあの恐るべき軍隊は反対の方向に向かって全力で突進し始めること請け合いだけど。

そう、そこまでわかっているけどこの問題はなかなかそうは進まないと思う。なんでかっていうとKMって概念は誤解もへったくれも無く、まちがいなく普通のユーザーには難しすぎるから。

多くの場合、普通のPCユーザーさんってのは、自分の仕事を効率よく進めるためにいったいどんな情報があればよくて、その情報がどこにあって、その情報をどう加工して組み立てると役に立つのか良くわかって無いんだよね。そんな人たちにKMツール渡してもマジで溺れるだけじゃないかなぁ。

つまり、言いたかったのは目的を果たすために必要な情報系の全体像を把握して操作できる人間なら味噌も糞も一緒のストレージからも芸術的な一品をひねくり出すだろうし、そうでないならなにやってもせいぜい、それなりってところでどんな情報も扱う人間によって塵にも宝にもなるって話。

いや、あらゆるフィルタリング手段を駆使して塵山かき分けてお宝データ探すのに疲れてんだろうことは良くわかるんだけどさ。こればっかりはしょうがない、ってことで。それに自分の代わりに自分とそっくりの思考をしてくれるモノがあれば肩代わりさせられるけどその時点で最初の自分は必要ない子ちゃんになっちゃうしね。

とりあえず、MicrosoftはOffice文書をXML化して検索性を高めるところから時間かけてねちこくやるんじゃないすかね?

んでもって使えないユーザーに正規化とかデータの再利用性を高めるためのあれやこれやを辛抱強く手取り足取り教える教育ツールとしてOfficeを賢くする作業を延々続けていくんじゃないでしょか?

Microsoft製品で今すぐKMするんじゃーな人はSPPS買うだろうし。

広告放送産業論の出来損ない。

2005-05-29 03:22:18 | メディア
放送コンテンツデジタル化の現在形
より。

渡辺氏、モノを知らないなりに良く考えたらしい。最近のエントリーの中ではもっともマトモな出来といえます。とはいえせいぜいB-。

TV Anytime Forumに言及するならサーバー型放送にも言及しておくべきだし、とりあえず販売しているプロトタイプとしてのSony VAIO Type Xにも触れておくべき。(これは半分冗談)もちろんマルチメディア振興センターのJ/METAにも言及して欲しいところですし、さらにDTPPまで視野に入れていれば経団連の取り組みがげんなりするほど大変な作業だってことも良くわかって、

オンデマンド化と放送事業者が持っているアーカイブの開放度合いにより、コンテンツの取得タイミングが変わってくる

なんつう無知丸出しなこと書いたりしなくなるんだけどね。何が間違っているのか本人にはまるでわからないだろうけどまあいいや。

さて、この分野の収益モデルとして渡辺氏はどうも広告に感心があるよう(まあありきたりですが)なんですが、残念ながら広告(つうか宣伝ね)についても素人のようで着眼点は悪く無いけれども勉強不足が足かせになってまともな議論にたどりつけていません。

特にもったいないのはここ。

番組を根こそぎ溜めているとなると、今何人見ているかを示す視聴率は意味を失う。溜めたものを実際に見た視聴数(人数と延べ回数)が基本指標になる。繰り返し何度も見たものは、広告効果が高いという解釈が成立している

前半はまあOK、でも後半はせいぜい30%しかあたって無いよ。ってゆうかもっと良く考えてみれ。

あとモノを知らないので概念の再発明を大量に行っていますが能率悪いです。大昔の米国の番組で編み出されたプロダクトプレースメントとか、勉強しておくことをお勧めします。

出発点からすぐのところでズッコケているので現在のどういう情報行動がどのように変化するとか、あわせて広告代理店の商売がどう変わるかなんて話にはまるでたどり着けそうに無いです。めんどくさいから跳箱も書きませんけど。

無印良品、MVNO参入を検討?

2005-05-29 01:51:53 | 通信
"携帯電話"についてのアンケート
より。

無印良品では携帯電話をお使いの皆さまに、いまや生活必需品となった携帯電話をどのようにお使いになっているか、どのようにお感じになっているかお伺いしたいと思い、アンケートを実施いたします

なんだと。

このアンケートは実態・意識調査であり、必ずしも開発・発売を前提とするものではありません

ってことですが、まあ、検討していることは確かってことでしょう。言われてみればMVNO事業者になるのにピッタリなポジショニングしているブランドだし。

googleあれこれ9

2005-05-27 21:34:25 | 知的財産権
大学関連の出版活動団体,米Googleの書籍本文検索サービスに公開質問状
より。

googleあれこれ7で触れたAAUPによるGoogle Print for Librariesに対するクレームを扱った記事を見つけたので紹介。

「2004年にGoogle社がGoogle Printの一環である『Google Print for Publishers』への合意を求めた際,多くのAAUPメンバーが協力を約束した。その後2004年12月に,Google社が図書館を対象とする同種のサービス『Google Print for Libraries』を発表したことで,我々は困惑を覚えた。Google Print for Publishersに対する合意を求めるやり取りのあいだ,Google社が同Librariesにまったく触れなかったために不信感が生じたのだ。さらに,その後Google社の行った同Librariesの説明は混乱を助長してしまった。我々は,大規模な著作権侵害が組織的に行われる危険性を心配している」

んだそうな。そりゃ心配するよな。詳細は日経BP ITProの記事を参照しておくんなまし。

ところで以前からCNET Japanはgoogle社を超大物として取り扱う傾向があるけどそうしてくれってgoogleから頼まれてるのかね?

諸行無常

2005-05-27 21:18:29 | メディア
ブログの「終わり」と「始まり」
より。

以前、恐怖の完全実名主義者のブログが諸般の事情で打ち切られた話を書いたけど、今度はコモディティ化の進行によるブログというかコミュニティの質的変容に悩むブロガーさんのお話です。

利用者数が増えることによって文化というかお作法が変容していく予感にゲンナリし、モラル、マナーを維持する方法が何か無いか?と悩む姿が美しいです。

が、

跳箱的な回答は、「そんなもんねーよ」です。滅びていくから面白いのです。始まりがあれば終わりがあるのです。それでいいのです。変転していくことこそ社会のダイナミズムなのです。終焉しないと後から来たやつに、昔はさぁ、って語れないじゃん。おぢさんのひそやかな楽しみなのよ。(まあ、VAXの話とか、賞味期限切れちゃって説明してもまるで聞いてもらえない話増えてきたけどT-T)

さて、この方、

コミュニティの肥大化(つうか単なる巨大化)に伴う文化特性(ってなによ)の変容を防ぐために匿名性の脆弱性とかをリスク要素として提示することによって、規律を維持することを考えているようですが、まあ無駄でしょう。

伝え聞くところでは近頃は2chに個人情報を晒すと犯罪になるから直接相手の家に押しかければいい、とか考える(いや、どう考えてもそれって犯罪だったりするんですが)アホがたくさんいるらしいです。

とある問題行動について一罰百戒を狙って摘発してもしばらくするとその問題行動の発生率が戻ってしまうとか、少々ひねった類似の問題行動にシフトするだけとか、大勢の人間が群集(のふりして)振舞うときの振舞い方ってほんとに無責任です。まあ、そんなもんだと思ったほうがいいでしょう。

少なくともブログというコミュニケーション手段が陳腐化しつつあるなら、次のコミュニケーション手段を見つけるか発明するかして引っ越してしまえばいいことです。それが陳腐化したらそのまた次、とまあ、延々続けていくと。

諸行無常ざんす。

googleあれこれ8

2005-05-27 20:43:42 | メディア
GoogleNewsが苦境に,APからも無断掲載で横やりが
より。

今日、たまたま日経BP NetBusinessつうサイトを眺めてたらこんな記事が出てた。(しかも一ヶ月も前に)とほほ、前回指摘した内容について跳箱よりよほどうまくまとめてます。やっぱりプロの物書きはこうでなくちゃ。

LA Timesの記事によると,APは訴訟を起こしてはいない。Google NewsなどのニュースサイトからすぐにAPのコンテンツを取り下げろとも言っていない。代わりにGoogleに対し,ライセンス料の支払要求を突きつけているという

当然だよね。商売でLong Tailは可能と言い張る人たちには理解できないかもしれないけど。

なんでもデータ化の勧め

2005-05-27 13:13:25 | メディア
ネクストコムが通話内容の音声を検索できるシステムを発売
より。

ネクストコムは5月25日,コンタクト・センターのサポート要員や金融業の社員などが顧客とやり取りする電話の会話内容を保管し,文字列を指定して検索できるようにするシステム・ソリューションを発表。ソリューション名は「Quick Voice Checker」で,同日に製品込みの構築サービスとして提供を始めた

んだと。

従来,保管された音声データから目的とする会話を探し出すには録音音声を聞き直す必要があった。これに対して同ソリューションは,NiceLogが取り込んだ独自形式の音声ファイルをWAV形式に変換し,音素のレベルまで分解。CTIから得た通話情報と組み合わせて検索できるようにする

コールセンター向け、とか言ってるけどパーソナルユースも含めてもっといろいろ使い方あるね。

DoCoMoの観測気球

2005-05-27 02:26:32 | 通信
ドコモ「2G端末の新規開発を年内に停止すると決めていない」
より。

NTTドコモは5月26日,第2世代携帯電話(2G)サービス向けの新規端末の開発を年内発売予定の2機種程度を最後に停止するとの一部報道に対し,「現時点でそうした決定はない」と説明した

だそうで。

さっき、世代交代にふれてってエントリーで一社一システムしか維持できないって話を書いたけど、今回の件についてDoCoMoはポケベルのサービス停止やPHSのサービス停止予告のときと同じで観測気球を揚げていたらしい。

というより、PDC止める気まんまん、ってことがビシバシ伝わってきて意味も無く不安になります。

googleあれこれ7

2005-05-26 23:00:20 | メディア
学術出版業界、グーグルの書籍デジタル化プロジェクトに「待った」
より。

図書館の本をデジタル化してオンライン検索できるようにするというGoogleのプロジェクトに当初ただ恐れおののいていた出版業界が現在、同プロジェクトを「広範囲にわたる著作権侵害」と、批判の声を上げている

だと。

何度か指摘しているけど基本的に、考えるより作っちまえ、発表しちまえ、やっちまえ、なイケイケドンドン体質のGoogleは知的所有権について非常にゆるい思想をお持ちです。

基本的にGoogleは新しいサービスを作るとき、検索対象とする知的財産の所有者ときちんと契約を交わしてから仕事にかかったりはしないようです。とりあえず作って発表してユーザーに使わせて既成事実を作ってから所有者との交渉にかかる、というのが彼らのスタイルのようで、非常に乱暴な会社と言わざるを得ません。

「出版社はGoogle Printに参加することで多くのビジネス上の利益を得られると思うが、出版社には参加しないという選択肢も与えられている。Google Printに参加しない出版社の著作物は、図書館でデジタル化されても、Googleユーザーには表示されなくなる」とRodriguezは説明した

なんとも高慢な説明です。放送局みたいなカネ持っている知的財産の所有者には気を使うくせに小さな出版社にはこーいった高慢な態度を取るってのも気に入りません。

Keyholeみたいなツールメーカーは買うけど自社のサービスを支える根本であるコンテンツに対してはびた一文払わない山賊体質な会社と理解しておきます。

結局、ネットと放送の融合つうてもこんなもん

2005-05-26 22:56:34 | メディア
ネットでも盛り上がりをみせる米国版「スター誕生」
より。

あー、そもそもスター誕生ってあっちが本家じゃん。米国版、つう見出しはバカっぽいので何とかしてほしいところです。確かにAmerican Idolは最近の番組だけど。

記事はべたに翻訳しただけらしく、なんで盛り上がっているのか日本に住んでいる人間には説明不足でちんぷんかんぷんですが、この番組って視聴者参加型で実際に視聴者が投票に参加できる点が売りになってて昔の出来レースなスター誕生と比べるととってもガチンコ勝負感があってグーです。

技術的に高度なことなんかまるっきりやらなくても普通に組み合わせて使っていれば通信と放送は融合していきます、って例としてはいいんじゃないかと。(なにせ記事の中で一度も仕掛けや融合っぷりについて説明していません)

どの辺が明かされた秘密なのか説明してくれ

2005-05-26 22:40:56 | メディア
ついに明かされるGoogle Newsの秘密
より。

米Google社で主任科学者を務めるのが、Krishna Bharat氏だ。Google誕生前のインターネット検索黎明期に「AltaVista」というサービスの開発チームで、PageRankに似たウェブページの格付けに関する研究をしていたこともある人物だ。そのBharat氏が、最近もっとも関心があるのがインターネットとジャーナリズムの融合。ここ数年で最大の功績は人気サービスとなっている「Google News」の開発である。「ウェブの進化にあわせて、人々とニュース情報の接し方も変わり始めた」と語る同氏に、その真相やGoogle Newsの舞台裏を聞いた

んだと。

まあ、アオリなんでそんなもん何にも無くても別にかまやしませんが。

林記者がDEC(それがそもそもの間違いだったかもしれない)のAltaVistaを知らなかったからといって罪にはなりませんがGoogle誕生前のインターネット検索黎明期に「AltaVista」というサービスの開発チームでなんつう書き方はモノしらないのを自慢しているだけでみっともないです。

AltaVistaはビジネス的には不幸なプロジェクトでしたが盛り込まれていた内容は非常に先進的で優れたものでした。最近流行のサービスの原型となったものが山盛りでした。惜しい人を亡くしたものです、合掌。

あ、念のためにいっとくけどAltaVistaは無くなってないからね。昔とは似ても似つかないモノになりさがっちまった(主観)だけで。


取って付けてうまくいくのか、かなり疑問

2005-05-26 22:09:36 | メディア
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20083915,00.htm
より。

PtoP技術の開発者であるBram Cohenは、ファイル交換プログラムの「BitTorrent」を開発したことでインターネットの歴史にその名を刻んだ
しかし、Cohenがつくったオープンソースのソフトウェアは、映画やソフトウェアといったファイルを合法/違法にダウンロードする手段として、いまや世界で最も広く利用されているにも関わらず、同氏が生活していく上での足しにはほとんどなっていない寄付依存型の不安定なビジネスを、安定したビジネスに変えようとしている。同社が出す初めての製品は、BitTorrentファイルへのリンクを探す広告サポート型の検索エンジンで、2、3日中にリリースされることになっている

なんだそうだけど、本来ユーザーが価値を認めている財そのものは無料で提供して、その周辺機能でカネを取る、という商売で大成功(IPOできた、とか事業売却できた、ってのは要するにババ抜きに勝ったってだけだから却下ね)した事例ってなんかあったっけ?

正直言って「無料」を餌にしてカネ払う気ゼロのユーザーを大量に集めて知名度だけ高めて、付加機能とか周辺サービスとかで大量に集めたユーザーにほんの数パーセント含まれているだけのカネを払ってくれる顧客からの売上で食べていく商売ってのはあまりまっとうとは思えないんだよね。(何度も書いてるかもしれないけどさ)見せ掛けだけ大きいハリボテ商売だなぁと。

今回の件、Cohen氏が食べていくだけならなんとかなるかもしれないけどね。この件、そもそもニュースとして取り扱うほどのことかどうかも含めて疑問山積。

世代交代にふれて

2005-05-26 21:56:04 | メディア
NTTドコモ、2G端末の年内開発停止を検討中--端末メーカーは3Gに移行へ
より。

NTTドコモは5月26日、年内にも第2世代携帯電話(2G)の新規端末の開発を停止するという一部報道に対して「現時点では2Gの必要性について検討している段階だ」とコメントした

だと。

もともとDoCoMoは、1999年に発表したドコモ2010年ビジョンてやつを叩き台にして人から人への通信から人と物、物と物の通信といった具合に市場は拡大し続けるから成長限界は当分来ないと言っていて、人と人の通信を支える主役は3Gに切り替わっていくけれども人と物、物と物の通信需要が増えるから2Gのシステムも(契約の入れ替えはあったとしても)今後も成長し続ける、といっていたんだよね。それもあって2004年にはわざわざ新しいDoPaユビキタスモジュールなんてのを作ったりしてたんだけどやっぱりPDCの契約数は月次で49万件弱の純減ペースになってきていて一社が一市場で維持できるセルラーシステムはひとつだけ、って説が再浮上してるんじゃないかと。(ほら、auもWINの件は内緒だし)

それじゃ実際のところ呪文のように唱えられているユビキタスな通信サービス利用しまくり社会を支えるコストはだれがどーやって負担することになるのか?そこに収益機会(ある種、役人もね)が無ければだれもそんなインフラ作らないもんね。

MMO2しかりWillcomしかり、どん底な会社からしか新しいものは始まらないのかもしれない。(いや、鷹山にできるかどうかは保留するけど。イーアクセスはありかもなぁ。)