跳箱

跳び箱でも飛箱でも飛び箱でもとびばこでもいいけどそこはそれ跳箱なんです。体育日和のお供にどうぞ。

そう、あれは船の科学館だったと思う。

2007-07-11 21:44:43 | 連絡帳
その昔、両親に連れられて月の石(これだけは本物だった)を穴が開くほど見つめ、屋外展示のサターン5やらオービターやらの原寸模型を見上げて目を輝かせた純真な時代を思い出して胸キュン。もうちょっとしたらウチの子も連れてこなきゃなぁ、と思いつつ、さ、次のアポまであと30分しかねーぜ、と慌しくもなくあとにしたのはNASA AMES Research Center

あ、参考まで申し上げておきますとお子様連れで見学のために訪問される向きには圧倒的にJohnson Space Centerの方がお勧めです。AMESの見学施設は仮設テントみたいなちっちゃなやつなんで。

ところでMountain View最強の野良無線ことgoogle wifiを使ってみた。かなり前に触れたきり、一度も試すことなく(いや、めんどくさかっただけなんだけど)放置(だって全米制覇どころかMountain Viewから広がる気配無いし)してたんですが、訪問先で会社のインフラとしてgoogle wifiを平気で使っているところ(まあ新興ばっかりだけど)がごろごろあったのに眩暈を覚えた。ようするにインターネットサービス系の人には無線伝送インフラは透過的なものでしかない、つうことなんでしょうか...。

危険だなぁ、と思いつつ、google wifiの狙いってこの辺かと納得したりも。

一皮

2007-06-27 18:03:24 | 連絡帳
剥けたかもしれない江島氏のエントリはこちら

カミングアウトにしては遠回りだけど...。負けん気の強さと解しておきたいところ。

彼は次かその次あたりでいい仕事しそうな予感がします。(ちなみに跳箱の予感はかなり当たります。)

予感があったことをどこかに書き留めておかないと後出しじゃんけんになってしまうので書き留めておいたぞと。

工事は順調

2007-04-25 01:21:17 | 連絡帳
三か月ぶりのLasVegasは相変わらず工事中で、建機ヲタクな跳箱的に惚れ惚れする街でありまして、トランプタワーもパラッツォも順調ににょきにょき成長中で何よりな感じでありました。

どうでもいいですが来年か再来年あたりのNABは放送機器展ぽさはクレーン(おお、畑違いですがなんとはなし萌え)とカメラだけが醸し出して、残りはCESと大差ない、なんてことになりかねないと思ったのは気のせいでしょうか?Adobe、Apple、Microsoftが元気すぎてずっこけます。

時代は変わったんすかね?

P.S.
会場で古川御大をお見かけしました。あのお方、やっぱり普通の大学教授にはならなさそうだなぁ...。

クレーンがいっぱい(はあと)

2007-02-16 08:04:13 | 連絡帳
今年のエスパーニャ広場は一味ちがいましたぞ。お向かいが工事中でありまして、跳箱が愛してやまないLIEBHERRのクレーンがうじゃうじゃお仕事していました。ああ、至福のひと時。ちなみに跳箱は写真のクレーン(LIEBHERR 112EC-H)のConrad社製1/87模型持ってます。

ところで、昨年はバルセロナ開催が初めてだったということもあって大混乱に始まり疲労困憊の中ようやく終了となった3GSM Congressも今年はかなりテコ入れされた模様でだいぶ不快度が下がったのは喜ばしい限りでしたが会場マップが初日午前中の早いタイミングで会場全体で品切れ(二日目以降はかなり出回っていたのでロジにまだ改善の余地あり、ってことでしょう)になるなど出遅れ組を混乱させる要素に事欠かなかったのはご愛敬であります。

相変わらずエスパーニャを目指すタクシー軍団が朝の交通ラッシュを指数関数的に悪化させて地元民に迷惑を掛けまくっていましたが、今年はTMBと提携したらしくメトロの主要駅にはGSM会場への案内版(というか矢印シール)がそこかしこに張り出されていて不慣れな旅行者を公共交通機関に散らすように誘導して輻輳発生を抑える努力はなされていた点を高く評価したいところです。

跳箱個人としてはブッキングで出遅れて100Km離れたタラゴナから特急通勤する羽目に陥った去年と違ってL5の終点とはいえ近所には違いないCornellaに宿が確保できたのが一番の吉事でありました。いやー、近いっていいねぇ。

ちなみに跳箱、今はなぜか北極圏に程近い(とか言うとO氏が怒るかもしれないけどO氏は日本語読めないもんね)Gothenburgにいます。Helsinkiにも足を伸ばそうとしたんですが便が確保できなかったので断念。ロシア料理食いたかったなぁ。(S氏うらやますぃ)まあ、おかげでブログエントリするくらいにはヒマができたんでそれはそれですが...。

おみや

2007-01-18 00:11:13 | 連絡帳
昨日、勉強会に参加したら帰りがけにとある制約条件のもとWA1のモニタープログラム(と書いてあるのでそう表記したがモニタープレゼントだよなぁ...。)に参加する機会を得た。今回の勉強会にソニーがいくらの予算を組んだのか判らないが、手法としてまるでメソッドが確立していないプログラムを(ソニー的に)どこのだれだかわからない野生のブロガー対象に実施するだけでもリスクであろうに。

正直云って運営面から見てもプライバシーポリシーその他リスクファクターになりそうなポイントが山ほどあるのだが田口氏個人の信義でうやむやにして無理くり実現している観強し。本人申告だけでええんか?とか、ね。一瞬緊張が走ったのは気のせい?やった田口氏もやらせたソニー(会社全体に根性があるかのような書き方は好みではないが...。)もいい度胸と根性であると思う。敬服する。

つうか跳箱的にはトラブルが発生した際にどうマネジメントする(つもりだった)のかがノウハウ的に一番気になるのでだれか暴れてくれないかと内心期待していたのはホントの話。

なんにせよ、願わくば今後この手のマーケティングプログラムを定着させるために、ぜひとも心理学的、社会学的、かつ経済学的側面から定量的観測を行っておくべきであろうと思うのだが...。今回のところ、どのように纏め上げるか田口氏の職人芸に期待したいところであります。(と他人事のように書いてみる)

さて、肝心のおみやについて、このなんともカテゴリ分けしにくい製品を跳箱的に見て平均的主婦がどう使うか?それ以前に使うか?いや、さらにそれ以前に使う、というところまでイケるのか?大いに関心があるのでヨメさんの利用状況を観察してみたいと思う。

実は出張中、忙しさにかまけて土産を買ってくるのを忘れたのでちょうど良かったような気もしていたりするのはここだけの秘密。

まずは目に付くところに箱を置いておく。

いい買い物だね!

2006-12-04 11:09:54 | 連絡帳
CNETによるとIntuitDigital Insightを買収したという。

日本市場ではこの分野がここまで強くなるシナリオは考えにくいけど、小額電子決済系を軸に似たようなこと考えているプレーヤーは多いのでこれを励み(?)にがんばってほしいところです。


渡辺氏、またも知ったかぶる。

2006-11-09 22:35:49 | 連絡帳
しっかし、今回のエントリは誤植多いですな?他人のPC使ったかIME入れなおしたばかりか?とかなんとか云いながらなんとか読み終えたのは実務にチャレンジ中なのかモダンプロジェクトマネジメントについて素朴な感想を長々書き連ねた渡辺氏のこれのこと。

そういえばこんなん以前にもあったなぁと跳箱の過去ログをひっくり返したら去年の夏に(いまだ大きなお友達な)近藤氏がMPMを無駄に再発明した際に入れたこのツッコミで書いたんだった...。

Microsoft Projectも2007になって、ついにというか、やっとというかアンドゥが99回までできるようになった(めでてぇなぁ)記念に突っ込んでみるか。

渡辺氏は経営計画と開発計画のギャップ調整などとこじゃれたいい方していますが、なんのこっちゃない要求管理の段階からマネジメントできてない典型的なダメプロジェクトの話を延々しているだけです。てゆうか、渡辺氏が挙げたような机上の空論上塗り方式で塗り固められた"計画"なるものに計画と名乗ってほしくないです。(冗談抜き)

体系立てて勉強するにはPMIに入って(東京支部だけの会員にはなれないので日本人でもPMI本体にも入る必要がある)

プロジェクトマネジメント知識体系ガイド第3版 A Guide To The Project Management Body Of Knowledge

Project Management Inst

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を教科書に順序良くお勉強していくのが王道とは思いますが、そこまで手間かけられん、という向きは、

PM magazine vol.004

翔泳社

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Vol.004は"要求→仕様"を「見える化」する!特集なので内容的にもちょうどよいだろうと。P28で中嶋氏が制約条件についてコラムを書かれておりますが、ここ、キモです。TOC=制約理論(The Goalで有名なやつ)を下敷きにして狭い紙幅でよくまとまっているので一読されたい。きっちり勉強されたい向きは、

時間に遅れないプロジェクトマネジメント―制約理論の応用

共立出版

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など読むとよいでしょう。ネットで勉強したい方にはTOCの広場がお奨めです。

渡辺氏の事例なら基本であり基礎となるファンクションポイントをきっちり詰めて(跳箱はこれを素振り百万本と呼ぶ)徹底的に分解、リスト化(これが鬼ほど大事)してEVMすれば十分マネジメントできるはずです。ちなみに跳箱はUMLで文書化マンセーです。

で、コストモデルに落としこむための明細作りができたら次は日本情報システム・ユーザー協会のソフトウェアメトリックス調査報告などを参考に適正工数を把握して、自分たちの生産性と比較して明細リストにコストを貼り付けていく。

この部分もそうだし、システム規模(HWとかの)設計廻りもそうなんだけど、工数や規模等の変数を確定させるためのデータ集め(データの粒度、精度、計測条件ほか)と加工がへたくそなプロジェクトは運用に入ってから問題になるケース多いです。

要するによくわからんところ、あいまいなところが残らないように網羅的に徹底して突き詰めていけば、あとでしまったちゃんにならないで済むってだけの話です。

とても簡単。

ただし、やり抜ければ、ね。修行もしないで口先だけで世の中を渡っていこうとするタイプにはできないかもしれない。

ちなみに跳箱はなにか作り始める前に開発チームに対して、それはどんなものなのか、どんな背景があるのか、技術や規格の成立過程はどうなっていたのか、等々を網羅的に調べ上げて、各要素とその連携によってどのような効果が得られてそれは以前と比べてどうなるのかを記述したWhite Paperの作成をさせるようにしています。きちんと明示的に説明を記述できないところがあったら要するに理解し切れてない(こなしきれていない)ってことだし、コードとちがって普通のおっさんでも読めるし。

どうでもいいけど、渡辺氏は

NILSの担当パネルでもディスカッションテーマとして採り上げられないか調整

しているんだそうだがNILSなるイベントは人月の神話をネタに盛り上がれるような素人ばかりが参加しているイベントなのかね?てゆうか、渡辺氏自身、語れるほど経験もってなさげなところがなんですな。群盲象を撫でるのも一興か...。

小林氏のようなカネの亡者の関わるイベントに絡む話をするならプロジェクトリスクの定量把握に基づく金融商品化の可能性とかそういうもっと眉唾物で生臭い話のほうがいいんじゃないの?

黒に清き一票を。

2006-10-27 18:01:02 | 連絡帳
全国ザックリ1500万(推計*1)ノートPCユーザー諸氏、とりわけ全国ザックリ570万(推計*2)ThinkPadユーザー諸氏にお願い申し上げる。

黒ThinkPadに清き一票を!

と、言うのも近年Lenovo社は伝統あるThinkPad Blackをないがしろにし、チタニウムシルバーのPCを出荷してこれをThinkPadと僭称する暴挙に出ており、あまつさえ、黒ThinkPadユーザーを殲滅せんがため、アンケートの名を借りてチタニウムシルバーのThinkPadの方が人気があるんであると喧伝しているのであります。

これを暴挙といわずなんというのでありましょうか?

思い起こせば93年、笹塚の某ビル内にてThinkPad220の予約注文を募るチラシを見たのが黒ThinkPadとの出会いでありました。とはいえ、同年にPowerBook初のカラー機としてデビューしたPowerBook165cを即買(しかも納品される前にVGA表示(と、Macユーザーは言わないが)対応した180cが発表されてうれしさ半減)していたためにその際は購入見送り、初めてのThinkPadは230csからでありました。PowerBookのトラックボール同様にホームポジションから手を離さずにポインティングデバイスが操作でき、しかも親指じゃなくて人差し指でコントロールする操作性の高さに感動したものです。以降、530cs535と乗り継ぎ、600に出会って大画面至上主義に転向、T20pに出会って画素数至上主義にハマリ、T21p、T41、T43と乗り継いで現在に至るモノであります。10年以上をThinkPadとともに過ごしてきた跳箱にとって黒いThinkPadこそがThinkPadであり、ThinkPadこそがノートPCなのであります。銀色のノートが使いたければLet'SでもMacBookでも使えばいいじゃないか。

てゆうか、

黒くなきゃいやだ、いやだ、いやだ、いやだっ。いやなんだいっ。

ということで、レノボが実施しているアンケートにご協力(というか黒に投票してください、お願いします)をお願いしたいのであります。

黒ThinkPadに清き一票を!

勘違いはなはだしいレノボのマーケティング担当者に黒ThinkPad党の怒りの鉄槌をお願いしたいのであります。

*1: JEITA統計、内閣府統計を元にザックリ推計
*2: *1を元にIDC発表値を加味してザックリ推計

-2006/10/29追記-
平泉氏によるとこのアンケートは2006年1月には始まっていたらしい...。
追記作業中時点で日本ではチタン4379に対して黒4935と若干押し返しているもののアジア太平洋全体ではチタン23885に対して黒18351と黒劣勢でり、戦況はまだまだお味方(黒)不利であります。黒党諸氏の一層の奮励努力に期待するものであります。ジーク黒。

-2006/11/06追記-
同士諸氏、本日気がついたところなので正確にいつアンケートが終了したのか不明でありますが本件アンケートは終了した模様。日本国内においては黒優勢で推移したものと思われますが全世界における戦況は思わしくなく、今後のレ社の動きに注目し続けたいと考えるものであります。ジーク黒。

久しぶりに見かけた単語

2006-10-27 01:28:30 | 連絡帳
思い起こせば1年数ヶ月前にotsune氏にコメントもらって(それが結構面白かったんで)しばらく同族関係(というのか?)ヲチしてた記憶があるんですが、いつの間にか単語自体を忘れかけていたというかすっかり忘れてたところ、たまたまJ-CASTで"モヒカン族"のタイトルが...。

記事によると、

2005年7月頃から「はてなグループ」で話題として取り上げ、「現代用語の基礎知識」の2006年版にもネット流行語として登録された。

んだそうで、ご活躍の由、なによりであります。

再掲しますが、モヒカンチェック、面白いんでぜひ。ちなみに跳箱は以前タイプ9と判定されてます。

+6億ドル

2006-10-10 17:46:36 | 連絡帳
今朝、10億ドルで落着するだろうと書いたら大方の予想通り16億ドルで落ち着いたとの報道

うへぇ、マジかよ?

年3.3億ドルかぁ...。

googleのPVはこんなもんで、YouTubeのPVはこんなもん。25:9ってところ。

googleの2006/Q2の売上はこう

計算合わないな。ライツホルダとの交渉材料仕入れた、ってことなんだろうか?

なんにせよまいった、まいった。

実体経済はスケールフリーしない。

2006-10-10 13:42:25 | 連絡帳
孝好氏essa氏に噛み付いている件について。

シフトチェンジでもなんでもいいんですが、essa氏の議論の出発点である引き算とか足し算の話はそもそも成立し得ないんでそこんとこよろしく。

たしかに巷には、広告出稿量と認知率、購入意向率の関係は相関するんで広告をジャンジャン出せば商品がジャンジャン売れるんです、みたいな言説が流通しているけど、産業連関表(から引っ張ってきた数字も含めて関連数値がまとまっている経産省のチョイ古資料はこちら)で見ても広告業での100億円の需要発生は他産業に対して222億円の需要を喚起するに過ぎないので、essa氏が言うような規模のバカでかい梃子は働かないでしょ。

そもそも広告の露出量が一定限界を超えたら消費者の認知を得られなくなる飽和状態に陥る可能性もあるし、一定限の条件を満たしたら標準以上の効果をもたらしたりする可能性もある。そもそも広告の効果を過大評価しているんじゃないだろうか?ビデオリサーチだってもうちょっと控えめな報告(登録しないと見えないかも)しているよ。

YouTubeに持続可能な(エンドユーザーに直接の費用負担が要求されない)商売を付与することによって現在享受しているサービスを利用し続けられるといいなぁ、な願いをかなえてくれる四次元ポッケ(これ、まずいんだっけ?)に広告産業を見立てるのはかまわないけど、そんな都合よくいくわけないじゃん。(.comバブルは広告依存モデル事業体の大発生と淘汰の歴史だったことを思い出そうよ)

YouTubeのビジネスモデルは事業売却という名のババヌキかもしれないし。(強く肯定)


10億ドル

2006-10-10 10:09:41 | 連絡帳
とりあえず、決まるとしたらこのあたり(なんだが)。

とはいえ、コレで時間を買えてるのかどうかはナゾ。

ともあれ、よく考えてみたらgoogleほどwebサービスのデューデリやるのに有利な会社も珍しい。うらやましい限り。

坂和くん、市場(もとい私情)のもつれ

2006-10-01 00:15:50 | 連絡帳
タイトルからして感情論題爆発しているCNET編集部の坂和くん、ちょっとおちつこうね?なのは、

「ロングテールは本物でも、儲かるのはオレたちだけ」-AOLトップの腑に落ちない言い分

つう記事。

元記事のタイトルは、Established media to dominateなんで、既存メディアによる支配は続く、程度の意味でしょう。既存メディアの経営者なら当然主張するべき内容だし、Miller氏がこの反対のことを言ったら株主は怒るだろ?ふつーに考えて。

その昔、Appleの"the Rest of Us"つうキャッチコピーに惚れてIIfxにメモリ32MB積んで外付け600MB RAID0 HDDつけて純正20インチカラーモニタつけて(グラフィックアクセラレーターはSuperMacのなんかだったと思ったけど忘れた)EpsonのGTなんとか(型番忘れた)つけてLinotoronic(まだヘルと合併する前ね)の330つなげて遊んでた口(もち経費ね、それにしても前置き長いな)なんで、CGMがはやろうがロングテールがどーしようがエスタブリッシュメントが勝つ、と主張されたら反感感じてしまう、という坂和くんの感性は理解できるし、争点つくって盛り上げないとCNET的にうまくないのも解るけど、意図的にバイアスのかかった訳をつけて読者をミスリードするのは感心しない。

どうも坂和くんは経済が苦手のようで、

具体的な根拠として「ここだ」というものが見つからない

とブーたれているけど坂和君が引用した部分に坂和君の疑問に対する答えは出ているジャン?

結論はもちろん、

ロングテールは本物だが、そこからお金を儲けられるのはほんの一握りの企業

だよね。で、なぜならば、

どんなプレーヤーでも一定の規模になると、整理統合--つまり自社よりも大きな会社に買われてしまうため、こうした状態が状態が続く

からである、と。もちろん、例外的に、買収を拒否してかつエスタブリッシュメントとの競争にも打ち勝って新たなエスタブリッシュメントとして生き残るプレイヤーの出現の可能性を考慮して、

今後も新たなプレーヤーが1、2社加わる可能性はあるが、今後も市場を支配し続けるのは既存のオンラインメディア企業だ

とMiller氏は大変リーズナブルな予測を提示しているんだけど駄々っ子な坂和くんは、

なぜ自社や他の競合サービスがそれぞれそういう形でお金を儲けられるのか?

説明してないと文句つけているわけです。ロングテールの話題扱いたいなら、もうちょっと勉強してからにしたほうがいいでないか?規模の経済から説明してもらわないと理解できないならこの話題について坂和くんはプロとして記事を書くべきじゃなかったんじゃないかな?

先日、とある会合で"ロングテール"という事象に言及すべきかどうかでもめた際に、まあ、はやってる単語だから背景ふくめて記載すればいいんじゃん?で話がついた際に、総市場規模(総消費支出でも可)が変化しない状況にあってロングテールな現象が現れた場合(というか現れえるファンダメンタルが実現した場合ね)、いわゆる商品の売れ行き分布はいわゆる8:2から7:3といった具合にロングテール化しえる(もう一方、WTA現象も現れえるので母集団の心理特性や社会特性に依存するんだけど...。)けど、商品、という粒度をはなれ、販売主体といった事業者のレイヤーで見た場合、上位事業者は自社のシェア低下を食い止めるために下位事業者には無い競争優位であるカネの力をつかって自社の取り扱い商材のラインナップを広げて対応するか、下位事業者を買収して手っ取り早く対応するかして、事業シェアを維持しに廻るから結局大して状況は変化しないだろう、てな議論はあったんだよね。(方々で類似の議論がなされていると思うけど)

羽田空港の近所の駐車場の話とか、アフィリエイトで小銭稼いでいる小規模事業者の話とか持ち出してきているけど、Miller氏が指摘しているのは、次に創業(または市場参入してから)5~10年の期間のうちに単一事業モデルで1000億円~1兆円プレーヤー(業種による)になりえる事業者が現れる確率はどんなもんか?といった観点なんで、まるで議論がかみ合ってないでしょ。ある意味恥ずかしいよ?

挙句、意図的に悪意のこもった意訳をした上にその意訳(誤訳に近い)を根拠に、

GoogleのSchmidtのようなコメントをするか、それともAOLのMillerのような発言をするか・・・ユーザーからみてどちらの側に加担したくなるかはいわずもがなだろう

といった尻切れトンボな名誉既存まがいの主張を結びに使うのはどんなもんよ?

あ、ウチ、代々曹洞宗なんで。

2006-08-10 03:47:04 | 連絡帳
それってどこのウチよ?なのは市村氏がアナタハ「ロングテール」ヲ信ジマスカ?なんて聞くんだもん。

今のちょっとかわいい?

さて、跳箱は筋金入りのLong Tail嫌いでありますので大変面白おかしく拝読した次第。梅田氏とか渡辺氏とか森氏のような重症な方々は市村氏のエントリ読んだくらいでは洗脳解除されないんでしょうが、身近な方が最近「尻尾」とか口走り始めて心配な際などプリントアウトもしくはメールにリンク添付するなどして処方されてはいかがかと。

ちなみに、跳箱で度々引用している音楽市場のTWAなんだか20:80の法則なんだか現象について、

Ecastは10%の曲がストリーム配信の約90%、ラプソディーの月次統計では上位10%の曲がストリームの86%を占める

と面白い数字が紹介されております。

持論の繰り返しで申し訳ないけど要するに、コストが低下して損益分岐点が下がると取り扱い可能商材が増える(増やせる)ぞ、ってだけの話なのに名前付けると流行するんだからbuzzwordって怖いわん。

PTA推奨

2006-07-24 16:06:47 | 連絡帳
変態さん相手に、正攻法のインセンティブを提供しても変態さんは変態さんゆえ喜んじゃうだけかも?と、ややこしいことにならなきゃいいけど一児の父としては、やんないよかましだよねぇ...、でも、表現と思想信条の自由と単なる変態さんをどこで一線引くのさ?というよりそれって一線引けるものなのか?等々ぶつぶついいながらも、ため息混じりに賛成なのは、Child Protection and Safety Act(あ、跳箱は米国在住じゃないんであんまり関係ないすけど)で、紹介している例によってCNETの記事はこちら

同法案によると、例えば、ウェブサイト上で「Barbie」や「Furby」といった一見無害な言葉を使用しながら、実際には性的コンテンツを掲載していた場合、そのサイトの管理者は重罪となる。

ということなんですが、記事にもあるとおり、運用次第で難ありの法律になりかねない代物です。(成立したわけじゃないか、まあいっか)

跳箱だったら実効性を伴う解決策として一定の法規制は用意しつつ、映倫よろしく、ネット倫作ってデジタル証明書にレーティング情報つけてサイトに掲載させたら?とか思うんだけど。(ブラウザにプラグイン入れる必要あるなぁ)

それだとR15とか、R18とか人手でレーティングするの大変じゃん、となるんで、とりあえず、InternetSecurityとかのソフトにペアレンタルマネジメント機能あるんで、アシスタント機能として、ガイドラインの定規となるタクソノミーとフォークソノミーな親御さんフィードバックを付け加えて、いっちょあがりでどうすかね?

もちろん、サイト管理者にも不服審査請求権認めるの。レーティング未決定サイトの表示可否についてはペアレンタルマネジメント機能の揺らぎ許容パラメータを親が制御して判定するとか、個別認可するとか。

Symantecさんどうよ?