跳箱

跳び箱でも飛箱でも飛び箱でもとびばこでもいいけどそこはそれ跳箱なんです。体育日和のお供にどうぞ。

iPhoneそんなに好きかね?

2007-09-20 04:23:46 | メディア
と普段スルーしているのに、珍しく突っかかってしまったのは松村氏のこちらのエントリ

Appleがスタバと協業するとの9/6付け報道について、

これがStarbucksだけのモノであり続けるのは、いささかもったいない気がしないだろうか

と問うているけれども跳箱には本気で思考しているようには思えない。iPhone持って六本木をうろついている自分に酔ってるだけじゃん?(なぜそんな行動で酔えるのかそもそも非常に疑問ですが...。)

日本レコード協会によればすでに着うたフルの類による移動体向け音楽配信事業は1,129,400万円規模(まだまだ小さいねぇ)とインターネット(要するにPC向け)配信の126,500万円の10倍近い規模に成長している。

AppleはWiFiを伝送手段とせざるを得なかったがゆえに特定の効果的なシナジーが期待しえる規模のパートナーと提携するしか選択の余地が無かっただけ、とは考えられないんでしょうか?

音楽配信というコンテンツサービスの視点から考えるなら、端末制約条件がゆるい(たとえば3G端末ならなんでもあり)とした方が機会損失減るのでハッピーだし、電波届くところならどこでも売り場となりえる方がこれまた機会損失が減るのでハッピーです。後はその"場"に居合わせた顧客に購入機会があることを意識させる仕掛けさえあれば携帯電話向けの配信スキームの方が応用範囲広いよね。(iPod利用者の方が購入意欲は高いかもしれませんが)

あとは、アフィリエイトモデルなどの利益分配の仕掛けとTags(メタデータといってもいい)と認証認可(つうか決済)フレームワーク(SSOとベタに言ってもいい)を利用した購入フローがあればいい。TagsにはFelica2.0でもQRコードでもなんでも使えるし、認証認可はOMA DRM2.0とデジタルマネーの類を使って匿名化してしまってもいいでしょう。Appleとスタバの提携はこの部分の仕掛けをシステムの制約をそのまま利用する形で構成しているだけなので、ビジネススキームがスケールフリーしません。これはいまいちな実装です。

ちなみにFMC(ゲスト端末をどう扱うかにもよりますが)を利用することでiPhone or iPod + WiFiという縛りにちかい構造を作ることも可能でしょう。

すれ違う人のiPodの中身をサーチできたりするとさらに面白い

なんてのもそれこそFeliCa2.0やBluetoothで十分できる。てことは携帯電話なら対応端末の稼働台数にもよるけどすぐ実用化できることは請合う。が、十分に簡単な操作で、かつ十分に低消費電力で、十分にプライバシーを守って実現できるか?と問われるとかなり疑問が残る。

しかしなんでこの人はこんな出歯亀的なサービスを欲しがるんでしょうか?

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1 コメント

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おっちゃん的には (rbw)
2007-11-30 22:06:40
サンクコストにも関する、日米の実証的研究の事例を求む次第。自分でも書こうとしつつあるんだけど、レフリーがついてきてくれないっぽい。そりゃそうだ。

「跳箱 Letter Review」刊行を待つ次第♪
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