ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

【演劇】燐光群「ゴンドラドランゴ」|変わりゆくものと取り残されるもの、あるいは劇団というもの。

2016年07月24日 | 演劇
燐光群「ゴンドララドンゴ」観劇。 昭和天皇崩御前、バブル華やかなりし頃、ゴンドラやブランコに乗って、ビルのガラス清掃をする2人。ゴンドラの転落とともに起こったのは、まさかの「転校生」的展開。2人の体と中身が入れ替わってしまう。「おれがあいつであいつがおれで」。これも80年代に対する郷愁か。蜷川に対する突っ込みやや野田秀樹に対するパロディも、80年代の転換した演劇に対する想いだろうか。 (昭 . . . 本文を読む
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【演劇】DULL-COROLED POP活動休止公演「演劇」:演劇的なるものへの問いかけ

2016年05月29日 | 演劇
DULL-COROLED POPこと、ダルカラの活動休止前公演「演劇」を鑑賞したので簡単に感想を。 演目タイトルが「演劇」という、まぁ、大胆というか、怖いもの知らずというか…並み半端な覚悟ではできない公演。主宰 谷賢一さんの気合が感じられるというもの。 ストーリーはというと、「僕たちは一人一人が人生という舞台の主役なんだ!」的な言い方もできるのだけれど、この芝居ではむしろ大事ないのは、ストーリー . . . 本文を読む
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東日本大震災被災地旅行2016(閖上、女川、大谷海岸、気仙沼等)

2016年05月05日 | 地方政治・経済
思うところがあって、震災から5年たった被災地を巡ってみる。 5年という月日は長いのか短いのかわからないけど、震災直後のような風景は残っていないし、かといって全てが復興したわけでもない。これは5年後の被災地を巡った備忘録だ。 <訪問先> ■2016/05/02 閖上(ゆりあげ・名取市) ※語り部タクシーに乗車 ・日和山 ・閖上の記憶 ■2016/05/02 荒浜(通過) ※語り部タクシーに乗 . . . 本文を読む
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親父の死・抑圧された感情・社会適応

2015年01月18日 | Weblog
2015年1月12日、親父が死んだ。 StageIVの告知を受けたのが、2013年の8月でその時に言われたのが、余命は6~8ヶ月だろうと。その後、治療方針についての葛藤を経て、抗がん剤治療を拒否し、地方では珍しい献身的な医師の下で緩和ケアという選択をし、17ヶ月間を自分らしく生きて、そして死んでいった。 本人も、僕も覚悟はしていた。 親父は Ending Note をつけ、事前に身辺整理を進 . . . 本文を読む
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さよなら、さくら。

2014年12月02日 | Weblog
久しぶりの更新が極私的な内容。まぁ、あまり気にせずに。 僕がもっとも精神的にしんどかった頃、僕は二匹のうさぎ達に救われたと言っていい。「さくら」と「りんたろう」の二人だ。 長女の さくら は「超」がつくほどのお転婆で、わがまま、そして甘えん坊でツンデレ。でもその仕草はいつもどこかおかしくて、いつでも僕を笑わせてくれた。 彼女は撫でられるのが好きで、幼い頃は僕が撫でているとそのまま気持ちよさ . . . 本文を読む
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LINEの活用にみるこれからの終末医療の形

2014年08月18日 | 医療
父の癌が発覚してから1年が過ぎた。Stage4。この状況が好転することは、まずない。 今日はこの件ではなく、遠く離れて暮らす親父への介護/看病をどうするか、それに対する介護スタッフの姿について書きたいと思う。 親父が住んでいるのは北陸の地方都市。親類が近隣にいるとはいえ、必ずしも付き合いが多いわけではない。母親は他界、息子は東京で働いているということもあって、いわゆる「独居老人」だ。 体も比 . . . 本文を読む
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音街かしわの柏祭り。果たして僕らは盛り上がり方を知っているのか。

2014年07月28日 | 地方政治・経済
7月26日(土)~7月27日(日)は「柏祭り」だということもあって、街の至る所でイベントが行われた。だいたい「柏祭り」は、賑やかではあるものの歴史というか伝統というか、そういったものが希薄だ。神輿もあるし、盆踊り(柏おどり)もある。ねぶたもあるし、過去にはよさこいパレードもあった。とはいえ、いずれにしろ京都の祇園祭や浅草の三社祭のように、伝統に裏打ちされた祭りという感じではない。 とはいえ、70 . . . 本文を読む
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【演劇】DULL-COLORED POP「河童」

2014年07月19日 | 演劇
演劇の魅力というのは、その「生」の空気感にある。物語の良し悪しであれば、演劇でなくても小説でも映画でもいい、役者の演技の質というだけならベストなシーンばかりを集めた映画の方が上かもしれない。しかし「生」であること、役者自身が放つパワーや観客も含めた一体感というものは、映画では味わえない絶対的な魅力がある。 と、同時にこの魅力は、意識するしないにかかわらず、観客に参加することを強要する。役者の . . . 本文を読む
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【演劇】マームとジプシー「ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと----------」

2014年06月21日 | 演劇
一言でいうなら、素敵な芝居だったな、と。うん、見てよかった。 初めてのマームとジプシー、初めての藤田貴大。岸田戯曲賞受賞作ということで、池袋まで。 開演前、せり出した舞台も、シンプルなオブジェも、白い衣装で体を伸ばす役者陣もいい雰囲気。正面には街の様子をかたどった箱庭のような世界が映し出されている。これだけでいい雰囲気。開演が待ち遠しくなる。 役者で魅せるというよりは、演出で魅せるタイプ . . . 本文を読む
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【演劇】柏で芝居をやるということ

2014年06月01日 | 演劇
かれこれ約20年ぶりに芝居の作・演出をした。30分弱のショートストーリー。 まぁ、何というか、この劇団で試してみたかったこともあったし、これまでとは違うアプローチでどこまでできるかという挑戦もあった。情宣なんかについていえば、とりたてて目新しいことをしたわけではないけれど、おざなりになっていたことを改めてしっかりとやったりもした。やろうとしていたこと全てができたわけではないし、計算通りに行ったこ . . . 本文を読む
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【映画】さよなら渓谷:真木よう子と大西信満が描いた愛情の形

2014年05月02日 | 映画♪
さよなら渓谷。あぁ、原作を読んでみたいな、と思う。映画としてうまくまとめられているが、きっと、原作はまた違う深みがあるのだろうな、と。日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得した真木よう子はもちろん、大西信満、大森南朋、鶴田真由、鈴木杏らがそれぞれいい味を出している佳作。 【予告編】 【あらすじ】 都会の喧騒から離れた緑が覆う渓谷で、幼児が殺害され実母が犯人として逮捕されるショッキングな . . . 本文を読む
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【演劇】「S高原から」:平田オリザが描いた現代版「風立ちぬ」

2014年03月21日 | 演劇
初の「こまばアゴラ劇場」。青年団若手公演+こまばアゴラ演劇学校“無隣館”修了公演「S高原から」を観劇。 青年団若手公演+こまばアゴラ演劇学校“無隣館”修了公演『S高原から』 作・演出:平田オリザ 日程:2014年3月6日(木)- 3月23日(日) 25ステージ 場所:こまばアゴラ劇場 昨年の宮崎駿映画もあって一気にメジャーになった堀辰夫の「風立ちぬ」。この小説をモチーフに、高原のサナ . . . 本文を読む
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【映画】クロニクル:今風の感覚にみちた超能力者の悲劇

2014年01月02日 | 映画♪
普段はあまり超能力者ものの作品を見たりはしないのだけれど、TSUTAYAの人気ランキングの上位に入っていたので、借りてみることに。日本の漫画だと面白いものも多いんだけど、アメリカの超能力ものというと、スティーヴン・キングなんかもあるけれど、全体的に大味な作品が多い気がする。と、あまり期待しなかったのだけど、予想以上に面白い。現代的な感覚に満ちた良作。 【予告編】 映画「クロニクル」予告編 . . . 本文を読む
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【映画】最高の人生の見つけ方:ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの味わい深い演技

2013年12月30日 | 映画♪
ジャックニコルソンのくしゃくしゃに笑う表情に改めて人間臭い演技もピカイチだなぁと感心する。余命6ヶ月を宣告された立場の異なる男が死ぬ前に( before we kick the bucket )やり残したことを楽しむための旅に出る。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの名優2人が温かみのある演技を人生の最期を描いてくれる良作。 最高の人生とは「自分を認めてくれる人がいるかで決まる」のだ。 . . . 本文を読む
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最後の誕生プレゼントについて

2013年12月28日 | 医療
ちょっと個人的な整理もかねて。 元旦を過ぎると親父の誕生日がくる。そういうこともあって、年末年始の帰省の際は誕生日のプレゼントを買って帰っている。 とはいえ、定年と言われる年齢をはるか超えてしまった親父に何を送るかというのは、毎年、頭の痛い問題。自分であれば欲しいものはいくらでもあるけれど、「読書」以外特に趣味のない親父に何を送るべきなのか。最近はてっとり早く、温かそうな服を送ったりもしていた . . . 本文を読む
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