所用で東京へ行く機会があり,空き時間に,フィリップス・コレクション展へ行きました。
ダンカン・フィリップスは,アメリカの裕福な事業家の家庭に生まれた「高等遊民」。
私邸を用いたコレクションの展示が有名です(現在,フィリップス・コレクションは,2006年の完成を目指して改築中のようです。http://www.phillipscollection.org/html/collect.html)。
さて,展覧会ですが,コレクションの質の高さを感じさせ,しかも,絵画史を俯瞰できるような,絵画56点と,彫刻4点が来ています。
まず,目玉のルノワールの「舟遊びの昼食」が,良い。
奥行きのある構図,人々の生き生きとした表情,そして,当時の時代背景を感じさせるような服装,仕草,行動等々…
この作品でなければ表せなかった,しっかりとした存在感のある一瞬を切り取っていると思います。
川面をわたる風の涼しげな樣子さえ伝わってきます。
はろるどさんも書かれていますが,私もルノワールは好きな画家ではありませんでしたが(あのヌルッとした微妙なタッチが体温に合わないのです),この作品は例外。
好事家ダンカンが,「この絵を見るために,多くの人々が海を渡ってくるだろう」と予言しただけの作品ではあると思います。
その作品が,今回は,絵の方から海を渡ってきてくれました。
他にも,極上の作品がてんこ盛りですが,マティスと並んで,良かったのは,モネの「ヴェトゥイユへの道」です。
モネらしい光あふれる作品に,久々に目がくらみそうになりました。
モネの絵は,日本国内に溢れていて,いささか食傷気味でしたが,この絵の構図,光と陰の織りなす色彩は,なかなかのものだと思いました。
奄美大島へ「移住」して5か月。
極めて短時間でしたが,久々に都会の息吹を感じる一時でした。
今日は,これから,遅めの夏休みで,与論島へ行きます。
8月中はお休みさせて頂きます。
ダンカン・フィリップスは,アメリカの裕福な事業家の家庭に生まれた「高等遊民」。
私邸を用いたコレクションの展示が有名です(現在,フィリップス・コレクションは,2006年の完成を目指して改築中のようです。http://www.phillipscollection.org/html/collect.html)。
さて,展覧会ですが,コレクションの質の高さを感じさせ,しかも,絵画史を俯瞰できるような,絵画56点と,彫刻4点が来ています。
まず,目玉のルノワールの「舟遊びの昼食」が,良い。
奥行きのある構図,人々の生き生きとした表情,そして,当時の時代背景を感じさせるような服装,仕草,行動等々…
この作品でなければ表せなかった,しっかりとした存在感のある一瞬を切り取っていると思います。
川面をわたる風の涼しげな樣子さえ伝わってきます。
はろるどさんも書かれていますが,私もルノワールは好きな画家ではありませんでしたが(あのヌルッとした微妙なタッチが体温に合わないのです),この作品は例外。
好事家ダンカンが,「この絵を見るために,多くの人々が海を渡ってくるだろう」と予言しただけの作品ではあると思います。
その作品が,今回は,絵の方から海を渡ってきてくれました。
他にも,極上の作品がてんこ盛りですが,マティスと並んで,良かったのは,モネの「ヴェトゥイユへの道」です。
モネらしい光あふれる作品に,久々に目がくらみそうになりました。
モネの絵は,日本国内に溢れていて,いささか食傷気味でしたが,この絵の構図,光と陰の織りなす色彩は,なかなかのものだと思いました。
奄美大島へ「移住」して5か月。
極めて短時間でしたが,久々に都会の息吹を感じる一時でした。
今日は,これから,遅めの夏休みで,与論島へ行きます。
8月中はお休みさせて頂きます。
森アーツセンターは,普段でさえ何となくザワザワした雰囲気なので,最終日の喧噪振りが想像できますが,それでも,「本物」を見ることのできたAURA100さんの幸せそうな姿が目に浮かびそうです。
本家の改装がなければ,こんなに遠くへ旅行することもなかったであろう,名作の数々との出会い,本当に良かったですね。
やっぱり,いつでも美しいもの,良いものを見続けたいですね
昨日までのフィリップスコレクション・・・行ってきました。やっぱり行ってよかったー。
最終日なので、大変混雑していましたが、人だかりが消える何分かを気長にソファーで待ち、堪能してきました。
美しいものを見ること、自分の好きなものの感覚を忘れずにいることって大切だなーと思いました。
この展覧会は,ダンカン・フィリップスの審美眼の確かさを実感させる名品揃いで,足を運んで絶対に損がありません!
私自身も,上京の主目的の方を何とか片づけて展覧会場に滑り込み,至福の一時を過ごしました。
確か夜10時(入場は30分前まで)まで開場していると思いますので,是非,足をお運びください!!
いつか,ワシントンへも行って,幾多の所蔵品に囲まれてみたいと思いますが,遠い夢ですね...
>奄美に住んでらっしゃるのですねー。羨ましいです。
音楽,美術,映画のことから書き始めたこのBlogも奄美転居後は,何だか観光ガイドみたいになりつつありますが,ボチボチと田中一村のことなど書こうかとも思いますので,是非,また遊びにいらしてください!
フィリップスコレクション、9月4日までですよねー。
私も行きたくて、でももうギリギリなので少し諦めて、いつかワシントンDCのギャラリーへ行こうかナーなんて思っていました。・・・・が、こちらのブログを拝見させて頂き、「いつか」なんていつ来るのか分からないし、一生来ないかもしれないし。
・・・と思ったら、せっかく身近なところにきているコレクションをやっぱり観に行こうと思いました。
どうも有り難うゴザイマシタ。
奄美に住んでらっしゃるのですねー。羨ましいです。
はろるどさん
>久々の東京は如何でしたか。
短いご滞在だったご様子で、
お疲れにならなかったかと勝手に心配しております…。
今回の上京は,とても短時間で,無理かなぁと一瞬思いましたが,何とか所用を片づけてフィリップス・コレクション展に滑り込むことができました。
久々の東京は,信じられないぐらいの人の多さで,本当に目眩を感じましたが,美術館で数々の本物に出会って,少しずつ,文化の最先端 東京の温度に慣れていきました。もっとも,慣れきる前に帰路に着いていましたが
TAKさん
>そちらの海に船を浮かべて海に沈んでいく夕日をのんびり眺めてみたいものです。
昨日の与論島からの帰路,小船ではなく,フェリーの上からでしたが,夕日を目一杯浴びてきましたよ
もっとも,フェリーの乗客の皆さんは,ほとんど客室で寝てました。
都会人にとって感動的な夕日も,地元の方々には,見慣れた風景の一つのような感じです...
私の方は,飽きるまで,夕日etc.ご紹介していきたいと思いますので,よかったらお付き合いください。
TBありがとうございました。
>今日は,これから,遅めの夏休みで,与論島へ行きます。
いいですね~
奄美はじめそちらへは未だ行ったことがありません。
写真だけでしか知らない場所です。
そちらの海に船を浮かべて海に沈んでいく夕日をのんびり眺めてみたいものです。
久々の東京は如何でしたか。
短いご滞在だったご様子で、
お疲れにならなかったかと勝手に心配しております…。
さて、この展覧会は見応え満点でした。
どうもルノワールは苦手な画家で、
あまり感銘したこともなかったのですが、
「舟遊びの昼食」は文句のつけようもない名画で、
本当に素晴らしいと思いました。
もう日本では見られない作品かもしれませんね。