珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

初夏の岡山にて~音会

2017-05-28 13:24:42 | オフ会
20日の土曜日、岡山の音会に参加させていただきました。私にとっての音会 in 岡山の始まりは、もう3年前のことになります。姫路からローカル線をつないでのんびり岡山入りしたことが、昨日のことのように思い出されます。その後、何度か音会に参加させていただいてますが、EDさん、helicatsさんとお仲間が増えました。岡山の方が箱根を超える際はオフ会、飲み会がセットされ、さらには昨秋の音会にはベルウッドさんが参戦されました。遠距離オーディオコミュニケーションが普通に成立する時代、ということですね。というわけで、3軒を訪問する慌ただしい1日の始まりです。

岡山駅でスイートサウンドさんと待ち合わせ、まず最初はHericatsさんのお宅へ。ご自宅とは別の敷地にオーディオ用離れ屋を構えられていました。14畳の1ルームがオーディオ部屋で、実に羨ましい環境です。システムはマルチアンプ+科チャンネルデバイダの構成で4SPです。


4SPの構成は、ウーハー:TANNOY HPD、ミッド:Fostex F-120、ツィーター:EXCLUSIVE ET-703、サブウーハー:ONKYO SL-10です。多くのお宅を訪問してきましたが、マルチアンプで組まれている方は希少ですね。helicatsさんのオーディオでは、勿論マルチアンプが標準です。


アンプ、チャンデバ、DAC、プレイヤーなどシステムの中核機器が縦型のラックに収められています。チャンネルデバイダはサンスイのCD-10です。この日のお三方は皆さん自作派でもあります。HericatsさんもアンプやDACを自作されています。


デノンの DP-S1です。デノンが嘗てこのような弩級のCDプレイヤーを出していたとは知りませんでした。ただし、DP-S1も現在は主役ではなくなりました。Hericatsさんと言えばファイル再生、取り分けハイレゾですね。私の持ち込んだCD以外は、基本PCからの再生となりました。


Hericatsさんのシステムは音場ではなく音色を楽しむ方向でしょうか。ハイレゾならではの音の表現があるとのことでした。聴かせていただいた中では、2L配信のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲が印象に残りました。384kHzのなせる業ななのかわかりませんが、艶やかな弦楽器で楽曲を楽しめました。

もっと聴きたい状況でしたが、次の予定があります。helicatsさんのオーディオ離れ屋を後にして、ED邸へ向かいました。途中、焼き肉の「はちや」にてランチにしました。ここは三人とも、がっつり岡山和牛のカルビ定食です(笑)。朝が早かったこともあり、食後は急に睡魔が・・・。


続いてEDさんのお宅です。お邪魔するのはこれで3度目になります。システムの下流に大きな変化はないようですが、デノンのSACD/CDプレイヤーDCD1500RE(改)が使えなくなったそうです。Raspberry Piでのファイル再生に取り組むなど新たな方向性も出ていました。


そのRaspberry Piです。USBメモリに入った音源をX-DDCへつなぎます。X-DCCは拙宅でも愛用しているDDコンバータです。ただし、同軸や光ではなく、こちらではI2S接続です。I2S接続の先は、AK4495を使ったHelicatsさん作のDACです。地域コミュニティの恩恵ですね。


CDそのものは、代打のCDプレイヤー(やはりDENON?)+ES9018DACで聴かせていただきました。これが、個人的には大当たりの音で、ダイアナ・クラールのライブは一聴で、反応してしまいました。とても鮮度ある音です。できればRaspberry Piでも聴きたかったところです。


こちらも前回からの変化点です。オルトフォンのSPU#1が導入されていました。システムの下流が盤石なだけに、デジタル/アナログ共にソースを弄る楽しみがあります。例によって45回転のデモンストレーションアルバムで「The Hustle」をかけていただきました。


電源環境の整備も大事なトピックスでした。アイソレーショントランスの導入です。EDさんによると、近くのソーラー発電所の稼働と、電源の質の低下に関連がありそう、とのことです。今後ファイル再生に取り組むのであれば、必須アイテムになると思われます。


昨年9月の訪問時に牽牛なラックの効果を実感しましたが、さらに上積みを感じました。KT-150を使ったパワーアンプも1年以上を経過しすっかり馴染んだ様子です。ATCならでのはタイトで重厚感溢れるサウンドは健在でしたが、一方で持ちこんだクラシック音源の繊細な表現にも感心しました。

ED邸を後にして、スイートサウンド邸に向かう道すがら、吉備路の名所、国分寺が見えてきました。この日は「晴れの国」を実感させる見事な青空でした。その分、汗ばむ陽気でしたが、それでも、真夏の国分寺を体感している身からすると、まだまだ5月は爽やかと言えます。


3軒目はスイートサウンドさん宅です。もう何度目の訪問になるでしょうか(笑)?奥様お手製のお菓子と、冷たい玄米茶をいただきながらの鑑賞となりました。ちなみにこの日3軒でそれぞれスイーツが出ましたが、勿論、しっかりいただきました。


最下流は特に変わっていないようですが、クロス周波数を見直したようです。3年前の訪問時は平行配置にされていましたが、その後内振りにされています。サービスエリアを広くする、しないはオーナー次第。理想の「スイートな」サウンドを追求された結果です。


スイートサウンドさん宅で、いつも印刷いただいている音会のメニューです。すべての音源を聴く時間はありませんでしたが、ゲスト側の選曲の目安になるのが嬉しいですね。後々の購入の参考にもなります。結局、パティ・ペイジ、ジェリー・マリガン、バディ・デフランコを購入です。


話題のAK4495、AK4497を使ったご自作DACとAITのES9018を使ったDACを入れ替えながら聴きました。旭化成内では表現力でAK4497が好印象でした。宇多田ヒカル「人魚」ではAK4497とES9018を使ったDACの違いが出ました。前者はヴォーカルを、後者は他の楽器含めた全体を聴かせる感じです。


今回は1階のみでの鑑賞となりました。リスポジをセンターに置くと、ポッと浮かぶヴォーカルは、相変わらずの気持ちよさ。昨秋からの、チャンデバ設定見直し、DACの更新が効いたように思います。DACはご自作ですから、微調整もできます。いくつか、そのヒントを得られたようでした。

最後は岡山駅方面へ繰り出し、感想戦です。1年前にも行った、駅前のうどん屋さん兼居酒屋でした。三者三様のサウンドと瀬戸内の幸を肴に、談義を楽しみました。地元の竹林を冷酒でいただきましたが、初夏の夜にぴったりでした。翌日は岡山県最高峰の後山に登る関係で深酒は避けましたが、いい感じで酔ったところで散会となりました。スイートサウンドさん、EDさん、Helicatsさん、晴れの国での楽しいひと時をありがとうございました。そちらは旭化成優勢の状況ですが、当方しばらくES9018で頑張ります。箱根越えの際は、是非、お声かけください。
コメント (8)
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