珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

利尻、礼文

2011-06-25 07:54:04 | その他
昔からの山仲間と北海道の利尻島と礼文島に行ってきました。利尻島には最北の日本百名山、利尻山があり、念願の登頂を果たすことができました。不覚にもデジタルカメラの電池切れで、「写ルンです」での撮像しかできませんでしたが、スナップショットからいくつかを紹介します。

利尻山は1700m程度の山ですが、何しろ海から一気に高度を上げるため、登り応えのある山です。登ってヨシ、眺めてヨシの、私好みの山の一つです。6月~8月が一般的な登山時期になります。北海道や東北の山の魅力は、比較的低い山でもアルペンムードを味わえることです。高木が生息できる上限=森林限界が低いので、景色を楽しみながら登ることができます(日差しとの戦いはありますが)。


私たちが選んだルートではアイゼン、ピッケルは不要でしたが、所々雪渓を横切る場面がありました。空の青、木々の緑、雲や雪の白のコントラスト・・・これは夏山の普遍的な醍醐味ですね。


昔は高山植物に特段の関心はありませんでしたが、年齢のせいでしょうか、一輪でも群生でも気になるようになってきました。山はちょっと、でも花が好きという方には、隣の礼文島の方がお薦めです。礼文島から見る利尻山は、ディズニーランドのビッグサダーマウンテンのリアル版といった感じで映えます。


利尻島は湧き水も楽しめます。こちらは登山口近くにある甘露泉水で、下山後の喉を潤すのに持ってこいです。確かになんとなく甘さを感じました(プラシーボ?)。


オーディオは相変わらず森林限界付近を彷徨っている感じですが、いつかは到達できると信じて・・・という感じでしょうか。何はともあれ、4日間、仕事もオーディオも置き去りにして、いいリフレッシュできました。次からは充電器を忘れないようにします。
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Amati-Futura & Octave試聴会

2011-06-17 07:13:32 | その他
6月11日(土曜日)、近所のオーディオショップ、カンタービレで開催されたSonus Faber Amati-Futura & Octave試聴会の話題です。小さなお店で参加者5人と、こじんまりとした視聴会でしたが、普段とは別世界の音を堪能しました。試聴会の主役はAmati-Futura 。創設者が去った後の新生Sonus Faberの高級SPで、とても手が出せる価格ではありません。どちらかと言うと、OctaveのHP500SE と RE280 MK2狙いでの参加でした。

デジタルファイル再生主体で、DACにはPS Audio のPerfect Wave DACが使われました。Sonus Faberの音はオーディオショウで断片的に聴いた程度です。従って新旧従来シリーズとの差が良くわかりません。評判では従来シリーズの良さ、例えば弦楽器やヴォーカルの質感を残しつつ、多様なジャンルの音楽を楽しめるようになった、とも言われています。この日聴いた範囲では女性ヴォーカルがしっくりきました。

空気感、気配といった音楽を裏で支える要素は、自宅のシステムよりぐっと上でした。これはHP500SEによるものなのでしょう。このプリアンプは定評のあるフォノ入力もあり、アナログをやる上でも魅力の製品です。モノが放つオーラも十分で、耳だけなく目の保養にもなりました。オーディオBasic誌で知りましたが、RE290という後継のパワーアンプも登場するようで、Octaveのアンプ群はやはり気になる存在です。

3時間の予定プログラムが終わった後も、プラス2時間ほど居残って、CDを聴いたりハイレゾ音源の話をしたりしました。私も持ちこんだCDから、Gianni Basso & Irio De Paulaの「Lamento」、Halie Lorenの「Blue Skies」をかけていただきました。前者のピアノがやや緩かったこと、左右の音の広がりが少なかったことなどが気になりましたが、おそらくセッティングの影響だろうと思います。


楽しい5時間を、ありがとうございました。
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Voyage MPD振り返り(LAN編)

2011-06-11 06:07:46 | オーディオ
Voyage MPD振り返り、2回目はLAN編です。オーディオ誌ではなかなか扱われないVoyage MPDですが、オーディオBASICの2011年春号に、フェーズテックのUSB-DDC基板UDIF7の記事があり、関連で紹介されていました。わずか1ページの記事でしたが、写真含めてインパクトがありました。たった2枚の基板(ALIXとUDIF7)と電源でPCオーディオが実現されている姿がありました。

記事の中で評論家の山本氏がLINNのDSのようなものと記されているように、NASのファイルを再生するコンセプトは両者共通です。再生する主体が集積回路かボードPCかの違いはありますが、本質的な差とは思えません。LINN DSが出てきたのは2008年です。変化の激しいデジタルファイル再生の世界では、もう随分昔とも言えます。この間DSをよりいい音で聴くための工夫が方々でなされたことでしょう。得られた知見はそっくりそのまま、Voyage MPDにおいて活かせます。

私はLINN DSのユーザーではなく、関連のサイトを見る機会は多くないですが、
 ヒロさんのサイト、hiroudio
 プロコフィエフ大好き
に、まとまった情報が記載されていて勉強になりました。きっとまだまだ、有益なサイトが存在することでしょう。

上記サイトを参考に、LANの構成を見直しています。手持ちの無線ルーターにはハブ機能があり、最初は下図のように組んでいました。取りあえずALIXやNASも全て無線ルーターにつないでいたわけです。この構成の場合、ALIXとNASの間に無線ルーターがあるのがどうも気になります。無線ルーターのLANポート数では、将来複数のNASをつなぐ際に不足するのも明らかです。


現在のLAN構成です。ポイントは専用のHUBを導入することで、ノートPC+無線ルーターをシステムから遠ざけたことです。無線ルーターとALIXの間は長いLANケーブル(途中にノイズフィルターも入れています)としました。これにより、ALIXまわりのLANはコンパクト化され、オーディオ用LANケーブル、USBケーブルともに短くできます。先の記事でフルテックの5mUSBケーブルが不要になったと書いたのはこのことです。LANポート数も8個に増え、将来的にNASを増やしても問題ないでしょう。


coregaのHUB CG-SW08TXHGです。


無線ルータとHUBの間に挿入した、エレコムのノイズフィルターLD-ADSLNF2です。


現在、デジタルファイル再生には、大きく1)ネットワークプレーヤー、2)USB-DACの二つの潮流があります。私の場合、これまでずっと2)の範疇でやってきたわけですが、Voyage MPDにより、片足を1)にも置いた状態になりました。Voyage MPDはちょうど二つの潮がぶつかる場所に位置しています。LAN構成からUSBまわりまで、PCオーディオのほぼ全般の事項が音に関わることになります。その分調整する要素は増えますが、それらを含めて、PCオーディオの楽しみと思っています。
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Vienna Acoustics 試聴会他

2011-06-05 08:17:34 | その他
5月の最終日曜日は雨となりましたが、久しぶりにVienna Acousticsの試聴会@テレオンに参加してきました。試聴環境の違いもあるのでしょう、先日のハイエンドショウより、いい音で鳴っていました。今回の試聴会はMozart GrandおよびHaydn Grand の Symphony Edition の紹介がメインです。組み合わせはエソテリックのSACD/CDプレイヤーK-01、ラックスマンのA級プリメインアンプL-550AXでした。

左がHaydn Grand、中がMozart Grand、一番右がフラッグシップのThe Musicです。私が現在使っているBeethoven Baby Grandの高さはMozart Grand のそれと50mm違いですので、いかにThe Musicが大きいがわかります。Symphony Editionでは、中低域ユニットに上位SPで使われているスパイーダーコーン(放射状に線が入っています)が採用されました。


途中、うたた寝する状況がありましたが、この日は早朝3:30からサッカーのチャンピョンズリーグの決勝戦を見ていたためで、決してHaydn Grandの音がつまらなく感じたわけでありません。うたた寝を誘う、心地よい音色だったと言っておきましょう。実際、サイズに違わぬ豊かな低音を聴かせていました。砂の入った専用のスタンドも貢献しているはずです。

Symphony Edition2種の紹介で予定の2時間を使い切りました。居残る時間もなく、この日はThe Musicの音を聴けずに退出となりました。The Music には村田製作所のスーパーツィーターが使われていますが、既に同社はスーパーツィーターの生産を止めています。確認したところ、まだ在庫はあるとのこと、さらにウィーン工科大学との共同開発も済んでいるとのことでした。まあ、心配する段階ではありませんが。

テレオンに向かう途中、神保町の書店でJazz Perspective Vol.2を購入しました。ジャケ買いならぬ表紙買いと言えますが、一応中身も確認した上での購入です。一関のジャズ喫茶ベイシーや、オリジナル版にこだわるリスナー(装置がす凄まじいですが決してオーディオマニアではないとのこと)の話題があり、そして少なからず興味を持つイタリアンジャズの特集ありで、パラパラめくってレジに直行しました。この内容ならVol.1も入手したいです。

ケーブル関係の収穫を2つほど。Voyage MPDの導入でフルテックの5mのUSBケーブルが不要となりました。損傷もなくダイナミックオーディオでまずまずの値段で買い取っていただけました。それを資金源にして購入したのがSAECのLANケーブルです。最近、2台目となるSSDのNASを購入したところで、1本必要となった次第です。


それにしてもスペインのサッカーは今まさに無敵艦隊といった感じです。ドイツ、フランス、イタリア、イングランド、オランダといった欧州のサッカー強国は、オーディオでも魅力的なブランドを輩出していますね。国によってサッカーのスタイルが異なることも、国によって音が異なるオーディオとそっくり。スペインのオーディオブランドは知らないんですけどね。
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シンガーソングライター、1978年

2011-06-01 18:06:24 | POPS(邦)
渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」がヒットしていたのは、33年前の今頃です。当時、私は中学生になった直後で部活に明け暮れていましたが、それでも、ラジオから流れるヒット曲は気になっていました。いわゆるニューミュージックが支持を集めていた時代です。ユーミン、中島みゆきをフォローするように、渡辺真知子、八神純子、庄野真代が出てきたとき、歌謡曲とは異なる世界に魅力を感じたものです。

拙ホームページにも書きましたが、オーディオで彼女らの音楽を聴くとリラックスできます。今回のVoyage MPDのように、システムが大きく変わった時も、確認のために聴くようにしています。何せ耳に染みついていますので、いいリファレンスになるのです。上記3人を知ったのはいずれも1978年。70年代後半~80年代前半がニューミュージックのブーム期ですが、とりわけ1978年は思い入れの深い年となっています。

渡辺真知子の「迷い道」は小6の春休み前、近所のレコード屋で流れていた記憶があります。この曲の出だしの歌詞を聴くと、何となくそのレコード屋の雰囲気がオーバーラップすることがあります。写真のファーストアルバム『海につれていって』はリアルタイムで所有してはいませんが、現在CDとアナログを持っています。イントロのテーマ曲除いて自身の作曲で、明暗織り交ぜた構成になっています。私は2大ヒット含めて、「片っぽ耳飾り」「なのにあいつ」といった、影のある曲が好みです。


八神純子の存在を知ったのは「みずいろの雨」が最初でした。おそらく年の瀬がせまった頃の、ラジオのランキング番組だったでしょう。透明感溢れるヴォーカルもそうですが、多少ラテン色の入ったサウンドに惹かれました。昨年、NHKのSONGSで知りましたが、「みずいろの雨」の頃が本人とって音楽活動を続けるか正念場だったようです。後先、逆になりますが、デビューアルバム『思い出は美しすぎて』は、表題曲はもちろん「雨の日のひとりごと」「窓辺」「時のながれに」とホント粒が揃っています。


シングル曲の多くが他の作曲家の作品であるため、シンガーソングライターとしての印象が薄いですが、庄野真代を含めた3人が私にとってのシンガーソングライター3人組と言えるでしょう。写真のアルバム『ルフラン』には、自ら作曲した「風の街角」「あんず恋唄」「ルフラン」といった佳曲が入っています。筒美京平作の「飛んでイスタンブール」が、むしろアルバムのコンセプトから浮いています。庄野真代の場合、先の二人とは違って、明るめの曲の方が合っている気がします。


3人の作品はiPodでは懐メロ感覚で聴いていますが、オーディオではそのような感覚は弱まります。音の良さが音楽との距離を縮めてくれるような感じがするのです。音と音楽を両方楽しむ感覚・・・難しい課題ですが、案外、カジュアルに聴ける邦楽にヒントがあるかも知れません。

嬉しいことに3人ともまだ活動を継続されているようです。個別にリアルな姿を拝見するのもいいなと思っています。
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