珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

笹子雁ヶ腹摺山~米沢山~お坊山

2020-03-29 10:04:47 | その他
先の3連休の中日に、笹子雁ヶ腹摺山、米沢山、お坊山に登ってきました。好天に合わせた散歩感覚の登山です。笹子駅に降りるのは、2018年4月の滝子山以来、2年ぶりです。この日のコースは笹子トンネルの真上を歩くコースで、ゴールは甲斐大和駅です。富士山は勿論、南アルプスの展望が楽しみでした。朝一番の電車で最寄り駅を出れば、8時半には笹子駅に到着できます。コロナ騒ぎとは縁遠いはずの山登りではありますが、電車の中では多くの登山客がマスクをしていました。私も改札口を出て、マスクを外しました。


この日のコースは全般的に急登が多く、いいトレーニングになりました。笹子トンネルの手前から登山道となるのですが、ガンガンと高度を上げています。一冬のウエイトオーバーを反省しつつ・・・(汗)。


山梨は当然ながら山が多いので、富士山を拝むにはそれなりに高度を稼ぐ必要があります。笹子雁ヶ腹摺山の頂上が近くなったところで、漸く、姿を見せてくれました。やはり別格の雰囲気です。


笹子雁ヶ腹摺山に到着です。雁ヶ腹摺山と名の付く山は、他に牛奥ノ雁ヶ腹摺山と雁ヶ腹摺山があります。いずれも未踏で、訪れてみたい山です。旧五百円札に描かれていたのは、雁ヶ腹摺山からの富士山です。


笹子雁ヶ腹摺山の山頂にはそれなりに人がいましたが、ここから先は静かな山旅となりました。お隣の米沢山で軽く、昼食を取り、先を急ぎます。


雪はかろうじて北側の斜面に残っている程度でした。ここでも暖冬ぶりが窺えます。おそらく前の週の寒の戻りの雪と思われます。


お坊山に向かう途中、八ヶ岳が見えました。米沢山~お坊山の間は眺めもよく、眺望が今一つの笹子雁ヶ腹摺山より、おすすめです。


この日の最高峰、お坊山(1421m)です。ここからの南アルプスや甲府盆地の眺が素晴らしかったです。この日のハイライトとなりました。



南アルプスの白峰三山です。中央の横に広い山が間ノ岳、その右が日本で2番目に高い北岳です。農鳥岳は間ノ岳の左にあるはずですが、分かりにくいです。


南アルプス南部の山々です。右から悪沢岳、赤石岳、少し離れて聖岳と続きます。GRFさんがご自宅から悪沢岳を発見して興奮されたのは、記憶に新しいところです。


甲府盆地の奥には鳳凰三山、そして甲斐駒ヶ岳です。ケニティーさん宅訪問から、早くも半年になろうとしています。この盆地が桃源郷になるのも、もう間もなくですね。


足元に目を移すと、勝沼から塩山に抜ける中央高速道路が見えます。笹子トンネルの真上を歩いていることが、お分かりいただけると思います。



お坊山からは、帰りの電車時間を気にしながらの下りとなりました。落ち葉が積もっていてしばしば、道を失って焦りました。下山先の景徳院を目指します。


その景徳院です。徳川家康が武田勝頼を弔うために建てたお寺です。ここから甲斐大和駅まで、もう一歩きです。何とか14時23分の電車に乗ることができました。


中央本線の沿線は手ごろな山が多く、いろんな選択肢があります。もう少し近場でも良かったのですが、天候が良かったので笹子まで足を延ばしました。木々にブロックされてなかなか眺望が開けなかったのですが、お坊山で視界が開けました。想定外の景色を見れて満足です。山自体は、密閉・密集・密接からはかけ離れています。コロナの感染リスクは少ないのですが、不要不急の活動ではありません。その点、自宅で楽しめるオーディオは、ご時勢には合っていますね。
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MFPCのその後

2020-03-21 19:38:10 | オーディオ
先週は寒の戻りもありましたが、この3連休で横浜方面は一気に春めきました。久々にPCオーディオの話題です。昨年末よりMFPC Dirreta仕様のお試しで利用して、3ヶ月が経過しました。想定外のコロナ騒動もありましたが、MFさんのお言葉に甘えての長期試用となりました。導入は、早い段階で決めていました。3月に入って必要な機材を調達しました。あとは、MFさんにお越しいただいて、セットアップを待つばかりです。既にバッテリー、ハードディスク等は当方の購入品をつないでいます。サウンドも快調で、システムに灯を入れる頻度が上がりました。



これに伴い、これまで利用していたlight MPD×2台を中心としたシステムは撤収しました。私のPCオーディオは震災の2011年に本格化しました。以来、Voyage MPDCuboxlight MPDと、Linuxで通してきました。ついにピリオドです。バッファローのNAS(SSD)×3台、HUB×2、さらにそれぞれにアナログ電源と、かなり箱数の多い構成でもありました。MFPCの導入で一気にシンプルになりました。断捨離ではありませんが、オーディオ部屋脇の書斎が広々として、気持ちいいです。セカンドシステムの変化については改めて紹介します。

音源は4TBのUSBハードディスクに格納しました。NASから全て移植しましたが、トータル1TBに満ちません。繰り返し聴く音楽は、どうしても限られてしまいます。MFPCで聴くCD音源には発見も多いです。ハイレゾに走らなければ、容量は要りません。残りのオーディオライフは、このUSBハードディスク1台で間に合ってしまいそうです(笑)。なんだか儚いですね。ハードディスクにはバッテリー1台を奢り、iDfenderを挟んで接続しています。MFさんから、USBの配線に関するアドバイスもあり、1段、音が柔らかくなりました。



選曲のインタフェースがLINNのKINSKYからRoonに変わりました。当初は戸惑いもありましたが、Google検索の感覚で音源を探せるのは、楽ですね。従来は頭の中にフォルダ構成のイメージを持っていましたが、その必要がありません。まだ使いこなしてませんが、リコメンド機能で自分の音源から勝手にチョイスしてくれるのは、面白いですね。ネットラジオと違って所有している音源ですからハズレにくいわけです。眠っていた音源にハッとすることが少なくありません。フォルダから辿る方式では、こうは行きません。片鱗ですが、音楽の海を体感しています。

というわけで、今年のオーディオネタのメインは、早くも3月に生じることになりそうです。3連休の初日、緩んだ天候の下、地元の恩田川沿いを歩いてみました。街中の人も、外を楽しんでいる雰囲気を感じます。コロナ騒動、GW頃には落ち着いて欲しいものです。


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OCTAVE10年経過

2020-03-15 11:20:58 | オーディオ
1月に間一髪中国から戻った記事を書いてから、早2か月になります。ここまでウイルス騒動が大きくなるとは正直思ってもいませんでした。2月下旬からは在宅勤務の割合が増えました。PCで普段通りに会議できますし、往復の通勤時間が丸々浮くので1日の時間が増えたような錯覚すらあります。働き方改革と言われてそれなりに経ちますが、新型コロナで後押しされた格好です。在宅が続いて、通勤によりオンオフを切り替えることも意味があるなぁ、と思い直しました。ともあれ、電車の中のピリピリとした空気感、早く無くなって欲しいものです。

久々にオーディオ機器の話題です。OCTAVE のプリメインアンプV40SEを導入して、10年以上が経過しました。ちょうどブログ開設の頃で、まさしくひと昔前の出来事です。長らく横浜のVienna Acoustics fanを名乗っていますが、横浜のOCTAVE fanでもあるわけです。2018年にはやはりOCTAVEのプリアンプ HP 300SEを導入、音作りの中枢にOCTAVEのアンプが位置することになりました。V40SEは現在パワーアンプとして使っています。この10年大きな故障もなく、ドイツの武骨なアンプを導入して本当に良かったと思っています。



OCTAVEの存在を知ったのは、2007~2008年頃でした。当時、オーディオ熱が少しずつ上がってきた時期で、ステレオサウンドをはじめとするオーディオ誌をよく眺めていました。「真空管らしからぬ涼やかな音」といった表現が記憶にあります。勿論、オーディオ誌の評判だけで決めるわけにもゆかず、ダイナミックオーディオで試聴したのが2009年の暮れでした。以後、導入まで4回ほど試聴を重ねたとあります。決して安くないので、納得するまで聴いたのでしょう。実際は、納得より思い切りの要素の方が強かったような・・・(苦笑)。懐かしい話です。

私は部屋が音で満たされる感覚が好きです。音楽に包まれているように感じられます。ライブとも違う、オーディオでしか味わえない感覚です。一方で、一音一音の躍動感、粒立ち、消え方といった細部に聴き入りたいという要望もあります。当然、アンプだけでなく上流(ソース機器)、下流(スピーカー)の総合力が問われますが、アンプが描く風景は、確かにあるように思います。結局、人が感じるのは力学的、機械的な振動です。スピーカーに加えて部屋、エアボリュームを相手にしなければならいないわけです。アンプの支配力を知った10年とも言えます。


私自身、現在の音が、真空管の音という認識はありません。「らしい、らしからぬ」を意識しないまま、10年間聴き続けてきました。真空管の寿命による交換はありましたが、それは想定内ですし、交換頻度も許容の範囲でした。海外製品だけにサポートは気になる点ですが、幸い、フューレン・コーディネートさんでの扱いが継続しています。訪問させていただいたオーディオ仲間にも、OCTAVEユーザーさんがいます。それなりに日本に受け入れられたアンプなんだと思います。以前より値段が上がっているのは気になりますが、日本でのビジネスの継続を期待しているところです。

横浜は昨日、桜の開花と入れ替わるように、雪が降りました(今シーズン初めて?)。暖冬ももう終わりでしょうか。
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genmiさん宅、訪問

2020-03-08 11:51:56 | オフ会
2月29日の土曜日、国立のgenmiさんのお宅を再訪してきました。前回の相互交流は2017年で、約2年半ぶりの訪問となりました。genmiさんとお会いするのは、一昨年のCENYAさん宅でのオフ会以来です。genmiさんご自身はphilewebは抜けられましたが、その後も間接的、直接的に交流が続いています。前回訪問時には、ファイル再生はほとんどやられていませんでしたが、MFPC導入と、大きく舵を切られました。MFPC導入を検討する身としては、実にタイムリーな企画です。まずは当方のアウェーで、相互交流2020年版スタートとなりました。

国立駅でgenmiさんと待ち合わせて、まずはお昼です。前回はピザでしたので今回は中華を選択しました。レタス/牛肉のチャーハン美味しかったです。駅近くとは思えない閑静な住宅街のお宅に着いて、早速オーディオ専用ルームに通していただきました。当日、急遽参加が決まったushiさんは午後2時頃の合流となりました。


genmiさんと言えば、B&Wの805Dです。こちらは依然、健在でした。SPの配置もほぼ変わらず、Quad Ringを敷いているのも前回同様でした。名機805Dが登場して10年以上が経過しました。805Dユーザーが新SPを導入する例をいくつか見聞きしましたが、genmiさんはまだ替える意思は無いようでした。



genmiさんもOCTAVEユーザーです。V70SEはラックの外側に出されていました。アンプへのQuadRing3点使いはこちらのオリジナル。年末にK&Kさん、Harubaruさんが拙宅に来られた際に、そのアイデアを頂戴しました。ラックスマンD-08は逆に、ラックの中に納まりました。ただし、登板の機会はめっきり減ってしまったそうです。


こちらが導入されたMFPCです。フルセットでDiretta仕様です。電源はバッテリーではなく、出川式のリニア電源にされています。拙宅の貸出機はあくまでのデモ用でLattePanda2台構成で、随分とゴージャスに見えます(笑)。HarubaruさんのPC持ち込み企画がきっかけで導入になったと聞いています。


再生は勿論Roonです。iPhoneや家庭用PCではなく、MFさん構築のPCに端末をつないで再生指示を出します。トータル10TBのストレージに格納された音源、さらには契約されているTIDALの音源を選べます。TIDALを使うようになり、CD購入の頻度はぐっと下がった様子。いよいよオフ会もストリーミング時代に突入でしょうか。


D-08はUSBでの入力が無く、ファイル再生にはDACが必要でした。genmiさんの選択は、MFさんと同じくCHORDのHugo2です。ポータブルヘッドホンアンプの枠に収まらないDACです。私の視聴経験から、細かい音までかっちりと描き切るイメージがあります。Hugo2からはモガミのケーブルでV70SEへ送り出します。


鑑賞はお昼直後から夕方の6時まで、かなりの長丁場となりました。genmiさんのお薦め音源、持ち込み音源、TIDALと沢山かけていただきました。前回、ベートーベンの「運命」に鮮烈なイメージがあったのですが、genmiさんご自身はクラシックをあまり聴いていないとか。やはり多かったのはヴォーカル系でした。生々しいヴォーカルを正面かぶりつきで聴く贅沢、ありがとうございました。耳タコのイーディ・ゴーメ堪能しました。女性ヴォーカル好きと言えば、ushiさんもそうですね。選曲いただいた、懐メロでないJPOPSも楽しめました。

スカルラッティ、ピアノソナタK.20(ポゴレリチ)は、澄んで伸びあるの高音が印象的でした。昨年10月にMFさんのお宅でも同じ曲を聴いていますが、共通項がありそうです。前回からの変化では、全体的に音が明るくなって解放感が出てきたように思いました。一時期サブウーハーを入れた時期もあったそうですが(私は聴けていませんが)、結果的に外す選択をされました。MFPC導入で、引き締まったであろう低音を踏まえ、トータルでのご判断だったと思います。ファイル再生に移行された新生genmiサウンドに聴き入ってしまい、時間の経過が早かったです。

感想戦は駅の北側に位置する、焼き鳥屋さんでした。人気のお店のようで、予約を取っていなかったら、入れなかったでしょう。美味しい焼き鳥とお酒で、談義が続きました。genmiさんのお知り合いの方がお隣にいて、アットホーム国立!を実感しました。


締めの親子丼です。3人で分けて、いただきました。genmiさん、ushiさん、楽しい時間をありがとうございました。拙宅のMFPC導入はもう少し先になりますが、準備が揃ったところでホーム編を開催、とさせて下さい。


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チューバホーンさん宅訪問

2020-03-01 13:35:20 | オフ会
2月23日、チューバホーンさんのお宅にお邪魔してきました。ご一緒はHarubaruさんです。昨年11月末のGerman Physiks友の会に参加されたチューバホーンさんとHarubaruさんの間で話が進み、定点観測している私も含めて、オフ会設定の運びとなりました。個別にはお二人とも多数お会いしているので、初の組み合わせに不思議な感じもありました。セッション感覚で私も楽しませていただきました。午前中は、例によって体の施術を受けました。昼食(中華料理)からHarubaruさん合流です。

チューバホーンさんのお宅は、昨年8月以来となります。この半年間は、台風、ラグビーW杯、コロナウィルスといろいろありましたね。年々月日が経過するスピードが増していますが、この半年はホント短く感じられました。チューバホーンさんがコーナー型のランカスターを導入されてからの4年も、あっという間に感じられます。足元には拙宅でも使用している黒檀のスペーサーが納まっています。


最上流のCECのトランスポートTL3 3.0は変わっていませんが、DAC以降は、機器が入れ替わっていました。


まずDACです。Oさん製作に変わりはありませんが、DACチップを使わないディスクリートDACです。海外の高級プレイヤーやマランツのSA-10と、同じ路線です。そういったDACを自作できるOさんは、流石ですね。かなり細かいハンダ作業を要するそうです。従来のES9018を使ったDACの一部部品を転用し、新生DACが完成しました。


マランツ7のユーザーである点では、チューバホーンさん、Harubaruさんは共通しています。メンテナンスも同じ方がされているそうです。筐体が新しい箱に入っています。箱の素材はMDFだそうで、エッジが丸く加工されています。以前、マランツ7は箱が大切と、聞いたことがあります。


パワーアンプには、ファーストワットが導入されています。導入自体は耳にしていました。ご決断の速さにはいつも驚いてしまいます。昨年2月のBTさん訪問時の「海を見ていた午後」がきっかけになったという話もあり、音源を持ち込んだ甲斐がありました。かなり熱くなるアンプのようで、チューバホーンさんは、時折手で熱さを確認していました。


Harubaruさんも私も全ジャンルOKですので、クラシック→ポップス→ジャズの流れとなりました。写真を撮ったタイミングの関係で入れ混ざっている点はご了承ください。過去にかけた曲も交えて、比較しやすいよう配慮いただきました。



シュライアー/リヒテルの「冬の旅」では、一昨年末、Iさん訪問時にレコード聴いた印象が、再現されていました。暗いけど惹かれる曲です。テレサテンのルイードのライブもそうですが、音のいいCDはアマゾンで高値がついています(涙)。同じタイトルでも音が今一つの盤には注意ください。


ノラジョーンズのCDに、立派な低音が入っていてびっくり(汗)。マイルスやパトリシアバーバーのライブに浸りました。あまりジャズを聴かれないチューバホーンさんですが、鳴りますね。


全体の印象ですが、まず、音がスムーズです。これはDACチップを使わない新DACの効果でしょうか?一方で弦楽器やヴォーカルの細かいニュアンスも伝わってきます。ライブ音源に共通していたのは、会場の空気感が以前よりも増していることです。レファレンスのさだまさしのライブでは拍手の音が手に取るようでした。会場にワープする感覚、いいですね。クラシック特有の下から湧き上がってくるような低音も以前より強まっていると思いました。

これまでジャンルに応じてプリアンプを切り替えられていましたが、マランツ7で何でもござれの状況を作られていました。まだ導入して間もない機器もある中で、音を仕上げるチューバホーンさんの腕には、毎度感心します。ES9018派がいなくなる寂しさはありますが、新DACと新パワーアンプの導入、おめでとうございます。オフ会終了後、Harubaruさんはご事情で帰られました。チューバホーンさんと二人で駅近くの焼き鳥屋さんで感想戦を行い、今年最初のオフ会を終えました。ありがとうございました。
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