珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

iPod 高音質化

2011-09-25 07:30:37 | オーディオ
今回は、iPodの話題です。いわゆるオーディオファンでiPodを楽しんでいる方は、どれくらいいるのでしょうか?私は楽しんでいる側の一人です。若い方ならほとんどかも知れませんし、私くらいの年齢だと半分いないかも知れません。通勤帰りの数曲は力になりますし、外の光景とランダムにかかる曲の組み合わせも新鮮です。新幹線は、特に帰りがそうですが、iPodタイムとなります。自分専用のFM放送の感覚で使っていると、以前、ホームページにも書きました。

メインシステムであれiPodであれ、できる限りいい音で・・・オーディオマニアの悪い癖です。これに区切りがつかないと、はたから見れば重症となるわけですが、前からiPodは何とかしたいと思っていました。iPodの高音質化で思い浮かぶ商品としては、まずWadiaのiTranspotが挙がります。実際、2度ほど購入する直前までいきましたが、結果的に導入に至っていません。PCオーディオが充実した現時点では、iTransportを買う余地はなくなりました。

従ってあくまでも外で使う際の高音質化がテーマとなります。iTransportが持ち運べるほどコンパクトであればいいのですが、その手の商品はなかなか出ませんでした。FostexからやっとHP-P1が製品化されたので、ボーナスを少々前借して導入することしました。iPod内臓のDACをスキップし、外部のDACで高音質化を図ろうという算段です。ちなみにHP-P1には旭化成エレクトロニクス製の32bitDACチップ AK4480が入っています。

こちらが、iPod ClassicとHP-P1の組み合わせです。サイズ・重さ共に、持ち運びには問題ありません。通勤時は、音楽以外でも利用すること、扱いやすさも確保したいこと、からiPod単体で使って、HP-P1は専ら休日用にするつもりです。まだ使い始めて間もないので音は様子見ですが、単体より明らかに見通しが良くなり、聴きやすくなりました。この秋はHP-P1を携えて出かけることが楽しみです。


HP-P1はオーディオシステムとも組み合わせることもできます。光ではありますが、SPDIF信号を出力するDDコンバーターとしても使えるのです。こちらは光ケーブルでデジタル出力をD-07につないだ様子です。WAVファイルも聴けるので、Voyage MPDとも比較しましたが、低音の力強さ、音の張り、ではやはりVoyage MPDが勝ります(これで逆転されるとつらいです)。AC駆動できたり、同軸でSPDIF信号が出せたりすると、この手の商品は、さらに魅力が増すんじゃないかと思った次第です。


セカンドシステムに導入したチャイナDACにも光入力があるので、組み込むとしたらそちらになります。でもせっかく充電したパワーを使うのも何ですし、セカンドシステムでもWave File Player や aplay(Ubuntu立ち上げ時)で音を聴くのが楽しいので、やはりポータブルDACとしての使い方が中心になりそうです。
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懐かしい音楽の授業

2011-09-19 08:10:38 | クラシック
高校では音楽を選択しなかったので、音楽の授業を受けたのは中学までです。歌や笛のテストなど、緊張を強いられた場面がどうしても記憶に残っていますが、音楽鑑賞で憶えている授業があります。それはBizetの「アルルの女」と、Mozart「交響曲40番」をスコアを使いながら聴くという授業でした。さすがに手元にスコアは残っていませんが、B6判のスコアを捲りながら曲を追ったことはよく覚えています。

この授業のおかげで、両曲の旋律はそれなり頭に入っています。20数年ぶりに聴くハードロックのギターフレーズが甦るのと同じ感覚といったら言い過ぎでしょうか。CD自体は90年代半ばに買っていますが、モチベーションが上がらず長らく棚に眠っていたのも事実。ここにきて、クラシック、とりわけオーケストラものを立体的に聴けるようになり、ようやく音と曲を愉しめる状況になりました。

「アルルの女」はAbbado&ロンドン交響楽団(1980年録音)を持っています。授業で取り上げられたのは第2組曲の方です。あらためて聴くと、管楽器が魅力的な作品です。有名なところではメヌエットのフルートが挙がりますが、パストラール中間部でのフルートとピッコロの掛け合い、間奏曲でのアルトサックスのソロもいいですね。これら管楽器の魅力を引き出すのがオーディオ・・・何となくですがオーディオでクラシックを楽しむコツがわかってきたような気もします。


現在、「交響曲40番」は3枚のCDがありますが、最初に買ったのはMackerras&プラハ室内管弦楽団の40番と41番のカップリングでした。ありきたりですが、40番は何といっても第1楽章、特に再現部の音量が増すあたりが、グッときます。何か胸を熱くするものがあります。やはり、ここでも管楽器(ホルン?)が鍵になっていると思います。スコアがあれば、曲への理解が深まるはずです。こんな形で趣味に音楽の授業が絡むとは想定外ですが、これは良き想定外です。


40番はその後、 Szell&クリーヴランド管弦楽団、Bernstein&ウィーンフィルのCDを買い足しました。それぞれ、Mackerras版に比べるとテンポがゆっくりですが、その分重みが増す感じがします。ちなみにMackerrasの第1楽章は7分、Bernsteinのそれは8分半です。良し悪しでなく、気分によってチョイスするのがいいでしょう。40番はまだ見ぬ名盤、名演が控えているので、後々楽しみです。


さて、音楽の先生ですが、吹奏楽部の顧問で名物先生だったことは言っておきましょう。家内も神奈川県内の中学ですがスコアを使った授業はなかったそうです。副教材の選定は先生に任せられていたのですかね。授業で何を伝えたかったのか、今となってはわかりませんが、名曲を通じて、管楽器の素晴らしさを感じ取って欲しかったのかな、とも思います。まずはこの2曲のスコア(勿論、クリーム色のB6判でなければなりません)を購入することにします。
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名古屋特選品オーディオフェア

2011-09-11 07:52:25 | オーディオ
台風12号が近畿地方に迫った9月2日、出張ついでに名古屋特選オーディオフェアに立ち寄りました。名古屋方面も荒れた天候でしたが、フェア自体は開催されました。昨年に続いて2度目の参加です。東京のオーディオフェアとは規模が異なりますが、中古品や中古レコードの販売があること、比較的アナログが充実していること、から気になっていたフェアの一つです。金曜日のためかお客さんは少なかったですが、その分、メーカーの方と深く話をすることができました。和田さんの講演は都合つきませんでしたが、東京国際フォーラムでリカバーしましょう。


この日の目当てはフェーズテックとロクサンでした。フェーズテックでまず気になるのは新製品DDコンバータ HD-7D192 です。オーディオ店に頼めば、DDコンバータ+ルビジウムの組み合わせで自宅試聴も可能とのことです。いずれお願いして取捨を判断しようかと。フェーズテックは元々、アナログ製品に定評があります。カートリッジの重要性もアドバイスいただきました。アナログもデジタル同様に上流が大切ということでしょうか。

ロクサンは Roksan Xerxes20 を見たかった(聴きたかった)のですが、今回はエントリークラスの新製品の展示でした。担当者も近くにいなかったようで、写真だけ撮ってきました。最終的にアナログプレイヤーを決めるにまでには、Roksan Xerxes20 に触れる機会を持つつもりです。ただフェアや試聴会で取り上げられる可能性は低いので、数少ない取扱店を訪れるしかなそうです。


残った時間は、併設の中古レコード・CDの販売で潰しました。主にJAZZのCDを漁って、結局 Lee Morgan の「lee-way」とTina Brooksの「True Blue」を購入しました。オーディオの秋の、よきパートナーとなってくれるでしょう。秋と言えばオーディオショウのシーズンでもありますね。8月末のフジヤエービックのイベントが差し詰め開幕戦でしょうか。今シーズンは、もっぱらアナログ重視で回ろうと思っています。
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セカンドシステム、テコ入れ

2011-09-03 19:04:07 | オーディオ
先日、たまたま車の中で聴いたFM放送で、ブレッド&バターの「あの頃のまま」と真心ブラザーズの「サマーヌード」が流れてきました。この2曲、最初に放送で聴いた時の印象が強かったのですが、曲名がわからず長く頭の片隅に置き去りだったのです。ようやくすっきりしました。「あの頃のまま」は呉田軽穂ことユーミン作詞・作曲であることもわかり、2度びっくりです。皆さんもアーティストや曲名がわからず、モヤっとしている曲をお持ちのことでしょう?私はソウル系をあと1曲、抱えていますが、果たしていつ再会できることやら。

今回は、セカンドシステムの話題です。夏は真空管アンプに手を出しにくくなり、必然的にメインシステムの出番が減ってしまいます。この半年くらいかけて、セカンドシステムに少しずつ手を加えていたのですが、一区切りついたので紹介します。リビングにあった ALR/Jordan の Classic 1 とムジカのプリメインアンプ INT30 を戻して再構築しました。デスクアンダーにはパイオニアのSACD/CDプレイヤーもあり、多様なソースを聴けるという点ではメインシステムに勝ります。そうそう、radikoでFM放送も楽しめます。


こちらはセカンドシステムの中核となる、USB-DACとプリメインアンプです。PCオーディオに詳しい方ならば、このDACはご存知かもしれません。PCオーディオfanのユーザー訪問の記事で取り上げられていた中国製DAC SD-1955です。中国製とってもハイエンドオーディオ品でも使われているDACチップが入っています。価格は1万ちょっとですが音は侮れません。オーディオ誌では扱われないでしょうが、DACはちょうどPCとオーディオの世界の国境に位置するので、このような製品が出てきます。


広いリビングではパワー不足が出たINT30でしたが、3畳程度の書斎では問題ありません。主にWave File Playerで聴いていますが、ヴォーカルの質感、定位感ではハッとさせるものあります。しばらくメインとセカンドの音は比べるまでもなかったのですが、部分的にでも肉薄すると、メインの課題が浮き彫りになります。果たしてVoyage MPDをセカンドにも導入したら・・・尽きませんね。Classic1にフォーカスして、セカンドシステムの紹介は、もう1回やろうと思います。
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