珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

京都・天橋立・伊根

2022-05-29 21:42:36 | その他
5月20日から22日にかけて、約2年半ぶりに家内と京都方面へ旅行に出かけました。まだコロナは続いていますが、確実に日常が戻ってきている印象です。行きの新幹線はほぼ満室でした。近距離の旅先の方が割引を受けられるようですが、以前からリクエストのあった天橋立に、京都、伊根を合わせました。過去に宮島、松島は行っているので、これで漸く日本三景全てを訪れることができました。7年前の京都旅行ではやたら外国人が多かったのが印象に残っていますが、日本人にしか会わない、貴重な京都だったのかも知れません。

最初に向かったのは京都の北西、高雄方面です。北山杉の地域の手間に位置します。バスの1日乗車券でギリギリ行ける範囲でした。できれば新緑か紅葉の季節に行きたいと思っていた神護寺を最初に訪問しました。金曜日だったこともあり、人は少なかったです。その分、住職さんに丁寧にお寺の歴史について教えていただきました。
 

ここは厄払いで有名な、かわらけ投げの場所です。神護寺は川から一気に高度を上げるので、いい運動になりました。私も実際に、かわらけを投げてみましたが、思ったようには投げられませんでした。フリスビーの要領で・・・とのことでしたが小さ過ぎました。厄を払えたことに期待します。
 
 
神護寺に続いて、西明寺、高山寺を訪ねました。三つ合わせて、三尾三山と呼ぶそうです。新緑と柔らかい日差しの下、ゆったりとした時間が流れます。

 
高山寺では国宝の石水院にて、鳥獣人物戯画を見物しました。鎌倉時代の住宅建築の傑作だそうです。内部は撮影禁止でしたので、入口の様子だけ。拝観料は安くなかったですが、非日常の時間を買いました。高山寺を出た後は、再びバスで京都中心部に戻り、夕飯は、鴨川沿いにあるイカリヤ食堂でイタリアンにしました。


 
翌日は特急で天橋立入りしました。3日間の中で、この日だけがどんよりした天気でした。ビューランドと呼ばれる高台にまず登り、天橋立を見下ろします。股の間から見ると、竜が空を登るように見えるので「飛龍観」と呼ばれています。晴天なら余計に映えたはずですが、雨が降らなかっただけ良し、とします。
 
 
天橋立は松並木となっており、対岸の傘松公園方面へ徒歩、自転車で渡ることができます。散歩感覚で歩いてみることにしました。途中、松並木から離れて砂浜に出ることもできます。二つの半島(丹後半島、栗田半島)に挟まれているせいか、宮津湾は終始、穏やかな表情でした。
 
 
天橋立は、蕪村、与謝野寛・晶子夫妻ともゆかりがあるようでした。天橋立の両側は海ですが、磯清水と呼ばれる真水が湧き出る井戸がありました。松も淡水で育っているようで、何とも不思議です。松の方は、若い木から倒れかかった老木まで様々ありました。

 
対岸の傘松公園から、天橋立を見返します。傘松公園へはケーブルカーでも登れますが、ネットで歩道でも登れることが判り、歩いてみました。さて、景色はどうでしょう?見栄えでは最初に登ったビューランド側が良いように思います。帰りは天橋立の右側にある阿蘇湾を観光船で戻りました。
 
 
最終日は、初夏らしい晴天となりました。天橋立からバスで50分ほどの伊根に向かいました。伊根は海に面した舟屋が有名です。以前から一度は訪れたいと思っていました。伊根のバス停に着くと、丁度、遊覧船の発車のタイミングでした。遊覧船には終始、カモメやトンビが付きまといました。
 
 
遊覧船も良かったのですが、伊根の町は歩くのがお薦めです。青い空に青い海、磯の香り・・・何もしない時間こそ貴重です。朝ドラの「ええにょぼ」を見ていたのですが、伊根が舞台だったことをすっかり忘れていました。入社3年目、結婚2年目の頃です。当時からもう30年近くになるとは、年月の早さに驚きます。
 
 
舟屋そのものは、普通の家ですから観光施設ではありません。例外的に、民宿として宿泊を提供したり、見物できるも舟屋もありましたが、基本、住宅地なのです。不思議な感覚となりました。時間があれば、伊根に1泊止まってもよかったかと思いました。次来るなら、丹後半島と合わせてみたいです。
 

伊根を見下ろす高台に、道の駅がありました。神護寺と天橋立のおかげでアップダウンにはすっかり慣れました、ここも海沿いの道から登り上げました。翌日からは日常に戻らねばなりません。旅の終わりは淋しさがありますが、伊根を後にして京都へ戻りました。
 

旅には、食事の楽しみも欠かせません。体重のことは一旦忘れて、おばんざい、イタリアン、懐石料理をいただきました。「ちゑの醴泉 」という地酒がフルーティで美味しかったです。旅館は朝食もたっぷりで、3日目のお昼は抜いてもよいほどでした。久しぶりの旅行を満喫した3日間となりました。
 

 
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米山(上越・柏崎)

2022-05-22 09:48:39 | その他

5月14日、15日と新潟県の柏崎市と上越市の境にある米山に、メンバー2名で登ってきました。新潟の登山は、2018年の山と音楽紀行以来になります。雨飾山と巻機山という素晴らしい山に、akahanamizukiさん、X1おやじさんとのオフ会をセットしたツアーでした。米山の存在を知ったのは、その前年、雨飾山を途中でリタイアした後の春日山城跡からの眺めでした。akahanamizukiさんに案内いただいた城跡からの眺めは、今でも鮮明に憶えています。眺めた数々の山の中に米山がありました。

前日は余裕を持って柏崎に入りました。15日に柏崎市内でマラソン大会が行われることもあり、ビジネスホテルの確保難しかったようです。代替として上越市の手前の海水浴場近くの民宿に泊まりました。散歩で海岸に出ると佐渡ヶ島が見えました。日本海らしく、結構、海は荒れていました。


海沿いの民宿と来れば魚ですね。普段は食べる機会まず無いのどぐろの塩焼き、美味しかったです。ビールの後は、地元の「妙高山」をワンカップでいただきました。翌日は登山ですので、お酒はほどよいところで切り上げました。新潟はお米の美味しさも格別です。


15日は曇り時々晴で、雨の心配は無用でした。新緑の中、どんどん高度を上げて行きます。地元の人に愛されているこの独立峰には、四方から山頂へ登山道が集まっています。我々は下牧から入りました。


高度を上げるとやがて、新潟と長野の県境の山々が見えてきました。おそらく苗場山方面ではないかと思われます。名のある山は、位置と形で見当が付きますが、斑尾から十日町方面への上越国境の山々は、ちと苦しいです。


米山山頂です。標高は1000mに満たないですが、海に近い独立峰となれば、それだけで十分魅力的な山となります。2017年秋に登った、鹿児島の開聞岳もそんな山でした。


米山の魅力は、日本海を望めることです。こちらは直江津など上越市の中心部です。akahanamizukiさんを最後に訪問してから、もう4年近くになります。


こちらは反対の東側、柏崎市方面です。光が点滅しているのは原子力発電所でした。昨日、見えた佐渡ヶ島は、この日は見ることができませんでした。


さて、期待の頚城三山(妙高山、火打山、焼山)です。妙高山は北信五岳の一角でもあります。新潟、長野それぞれから、誇らしく見えるのでしょうね。バックが青空ですと、一層映えたことでしょう。


中央やや右が火打山、一番右の三角が焼山です。まだしっかり雪が残っています。8月末に焼山に登る予定があります。無事登れれば、三山クリアとなります。


下山後、長峰温泉に寄って、汗を流しました。結局お昼も海鮮丼を選んで、魚三昧の 2日間となりました。帰路は上越から十日町まで下道を走り、湯沢から関越自動車道で東京を目指しました。一切の運転をお任せした友人には感謝あるのみです。


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BOさんを迎えて

2022-05-19 04:57:25 | オフ会
GW最後のオフ会は、8日のBOさんの御来宅でした。BOさんにお越しいただくのは、2020年の秋以来ですから1年半ぶりとなります。コロナ1年目で、自粛ムードが強い中での、感想戦なしでの開催でした。前回から、新DACの導入、MFPCの更新、さらにWELLDELTAの本格導入とありましたので、音への影響は大きかったと思います。WELLDELTAの存在を最初に知ったのは、2020年のBOさん宅訪問でした。その後、自宅試聴を経て、多くの機器に、直接的、間接的にWELLDELTAが関わる状況となりました。

GWオフ、5回目となりますと準備にも余裕が出ます。午前中は、翌日からの仕事の準備などもしながら、掃除、SP調整、機器のウォーミングアップなどで過ごしました。前日までのオフ会で頂いたコメントから、音はおそらく大丈夫と、楽観していた部分もありました。13時に待ち合わせて、オフ会スタートです。


普段あまりかけることの少ないレコードを棚から一掴みしました。美空ひばりは、世界のポピュラーソングを扱った再発アルバムです。音楽の授業で懐かしい「帰れソレントへ」他をかけました。大橋純子のデビューアルバムも、洋楽カヴァーが多いです。選んだのは「A SONG FOR YOU」です。


ご自宅ではジャズやクラシックを聴かれることが多いBOさんですが、若かりし頃はロックやソウル聴かれていました。そんな訳で、拙宅では毎度、ジャンルフリーで聴いていただいてます。4時間のオフ会をざっくりデジタル3時間、アナログ1時間で区切りました。デジタルはジャズ、ポップス、クラシックを均等に割り振りました。アナログは歌謡曲、ポップス一択です。BOさんは、音の細かい点より、全体を印象を大事にして聴かれます。私自身も音楽を楽しむような感覚で進行させていただきました。

従来同様に、音と音楽を両方楽しんでいただけたようです。長時間、デジタルを聴いた後だったせいか、アナログの部になって以降、その音の柔らかさの話題になりました。生理的に受け付け易い音があるのかも知れませんね。レコードでリンダ・ロンシュタットの「What's New」をかけたところ、「Someone to Watch over Me 」へのリクエストがありました。BOさんのお好きな曲のようです。最内周(汗)でしたが、私も柔らかい声に浸ることができました。コロナ禍でレコード買う機会も減っていましたが、再燃の予感です。

BOさんとは同じ横浜北部のオーディオ仲間として、お付き合いさせていただいています。最初の交流が2014年5月ですから、もう8年になります。この間、年に1回程度の相互訪問を続けてきました。お名前の由来の、B&Oへの想いは、依然続いているようでした。一方で、2020年に聴かせていただいた、German PhysiksのHRS-130の鳴らし込みも進んだことと思われます。オフ会中、ご検討中のアンプの話を伺いました。BOさんのことですから、部屋とも調和したスタイリッシュな機器を選ばれるのではないかと予想しています。

地元のイタリアンで感想戦を行い、一連のGWオフ会の締めとなりました。オーディオや音楽以外にも、仕事や近況についてお話できました。BOさん、お越しいただきありがとうございました。次の訪問、楽しみにしております。
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Harubaruさん、Lotus Rootsさんご来訪

2022-05-13 07:34:20 | オフ会
GWオフ第4弾は、5月7日のHaurubaruさん、Lotus Rootsさんご来訪でした。Harubaruさんは、一昨年の11月以来、約1年半ぶりのご来訪です。昨年3月には久々にお宅にお邪魔しましたし、つい先日genmiさんのオフ会でご一緒させていただきました。Lotus Rootsさんはいつ以来でしょうか?調べてみると、2018年のGWが最後だったようです。ちょうど4年ぶりで、五輪やW杯の間隔が空いてしまいました。Lotus Rootsさんは数少ないウィーンアコースティックスのお仲間でもあります。久しぶりにお元気な姿を拝見できました。

連日のオフ会で、午前中は、余裕を持って準備することができました。嘗て頻繁にオフ会やっていた頃の感覚が戻ってきました。今年のGW、横浜方面は全般に天気が良かったです。7日は天候の崩れが予想されましたが、オフ会が進行するに連れて晴れ間が広がりました。


デジタル~アナログ~デジタルの順で聴いていただきました。例によって出だしはJAZZ、ポップスの女性ヴォーカルです。ゲストが2人の場合、センターと右奥のリスポジを交互に切り替えていただいてます。Harubaruさんより、音の広がりが出てサービスエリアが広がったとのコメントがありました。曲がりなりにもSPセッティングが効いているのかも知れません。五輪真弓の「恋人よ」は以前聴いていた音と全く違うので、オフ会でも使うようになりました。ユーミンの「海を見ていた午後」は、奥様にも聴かせてあげたいとのLotus Rootsさんのコメントが嬉しかったです。

最近、話題になっているウェルデルタのラック使い、この日の3名はいずれも実施中です。私もGWの初日に思い切って導入しました。ラック使いは音色を弄ることなく、システムのポテンシャルを上げる(元に戻す)効果があるようです。機器に使う方がラックに使うよりナーバスなのは、分かるような気がします。この日のキーワードは、スピード。制動が効いたハキハキと応答する音は耳に心地よいものです。Lotas Rootsさんもラックへウェルデルタを適用後、スピード感の向上を感じられたとのことです。

おやつ休憩を挟んで、アナログを聴いていただき、さらにLotus Rootsさんの持ち込み音源を聴かせていただきました。南米系の?尺八を使ったインスツルメントでした。低音の奥行など気にされていました。アナログは完全にリラックス狙いです。渚ゆう子、林寛子など70年代の音源含めて、聴いていただきました。できればアナログは、デジタルとは違う個性の音にしたいと思案しています。上手く表現できませんが、レコードの声の当たりの柔らかさが気に入っていて、さらに温度感を上げたいところです。

締めは洋楽系3発、ABBA「Gimme! Gimme! Gimme! 」、ビリー・ジョエル「Honesty」イーグルス「Hotel California」でした。どれも、中学時代にはよく聴いてました。その後、オーディオで聴くとがっかりの状況が続きましたが、あらためて聴くと、ちゃんと聴けます。懐メロをいい音で聴くことは、私のオーディオのストライクゾーンです。しばらく、とっかえひっかえが続くことになりそうです。速い曲は速く、ゆっくりな曲はゆっくりに・・・スピードの大切さを感じたオフ会でもありました。

感想戦は長津田駅近くの『臥龍』で行いました。オーディオ談義、音楽談義、その他の話題が続きました。確か、前回、Lotus Rootsさんを訪問した際も、同じメンバーの組み合わせでした。Harubaruさん、Lotus Rootsさん、ご訪問ありがとうございました。また、皆さまのお宅へも伺いたいと思います。
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GRFさんご来訪、M.Aさん宅訪問

2022-05-11 20:46:15 | オフ会
GWのオフ会第3弾は、5月5日、GRFさんのご来訪でした。GRFさんに最初にお越しいただいたのは、東日本大震災の前、2011年の1月ですから、もう11年前になります。私にとって最初のオフ会でもありました。GRFさんのブログでSPセッティングの記事が気になり問い合わせたことがきっかけです。以後、約3、4年置きに来ていただき、いろいろとアドバイスをいただいてきました。脇道にそれたり、袋小路に入りがちなオーディオ道ですが、都度、戻していただきました。音作りにおいて多大な影響をいただいたことは、間違いありません。


毎度1曲目をかける時は多少の緊張を伴いますが、お客様がGRFさんとなると、その度合いが増します。オフ会でお馴染みのダイアナ・クラールの「No moon at all」をかけたのですが、イントロの段階で「いいんじゃないの?」の一声でした。身構えていたので、拍子抜けした感もありましたが、とりあず第一関門は突破です。その後、JPOPSを中心にかけ、確認のためリタ・シュトライヒのモノラル音源や、白井光子の歌曲(ブラームス)、ワルターの「田園」、ハーディングのマーラーの10番等を聴いていただきました。

GRFさんはこれまでの音を知っていますので、その差異をどう感じられたかは、気になるところです。「ベールが1,2枚剥がれた音」「精緻な音」というご感想をいただきました。これは嬉しかったですね。肝心の音場調整の方も概ね合っていたようで、トントンと左右のSPを調整するだけで済みました。100点満点は無理でも、その手前でまで自力でやれたことになります。2.5次元のお墨付きもいただけました。2日にgenmiさんが言われた、部屋の壁を感じさせない音場になっていたと思われます。

実は、2011年の最初の訪問でも、最初のSPの位置はそこそこ合っていると言われて、拍子抜けしたことを憶えています。ただし、同じ合っているでも、当時と現在では経験値が異なります。自宅のみならず訪問先の多様なサウンドを聴いてきたことで、音の捉え方が変わっています。おそらく11年前の私が、現在の音を聴いても、同じようには聴こえないでしょう。オーディオの最後の機器が、自身の耳や脳であることが、理解できます。8畳洋間で歌謡曲とクラシックを両立させるという、目指していた方向には来ているようです。

GRFさんは、拙宅の次にも訪問先があったのですが、急遽私も参加させていただけることなりました。同じ神奈川にお住いのM.Aさんです。お宅に着いて挨拶を済ませて、早速、半地下のオーディオルームに通していただきました。タンノイのレクタンギュラ―ヨークが平行法で置かれていました。上流の機器を拝見しましたが、エソテリックのCDトランスポート、dCSのDAC、ジェフローランドのアンプとハイエンドなラインナップ。嘗てはB&Wをお使いでしたが、ビンテージ、タンノイへ移行されたとのことです。


M.Aさんは、SPの個体差による左右の音量差があると言われていました。実際、左側に音が引っ張られる状況でしたが、GRFさんが動き出します。配線の接触を弄り、例によってSPの位置調整を行い、広大な音場が形成されました。イネッサ・ガランテの「カッチーニのアヴェ・マリア 」やベートーヴェンのピアノ協奏曲をゆったりと聴かせていただきました。部屋やSPが変わってもGRFさんがやられていることは同じです。調整が難しそうな状況からの一変を目の当たりにできて、勉強になりました。

GRFさん、久しぶりのご来訪、およびM.Aさん宅訪問へのお誘い、ありがとうございました。11年かかりましたが、漸く、森林限界は超えたのではないかと感じております。
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