珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

chilさんを訪ねて

2015-07-20 22:45:00 | オフ会
7月18日、Philewebつながりで秦野のchilさん宅を訪問してきました。このところ、神奈川中西部のオーディオファンの方との交流の輪が広がっていますが、またまた、お仲間が増えました。午前中は日経のバックナンバーを購入しに、神保町へ。会社の寮で見た夕刊最終面のチョンキョンファさんの欄が気になっていました。目的を達した後は、都営新宿線、小田急線とつないで、渋沢駅へ向かいました。1月の丹沢以来、半年ぶりの渋沢です。半年前ながら随分懐かしくも感じたのは、何なんでしょうね。半年の出来事があまり多すぎて・・・ということだと思いますが、年々早さの感覚が強化されているようです。

chilさんは、私より1回り以上お若いです。年齢が高くなりがちのこの趣味ですが、若い方との交流は刺激になりますし嬉しいものです。若いとは言え、ここ6年で急に熱を入れた私より、実質のオーディオ歴は長いかもしれません。過去にはOctaveのV80を使われるなど試行錯誤を重ねねてきましたが、ここにきてシステムが固まってきたそうです。オーディオシステムは2階の6畳の和室で組まれていました。B&Wの2Way SP Signature DiamondをDEVIALETのデジタルアンプで鳴らすという、シンプルな構成です。Buffaloの話題のNAS、N1Zも訪問の楽しみの一つでした。


上流の機器です。上からマランツのアナログプレイヤーTT-15S1、DELA N1Z、そしてデジタルアンプdevialet240です。devialet240にはフォノ入力があり、TT-15S1を直結しています。N1ZもUSBケーブルで直につないでますから、システムのシンプルさが分かるかと思います。訪問まで知らなかったのですが、N1Zには再生機能があります。詳しくはわかりませんが、NASとLinux系PC(の基板)を一体化したイメージでしょうか。実際、iPadで選曲、再生するあたりは拙宅のシステムに近い感覚です。


スタイリッシュなSignature Diamondです。2Wayのバスレフ式で、定評のある805Dのトールボーイ版といった話が出ました。内振りでリスニングポイントの前で交差させる配置です。足元にはウェルフロートのボードが敷かれていました。セッティングを拝見して4月に訪問したミネルヴァさんのシステムを思い出します。


地元の電気屋さんに工事をお願いして200V電源を引いたそうです。こちらは100Vへ変換する、中村製作所のアイソレーショントランスNSIT-1000plusです。


デジタルアンプのボリュームはリモートでコントロールできます。iPhone上のアプリと連動していて数値が表示されます。オフ会で使いそうな曲は、その最適ボリュームを記録しておくと便利ですね。


さて、今回の訪問が実はchilさんにとって初めてのオフ会ホスト役だったそうです。思い切って声をかけていただき、ありがとうございます。私も今でこそ、あちらこちらと訪問を重ねていますが、最初に招いた時はとても緊張したことを憶えています。オフ会スタート直後から進行にお困りの様子でしたので操作用のiPadを私が持つことに。NASの中身を覗かれるのは、本棚を覗かれるようなものなので、気も引けましたが、お言葉に甘えさせていただきました。再生を指示するLINNのソフトはユーザーに優しく、すぐに操作を覚えることができました。

ヴォーカルの定位の良さが印象に残りました。2Wayスピーカーの特長が活かされていると思います。実際、chilさんが一番大事にしているのがヴォーカルの実在感と聞いて納得しました。平行配置も試したようですが、声に曖昧さが出てしまったそうです。N1Zは音源の情報を素のまま晒す印象です。ヴォーカルの表現力UPに貢献していると思いました。和室の短辺配置のためか部屋の響きは控えめで、音場は概ね両SPの間に形成されます。もっと低域の量感が欲しいとの話が出ましたが、私にはしっかりとした下支えがある印象です。

chilさんの世代はアナログとは縁が無いはずですが、こうしてアナログの世界に踏み入れたことは大歓迎です。70、80年代の洋楽や邦楽に惹かれるそうですから、十分に資格があります。昭和歌謡が若い人の間で評価されていると、最近の新聞記事で知りましたが、オーディオ交流でその一端を実感したというわけです。オリジナル曲も去ることながら、若い歌い手さん(柴田淳、井筒香奈江ら)のカヴァー曲も新鮮でした。英国のアデルは名前しか知りませんでしたが、ストライクでしたね。逆に私の方も幅を広げさせていただきました。年齢差のある交流のちょっとした恩恵です。


オフ会流量後、渋沢駅近くのお寿司屋さんで感想戦です。これまでのオーディオ歴を中心にいろいろと話をさせていただきました。イワシの刺身おいしかったです。


散会後、町田駅で降りて向かったのは中古レコード屋でした。気分は70、80年代ということで、多少アルコールの力も借りて大人買いしてしまいました。カーペンターズは聴かせたいただいたアルバムそのものを入手しました。今度、拙宅でのサウンド交流の際、これらの楽曲をかけてみましょう。
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久しぶりの大阪三昧

2015-07-15 06:15:03 | その他
梅雨明けはまだ先のようですが、関西方面もここに来て暑さが本格化してきました。先の土曜日、久しぶりに大阪三昧を楽しんできました。田舎の自然もいいですが、逆に都会の雑踏もいい気分転換になります。大阪は何と言っても食い倒れの街です。お昼と夕飯の間に、音源および書籍の調達を挟んでみました。まず向かったのはミナミの洋食店、重亭です。池波正太郎が通った店の一つで、関西滞在中に訪れたいと思っていました。創業は敗戦間もない昭和21年だそうです。当時の日本が逞しかったことが窺えますね。長い行列をさけて、少しの遅めのお昼にしました。


注文したのは名物のハンバーグです。濃厚なソースにジューシーな肉汁の組み合わせを堪能しました。おおきに!というフレーズに大阪にいることを実感します。


お腹を満たした後は、タワーレコードへ。年に2回、財布の紐が緩むのはヨシとしましょう。戦利品は、最後にまとめて紹介します。


音楽の次は書籍です。関西で本屋さんと言えば、私の中ではジュンク堂です。これまで大阪駅前の店舗には何度か行っていますが、ミナミは初めてです。JR難波駅近くの高層ビルは、ホテル、スーパー、本屋、クリニックと珍しい組み合わせでした。


とにかく広いです。ジャンルもそうですが、本の数にも圧倒されます。買い物カゴがあるのですが要注意です。徘徊しているうちに本が増えかねません(笑)。


音源と書籍の調達を終えると、早いもので夕食の時間となりました。再び池波正太郎の通ったお店で、かやくご飯の大黒です。ここは以前、大阪出張の際に寄ったことがあり通算3度目です。


かやくご飯の他、焼き魚に酢の物、白みその味噌汁も併せます。ここのお味噌汁、健在でした。私はやや甘味のある白みそが好みです。


道頓堀はいつ来ても活気がありますね。前よりアジアからの訪問客が増えている印象です。ここからは御堂筋を徒歩で北上し梅田を目指します。


心斎橋のホテル日航大阪です。20数年前に新婚旅行で泊まりました。慌しい海外旅行は後回しにして中国地方~近畿地方を旅先に選んだことを、昨日のように憶えています。まさかJALが倒産するとは、当時想像もできませんでした。


中之島まで来るともう梅田は近いです。付近には日銀や阪大があり、同じ御堂筋でもキタとミナミでは随分と表情が変わります。


戦利品:音源編です。CDは4枚調達しました。クラシック5割、残りをジャズとポップスという最近のオーディオの時間配分を反映した購入になりました。またベートーヴェンのピアノ協奏曲が増えてしまいました。1番&2番でアルゲリッチです。フルニエはルツェルンでの音楽祭のライブです。カーティスフラーとフレディーハバードの組み合わせも楽しみ。ホリーコールはベタですが「Calling You」にしました。


続いて書籍編です。やはり最近購入したベートーヴェンのピアノ協奏曲(ミケランジェリ)に大いに感動し、往年のピアニストのことをもっと知りたくなりました。写真集は吉野川と但馬の2冊です。先日の四国訪問では、広さと綺麗さを両立した吉野川が印象的でした。源流は愛媛なんですね。但馬の棚田は秋に是非訪れるべく先行投資です。左下2冊は仕事絡みです。科学哲学とは聞き慣れない言葉ですが果たして・・・。論語に関する本は多数ありますが、孟子となるとぐっと減ります。オーソドックスに岩波の文庫にしましたが、私の年齢には文字の小ささが応えます(苦笑)。


横浜への荷物は増えましたが、オーディオで購入した音源を流し、読書に耽る・・・大事にしたい時間です。
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三浦友理枝さん、ラヴェル演奏会

2015-07-11 11:43:04 | ライブ
先週の土曜日、フィリアホールで行われた三浦友理枝さんのラヴェル作品集の演奏会に行って来ました。ベルウッドさんのご好意でチケットを譲っていたことがきっかけでした(別のコンサートとのダブルブッキングだったようです)。席は離れてしまいましたが、昔ピアノを弾いていたこともある家内を誘うこととしました。この日は、西丹沢の登山をご一緒したK&Kさんご夫妻も来られると伺っていました。休憩時間、スパークリングワインを購入するために並んでいると、pat_mthny7205さんを見かけてびっくり。7月末に拙宅にお越しの予定のそねさんも会場にいたそうですから、こじんまりとしたホールにずいぶんと集まったものです。


開演は17:00でした。


開演前にK&Kさんが私の席に来られました。ピアノがスタンウェイでないことに驚いていた様子でした。


さて、チケットを譲っていただいたものの、ラヴェルのピアノ作品との接点がこれまでありませんでした。ラヴェルと言えば、「ボレロ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」と来ますが、うーん、そこから先が・・・。いきなりノーガードで臨むのも憚られましたので、三浦さんのラヴェル作品集を事前に買ってみました。このところ西方への出張が多く、なかなかオーディオシステムで聴く頻度が上がりません。デジタルファイル化して持ち出しもしましたが、実質、予習は進みませんでした。むしろ先入観なくライブでいいと思った曲を、オーディオで聴き直す方が、方向としては自然なのかもしれませんね。

プログラムの構成のためか前半は控えめ、淡々、といった印象を持ちましたが、後半はグッと惹きつけられました。この日最も印象に残ったのは先のCDには入っていない「夜のガスパール」でした。とりわけ3曲目の「スカルボ」は圧巻でした。素人目(耳)にも難しそうな曲をダイナミックにこなす三浦さんに目と耳を集中させました。飛び交う音とホール感。この日の勝負曲だったのでしょうか。K&Kさんはラストの「ラ・ヴァルス」が特によかったと言われていました。私自身の物差しがあまりに貧弱なのは仕方ないとして、この日受けた印象を大事にしたいです。「夜のガスパール」はアルゲリッチ盤を早速購入しました。

クラシックは年代や地域によって個性が分かれます。クラシック派のオーディオファンにおいても、万遍なく聴かれる方は多くないように思います。好きな時代、作曲家、編成の偏りはどうしても出ますね。私の場合、何だかんだでベートーヴェン、モーツァルトの比率が高くなりがちです。ラヴェルしかもピアノ作品となると飛び地も飛び地でしたが、飛ぶだけなら躊躇は要りません。その飛んだ先には、フォーレ、サティー、ドビュッシーがいて、さらに時代が下がるとジャズや現代音楽が見えてきます。思わぬ形でリサイタルに行く機会を得ましたが、こうして音楽の幅が広がることは嬉しいことです。

私もサインを求める列に並びました。この間、家内にK&Kさんご夫妻から演奏の解説もいただいたようで・・・お気遣いありがとうございました。


川久保賜紀さん、遠藤真理さんとのピアノトリオのCDを購入、サインをいただきました。


第2夜は9月末ですから秋風も吹き始めた頃でしょうか。少しは物差しもきとんちしているはず?と思います。
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加古川線ぶらり旅

2015-07-01 23:06:42 | その他
なでしこJAPANの快進撃が続いていますね。4年前の震災後のW杯優勝が思い出されます。その後ロンドン五輪でも銀メダルでしたし、主要大会での勝負強さは見事です。オーストラリア戦はボランチの宇津木選手が素晴らしいと思っていたらMVPでした。次のイングランドも強敵ですが、三度目となる米国との決勝戦を見てみたいものです。28日は、その準決勝をTV観戦した後、北播磨の千ヶ峰に登るべく西脇方面へ向いました。残念ながら山頂付近の天候が思わしくなく、やむなく現地で回避しました。関西方面は予報では梅雨の晴れ間だったのですが、それは低地であって山は別だったというわけです。


西脇市自体の知名度は相応にあると思いますが、加古川からの電車は1時間に1本です。前にも書きましたが兵庫は東西と南北の交通量の差が圧倒的に開いています。西脇市のキャッチフレーズは田園協奏都市だと、市役所の横断幕で知りました。ちなみに同じ兵庫の高砂市がブライダル都市で、これは端的です。


西脇市駅からのバスは1時間ほどの長丁場でした。登山するしないは五分五分で考えいましたが、山頂付近の雲を見て諦めました。秋にでもリベンジしましょう。登山口の少し先、バスの終点の道の駅、かみ、です。今年はいつになく涼しい6月となっていますが、何と気温17度。この道の先は峠になっていて、峠を越すと丹波です。昨年秋に訪れた高源寺も近いです。


少し早めのお昼にしました。播州地鶏もあったのですが、ここは素朴な麦とろ定食にしました。


下流で加古川に合流する杉原川です。とても澄んでいました。


このぶらり旅まで知らなかったのですが、付近は和紙の杉原紙の発祥の地だそうです。7世紀には既に存在していたとは驚きです。一旦は途絶えましたが、発祥の地であることが判り、昭和45年に復活しています。現在では体験工房や研究所、博物館などが杉原川越しに並んでいます。


道の駅の隣には杉が見事な青玉神社もありました。


夫婦杉が神社のハイライトです。夫婦杉の説明の脇に、夫婦円満の秘訣も記されていました。40代は我慢、50代は諦めだそうです・・・。


見事な夫婦杉でした。根元で二股に分かれていますが、スケールが大きいので圧倒されます。根元付近を触ると腰痛にもいいとか。私は特段、困っていませんが予防の意味で触ってきました。


道の駅の別名が「かみ高地」とは少しやり過ぎの気もしますが。


揚げたての播州地鶏のから揚げに人が群がっていました。土日祝日限定とあれば、財布の紐も緩みがちです。結局私も1パック購入しました。その後、売り切れるまで時間はかかりませんでした。


西脇市まで戻るバスの本数は当然少なかったです。結局次のバスまでの2時間、道の駅に滞在することとなりました。今回逃した千ヶ峰はちょうど兵庫県の中心に位置します。好天の下、県内のあちらこちらの山を指しながら眺めると格別でしょう。楽しみはその時までとっておきます。登山が無かった分、早めの戻りとなりましたが、加古川線ぶらり旅を楽しめました。次は加古川の畔のウォーキングも面白そうです。
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