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珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ushiさんを訪ねて

2025-05-10 10:25:08 | オフ会
5月2日、厚木にお住いのushiさんのお宅に初めてお邪魔しました。ご同席はkanataさんでした。kanataさんとは、昨年の旧philewebミーティング以来です。ushiさんとはこのところ、神奈川オーディオクラブ、拙宅オフと続けてご一緒させていただいてます。ファイルウェブ時代からの長いお付き合いなのですが、なかなか訪問の機会がありませんでした。LINEでのやりとりを通じて、訪問可能な日程を提示いただき、千載一遇のチャンスを得た思いでした。この日は生憎の雨だったため、厚木駅で集合後、タクシーでお宅へと向かいました。


phileweb時代から、ushiさんが専用部屋を作られたことは知っていました。ご本人は10畳程度と言われてましたが、感覚的にはそれより広く感じられました。理由の一つに天井の高さが挙げられます。天井には勾配がついていて、リスポジ側は2階までの高さがあります。昨年11月訪問させていただいたサンフラワーさんも、2階までつながる大空間でした。新築に合わせてオーディオ部屋を作れる方はそうそういません。若い頃より熱心にオーディオに取り組んでいることが前提で、後からのめり込んだ私からすると羨ましい限りです。


この日のメンバー3名は、いずれもMFPCのユーザーです。一口にMFPCと言っても、形態は様々です。私と違ってushiさんもkanataさんもPCの組み立てに詳しく、大きな筐体のPCを使っています。ushiさんのプロセッサーはAMDのryzenですが、私はインテルのN100です。kanataさんはGPU搭載のFomula PCです。共通しているのはOS、プロセスカットに関するMFさんのノウハウを活用していること、です。再生ソフトはRoonもしくはRDPですが、RDPに一本化しているのは私だけのようです。


DACは逢瀬オーディオのAK4499特注DACを使われています。逢瀬オーディオの製品をオフ会で聴く機会は、おそらく今回が初めてではないかと思います。AK4499は旭化成の火災前のフラッグシップのDACチップでした。ushiさんはDACとパワーアンプを直結されていて、プリアンプを入れていません。デジタル領域でボリュームを調整します。この日、アナログプレイヤーの出番はありませんでしたが、アナログもDAコンバータを介してデジタル信号にして、この特注DACに入力しています。


パワーアンプのソウリューション710です。ソウリューションはスイスのハイエンドブランドで、その存在はステレオサウンドで知っていましたが、オフ会で見るのは、初めてです。重量80kgだそうです。部屋のエアボリューム、そして制動が難しそうなB&Wの上位機種を考えると、こちらの選択に至ったのかも知れません。B&W以前は、米国のTHIELのスピーカーでした。部材にコンクリートが使われていたそうです。こうしてシステムを俯瞰しますと、上流が軽くて自作要素が多いの対して、下流はしっかりと物量を投入するスタイルであることが分かります。


この日の主役といってもよい、B&W803D3、ピアノブラック仕上げです。過去にD3以降のSPをオフ会で聴く機会が何度かありました。Harubaruさんが801D3、merryさんが804D4を使われています。皆さん、部屋の大きさに応じて適切なサイズのSPを入れているように思います。803D3はその上位機種と同様にミッドレンジがヘッドに収まっています。単体で見るとかなりの重量感を感じますが、部屋が広いのでシステム全体で見ると圧迫感はありません。SPのセッティングは内振りで、位置調整をしっかりされた様子が窺えました。


この日はデジタルのみで、前半Roon、後半RDPによる再生でした。kanataさんとリスポジを3曲毎に譲り合いながら、ushiさんのお好きなヴォーカル作品を聴かせていただきました。木村弓、Ai、Uru、アデル、矢野顕子&上原ひろみ等々。同じヴォーカルでも世界観の違いを楽しめるのがオフ会の良さです。ヴォーカル以外では、yosi hirokawaの「bubbles」の泡を連想させる音が飛び交う、音志向の作品もありました。締めに当方(昭和歌謡系)、kanataさん(クラシック、アニソン)の持ち込み音源を聴いて終了となりました。

まず感じたのはSPの存在が消え、音場が後方のスクリーン付近に展開されることです。ヴォーカルも同じ奥行に浮かぶ感じです。これはリスポジを外れて、部屋の脇から聴いても同様でした。試行錯誤で、現在のセッティングを見つけられたのだと想像します。天井の制約がないことも音場の広がりを生んでいるように感じました。音色は拙宅よりクールです。低音の厚み、力感はB&Wとソウリューションの相乗効果によるのでしょうか?Belle「歌よ」は先日の拙宅オフに持ち込んでいただきましたが、本家は迫力が違いました。

RoonとRDPの比較は、好みも入ると思いますが、総じてRDPの方がストレスが無い音という点で、皆さん一致していました。ushiさんも、32bit Analyzedファイルを聴く機会が増えたとのことです。

オフ会中、外の雨は一段と激しくなった様子でした。アプリでタクシーを探しても見つからず、結局バスで厚木駅まで移動することとなりました。感想戦は、厚木駅近くのイタリアン・スパニッシュのレストラン「Figaro」でした。まずは暖かいスープから入り、ビール、ワイン、チーズ、ピザ、パスタ等でオーディオ、音楽の話をつづけました。一世代若い皆さんとは聴いてきた音楽は異なりますが、ギャップもまた楽しいものです。ushiさん、貴重な訪問の機会をいただき、ありがとうございました。ご同席のkanataさん、会を盛り上げていただき、ありがとうございました。
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genmiさん、chibiさんを迎えて

2025-05-05 11:05:28 | オフ会
GWオフ会第2弾は、5月3日にgenmiさん、chibiさんを迎えての拙宅オフでした。この日も天候が良く、昼間は半袖でも十分な陽気でした。皆さんとはコンスタントに交流させていただいていて、genmiさんは1年2か月ぶり、chibiさんは7か月ぶりのご来訪です。お二人揃って来られるのは、2022年のGWのオフ会以来3年ぶりとなります。皆さん、それぞれ目指されている音が異なり、かつブレずに追求されています。毎度、訪問時は個性の違いを楽しませていただいています。こちらとしても、気張らずに迎えられる方々です。



自宅でのオフが続くと、その分、準備は楽になります。午前中に音調整と軽い掃除をして、午後の集合に備えました。皆さんが前回来られてからの変化点は、大きく3つあります。
・音源の32bit analyzedファイル化
・USB-DDCの撤去、MFPCとOさんDACの直結
・FIXcurrent+CPMsp導入によるPCノイズ対策
いずれもデジタルの最上流部への改善となります。genmiさんはMFPCユーザーですし、chibiさんはトラウトマン大佐さん製作のPCを使っています。ファイル再生派の皆さんからのFBは、いつも参考になります。

3曲ずつリスポジを交代する流れになったので、意識的にポップス、ジャズ、フュージョンから6曲ずつ選曲して進行しました。2日前のオフ会での選曲をベースに、ゲストの好みを踏まえてアレンジしました。ポップスから始める場合、耳に馴染みの良い、カーペンターズかリンダロンシュタットから入ることが多いです。ホリー・コール、キャロル・キング、ビートルズ、ノラ・ジョーンズ、ペギー・リー、スタン・ゲッツ、アール・クルー、シャカタク等々、一気に聴いていただきました。節操無い感じではありますが・・・。

休憩後、クラシック、邦楽と続けました。所用によりchibiさんが退席された後は、genmiさんにリスポジに座っていただきました。ゲストの過去の持ち込み音源は、全てanalyzedファイルへ変換済です。松山千春のライブ「君を忘れない」、私も聴き入ってしまいました。やはりリクエストいただいたビージーズもライブでした。傍から聴いていて、以前よりライブ音源が楽しめるようになった感覚を持ちました。定点観測のアート・ペッパー「You'd Be So Nice To Come Home To 」は、前回の良さは残しつつ、濃さが出ているとのことでした。

残り短い時間で、アナログを聴いていただきました(写真の長谷川きよしは登板せず)。いしだあゆみ、麻丘めぐみ、イーグルス等聴いていただきました。デジタル後にアナログをかけると出がちな『「やっぱりアナログがいい」とはなりませんね』とのコメントが、現在のデジタルとアナログの位置関係を表しているのかも知れません。


genmiさん、chibiさんのコメントを総合すると、デジタルは前回訪問よりもいい方向に進歩していたようです。ストレスが無い、見通しが良い、広がる・・・等のご感想でした。スタン・ゲッツ「イパネマの娘」再生後の、アナログのようとのコメントに、デジタル再生の着地点が見えた気がしました。情報量が増えたことと、ウィーンアコースティックスの特長(中低域の豊かさ)が丁度バランスしているとの話も出ました。先に挙げた3つの策のみならず、コロナ禍以降の取り組みの積み重ねの結果であって欲しいです。

長津田駅近くの串焼き店で感想戦を持ちました。再びchibiさんも合流し、この日のサウンドやオーディオを肴に、お話させていただきました。皆さん揃ってビール後は、焼酎モードとなりました。genmiさん、chibiさん、楽しい1日をありがとうございました。次はそちらへの訪問を楽しみにしています。
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Lotus Rootsさん、ushiさんを迎えて

2025-05-03 08:53:41 | オフ会
GWオフ第一弾は、4月29日、Lotus Rootsさんとushiさんを迎えての拙宅オフでした。お二人は共に3月の神奈川オーディオクラブの集いにも参加されていました。旧Philewebコミュニティのお仲間でもあります。Lotus Rootsさんは昨年のGW以来1年ぶり、ushiさんは何と10年ぶりのご来訪です。10年前、そねさんとお越しいただいたオフ会は、しっかり憶えています。ushiさんとは他のオフ会でもご一緒する機会があり、久しぶり感はありませんが、10年の経過の早さにあらためて驚いた次第です。

Lotus Rootsさんが前回来られた際には、既にバベルや16bitのanalyzedファイル再生は導入済でした。変化点としては、analyzedファイルを16bit→32bitに変えたこと、DDCを外してPCとDACを直結したこと、PCのノイズ対策としてFIXcurrent+CPMsp を導入したこと、が挙げられます。ushiさんご来訪時からはプリ、バベル等の導入、DAC入れ替え、床の絨毯撤去、壁紙張り替え、椅子入れ替え、と何から何まで変わっていますので、音が全く変わっていると想像されます。そういった意味ではゼロベースで聴いていただくことになると思いました。


お二人の共通するのは、ヴォーカル好きであること。当方もその口ですので、この日の選曲はヴォーカル中心となりました。デジタルが全体の4分の3を占めたでしょうか?洋邦のポップス、JAZZヴォーカルを中心にかけました。声の余韻を楽しめていただけたようで、32bitのanalyzedファイルの効果が発揮されたのかも知れません。懐メロなにの情報量が多い、ハイファイ調とった話もいただきました。中低域が充実していたのは、analyzedファイルに加えてアンプの振動対策が効いたものと思っています。

相対的に分の悪いアナログですが、デジタルとの切磋琢磨が課題です。両方聴いていただき、意見がや好みが半々に分かれるくらい、にしたいところです。追悼の意を込めて、いしだあゆみを選びました。Lotus Rootsさんと私が、幼少期に「ブルーライトヨコハマ」を耳にした世代です。調べてみたら、1968年12月の発売だったようです。他、麻丘めぐみ、ユーミン、シーナ・イーストン、太田裕美等、棚から一つまみ的に選曲しました。ともあれ、今年後半はアナログに軸足を置きたいと考えています。


ushiさんの持ち込み音源、なんとレコードでした。てっきりデジタルの方だと思っていたので、サプライズでした。プレイヤー自体は以前より導入されていいたのですが、ここに来てアナログ熱が上がったそうです。夏川りみはステレオサウンドの企画盤でした。ヒットした「涙そうそう」を聴きました。オーディオファンではおなじみ、エヴァ・キャシディのライブ『Live At Blues Alley 』からは「what a wonderful world 」を選曲いただきました。いずれも新盤で状態が良かったです。ushiさんのアナログの進展にも期待しています。


散会後、青葉台に移動し、串焼き屋さんで感想戦を持ちました。コースを頼んだのですが、食事の質と量共に満足していただけて、よかったです。オーディオ以外にも皆さんの近況も交えて、楽しく過ごさせていただきました。Lotus Rootsさん、ushiさん、ありがとうございました。実は、このGW中にushiさんのお宅に伺いました。こちらも近日中に日記に上げる予定です。
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にらさん宅、再訪

2025-04-29 08:30:43 | オフ会
4月19日、高崎のにらさんのお宅を訪問しました。2023年の師走の訪問以来、約1年半ぶりです。翌日、赤城山登山を目論んでいたのですが、天候が今一つだったのでパスして、高崎日帰りとしました。当日は、初夏を感じさせる汗ばむ陽気でした。高崎駅で合流後、まず1936年建造の群馬音楽センターに向かいました。歴史的な建造物ながら、高崎芸術劇場等の新しい施設との兼ね合いもあり、存続有無が議論されているそうです。にらさん行きつけの蕎麦店で、創作蕎麦を注文しました。浅利と春キャベツのつけ汁が美味しかったです。



前回訪問時、初めてムジークのブックシェルフ型ME25を聴かせていただきましたが、その直後、同社のトールボーイ型ME110を導入されたと聞いていました。このあたりの電光石火の切り替えは、にらさんらしいと思っていました。同軸型の3WAYで、バスレフポートは底面にあります。部屋に合わせて色は白を選ばれました。ムジークは、いわゆるモニター系SPで、坂本龍一氏が愛用していたことでも知られます。典型的な内振りも試されましたが、結局現在は、平行配置に落ち着いています。



デジタル、アナログ共に最上流は変わっていませんでした。光カートリッジは関心事項の一つなので、聴けるのが楽しみでした。Rega Planer 8の足元にウェルデルタが入っていますね。何度か、入れたり、外したりを繰り返されたようです。当日はウェルデルタありで聴かせていただきました。



一方のデジタルです。SACD/CDプレイヤーのエソテリックK-05xsは健在でした。前回訪問時は、NmodeのデジルアンプX-PM100 MKⅡ との組み合わせでしたが、音がすっきり、あっさりする方向だったため、ATCのプリメインアンプSIA2-150 を導入されています。


デジタル、アナログをきっちり4枚ずつ交互にかける形で進行しました。ゲストは当方のみですので、リスポジ独占です。オットマンに足を載せる基本姿勢の他、にらさんのお薦めで、床に直に座ったりもしました。床で聴く方が低音が豊かになります。今回は洋邦のポップス中心の選曲でした。私もポップスを聴きますが、ニッチなジャンルへの拘りではにらさんには敵いません。楽曲に纏わる話も楽しかったです。平行法のフロアスタンディングSPは、拙宅と同じです。冒頭のケイティ・ジョージからスッと音楽に入っていけました。


『アビイ・ロード』のオリジナル盤から「Oh! Darling 」。マイケル・フランクスは、珍しいライブ盤でした。独特のけだるさはライブでも変わりません。定番の「アントニオの唄」もかけていただきました。ジョショー・シュテファンは、にらさんのお好きなジプシージャズのギタリストです。


フェアーグラウンド・アトラクション「パーフェクト」懐かしいです。にらさんの好きなジャンル、ネオアコに属するそうです。竹内まりやは「人生の扉」でした。6月にライブに行くので、予習にもなりました。前回より音場が広がり、クラシックも全く違和感ありませんでした。


訪問前から予告を受けていたのがレッド・ツェッペリンです。Discogs経由で入手されたスペイン盤のⅢとⅣでした。マニアでは音の良い盤として話題になっているそうです。定番の「あなたを愛し続けて」「ロックンロール」「天国への階段」を聴きました。盤質が良く、解像度よし、力感よしでなかなかでした。


にらさんのお好きなリッキー・リー・ジョーンズの1995年のライブ盤『ネイキッド・ソングス』。選曲は渋く「枯葉」でした。


締めはアナログのEP盤です。美空ひばりからスキマスイッチまで、一瞬で時空を超えられるのがオーディオの楽しいところです。中間に位置する「いい日旅立ち」「どうぞこのまま」当りが、私のストライクゾーンど真ん中です。「蘇州夜曲」は私も好きで、にらさんのコレクションから私が選曲しました。


初訪問以来、何度もにらさんのお宅をお邪魔していますが、トールボーイ型のSPを聴くのは、おそらく初めてではないかと思います。しかも平行配置で、一聴で音場が広がった印象を受けました。一音一音の粒立ちも良く、低音もしっかり沈んでいました。繰り返しになりますが、冒頭から音楽に入って、音のどうのこうのが気になりませんでした。デジタル、アナログの行ったり来たりにおいても、両者の違いを意識することはありませんでした。光カートリッジはすっかりシステムに馴染んだようです。

というわけでディナウディオからムジークへの変更は、ほぼ仕上がったように思います。にらさんは、モニターSP故の、味付けのなさを気にされていたようですが、しばらくは安泰ではないでしょうか?終了後、ご近所の焼き鳥屋さんにて感想戦を持ちました。にらさんの音楽遍歴(演奏含む)、高崎と前橋の違い等、話が尽きませんでした。移住したい県で一番人気の群馬の活気に触れて、こちらもいいリフレッシュとなりました。赤城山は宿題になってしまいましたが、次の機会に取っておきます。にらさん、ありがとうございました。


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鎌倉にSさんを訪ねて(後編)

2025-03-23 08:54:47 | オフ会
Sさん訪問記の、後編です。デジタル、アナログの順番で聴かせていただきました。洋邦のポップス、ジャズ中心の選曲でした。洋楽はヨーロッパ系が多かったです。エンヤの「Orinoco Flow」は私も一時期、よく聴いていました。雄大なサウンドが部屋中に広がって心地よい再生でした。エンヤはアイルランド、ビョークはアイスランドのシンガーでした。グレース・マーヤのライブ盤の「モナ・リサ」もオフ会の定番ですね。邦楽では、珍しくUAも。流行っていた頃から早、30年。時間の経過を感じます。


クラシックは少なめでしたが、アンセルメ指揮「白鳥の湖」、アレクシス・ワイセンベルク のドビュッシーのピアノ作品をかけていただきました。その後、Sさんの主戦場でもある欧州系のジャズが続きます。キース・ジャレットで知られるECMレーベルから、ニルス・ペッター・モルヴェル (トランペット)、ドミニク・ミラー(ギター)です。聴くのは初めてです。澤野工房によるサヒブ・シハブ (フルート)は1965年の録音ながら、鮮度の高い音でした。Sさんが拘るジャズの世界を少しだけ覗かせていただきました。



続いて、アナログです。写真はジャンルで分けていますが、SL-1200GR (+MC-T1000 )→ GyroDec(+光カートリッジE3) の順で聴かせていただきました。挨拶代わりのリンダ・ロンシュタットの「What’s New」で、Sさんのアナログへの力の入れようを聴いた気がしました。耳タコ音源ながら、音に深みがあって新鮮でした。キース・ジャレットの『My Song』はどこぞで聴いて存在は知っていましたが、表題曲に聴き入りました。キャノンボール・アダレイの「ワルツ・フォー・デビー」、実に軽快です。


GyroDec+光カートリッジの組み合わせで、更にギアが上がりました。両システムの聴き比べは、久保田早紀のデビューアルバム『夢語り』で行いました。光カートリッジの方が、細かい音まで拾えて、帯域がグッと広がる印象です。ユーミン『ノーサイド』は、大学生時分によく聴いたアルバムですが、音楽により入れる再生でした。オーディオファンに人気のあるドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』からの選曲「Green Flower Street」も圧巻でした。キレキレの音が部屋中に迸って、心地良かったです。


SP配置に平行か交差かの違いはあれど、SPの存在を消す音場の提示は拙宅と共通します。違和感を覚えることなく、終始聴かせていただきました。低音は量感たっぷりの方向でありませんが、引き締まって小気味良かったです。密閉型のNeWSCM-40 特徴でしょうか。デジタル音源を聴いているうちは、ノイズ感の少なさ、情報量の多さも感じていました。選曲いただいた音源の良さもあったでしょうが、ルームチューニングにより、不要な響きを抑えていることが、その要因ではないかと推測しました。

一方で、アナログには、情報量では表現しにくい音の深み、厚みを感じました。光カートリッジは、そのアナログの良さを維持しつつ、情報量も上げくるので、正直、参ったなぁというのが感想です。Sさんのfacebookの記事では、アナログが取り上げられることが多いのですが、納得しました。アナログのレベルアップは拙宅の直近の課題でもあります。光カートリッジ用のフォノイコも増えているようですし、選択肢から光を外す理由はないと思いました。良いタイミングでSさんとの相互交流ができたと感じています。

Sさん、昨年11月の初対面からわずか半年の間に、密に交流させていただき、ありがとうございました。長いご経験に裏付けされたサウンドを聴かせていただきました。引き続き、よろしくお願いします。
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