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珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

にらさん宅、再訪

2025-04-29 08:30:43 | オフ会
4月19日、高崎のにらさんのお宅を訪問しました。2023年の師走の訪問以来、約1年半ぶりです。翌日、赤城山登山を目論んでいたのですが、天候が今一つだったのでパスして、高崎日帰りとしました。当日は、初夏を感じさせる汗ばむ陽気でした。高崎駅で合流後、まず1936年建造の群馬音楽センターに向かいました。歴史的な建造物ながら、高崎芸術劇場等の新しい施設との兼ね合いもあり、存続有無が議論されているそうです。にらさん行きつけの蕎麦店で、創作蕎麦を注文しました。浅利と春キャベツのつけ汁が美味しかったです。



前回訪問時、初めてムジークのブックシェルフ型ME25を聴かせていただきましたが、その直後、同社のトールボーイ型ME110を導入されたと聞いていました。このあたりの電光石火の切り替えは、にらさんらしいと思っていました。同軸型の3WAYで、バスレフポートは底面にあります。部屋に合わせて色は白を選ばれました。ムジークは、いわゆるモニター系SPで、坂本龍一氏が愛用していたことでも知られます。典型的な内振りも試されましたが、結局現在は、平行配置に落ち着いています。



デジタル、アナログ共に最上流は変わっていませんでした。光カートリッジは関心事項の一つなので、聴けるのが楽しみでした。Rega Planer 8の足元にウェルデルタが入っていますね。何度か、入れたり、外したりを繰り返されたようです。当日はウェルデルタありで聴かせていただきました。



一方のデジタルです。SACD/CDプレイヤーのエソテリックK-05xsは健在でした。前回訪問時は、NmodeのデジルアンプX-PM100 MKⅡ との組み合わせでしたが、音がすっきり、あっさりする方向だったため、ATCのプリメインアンプSIA2-150 を導入されています。


デジタル、アナログをきっちり4枚ずつ交互にかける形で進行しました。ゲストは当方のみですので、リスポジ独占です。オットマンに足を載せる基本姿勢の他、にらさんのお薦めで、床に直に座ったりもしました。床で聴く方が低音が豊かになります。今回は洋邦のポップス中心の選曲でした。私もポップスを聴きますが、ニッチなジャンルへの拘りではにらさんには敵いません。楽曲に纏わる話も楽しかったです。平行法のフロアスタンディングSPは、拙宅と同じです。冒頭のケイティ・ジョージからスッと音楽に入っていけました。


『アビイ・ロード』のオリジナル盤から「Oh! Darling 」。マイケル・フランクスは、珍しいライブ盤でした。独特のけだるさはライブでも変わりません。定番の「アントニオの唄」もかけていただきました。ジョショー・シュテファンは、にらさんのお好きなジプシージャズのギタリストです。


フェアーグラウンド・アトラクション「パーフェクト」懐かしいです。にらさんの好きなジャンル、ネオアコに属するそうです。竹内まりやは「人生の扉」でした。6月にライブに行くので、予習にもなりました。前回より音場が広がり、クラシックも全く違和感ありませんでした。


訪問前から予告を受けていたのがレッド・ツェッペリンです。Discogs経由で入手されたスペイン盤のⅢとⅣでした。マニアでは音の良い盤として話題になっているそうです。定番の「あなたを愛し続けて」「ロックンロール」「天国への階段」を聴きました。盤質が良く、解像度よし、力感よしでなかなかでした。


にらさんのお好きなリッキー・リー・ジョーンズの1995年のライブ盤『ネイキッド・ソングス』。選曲は渋く「枯葉」でした。


締めはアナログのEP盤です。美空ひばりからスキマスイッチまで、一瞬で時空を超えられるのがオーディオの楽しいところです。中間に位置する「いい日旅立ち」「どうぞこのまま」当りが、私のストライクゾーンど真ん中です。「蘇州夜曲」は私も好きで、にらさんのコレクションから私が選曲しました。


初訪問以来、何度もにらさんのお宅をお邪魔していますが、トールボーイ型のSPを聴くのは、おそらく初めてではないかと思います。しかも平行配置で、一聴で音場が広がった印象を受けました。一音一音の粒立ちも良く、低音もしっかり沈んでいました。繰り返しになりますが、冒頭から音楽に入って、音のどうのこうのが気になりませんでした。デジタル、アナログの行ったり来たりにおいても、両者の違いを意識することはありませんでした。光カートリッジはすっかりシステムに馴染んだようです。

というわけでディナウディオからムジークへの変更は、ほぼ仕上がったように思います。にらさんは、モニターSP故の、味付けのなさを気にされていたようですが、しばらくは安泰ではないでしょうか?終了後、ご近所の焼き鳥屋さんにて感想戦を持ちました。にらさんの音楽遍歴(演奏含む)、高崎と前橋の違い等、話が尽きませんでした。移住したい県で一番人気の群馬の活気に触れて、こちらもいいリフレッシュとなりました。赤城山は宿題になってしまいましたが、次の機会に取っておきます。にらさん、ありがとうございました。


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鎌倉にSさんを訪ねて(後編)

2025-03-23 08:54:47 | オフ会
Sさん訪問記の、後編です。デジタル、アナログの順番で聴かせていただきました。洋邦のポップス、ジャズ中心の選曲でした。洋楽はヨーロッパ系が多かったです。エンヤの「Orinoco Flow」は私も一時期、よく聴いていました。雄大なサウンドが部屋中に広がって心地よい再生でした。エンヤはアイルランド、ビョークはアイスランドのシンガーでした。グレース・マーヤのライブ盤の「モナ・リサ」もオフ会の定番ですね。邦楽では、珍しくUAも。流行っていた頃から早、30年。時間の経過を感じます。


クラシックは少なめでしたが、アンセルメ指揮「白鳥の湖」、アレクシス・ワイセンベルク のドビュッシーのピアノ作品をかけていただきました。その後、Sさんの主戦場でもある欧州系のジャズが続きます。キース・ジャレットで知られるECMレーベルから、ニルス・ペッター・モルヴェル (トランペット)、ドミニク・ミラー(ギター)です。聴くのは初めてです。澤野工房によるサヒブ・シハブ (フルート)は1965年の録音ながら、鮮度の高い音でした。Sさんが拘るジャズの世界を少しだけ覗かせていただきました。



続いて、アナログです。写真はジャンルで分けていますが、SL-1200GR (+MC-T1000 )→ GyroDec(+光カートリッジE3) の順で聴かせていただきました。挨拶代わりのリンダ・ロンシュタットの「What’s New」で、Sさんのアナログへの力の入れようを聴いた気がしました。耳タコ音源ながら、音に深みがあって新鮮でした。キース・ジャレットの『My Song』はどこぞで聴いて存在は知っていましたが、表題曲に聴き入りました。キャノンボール・アダレイの「ワルツ・フォー・デビー」、実に軽快です。


GyroDec+光カートリッジの組み合わせで、更にギアが上がりました。両システムの聴き比べは、久保田早紀のデビューアルバム『夢語り』で行いました。光カートリッジの方が、細かい音まで拾えて、帯域がグッと広がる印象です。ユーミン『ノーサイド』は、大学生時分によく聴いたアルバムですが、音楽により入れる再生でした。オーディオファンに人気のあるドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』からの選曲「Green Flower Street」も圧巻でした。キレキレの音が部屋中に迸って、心地良かったです。


SP配置に平行か交差かの違いはあれど、SPの存在を消す音場の提示は拙宅と共通します。違和感を覚えることなく、終始聴かせていただきました。低音は量感たっぷりの方向でありませんが、引き締まって小気味良かったです。密閉型のNeWSCM-40 特徴でしょうか。デジタル音源を聴いているうちは、ノイズ感の少なさ、情報量の多さも感じていました。選曲いただいた音源の良さもあったでしょうが、ルームチューニングにより、不要な響きを抑えていることが、その要因ではないかと推測しました。

一方で、アナログには、情報量では表現しにくい音の深み、厚みを感じました。光カートリッジは、そのアナログの良さを維持しつつ、情報量も上げくるので、正直、参ったなぁというのが感想です。Sさんのfacebookの記事では、アナログが取り上げられることが多いのですが、納得しました。アナログのレベルアップは拙宅の直近の課題でもあります。光カートリッジ用のフォノイコも増えているようですし、選択肢から光を外す理由はないと思いました。良いタイミングでSさんとの相互交流ができたと感じています。

Sさん、昨年11月の初対面からわずか半年の間に、密に交流させていただき、ありがとうございました。長いご経験に裏付けされたサウンドを聴かせていただきました。引き続き、よろしくお願いします。
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鎌倉にSさんを訪ねて(前編)

2025-03-16 08:13:55 | オフ会
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが、今年は正にそんな感じで季節が進んでいます。特に寒暖差の振れ幅が激しいのが特徴でしょうか。3月8日の土曜日、1月にお越しいただいたSさんを訪ねて鎌倉へ。この日は、寒さの方で、帰り際にはみぞれとなる状況でした。横浜線、湘南新宿ライナーとつないで、久しぶりに鎌倉入りしました。鎌倉と言えば横須賀線のイメージが強く、橙と緑のラインの車両には違和感がありました。便利になった分、交通トラブルの波及範囲が広くなった・・・なんて話をSさんとさせていただきました。まずは前編です。


集合後のランチは、逗子のとんかつ屋さん「雅むら」でした。鎌倉と逗子の境に広がる高級住宅街の一角にある、落ち着いた雰囲気のお店でした。野菜高騰の昨今、たっぷり盛られたキャベツが嬉しいです。美味しいヒレカツを、ごはん(つや姫)、お味噌汁、漬物と一緒にいただきました。


お腹を満たした後、早速、Sさんのご実家に向かいました。オーバーツーリズムが問題となっている鎌倉ですが、少なからずSさんの生活にも影響があるようです。さてオーディオ部屋は、いわゆる専用部屋になっていて、響きを抑えた空間となっています。広さは10畳程度でしょうか。部屋の改修は30年以上前に行ったと伺いました。Sさんのオーディオ歴の長さが窺えます。あちらこちらに、ワインボトル、ミニカーが配置されて、遊び心ある空間でもありました。終始、リスポジで、寛いで聴かせていただきました。


現在、Sさんが使用されているSPは、ATC NeWSCM-40という密閉型のトールボーイです。写真では判りにくいですがキャビネットは後方が細る曲面となっています。それもあって交差配置を選択されています。リスポジより前で両SPは交差します。箱型のウィーンアコースティックスを使っていた際は、拙宅と同じく平行配置だったとか。このあたりからも、明確なサウンドイメージを持ち、SPの特徴を活かして実現するSさんのスタイルが窺えました。ATCには鳴らしにくいイメージもありますが、窮屈さの全く無いサウンドでした。


Sさんの機器を上流から紹介します。アキュフェーズのDP-400はCDトランスポートとして使用されています。この日は専らディスク再生でしたが、ハイレゾ再生用にDELAもお持ちです。ティグロンのコアキシャルケーブルでデジタル信号をDP-400からSOULNOTEのDAC、D-2へ送っています。


そのD-2です。ディスク、ファイル共通でデジタル信号を受けます。最近、オフ会でSOULNOTE製品を聴く機会が増えているように感じます。オーディオ市場衰退の中、頑張っている国産メーカーと言えるでしょう。関連して、同社のクロックジェネレータX-3も導入されています。


アナログプレイヤーは2台、それぞれ聴かせていただきました。。メインは、ミッチェル・エンジニアリングのGyroDecです。同社のプレイヤーは、オーディオ誌の広告でよく見かけました。扱っていた東志は残念ながら解散してしまったそうです。Sさんも光カートリッジの世界に足を踏み入れていました。DSオーディオのE3をお使いです。


もう1台のアナログ・プレイヤーはテクニクスのSL-1200GRです。ダイレクト・ドライブ式です。カートリッジはビクターのMC-T1000をベースに改良を加えているとのことです。カートリッジは、オルトフォンのSPU SYNERGYの登板もあるようです。


アンプはAyreで揃えられています。プリがKX-R、パワーがV-5xです。Ayreといえばアクシスが扱う高級アンプのイメージがあります。オーディオショウぐらいしか接点がありませんでした。訪問先で聴くのは初めてかも知れません。V-5xは天板を外した状態で、リスポジ前方の床上に置かれています。KX-Rの下段は、フェーズメーションのフォノイコライザーE-300です。SL-1200GR用です。一方、光カートリッジ専用のフォノイコライザーは、合研ラボのGK07EDです(写真無し)。音聴いてビックリ、値段聞いて再度ビックリでした。


ATC、ミッチェルエンジニアリング、そしてAyreいずれも、日本での販売が終わってしまいましたが、Sさんが長い年月をかけて吟味され、導入を決められた逸品ばかりです。機器だけでなく、ケーブル類も、基本、試聴を経てセレクトされているようです。オフ会終了時に、システムはほぼ上がりと伺いました。確かにメンテナンスの問題は気になりますが、ご経験と人的ネットワークでクリアされていくことでしょう。Sさんが手塩にかけたシステムで聴いた音楽、サウンドの感想は、後編でレポートします。
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チューバホーンさん宅訪問

2025-03-09 22:07:58 | オフ会
3月最初の日曜日、定点観測でチューバホーンさんのお宅にお邪魔しました。昨年9月末以来、約5か月ぶりの訪問でした。いつもご一緒しているハンコックさんが群馬から参加することもあって、通常より時間を前倒しての開催となりました。午前中、施術を受けて、昼食をとった後、再びチューバホーンさんのお宅に向かうと、既にハンコックさんがお越しになっていました。ハンコックさんとは昨年7月、猛暑の中、ヒデさんを訪問して以来となります。全員が揃ったところで、早速、システムのある2階のお部屋に向かいました。


今回の主役、ドイツAccuton社のセラミックツィーターです。口径は30mmです。チューバホーンさんは、これまでタンノイのスーパーツィータを使用されていました。昨年の9月の音会でもその設定を変える実験をしました。コーナー型のランカスターの上に、そのスーパーツィーターは無く、セラミックツィーターが載っています。そのままでは転がってしまうので、三角柱の積み木で受け台を作っています。ツィータですからメインSPとの帯域の重なりが気になりますが、コンデンサーを入れることで調整するそうです。


最上流は、CECのCDトランスポートTL0 3.0、 半年毎に代わるプリアンプは、是枝さんのアンプでした。主戦場がジャズのハンコックさんと、当方という組み合わせもあって、クラシックは最後の2曲のみとなりました。洋邦のポップス、ジャズ中心のプログラムとなりました。基本、セラミックツィーターありでしたが、途中、その効果を確認するために外しました。印象については後ほど触れます。この日は4月から5月を彷彿させるような温かさで、チューバホーンさんは音への影響を気にされていました。

ダイアナ・クラールの「California Dreaming 」でスタートしました。こちらはSACDですがCD層で聴きました。ロッド・スチュワート、クリストファー・クロスと続きます。「Ride Like The Wind」は中学3年の時に知り、かなり衝撃を受けました。疾走感のある楽曲、懐かしいです!


マイルスの名盤『Kind of Blue』は、数多くのCDが存在しますが、音の良いとされる盤で「So What」をかけていただきました。他、ロイ・ヘインズ(Trio)、上原ひろみ等。ベニー・ゴルソンはハンコックさんの持ち込みだったでしょうか。リー・モーガン、フィリー・ジョー・ジョーンズ等フィラデルフィア出身のメンバーとの共演です。 


太田裕美とアリスはそれぞれベスト盤から「しあわせ未満」「夢去りし街角」を聴きました。私がリアルで聴いていたのは「夢去りし街角」の方です。「しあわせ未満」は、後追いで高校時代にマイブームになった際にカセットテープで聴いてました。『コバルト・アワー』の曲はどれも好きですが、「花紀行」渋かったです。松田聖子もユーミンでつながりました。B面コレクション『Touch Me, Seiko』からかけていただいた「ボン・ボヤージュ 」「制服」は、いずれも呉田軽穂(ユーミン)作品です。


最後のクラシックは、マーラーの5番(ブーレーズ指揮)、2番(キャプラン指揮)から。ハンコックさんとセンターポジションを変えて聴かせていただきました。普段、ほぼマーラーを聴くことの無いのですが、5番、第1楽章冒頭のトランペットは、耳に馴染んでいます。


TL0 3.0を導入し、フローティングボードを各機器にあてがった段階で、チューバホーンさんのサウンドは完成した印象を持っていました。今回セラミックツィーターの有無を聴かせていただき、オーディオの奥深さを感じました。ダイアナクラールで、セラミックツィーターを外した途端、音の輪郭が緩くなりました。ジャズ(曲は失念)でも、ツィーターありの方が、ベースが沈み込み、彫が深くなりました。スーパーツィーターが低音に効くとは言われますが、今回のセラミックツィーターも同様な効果を持っているのでしょうか?

ハンコックさんの帰宅時間を考慮し、感想戦の開始をいつもより2時間ほど早めました。夕方から開いている、下井草駅前の「石丸商店」にしました。ここからOさんが合流し、オーディオ談義を続けました。Oさんもやはりセラミックツィーターを導入されています。お二人から、セッティングは難しいとの話が出ました。コンデンサーによる帯域調整もそうですが、向きの調整がシビアだそうです。その他に、ハンコックさんの近況、当方のオーディオ構想などの話題を交えて、2時間があっという間に経過しました。

チューバホーンさん、ハンコックさん、Oさん、ありがとうございました。次の交流を楽しみにしています。
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merryさん、ご来訪

2025-03-02 07:44:10 | オフ会
2月22日、静岡からmerryさんを迎えてオフ会を行いました。記憶に新しい、昨年11月の大雨の静岡オフの続きです。merryさんが相模原のオーディオ仲間を訪問する機会があり、カップリングする形で拙宅オフを設定しました。merryさんのご来訪は実に10年半ぶりです。オーディオにおいて10年は、かなりの年月になります。音は相当変わったと思われますが、現在の音を提示することしかできません。細かいことはさておいて、merryさんのお好みのジャンルを中心に聴いていただくことしました。


merryさんの滞在が2日間に亘ることもあり、21日の夜は、前夜祭となりました。在宅勤務を終えて、町田にあるイタリアン「アレグロ コン ブリオ 」に向かいました。思い切り地元なのですが、灯台下暗し、でした。古民家の風合いを活かしながらも、モダンな空間でした。何より料理とワインが美味しかったです。パスタの選択権をいただき、桜海老とキャベツにしました。本場のmerryさんに対して恐縮する気持ちもありましたが、この組み合わせが好きなもので・・・。お店は、今後も使わせていただきます。


merryさんが夕方には静岡に戻られることもあって、22日の待ち合わせを11時にしました。ランチは久しぶりに、日田の焼きそば「想夫恋」です。TVで紹介される前はオフ会でもよく使っていました。一時期の混雑ぶりは無くなったようですが、念のため開店と同時に入れるよう移動しました。炒めるのではなく焼くと、お店では謳っています。少々時間はかかりますが、シンプルながらも香ばしい焼きそば、健在でした。今回ばかりは、耳もさることながら、舌も楽しむオフ会となりました。


ランチから戻って、さっそくオフ会に移行しました。10年ぶりの部屋ですが、光景は憶えていただいたようです。ブログの記事も記憶をつなぐことに貢献しているのかも知れません。簡単に装置構成を説明した後、デジタルから聴いていただきました。冒頭はカーペンターズの「There’s a kind of hush」です。1曲聴いたところで、当時と全く異なる音、当時出ていなかった音と、コメントいただきました。その後、ポップス(洋、邦)、ジャズ、クラシック等次々にかけましたが、コメントを伺う限り、音の印象は安定していたように思います。

サウンドの特徴として、ヴォーカルの存在感、音の立体的な定位、くっきり・すっきり感、等を挙げていただきました。昭和歌謡とクラシックの両立は、拙宅のオーディオのテーマですが、その方向に進んでいることは、言えそうです。SACDを聴く機会の多いmerryさんに、拙宅のCD音源がどう聴こえるのかは、気になるところです。11月のオフ会後、辛島美登里「サイレント・イヴ」のSACD/CDハイブリッド版を購入しました。32bit Analyzed形式の効果も込みになりますが、CD音源、健闘していたのではないかと、思います。

merryさんの持ち込み音源です。アキュフェーズのSpecial Sound Selectionシリーズ、私も1枚(橙色の盤)持っていますが、青い盤は初めてです。ちなみにこのシリーズ、7~8種類あるそうです(merryさんは従来からのアキュフェーズ愛好家です)。もう1枚はJUJUの『What's Love?』 でした。選曲は「素直になれたら」「My life」です。それぞれポップスにジャズと、色が異なりますが、乗りの良さは一貫しています。JUJUには昭和歌謡のカバーのイメージがありますが、原点はオリジナルにあり、ですね。


最後にアナログを聴いていただきました。merryさんは世代的にも近く、ユーミン、中島みゆきの大御所他、70年代の邦楽を中心に選曲しました。アナログの場合、最上流(カートリッジ、プレイヤー)は10年前と変わっていません。変化点はプリアンプの導入、バベルを始めとする振動対策です。アナログにおいても、前回訪問との差異は明白だったようです。解像度ではデジタルが勝るものの、アナログには厚みがあって、好みとのことでした。ともあれ、音の変化の中核は、デジタル、アナログ共通していたようで、安心しました。


オフ会の最後に、今後の方向性について会話させていただきました。私の中では、32bit Analyzed形式のファイル再生でデジタルがややリードという認識があります。merryさんはフェーズメーションのカートリッジ、フォノイコライザー、いずれも上位機種を使われています。導入当初から手をつけておらず、アナログのアキレス腱になっています。後は、やはり16年選手となったSPの後継をどうするか、です。このあたりを残りのオーディオライフの期間を計算しながら考えています。

merryさん、濃い2日間ありがとうございました。昨年の訪問、今回のご来訪と以前のようなオーディオ交流が復活しました。引き続き、よろしくお願いします。東京方面にお越しの際は、ご連絡ください。
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