珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

BOさん宅、訪問

2024-03-29 07:36:29 | オフ会
春分の日の20日、BOさんのお宅にお邪魔しました。ご一緒はHarubaruさんです。BOさんのお宅を訪問するのは、昨年5月以来です。BOさんとのお付き合いも彼是、10年になりました。10年ひと昔と言いますが、振り返ってみるとあっという間の10年だったという感覚です。交流当初は半地下室のB&OのSPを中心にしたシステムで聴かせていただいていました。ジャーマンフィシクスHRS-130を導入されてからは、リビングルームに通していただく時間が増えました。この日は終始、リビングルームで進行しました。

BOさんのシステムは、シンプルでスタイリッシュです。HRS-130の上流に、テクニクスのSACD/CDプレイヤーSL-G700MK2 とデジタルアンプSU-R1000 を据えられて、機器としては固まった感があります。両機器とも黒い筐体で、HRS-130の黒ともマッチしています。リビングルームは教会を連想させる、広大な空間で、柔らかい自然光がゆったりとした雰囲気を創っています。リスポジからシステムは十分離れていて、広大な音場を、余裕持って鑑賞することができます。ニアフィールドの拙宅とは、ある意味真逆とも言えます。


BOさんが普段聴かれている、クラシックとジャズの音源を中心に聴かせていただきました。この日は、振動対策の実験が企画されていて、同じ曲を繰り返し聴く形式となりました。クラシックは、過去にも聴かせていただいてる、モーツァルトのピアノ協奏曲15番(アバド/ゼルキン/ロンドン交響楽団)や、レスピーギ、マルカントワーヌ・シャルパンティエ (バロック、合唱)でした。それぞれ録音の良い音源でした。音楽が、BOさんのシステムらしい、広い音場、透明感、見通しの良さでもって、提示されました。


ジャズもお馴染みの盤が続きました。BOさんのお好きなアーティストで、やはり録音の良い盤です。アンドレ・プレヴィンのトリオ、アート・ペッパー、ジョン・ウィリアムス、シェリー・マン、ラース・エルストランド 等を聴かせていただきました。アート・ペッパーのこちらの盤は、初めてだったでしょうか?アンドレ・プレヴィンの『After Hours』は、すっかりリファレンス盤になった感があります。この日の選曲は、「Smoke Gets in Your Eyes」でした。BOさんのシステムらしい、洗練されたジャズでした。


オフ会の段階で、既にSL-G700MK2(SACD/CDプレイヤー)とSU-R1000(デジタルアンプ)の直下には、ウェルデルタが導入されていました。今回は、ウェルフロート・ダブルという新しいボードを持ち込んで、音の比較を行いました。ウェルフロート・ダブルは厚みが45mm未満と薄いながらも、4つの脚には多段振り子(2層) が使われています。加えて、お使いのウェルデルタと、ウェルフロート・ダブルの組み合わせも試しました。これで、3層構造になります。まず、上流のSL-G700MK2から実験しました。


続いてSU-R1000でも実験しました。拙宅でもパワーアンプ(オクターブのプリメインアンプV40SE)の直下にバベルを充てています。上流機器の振動対策との違いは、気になるところです。


上流、下流それぞれに効果がありましたが、効き方は違いました。SACD/CDプレイヤーに適用すると、ノイズフロアが下がり、音数も増える方向でした。中高域に良い影響を感じました。一方、デジタルアンプの方は駆動の余裕が増し、中低域の深みが増します。この傾向は拙宅のアンプの振動対策にも重なります。Harubaruさんの他所での経験とも合致するようでした。なお、2層と3層の違いですが、3層にすると柔らかみも出て、音楽が楽しくなる方向といった話がでました。ウェルフロート・ダブルが馴染んだ効果もあったかと思います。

という訳で、実験を中心としたオフ会となりましたが、終始、広いリビングルームでしたので、リラックスさせていただきました。休憩タイムでは美味しいケーキとコーヒー、お茶をご馳走になりました。途中、短い時間でしたが、嵐が通り過ぎる場面がありました。オフ会終了後には天候も回復し、感想戦の会場まで歩くことにしました。ビストロ的なお店で、お肉料理とスペイン産の白ワインと共に、本日の振り返り、オーディオ談義を続けました。実験を踏まえた、BOさんのシステムの今後が、楽しみです。

BOさん、Harubaruさん、休日オフありがとうございました。
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genmiさん、taketoさんを迎えて

2024-03-23 09:16:39 | オフ会
3月16日、genmiさんとtaketoさんにお越しいただきました。皆さんとは、1月のgenmi邸訪問以来、2か月ぶりの再会です。genmiさんは昨年の11月に拙宅に来られていますので、短いスパンでのご来訪です。その後、①バベル導入、②PCの変更(Desk Mini →N100)、③python playerの導入と、システムには大きな変化がありました。音の変化を客観的に聴いていただく、良い機会になりました。一方、taketoさんが来られるのは、今回が初めてです。昨年のCENYA邸でのオフ会以降、通算3度目の交流となりました。

拙宅でのオフ会、実は、今年はこれが最初です。午前中は掃除、買い出しなど久しぶりのオフ会の準備に追われました。お二人を長津田駅でピックアップして、早速、オーディオ部屋に案内しました。taketoさんは初の訪問でしたので、簡単に全体の構成を説明しました。皆さんバベルには感心があるようで、V40SEの下部をしっかりチェックされていました。N100だけで構成されるPCオーディオのシンプルぶりも、実感いただきました。システムに灯を入れて、オフ会スタートです。


この日はデジタルがメインで、最後にアナログを聴いていただきました。こちらが拙宅のPCオーディオの全てです(笑)。Pythonプレイヤーを使う場合は、ネットワークに接続する必要もなく、HUBすら要りません。ハードディスク上の音源を選択して再生指示するだけです。PCの起動時間は短く、それこそCDプレイヤーの電源ONするような感覚で使えます。普段日常で使っているノートPCはコロナ前に購入したものですが、立ち上がりが遅くてイライラします。PCの進化の早さに驚きます。


この日、Roonの出番は無く、pythonプレイヤーのみを使用しました。音源ファイルは、事前にanalyzed形式に変換しておく必要があります。最近は、音楽を聴く前に、変換タイムを設けて、小まめに変換しています。よく聴く音源を優先して変換していますが、まだ全体の10%も変換できていないと思われます。変換作業自体は、1アルバムあたり、数十秒でできます。埋もれていた音源に気付く機会にもなっています。気長に進めたいと思います。ゲストのflac音源の変換をスムーズに行うことは、今後の課題となりました。

genmiさんは11月からの変化を、taketoさんは初めての出音を聴かれていますので、違った角度からのご感想をいただきました。genmiさんは、バベルの効果、N100+pythonプレイヤーの効果それぞれに、感じられたようです。前者は音の深み、沈み込み、後者は情報量の増加、見通し良さ(ノイズ感の低減)といったところでしょうか?ジャンルではJazzが嵌ったようでした。taketoさんは、ジャンルを跨いで後方展開する音の聴き易さを挙げていただきました。クラシックの印象が良かったようです。

最後の1時間弱、アナログタイムとしました。先日、神田で仕入れた、この季節らしい丸山圭子の『春しぐれ』から「あなたに つつまれて」他、昭和歌謡中心に聴いていただきました。浜田省吾の「風を感じて」も懐かしかったですね。締めは、久々に棚から引っ張り出した青江三奈「伊勢佐木町ブルース」した。アナログはデジタルに比べて、情報量は落ちるかも知れませんが、デジタルとは違った柔らかさ、温度感があったようです。デジタルを考える上でも、参考になる意見をいただきました。


感想戦は、珍しく青葉台に繰り出し、串のお店にしましたが、これがなかなか好評でした。この日の音だけでなく、皆さんのオーディオの構想を伺い、楽しくお話させていただきました。genmiさん、taketoさん、楽しいオフ会、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。
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チューバホーンさん宅、定点オフ

2024-03-10 15:43:31 | オフ会
3月3日、チューバホーンさんのお宅にお邪魔してきました。ハンコックさんがご一緒で、夜の感想戦にOさんが加わるという、毎度の流れとなりました。今回は、音楽鑑賞に集中していたせいか、システムの写真を撮るのを忘れてしまいました。昨年秋の訪問時からの変化点として、CDトランスポートTL0 3.0を受けるボードの導入があります。DACで使用している磁気を利用したフローティングボードではなく、リジッドなタイプです。例によってプリアンプの入れ替えがあり、マランツ#7はお休みで、是枝さんプリの登板となりました。

冒頭のクラシックは3曲でしたが、長めの曲でしたので、よい心地になることができました(苦笑)。冒頭はバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ(ヨハンナ・マルツィ)で、シューベルトの交響曲「グレート」、マーラー「大地の歌」と続きました。昨年の訪問記では、音場の広さに驚いたことをレポートしました。音場の広さは健在でしたが、ハンコックさんは、さらに広くなったと言われていました。ボードの効果でしょうか。一旦、クラシックが終わったところで休憩を挟み、カジュアルな路線へ切り替えました。


洋モノは、新旧のオーディオファン御用達の盤でした。いずれも私は持っていないのですが・・・(汗)。ジェニファー・ウォーンズは一時期ステレオサウンドでも試聴用に使われていました。ご年配のオーディオファンであれば、瀬川冬樹さんがバルバラを愛聴していたことをご存じかと思います。ステレオサウンドからもSACDが発売されています。エヴァ・キャシディーは音声に後からオーケストラを加えた作品です。昨年のル・サロンの会(レコード)に続いて、今回はデジタルで聴く機会をいただきました。


ジャズは、マイルス・デイビスを2枚、そして音の良さでしられるデイブ・ベイリー『BASH!』でした。マイルスのライブ盤は、80年代後半から90年代にかけて録音された音源集で、「ヒューマン・ネイチャー」や、今回聴かせていただいた「タイム・アフター・タイム」のように80年代の洋楽が入っています。晩年も晩年だけに、演奏の苦しさは否めませんが、それ含めて聴き入ってしました。マイルスの67年のヨーロッパライブ、『BASH!』いずれも、サイドメンバーが一流で、演奏と音の両方を楽しめました。


続いて邦楽です。クレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」がどすが効いていて新鮮でした。この曲は和田アキ子に歌ってもらうことを想定して、横山剣が作ったと後から知りました。実際、聴いている最中に、和田アキ子がオーバーラップしてしまいました。平原綾香のカバー「言葉にできない」、昨年も聴いた「メロディー」も聴き入ってしまいました。ちなみに、オフ会前日のFM放送で、平原綾香が過去のデュエットで印象的だった相手として、玉置浩二を挙げていました。その組み合わせ、聴いてみたいですね。


チューバホーンさんの音源の締めは、中島みゆきの名盤『愛していると云ってくれ』より「元気ですか」でした。中島みゆきの初期のアルバムの場合、レコードに比べてCDの音が今一つ良くないイメージがあります。こちらでは情感のこもった声でした。盤の違いもありそうなので、勉強します。『愛していると云ってくれ』は、リアルタイムで聴いた盤ではありません。それでも、有名な「わかれうた」の他に「世情」「海鳴り」「怜子」「化粧」と粒ぞろいで、81年リリースの『臨月』と共に気に入っています。


途中、ハンコックさんの持ち込み音源(JAZZ)と私の持ち込み音源(邦楽)をかけて、オフ会は終了となりました。ハンコックさんは、毎度、音の良いCD音源を紹介いただけるので、こちらも重宝しています。ウォルター・ビショップJr、アート・ペッパー、アン・バートンを紹介いただきました。拙宅からは『安全地帯Ⅲ』、『プロローグ』(中森明菜)、『帰ってきたママ』(JUJU)を持ち込みました。


前回の定点オフでは声がテーマでした。今回は特段のテーマは設けずに、様々なジャンルを聴かせていたただきました。私の中では昨年の春(TL0 3.0導入)と秋(DACの足元へのフローティングボード導入)のインパクトが大きかったのですが、しっかりピークを維持されているようでした。今後はプリをマランツ#7に戻されるようですが、果たしてどんな音づくりをされるのか、楽しみです。感想戦は、下井草駅近くの中華料理店「ビストロシノワ陽HINATA 」でした。味のしっかりしたガッツリ中華で、オーディオ談義を楽しみました。写真は締めのひなたチャーハンです。


チューバホーンさん、ハンコックさん、Oさん、早春の楽しいオフ会をありがとうございました。拙宅オフ他、これからと皆さんとご一緒する企画も楽しみにしています。
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早春の京都・滋賀:滋賀編

2024-03-09 08:18:04 | その他
初日の宿は、彦根城のお堀に接するホテル「彦根キャッスル リゾート&スパ 」でした。彦根での夕飯を終えて戻ってきた際の写真です。天守閣だけでなく堀の内側の樹々のライトアップが見事でした。夕食の時間がちょうど、女子サッカー五輪予選の北朝鮮戦でしたので、食事中も気になっていました。部屋に戻って早速TVをつけると、ほぼ終了間際の時間帯でした。勝ってホッとしたこと、1日それなりに歩いたこと、さらに滋賀の地酒が回っていたこと等々により、いつの間にか眠りに入っていました。


翌日は、まず彦根城見物です。姫路城松江城に続いて国宝となっているお城は、3つめの訪問となりました。私自身は、いわゆる城マニアではありませんが、松本城と犬山城は是非訪れたいと思っています。


本来なら入れるはずの天守閣だったのですが、残念ながら耐震工事のため、公開停止となっていました。江戸時代の初期に建てられ、結局、戦を経験しなかったそうです。想像より小ぶりな印象でした。


彦根城から琵琶湖まではすぐです。本丸から、琵琶湖を見ることができました。遠方は、琵琶湖西部の比良山地で、嘗て登った武奈ヶ岳の白さが目立ちました。


東に目を転じると、伊吹山です。ランドマーク的な山で、新幹線が名古屋を出ると車窓から探してしまいます。西側から見る機会は、なかなかありません。


午後は彦根から西に戻って近江八幡を訪れました。八幡商人で栄えた城下町として知られています。堀には遊歩道があります。桜の季節は最高でしょう。


八幡堀沿いのカフェ「あまな」にてランチをとりました。酸味の効いたハヤシライス、ご馳走さまでした。


天気予報では午後3時くらいから雨でした。降らないうちに、ロープウェイで八幡山に上がりました。いわゆる山城で、西の丸からは眼下に八幡の街並み、更に、琵琶湖、比良山地を望めます。


ロープウェイから降りてきたところで、ポツポツと降ってきました。最中で有名な「たねや」の喫茶店にて、つぶら餅と抹茶で一休憩としました。


最後に、豪商の西川家の住宅と、郷土資料館に寄って、帰路につきました。2日間の短い旅でしたが、早春の京都・滋賀を満喫しました。いいリフレッシュとなりました。
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早春の京都・滋賀:京都編

2024-03-03 09:52:05 | その他
2月28日、29日は有給休暇を取り、家内と京都・滋賀方面に旅行してきました。初日は、北野天満宮と二条城を見物し、その日のうちに彦根に移動しました。2月の京都は、過去に何度か訪れたことがあり、ブログでも紹介しました。大文字山下鴨神社、ジャズ喫茶Murra等が思い出されます。京都はどの時期もいいのでしょうが、旅行の高揚感と、キリっ引き締まる寒さが相まって、2月は気に入っている訪問時期の一つです。今回は市営バスを駆使するほどではなっかたので、山陰本線の円町までJRで移動し北野天満宮を目指しました。

北野天満宮が奉っている菅原道真は、学問の神様として知られています。学びは一生ものですから、しっかりお参りして、梅見物に向かいました。時期的に遅めだったので梅の花の散り具合が気になっていました。木によって花のピークがばらけていたこともあり、実際は気にするほではありませんでした。昨今の物価上昇の影響なのか、オーバーツーリズム抑制なのか、わかりませんが、全般的に各所の見物料は上がっている印象を受けました。お目当ての梅苑「花の庭」には、お菓子付きで入園料がかかります。


庭の中は通路が整備されていましたが、順路の指示はそこそこに、皆さん自由に散策していました。庭の奥には、梅苑を見渡せる木造のステージが作られていて、上から見下ろす梅は、なかなかの景観でした。


初日は天候にも恵まれ、梅の花が青空に映えました。一口に梅と言っても、花の色も形も樹齢も様々です。所々に配置された、しだれ梅がいいアクセントになっていました。


北野天満宮の周囲には、いくつか有名店があって、うどんの「たわらや」もその一つです。開店の11時過ぎに行ったときには、既に満席でした。名物の極太のうどんを、衣笠丼(卵、油揚げ、ネギ)と一緒にいただきました。


北野天満宮から堀川丸太町まで市バスで移動し、二条城へ向かいました。二条城を訪れるのは、今回が初めてです。国宝でもある、二の丸御殿の外観は、大河ドラマ等を通じてお馴染みです。江戸時代の始まりと終わりの舞台となった場を、直に感じたことで、歴史ドラマの見方が少し変わるかも知れません。


天守閣の跡地より、大文字山方面を眺めます。京都は高いビルが無いので、360度見晴らしが効くのが嬉しいですね。写真の如く、緩い午後の時間が流れました。


午後のお茶を、イノダコーヒ(コーヒーと伸ばしません)でと、堺町通にある本店に向かったのですが、かなりの待ち時間になりそうでした。彦根への移動も踏まえ、京都駅地下のポルタ支店にて休憩としました。普段はほぼブラックですが、ここではミルクと砂糖をお願いしています。


京都から彦根への移動は、新快速の一択です。2014年から2016年にかけて、関西に滞在したときは、関西内の移動に頻繁に使いました。京都から彦根までは約50分です。


彦根に着いたのは夕方の5時半頃でした。すっかり日が長くなりました。宿泊したホテルからの彦根城の眺めです。暗くなるとライトアップはさらにグレードアップします。滋賀編へ続きます。


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