珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

中央線あたり~チューバホーンさん宅、Oさん宅ハシゴ

2017-05-23 05:10:39 | オフ会
連休明けの最初の週が5日間フル出社だったこともあり、いいカンフル剤になりました。休み明け一週間後の14日、チューバホーンさん、Oさんのお宅をハシゴしてきました。オーディオ訪問を重ねているうちに、個人個人というより、その地域の集まりに顔を出すといった感覚が出てきました。赤羽、中央線東部、厚木、静岡、岡山、四国、九州、そして地元の横浜もそうです。地域性や個人個人のキャラクター、オーディオの志向、によって雰囲気が変わるのが面白いです。中野、杉並は先のGRFさんを始め、とりわけディープな方々がいるので、いつも勉強させていただいてます。

チューバホーンさんのお宅は2月以来になります。例によって山手線、西武新宿線とつないでお宅へ向かいました。今回は施術なしで、オフ会からスタートです。やがてOさんも合流されました。SPはコーナー型ですから配置に変更ありません。上流部でいくつか変化点がありました。


変化の一つは、DAC電源部のノイズ対策です。ちなみに、こちらのDACは、Oさんの製作です。OさんはGRFさんの和室の部屋のDACも納めています。DACの音を磨き上げた知見の共有ですね。これもオーディオ交流の恩恵かと思います。


変化の二つめ、クォードのパワーアンプです。当初、マランツ#7との整合性がつかず改造に出していました。2月のオフ会では間に合わず、SD05を代打で使いました。その後、クォードが戻ってから、より望ましい音になったと、メールをいただいていました。


すっかりポジションが定着したマランツ#7です。横浜のMさん、Harubaruさんもマランツ#7を使われていますが、チューニングは皆さんいずれも同じ方に依頼されているようです。拘りが深く狭くなるほど、限られた人に依頼が集まるのは、仕方ないことかもしれません。


2時間ほどライブものを中心に聴かせていただきました。2月に訪問した際も、SN感の良さ、細かい音の表現力に感心しましたが、更に磨かれたように思いました。マーラーの何番だったか忘れてしまいましたが、とある場面の鈴の鳴り方が、ようやくチューバホーンさんの理想の音になったそうです。EMIのクレンペラーのBOXセットは音も良いとのことでしたので、私も購入することとしました。邦楽も浜田真理子、さだまさしのライブでした。上流部でノイズ対策がなされると、ライブものが活き活きとするのは当たっていそうです。お二人の成果を実感したところで、第1部を終了として、Oさんのお宅へ移動です。


Oさん宅は、昨夏の炎天下の訪問以来、となります。Oさんと言えばDACの自作のイメージが強いですが、昨年はそれに是枝さんのアンプ、ユニコーンを加えたシステムの音を聴かせていただきました。部屋の大きさ、SPの配置含めて、GRFさんの和室を彷彿させる構成です。昨年も極めてクリアーなサウンドを楽しませていただきましたが、その後、DACやPCオーディオでの進展があったようです。Oさんのお持ちの音源を聴かせていただた後は、PCオーディオの歴史の変遷のデモ、鮮烈なテープサウンドの鑑賞と、盛りだくさんのメニューとなりました。


話題のDACチップES9038PROを使った最新DACです。旭化成のAK4497といい、このところのDACはチップ戦争となった感があります。ただし、単にDACチップを新しくすればいい、という単純な話ではありません。ぎっしり詰まった筐体の中身に、音を良くするためのOさんの苦心が見えてきます。


個人的に関心があったのが、PCオーディオ変遷デモでした。実際、私がこの路線にいるからです。デモは判りやすいショスタコーヴィチの15番です。Windows上のfoobar2000の再生から始まり、LinuxのMPDのいくつかの構成を聴かせていただきました。システムが変わるに連れて、楽曲の楽しさが出てくるようになりました。最終形はこちらのlightMPD/upnpgwです。PC2台使いで、再生PCはNASや無線LANなどのネットワーク環境から切り離されます。JPLAYもそうだと思うのですが、PCは再生に専念させた方がいいようです。拙宅の次のステップは、lightMPD/upnpgwです。


Oさんの音源から。イ・ムジチ、シノーポリくらいまでなら何とか知っていますが・・・。アファナシエフにシュロモ・ミンツと渋いところを紹介いただきました。アファナシエフのブラームス作品集は名盤のようですね。ミンツも若いころとその後では活動のスタイルを大きく変えました。


締めはNagraのテープデッキでの再生でした。いわゆるサンパチツートラです。豪快とも言えるテープの巻き戻し方は、いかにも業務用といった様相でしたが、何より音の鮮度感が異次元でした。私もオーディオにおける反則技?を何度か見てきましたが、ある意味、究極の反則技ではないでしょうか?テレサテンの「空港」、ロストロポーヴィチ/ブリテンの「アルペジオーネ・ソナタ」などを聴かせていただきました。デジタルでチマチマと音を弄るのが馬鹿馬鹿しくなるほど、音が違います。こういったサウンドを知ってDACを作るわけですから、OさんのDACの音はいい、はずですね。


この日のお二人のシステムは、全く異なります。SPは片やタンノイのヴィンテージ、方やユニコーンです。当然、SPの素材(紙、チタン)の音は聴こえていたのですが、ピアノの起ち消えの様子に共通性を感じました。Oさんは勿論、チューバホーンさんもOさん製のDACを使っています。使われているDACチップがESS製であることも去ることながら、Oさん手製のしっかりとした電源対策が効いていると思われます。この日のテープサウンドの鮮烈さ含めて、改めて上流の大事さを実感した次第です。と同時に、これは中央線沿線東部の交流で磨かれた音、でもありました。

感想戦は中野方面の焼き鳥という話もあったのですが、日曜日はお休みだったようです。急遽、高円寺の台湾料理屋さんに変更となりました。ここからはGRFさんも合流しました。一品一品がリーズナブルで旨い!ですね。常連さんらしき方々で賑わっていました。さすが、高円寺です。ビールに続いて、紹興酒のボトルを皆さんで空にして、散会となりました。翌日は仕事です。横浜へ戻らねばならない、というハンデもあります。移動を酔い覚ましに使いながら、自宅へ戻りました。チューバホーンさん、Oさん、楽しい午後の時間をありがとうございました。拙宅でのlightMPD/upnpgw導入後、横浜にもまたお越しください。




コメント (4)
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