珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

外苑前の銀杏

2013-11-27 19:48:37 | その他
勤労感謝の日、家内と外苑前に行ってきました。ちょうど銀杏の紅葉が見頃で、予想通りの混雑でしたが、快晴でとても気持ちのいい午後となりました。最初に向かったのは、20数年前の同じ日に結婚式を挙げたレストランです。お店の入れ替わりの激しい界隈ではありますが、ゆかりのお店が残っているのは有難いですね。内装も同じでしたから、タイムトリップした気分でした。13時の予約だったこともあり、お客さんは疎らでした(頑張ってください)。ワインは白と赤それぞれをグラスで頼みました。勿論、赤はボジョレーヌーボーです。この奇抜な建物はレストラン近くにあるブラジル大使館です。


酔い覚ましに246号を歩いて銀杏並木へ向かいました。こちらは銀杏並木のちょうど入口付近です。横浜から近いとは言え、紅葉の見頃に訪れるのはさほどありません。昔から11月23日はラグビーの早慶戦の日で、昼時の外苑前駅は結構な混雑でした。80年代、試合会場は国立競技場だったと記憶しているのですが、この日は同じ神宮外苑の秩父宮ラグビー場だったようです。


銀杏が多すぎて写真の構図を選ぶのに苦労しました。それにしても黄色と水色のコントラストは見事です。写真の下方を見ていただくと分かりますが、人で溢れています。皆さんスマホやデジカメで撮影に夢中になっています。以前には見られなかった光景です。並木沿いのレストランも大繁盛でした。次回は花見感覚でテラスで一杯飲るのも手ですね。この並木道を抜けると聖徳記念絵画館です。有名な絵では西郷さんと勝さんの「江戸開城談判」があります。学生時代に一度だけですが行きました。先日、横山大観の展示会に行ったばかりですので、ここはパスして散歩を続けます。


並木道を左に折れ、日本青年館方面へ抜けました。この辺りも学生の頃と全然変わりません。


キラー通りを経て次は表参道へ向かいました。ハンコックさんがブログで紹介されていた喫茶店「月光茶房」に行くためです。ここは音カフェという音に拘った喫茶店を紹介する本でも紹介されています。ガラス越しにLINNのLP12が見えますね。残念ながら私たちが行った時間帯は、レコードではなくCDがかかっていました。そもそもオブジェなのか、お願いすれば回してくれるのか分かりませんが。ちゃんと結線はしてあるので鳴るとは思います。勿論、オフ会のように機器の裏側まで覗くなんてことはしてはいけません。おいしいコーヒーとケーキ、それに良質のBGMがあれば、もう十分です。


11月にクリスマスツリーが出るようになっ久しいです。すっかり表参道界隈もクリスマスムードとなっていました。表参道の交差点にあるパン屋さん「アンデルセン」は現在も健在です。学生時代に待ち合わせでよく使っていました。パンを調達して代々木公園と食べると安上がりでしたので。表参道はヒルズが出来てかなり雰囲気も変わりました。一方で、ここやすぐ近くのスパイラルなど昔のままの場所もあります。失われるもの失われないもの、おそらく紙一重なんでしょう。私が外苑前や表参道が好きな理由には、街が持っている雰囲気もありますが、根底には懐かしさがあるのだと思います。


アンデルセンにて家族向けにパンのお土産を買って、この日のゴール渋谷を目指しました。青山学院大学や国連大学の前を通り、宮益坂を下ると渋谷駅です。日の短さを感じながらの懐かしい午後のひと時を過ごしました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Judas Priest 初期~中期

2013-11-24 11:04:26 | ハードロック/メタル
音楽の話題、8周目に入りました。こうして7ジャンルを均等に記事にしていますが、ネタが尽きない雑食ぶりには自分でも呆れてしまいます。今回はハードロック/メタル編で、Judas Priest第2弾です。今からちょうど30年前はまさに大学受験の真っ最中でしたが、困ったことに84年の正月早々にJudas Priestの新アルバムがリリースされました。結局、我慢できず聴いてしまったのを思い出します。ただし、ながら聴きではなく、聴く時間と勉強する時間は分けていました。今でも文章(ブログもです)を書く時は、音楽がない方がいいです。逆にネットをウロウロする際はOKです。音楽を聴く脳と干渉する、しないがあるようです。

今回紹介する70年代後期の作品です。リアルタイムでは聴いておらず、高校当時、後追いでレコードを買ったり、借りたりしていました。CDは専ら社会人になってからの購入です。


Judas Priestは3作目の『Sin After Sin』でいよいよメジャーレーベル移籍を果たしました。内容的に前作『Sad Wings of Destiny』との連続性を感じますが、明らかにサウンドが洗練されています。背景にDeep PurpleのベーシストRoger Gloverによるプロデュースや録音環境の違いがあると思います。洗練の結果、作品自体に纏まりがありますが、ロックにしては大人しい印象を受けます。それでもA面「Sinner」~「Diamonds and Rust」~「Star Breaker」あたりのスピード感は見事。ところで「Diamonds and Rust」は女性フォークシンガーJoan Baezの作品だったのですね。知りませんでした(汗)。


78年の『Stained Class』から中世調だったロゴがギザギザの直線的なロゴに変わります。ロックかメタルか線引きには意味はありませんが、この作品からメタルの要素が増えてきたように思います。前作にはない重厚さがあります。一方でメロディの美しい曲もあって、リフとのコントラストに高校生ながら痺れたのを憶えています。よく引き合いに出される様式美(これ自体も曖昧ですが)溢れる作品だと勝手に解釈していました。「Exciter」の中間部、「Beyond the Realms of Death」のアコギのイントロに、エレキのソロ。Judas Priestには何故二人のギタリストが必要なのか?回答のような気がします。


『Killing Machine』も78年の作品ですから当時のJudas Priestの充実ぶりが窺えます。全体的に曲が短くなっています。次作の『Britsh Steel』へ向けて、様式美をそぎ落としていく過程であることが分ります。とは言え代表曲「Hell Bent for Leather」には美の部分が残っていて、後半部でヴォーカルにギターが重なる部分に、何となしにMozartの40番の再現部を連想します。美という点では、バラード「Before the Done」も聴き込みました。Fleetwood Macのカヴァー「The Green Manalishi」は米盤に追加された好曲ですが、手持ちのアナログ盤には入っていません。ライブ盤の出来が素晴らしいので改めて紹介します。


さて、長らくツインギターの一翼を担ったK. K. Downingは残念ながら2011年に脱退しました。新しいギタリストを入れてツインギターは継続しているようです。ただし、長過ぎる年月が流れました。Judas Priestと共に記憶に留まるギタリストがGlenn TiptonとK. K. Downingであることに多くのファンは異論ないと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近買ったCDから

2013-11-16 13:58:36 | オーディオ
先週の9日(土)、大学時代のサークルの40周年記念パーティーに参加してきました。当時はテニスやスキーのサークルが花形だったのですが、私は敢えてあまり人気のなかった登山系のサークルを選びました。複数の大学に跨ったサークルでしたが、今も同じ構成で綿々と続いているとは嬉しい限りです。最近は山ガールの影響か、女性陣優勢のようです。時代の変化を感じます。写真に映っているのは私も含めて年寄組ですが、パーティーは現役生含めると200人くらいは集ったかと思います。何十年ぶりの再会もありましたが、一瞬で当時の間合いに戻れるのは不思議です。懐かしい音楽と一緒ですね。


さて、最近買ったCDから3枚ほど紹介します。まずは今井美樹のユーミン名曲集「Dialogue」から。女優さんの中で、歳を重ねてもイメージが変わらない方がいますね。大御所ですと吉永小百合、私と同じ年代だと原田知世といった名前が浮かびますが、この方もそうです。先日のNHKの音楽番組SONGSでも本アルバムの特集が組まれていました。憧れのユーミンを取り上げることに躊躇もあったようですが、50歳の節目で決断ついたようです。私が気に入っているのは、アシッドジャズのINCOGNITOの軽快な演奏が楽しめる「中央フリーウェイ」、原曲でも好きだった「手のひらの東京タワー」です。


続いては、先のオーディオショウの記事にmさんからコメントいただいたTony Mcmanusです。その存在を知ったのはバラカンさんと和田さんの談義ですから、わずか2週間前の事です。世の中には未だ知らぬ、それでいてフィーリングの合うアーティストが沢山いることの証です。新たな音楽との出会いはオーディオの愉しみの一つです。ケルティックギターなるジャンルはよく分っておりませんが、一聴して気に入ればもはやジャンルは不問です。無骨なスチール弦から繰り出される、バッハを中心としたバロック音楽は新鮮でした。何度か来日しているようなのでライブも楽しみです。


22日に予定していたフィリアホールのKrystian Zimermanのリサイタルは、ご本人の腰痛ため年明け1月23日に延期となりました。テーマはベートーヴェンの後期3大ソナタです。後期が付かない3大ソナタは有名ですが、後期となると十分に予習せねばと思っていました。Zimerman本人の作品があるのかどうかよく分らず、教材として選んだのが内田光子の2006年の録音です。もう2か月ほど聴いていますから、やっと耳にも馴染んできたところでした。集大成とも呼ばれる後期3大ソナタです。せっかくの猶予期間をいただいたので、初期~中期のピアノソナタ含めて聴きこんで臨みたいと思います。


先週は一気に気温が下がり、銀杏も黄色さが増してきました。神宮外苑の銀杏もこれからが見頃でしょう。拙宅では布団も1枚追加して、押入れからは暖房器具も出しました。少しずつですが冬モードになりつつあります。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文化の日

2013-11-09 11:10:59 | その他
先の文化の日に、phile-webのミーティングin Tokyoがありました。キタサンさんのお宅の帰りに、気軽に忘年会の話をしたことがきっかけで幹事役をやりました。無事に開催できてホッとしています。たまたま今週は仕事でもFace to Faceの大切さを感じる場面がありました。画面上でのつながりからリアルなつながりへは、なかなか大きな壁がありますが、一旦超えると何でもないことがわかります。結局、みなさん音楽とオーディオが好きですから、初対面でも話が弾みます。オーディオには音を聴かせていただく楽しみもあります。個別の交流がここから発展すれば幸いです。

文化の日は、晴れの特異日と呼ばれるほど晴天が多いとされますが、この日は薄曇りでした。一時は雨も覚悟していたので、何とか傘が不要だったのは特異日の効能でしょうか?ミーティングに向かう前に家内とみなとみらい地区に出かけました。日本大通り駅で下車し、プラプラと赤レンガ倉庫方面へ向かいます。


ランドマークタワー方面です。今一つ盛り上がらなかった横浜博覧会からもう四半世紀が経ちます。バブル末期の、私が社会人になる前のことです。博覧会が開かれたみなとみらい地区も、今はこうして横浜を代表する風景の一つになっています。


この日の目当ての一つが、ふるさとフェアの中で開かれていた「ナポリタンスタジアム」でした。全国から選ばれた16店のナポリタンの味を競うイベントです。ナポリタンの発祥には諸説あるようですが、近くのホテルニューグランド説や野毛の洋食店説など、横浜説があります。海外との接点が多かった横浜の地の利はあったと思います。結局、私は金沢のお店のナポリタンにしました。グランプリは東京のハンバーグ付きだったようです。投票といっても食べないと評価できないので、結局食べたお店に一票投じた方が多かったのではないでしょうか。


500円のナポリタンで足りるはずもなく、別コーナーで行列ができていた米沢牛コロッケを買いました。行列も納得の、確かにおいしいコロッケでした。


続いて向かったのがランドマークタワー方面の横浜美術館です。手前の花も綺麗でしたが、どうしても目が行くのは紅葉の進み具合です。秋の深まりを感じます。


相変わらず絵の方はさっぱりですが、以前に比べると絵を見に行く楽しみができたように思います。この日は日本画家の横山大観の作品展を選びました。年代を経ながら作風が変化する様子がよくわかりました。最後の方で見た「夜桜」の緻密さとスケール感の同居は見事でした。オーケストラの名演に通じますね。


家内とは横浜で別れ、京浜東北線で有楽町へ向かいました。少し余裕を見て30分ほど前に会場に着いたら、今回何かとサポートいただいたKYLYN(キリン)さんが既に待機されていました。会は2時間半ほどでした。皆さん、活発に席を移動しながら、多くの方とお話が弾んだようで何よりです。お酒が入ると話が長くなるのを忘れていました。もう少し自己紹介の場を長く取れればよかったかなと。2次会は遠方から来られたにらさん、KYLYN(キリン)さん、いたちょうさん、とガード下で一杯やりました。不思議と外でも寒くはありませんでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インターナショナルオーディオショウ2013

2013-11-04 08:16:03 | オーディオ
小雨の土曜日に表題のオーディオショウに行ってきました。3連休と重なったせいか、まずまずの盛況でした。以前は朝から晩まで気合を入れて・・・といった感じでブースを往来してましたが、ここ数年は半日程度で気になるところを優先して回るようになりました。現在、関心ある製品はSPです。メインで使っているウィーンアコースティックBBGに替わるSPを考え始めています。といっても来年ではなくその次くらいでしょうか。アナログプレイヤー同様、1年半程度の見定め期間を置こうと思っています。エントランスで来場者カードを記入し、GUESTのカードをぶら下げて入場です。


毎回、楽しみにしているのが和田博巳さんとピーター・バラカンさんの音楽談義です。場所はいつものユキムのブースです。14:00~だったので余裕見て13:20分頃に入ったのですが、すでに立ち見席も埋まっていてびっくり。でも外せませんので結局、談義含めて15:00まで立ち続けました。紹介される曲のほとんど全ては知らない曲ですが、音楽をこよなく愛する二人の談義が楽しいです。バラカンさんが紹介したスチールギターでのバッハ/パルティータ(アーティスト失念)が良かったです。ORPHEUSのSACD/CDプレーヤーの調子が今一つで、代打でOracleのParis CD250(黄色の洒落たプレイヤー)が活躍していました。


先日の記事でも書いたように、部屋の音響対策としてイコライザーを使い始めました。ちょうどタイミングよくアキュフェーズが新製品DG58を出してきました。38→48→58と少しずつ進化していて、この製品への支持が窺えます。私の場合はDEQ2496で遊んでイコライザの位置づけを明確にしてから、こういった製品を導入する/しないを決めるつもりです。何せ80万円ですので。社員さんによる30分程度のデモがあったのですが、あまりピンと来ませんでした。本来はリスニングポジションで評価するものなので、広いブースで大勢にデモすること自体無理があったのかも知れません。


今年一番期待していたのが、ウィーンアコースティックの(ショウへの)復活です。J1帰り咲きといった感じです。一時期は代理店不在でJ2どころか圏外でしたので、少々奇跡的であります。やはり音楽の話が面白い山本浩司さんが講演している時間帯に覗いてみました。部屋の問題なのか低音の膨らみが気になったのですが、フラッグシップThe MusicではZEPの「胸いっぱいの愛を」をアナログで楽しみました。気になる新製品Imperial Grandは、今回のショウには間に合わなかったようです。担当の方とはおよその発売時期、価格など話をさせていただきました。正式発表を待ちましょう。


アトリウム空間は時間と共に表情が変わります。このショウならではのちょっとした楽しみです。この日は小雨だったのですが、下の方から夜の表情となってきました。


KT-120を使ったOctaveのプリメインアンプの新製品V110です。昨日、phile-webのミーティングin Tokyoでいたちょうさんと真空管の話しをしたのですが、EL34でも種類があるようです。しばらくはV40SEで種類の異なるEL34の音を楽しむ方向で、と思っています。


エソテリックはまたまた弩級のCD/SACDトランスポートとDACを出してきました。Grandiosoシリーズで4躯体のセパレートタイプです。ファイル再生派としてはP1はともかく、D1の出来栄えは気になるところです。


いつも地味な今井商事のブースから。ずっとセンターを確保していたALR/Jordan Classic1ですが、今回はAudience社の小型SP「Audience The One」に譲っていました。やはりphile-webミーティングで聞いたのですが、KYLYN(キリン)さんによると、The Oneのヴォーカル表現はなかなかだったようです。


EMTのMCカートリッジのプロトタイプが展示されていました。


密閉型のがっしりしたSPは注目度が高いようです。MAGICOに、


YG Acousticsです。価格も抜けていますが。


会場を後にする頃には、すっかり夜の表情になっていました。昨年も行われていた屋外でのレコード・CD販売企画を覗いて帰路につきました。いよいよ11月に入りました。今年もいっきに師走を迎え、慌ただしい年末になりそうです。


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする