珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

大田区のYさん訪問~中国へ

2019-03-30 08:55:08 | オフ会
3月中旬以降、中国出張が入り2週間、記事が空いてしまいました。出張前の3月9日、約1年ぶりに大田区のYさんのお宅にお邪魔してきました。この日は不覚にもカメラもスマホを持ち忘れてしまい、下の写真は最初の訪問の2016年のものです。Windows XP上のXアプリ+DDコンバータ+AIT DACという構成は、その当時から変わっていません。一方でDACの足元の見直し、仮想アース導入など音を追い込まれてきました。今回はUSB Isolator(メインシステム)、USB Reclocker(セカンドシステム)を導入されたと、ご連絡いただきました。


大田区Yさんは、AIT DACを導入以降、クラシックの音場表現が楽しくなり、それまであまり聴いていなかったクラシック比率がぐんと上がったと伺っています。最初の交流後、やはり音場表現に拘られているkikiさんのお宅や、広大なお部屋で音場感を楽しめるBOさんのお宅を一緒に訪問させていただきました。ご自身の耳で確認しながら、楽器の分離や後方に展開する音場表現を、詰められています。システムの骨格を弄らずに、周辺部で積み上げるスタイルですね。独自の音の焦点の調節方法にも、一貫した拘りをお持ちです。

過去のサウンド交流と同様に、比較的古い録音(シンプルな録音)で音場の出やすい音源を聴かせていただきました。Isolatorの効果なのか、全般に音がナチュラルになった印象です。以前はもう少しヴァイオリンが元気だった記憶がありました。ピアノも気持ちよく聴けました。拙宅でも相変わらず、JAVSのUSB-DDCを使っています。持ち込みテストをお願いした次第です。比較的新しい音源では辻彩奈さんのメジャーデビュー作品を紹介いただきました。この日まで存じ上げませんでしたが、期待の方のようです。


終了間際にセカンドシステムでも聴かせていただきました。ビビッドな赤のUSHERは健在でした。昨年の記事にも書きましたが押し出し感があります。低音の支えがグッと効いて、クラシックであれば、こちも捨てがたいです。最後の最後は、軽くお茶をいただくつもりだったのですが、山口や新潟の個性の異なるお酒、更に奥様お手製のおつまみまでいただき、想定外の長居となりました。オーディオ以外にも話が弾んで楽しい時間となりました。なるべく日が経たないうちに、USB Isolatorのテストいたしましょう。

さて、今年の桜は例年より早いですが、お隣中国も一気に春を迎えていました。入国直後は冬の風情でしたが、一週間で一気に春めきました。桜はほとんど見かけませんでしたが、至る所にレンギョウの花が咲いてました。レンギョウの原産国が中国であることは知ってましたが、見事な咲き様でした。柳の緑も日に日に増しました。樹木にもその国らしさが出るのが面白いです。訪問先の方が「山東省は、春が短く冬と夏が長い」と言われてましたが、納得しました。ちょうどよい時期に行けたようです。50度の白酒は翌日まで残りましたが・・・(苦笑)。

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湯河原、梅林

2019-03-16 09:52:18 | その他
3月最初の土曜日、家内と湯河原の梅林に行ってきました。約1年前のハイキング、昨夏の十国峠に続いて湯河原入りです。拙宅から比較的アクセスが良いので、湯河原にはフラッと行ける気軽さがあります。梅林はハイキングの時にチェックしていました。前回はフライング気味に咲いた樹が数本、といった状況でしたが、今回はほぼピーク時の訪問となりました。予想通り、かなりの数の観光客でしたが、それでも熱海のような賑やかさはありません。多種多様な梅を見て、春到来を実感してきた次第です。

seiboさんご推薦のフレンチ、「エルルカン・ビス」は予約が取れず、湯河原近くの割烹で海鮮丼をとり、バスで湯河原梅林に向かいました。フレンチは次の楽しみにとっておきます(ところでseiboさんも似たようなタイミングでこちらの梅林を訪れていたようです)。



梅林は1年前に登った幕山の麓に広がっています。梅林の歩道が登山道を兼ねています。白、ピンクの梅の花の他に見える黄色の花々は、菜の花です。



様々な品種の梅が作られていました。中には白い花に混じってピンクの花が咲く珍しいタイプも。



しだれ梅という言葉はあまりに馴染みがありませんが、見事なしだれぶり、です。梅は品種改良がしやすいのでしょうか。



こぼれるような梅の花と青空の組み合わせ。



梅林の最高地点まで登ってみました。ここから先は幕山へ向かう登山道となります。霞がかかった様子にも春らしさを感じます。実体は花粉かも知れませんが。



梅林には歩道が張り巡らされていて、自由に行き来できます。陽光に濃いピンクの梅の花が映えます。



場所によっては人で渋滞していました。皆さん、思い思いに梅、そして春の到来を楽しんでいるようでした。



切り立った岩肌も幕山の見どころの一つです。前回同様、週末クライマーが練習に来ていました。



梅は一品種では実がつきにくいそうです。これだけ混植されていると安定して実がとれそうですね。梅見の後は梅アイスクリームに甘酒で小腹を満たし、帰路につきました。



早くも3月も折り返しです。近所のモクレンが咲き始め、横浜方面は例年より早い春です。桜の開花も早そうですね。梅の花が散っていないか心配でしたが杞憂で済みました。まだまだ湯河原には宿題があります。季節を変えて訪れたいと思います。
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早春の杉並オフ

2019-03-10 12:22:17 | オフ会
2月の最終日曜日の24日、チューバホーンさんとパグ太郎さんのお宅をハシゴする、杉並オフに参加してきました。2月も終わりに近づき、少しずつですが春らしさが感じられるようになっていました。当日の穏やかな天候に輪をかけて、クラシック三昧のオフとなり、とても緩やかな午後を過ごすことができました。お二人とも杉並区にお住まいですが、今回が初顔合わせとなりました。輪が広がるその場に立ち会わせていただけることに感謝です。チューバホーンさん宅で集合し、その後パグ太郎さんのお宅へ移動、最後は荻窪のイタリアンで感想戦となりました。

パグ太郎さん、実はチューバホーンさん宅の近くに住まわれたこともあったようです。直接、お宅で待ち合わせすることとなりました。今一つ地理関係が分かっておりませんが、荻窪からバスで北上するとのことでした。昔住んだ場所を訪れるのが妙に嬉しいこと、私も経験しています。パグ太郎さんにとっても犬の散歩のシーン、しっかり記憶に残っている様子でした。下井草からいつものように歩いているとちょうど、逆方向から来られるパグ太郎さんと落ち合えました。挨拶もそこそこにダブルヘッダーの前半戦、スタートです。



コーナー型のランカスターです。掃除中に少し動かしてしまい、完全復旧まで至らなかったと、チューバホーンさんのコメントがありました。コーナー型に変わって、もう3年以上が経過しました。すっかり私もその佇まいには慣れてしまいました。



チューバホーンさん宅には前回訪問からも2度ほどお邪魔する機会がありましたが、サウンド目的ではありませんでした。私自身は約半年ぶりの音楽鑑賞となります。パグ太郎さんがクラシック派ですので、チューニングもその方向でなされたようです。というわけで是枝さんのプリが登板です。上流はCECのトランスポート、OさんのDACにクロックと盤石の布陣です。SD05もパグ太郎さん向けということでしょうか。ROKSANのADプレイヤーを手放した後でも、この筐体の多さです。チューバホーンさんの音の追求の過程を物語っています。



この日のメインゲスト、パグ太郎さんがほぼセンターポジションに座り、私は脇からの鑑賞となりました。ベートーヴェン以降の作品が多かったですかね。ジャンルを跨いでやや駆け足で聴かせていただきました。ブラームスのピアノソナタで一聴、繊細でやや涼やかなピアノ表現にやられてしまいました。全体的に温度感を下げていたのはプリ、あるいはSD05でしょうか。柔らかさも同居するサウンドにパグ太郎さんも感心しきりでした。後日、SPの位置調整が成ったとの報告がありましたが、そのサウンドは次の楽しみとなった次第です。



チューバホーンさんの相変わらずのチューニング達人ぶり耳にした後、パグ太郎邸へタクシーで移動しました。青梅街道を横切ったこと以外は、どこをどう通っているのか分からないままお宅へ到着しました(笑)。パグ太郎さんのお宅は、約1年半ぶりです。酔った勢いで、いたちょうさんと3人で荻窪ラーメンを食べたのは記憶に新しいところです。2Fの開放的なリビングルームへ上がると、丁度奥様が出かけられるタイミングでした。相変わらず元気な二匹のパグのお出迎えもあったのですが、ご退席いただき、後半戦スタートです。



今回の目玉は何といっても、新たに導入されたGerman PhysiksのHRS-130です。これまでチタンのDDDユニットの音を聴かれてきたチューバホーンさんも、カーボン版を楽しみにされていました。昨年、パグ太郎さんとBOさんがHRS-130を導入されたことは、驚きのニュースでした。11月の友の会で購入経緯やその後の経過を伺いました。オーディオシステムで何が一番音が変わるか、これは間違いなくSPでしょう。鳴らし込み期間(一説には10年?)、求める音の方向性、オーディオ可能な期間、資金・・・いろんな要素を考えた上でのご決断であったと想像します。



一方、上流の方は大きな変化は無く、ラックスマンD-08uとオクターブV110SEの組み合わせ。実にシンプルです。お洒落なリビングルームには、多数の筐体は置きがたいですね。前回はV110SE導入した後でしたが、鳴らし込みが進んでいるはずです。



後半戦も勿論、クラシックです。Philewebの記事と同様、パグ太郎さんならではのCDのチョイスで進行しました。リヒャルト・シュトラウスは、フィリップス盤よりエテルナ盤の方が、オーケストラが分離し、かつ豊かに聴こえました。



振り返ってみると、ピアノ作品が多かったかも知れません。全般にピアノの鮮度の高さを感じました。拙宅で以前紹介したパッヘルバル/シャコンヌのパイプオルガンは、しっかり沈み込みました。これは下向きウーハー+ぼぼ直置きの効果でしょうか。



前回から一番大きな変化を感じたのは、音場の提示です。小型ブックシェルフ内振りから360放射ユニットへの変更ですから当然と言えば当然ですが、随分と変わりました。B&W Signature805の時は演奏家と対峙する感じでしたが、後方展開型の俯瞰する方向へ変わりました。パグ太郎さんも言われていますが、音色の方はまだまだ変わるのだろうと思います。オブザーバー特権で、両システムにて、ピリス&デュメイのモーツァルト/ヴァイオリンソナタを聴かせていただきました。SPの年齢がヴァイオリンの音の若さ⇔渋さを映し出しているようでした。

楽しい時間は例によってあっという間に過ぎます。無事、ダブルヘッダーを終えて荻窪駅近くのイタリアンに繰り出しました。初顔合わせですから、必然的に、オーディオ経歴、好きなアーティストやジャンルなど、話題が広がりました。お二人はご近所さんですし、今後、交流が発展することを期待しています。次は、西荻窪で!という口約束を取り付け(笑)、早春の杉並オフ会はお開きとなりました。ありがとうございました。

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よく聴くピアノソナタ

2019-03-02 23:02:21 | クラシック
予想通り、2月は駆け足で過ぎてしまい三寒四温の時期となりました。オーディオの方は、もっぱら復活したプリアンプのエージングに勤しんでいます(笑)。久々に音楽の話題です。普段聴きの半分弱がクラシックで、残りをジャズと洋邦のポップスで分け合うスタイルになって、かなり年数が経ちました。勿論、一口にクラシックといっても、ジャンルや皆さんの好みは様々です。幅広く楽しめる境地はまだ見えてきません。そんな中、再生頻度が高いのはピアノソナタです。一時期よく聴いていたピアノ協奏曲を上回るほどになりました。

ピアノソナタだけでも、時代や国を跨ぐと選択肢は随分と広がります。モーツァルトから時代を下るのか、遡るのか、当初は風まかせ気分でしたが、相変わらずバロック~古典の範囲でとどまっています。ピアノソナタに限れば、ベートーヴェンやシューベルトより、ハイドンやスカルラッティを好みますので、時間軸を遡る傾向が出てきたのかも知れません。ポップス同様に、曲が短く、メロディが親しみやすい点が選択の理由になっています。録音も良くオーディオ目線でも使っている3枚を、モーツァルトを起点に紹介します。

拙宅でCDの数が多いピアニストはピリスです。その多くがモーツァルトのピアノソナタ集です。2年前のGRFさん宅訪問時に、紹介いただき、まとめ買いしまた。とりわけ、第5番(K.283)をよく聴いています。明るく軽やかな旋律が印象的です。ピアノ特有のきらびやかさ、透明感、余韻、低音部の沈み込み、をしっかり引き出せているか、チェック用として使っています。第5番以外ですと第8番(K.310)もよく聴きます。数少ない短調のピアノソナタで、特に第1楽章のドラマチックな展開が好きです。震災前のグリモーのコンサートが、聴くきっかけとなりました。



ハイドンはチェロ協奏曲を聴くことが多かったのですが、風向きを変えてくれたのが、1年半前のpat_mthny7205さん宅のオフ会でした。グールドのピアノソナタをご紹介いただきました。同じものをそのまま、でもよかったのですが、できれば腰を据えて様々な曲を聴きたいと思っていました。いろいろ調べているうちにブレンデルの4枚組のCDセットに行きつきました。ハイドンのピアノソナタに派手さはありませんが、時折ハッとする旋律も仕込まれていて嵌りつつあります。影のある作品ですが、第34番の第1、第3楽章をよく聴いています。



最後はバロックのスカルラッティです。スカルラッティには古典派とバロックの狭間に存在するイメージがありましたが、生まれはバッハやヘンデルと同じ1685年なのですね。バロック期、ピアノは発展途上だったと思いますが、スカルラッティの曲自体はピアノとの相性が良いです。私の愛聴盤はポゴレリッチで、全編、ピアノの1音1音が消える様が美しいです。神保町の中古CD屋で偶々手にした外国盤がヘビーローテーションとなりました。冒頭のK.20、ラストのK.380は親しみやすい旋律で、こちらもリファレンスとしても使っています。



ピアノは単独だけでなく、他の楽器や歌の伴奏にも使われます。ある方は、歌曲の伴奏をオーディオチェックに使われていると聞きました。ピアノが冴えると音楽全体が冴えるは、言えるように思います。オーディオ道における尽きない課題なのかも知れません。いい加減、時代を下りなさい、との声も聞こえてきそうです。曲が長くなり複雑化しますが、ベートーヴェン(特に後期)、シューベルト、ショパンあたりは、じっくり向き合って聴きたいと思っています。
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