今年もあっという間に1年が過ぎてしまいました。オーディオやライブで交流いただいた方、当ブログを訪問いただいた方、ありがとうございました。拙宅のシステムの方は機器の変化はありませんが、1)ウェルフロートボードのアンプ群や電源群への適用、2)AIT DACのDSD512対応、3)アナログ周りのアクセサリ、が投資となりました。セッティング面ではGRFさんの実演でのヒント(メジャーは要らない!)が収獲と言えば、収獲でしょうか?忙しさを言い訳に、半年くらい放置して様々な音楽を聴いて、アクションを評価するようになりました。ウェルフロートは半年くらいになりますので、近く、導入状況をまとめたいと思います。
年末年始の冬休みは10連休となりました。その初日の26日、BOさんと一緒にGRFさんを訪ねました。13時からの待ち合わせでしたので、お宅から近くの洋食屋さんにてBOさんと昼食です。このボリューム・味と値段のミスマッチを、平成の東京で体験できるのは驚愕です。後で知ったのですが、GRFさんと大山さん(T4スピーカーでお馴染みの方です)も、この日のお昼はこちらだったそうです。
和室を訪問するのは真夏の会食以来、約4ヶ月ぶりとなります。前回はユニコーンが縦置きにされていて、是枝さんのパワーアンプが使われていました。それまで聴いてきた音に比べて、濃密な音になっていたことを憶えています。今回はユニコーンだけでなくEMMのトランスポート/DACも「GRFのある部屋」に移動していました。和室の最上流はSONYのMS-1で、これをサウンドデザインのSD05で受けます。
この日の和室のメインSPはジャーマンフィジックスのTroubadour40です。こちらは、昨年9月に椀方さんを訪問した際に使われていたものと同一だそうです。椀方さん宅では低域をインフィニティのSPに委ねていましたが、こちらではT4となります。なおオーバーラップする高域を抑えるために背を向けて置き、さらに座布団で覆う処置がされています。調整を重ねた結果ということです。
8月の濃い音のイメージがあったので、一聴、大人しくなった印象を受けました。濃い薄いはアンプで変わるようですし、DACの影響もあったでしょう。それは優劣ではないと思います。後段でオラソニックのデジタルアンプと比較する場面がありましたが、SD05の音の滑らかさ、音楽がゆっくり流れる様を改めて確認することができました。ベートーヴェン、マーラー、ベルリオーズ、と聴いて耳も慣れてきました。T4のウーハーが13cmというのが驚きの低音ですね。冒頭でかけていただいたフリッチャイ指揮の「運命」を含む45枚の全集、帰宅後早速購入しました。
GRFさんと大山さんが和室でウーハーのセッティングをするる間、BOさんと私は「GRFのある部屋」へ移動、しばらくユニコーンの世界に浸らせていただきました。以前のT4同様に、かなり前目のセッティングになっています。ちょうど写真のように後方にピンとが合っているような音が聴こえてきます。360度無指向性ですから、奥の低い椅子に座って反対を向いても聴けます。いわゆる、かぶりつき状態となります。
マーラーのような大編成も勿論素晴らしかったのですが、
ブルースやボサノバにおいても、立体配置される音が楽しかったです。ちなみに、この2枚は先のKYLYN(キリン)さんとの交流で知った音源だそうです。和室のCD群をチラッと拝見しましたが、普段のGRFさんのブログには出てこない、意外な音源も発見しました。GRFさんの場合、ご自身より若い人を相手にすることが圧倒的に多くなっているはずですが、いつまでも好奇心、探究心は持ち続けたいですね。
再度、和室に戻り、大山さん製作のウーハー試作機を聴かせていただきました。調整時間は短かったのですが、聴いているうちに当方の耳も慣れてきました。GRFさんも大山さんも手応えを感じられた表情です。調子を確認したところで大山さんは退席されました。GRFさんから何でもどうぞ、とリクエストを受けていただいたので、ミケランジェリ&ジュリーニによるベートーヴェンのピアノ協奏曲3番をお願いしました。最初、盤が見つからなかったのですが、GRFさんの先の長野遠征の記事に触れたら、在り処がピンと来たようです。美味しい白ワインをいただきながら後半の部へ移行、カジュアルな曲もかかり始めました。
白から赤へワインを変えてから、再び「GRFのある部屋」へ移動しました。通算5回目の訪問で、漸くデコラ、GRFを聴く念願が叶いました。3年ほど前の記事を読み返すと、実はデコラの音は初めてでないことが判ります。当時は導入直後で本格的な調整を待っていたようです。ステレオ再生のデモンストレーションディスクの音が部屋を駆け巡る感じ、圧巻でしたね。2ch再生に慣れているはずの我々が驚くのは可笑しな話なのですが・・・。フランク永井の太くて低い声は、BOさんと笑うしかありませんでした。デコラの内部SPユニットが四方八方を向いている姿を見て、無指向性SPとの連関を思いました。
お酒は赤ワインからスモーキーなウィスキーへ変わりました。GRFさんの調子も上がってきました。最後はGRFによるアナログレコードの再生です。これまでは文字通り「GRFがある部屋」だったわけですが、私にとって初めて「GRFが鳴る部屋」となりました。ここまで広い部屋での交差法も初めてです。眼前にライブステージが広がる様子は、言われる通り「どこでもドア」ですね。平行法で音場が後方に展開されることに慣れているので、前に出る感じが余計に新鮮でした。広がりとは別に、個々の音い厚み、押しもあります。これはGRFとうより、プレイヤー、アンプ含めたシステムの個性と見ましたが。
クレンペラーのマーラーは初盤、2ndの比較です。2ndだけ聴く分には不満がないのも頷けます。何でもそうですが、知らないことで幸せなことはあります。70、80年代のライブものは単純に楽しめました。チンペイ(谷村新司)も、欽ちゃん、前川清も一聴で若いですね。この辺りになると最若年の私でもリアルタイムの思い出と重なってきます。欽ちゃんのギャグは音だけでも光景が目に浮かぶので、思わず笑ってしまいます。GRFさんご自身も楽しんでいる様子に、帰りを切り出すタイミングを逸してしまいました。居心地の良さに甘えてしまい、結局21時半頃に散会となりました。
GRFさん、BOさん、年末の慌ただしい中、貴重な半日をいただき、ありがとうございました。デコラ、GRFを通じて私が生まれた頃のオーディオの素晴らしさと楽しさを、追体験できました。ホントは現代の機器でも同じことはできる筈ですね。来年以降の糧にしたいと思います。
あと、数時間で2015年も終わりです。皆さん、良いお年をお迎え下さい。
年末年始の冬休みは10連休となりました。その初日の26日、BOさんと一緒にGRFさんを訪ねました。13時からの待ち合わせでしたので、お宅から近くの洋食屋さんにてBOさんと昼食です。このボリューム・味と値段のミスマッチを、平成の東京で体験できるのは驚愕です。後で知ったのですが、GRFさんと大山さん(T4スピーカーでお馴染みの方です)も、この日のお昼はこちらだったそうです。
和室を訪問するのは真夏の会食以来、約4ヶ月ぶりとなります。前回はユニコーンが縦置きにされていて、是枝さんのパワーアンプが使われていました。それまで聴いてきた音に比べて、濃密な音になっていたことを憶えています。今回はユニコーンだけでなくEMMのトランスポート/DACも「GRFのある部屋」に移動していました。和室の最上流はSONYのMS-1で、これをサウンドデザインのSD05で受けます。
この日の和室のメインSPはジャーマンフィジックスのTroubadour40です。こちらは、昨年9月に椀方さんを訪問した際に使われていたものと同一だそうです。椀方さん宅では低域をインフィニティのSPに委ねていましたが、こちらではT4となります。なおオーバーラップする高域を抑えるために背を向けて置き、さらに座布団で覆う処置がされています。調整を重ねた結果ということです。
8月の濃い音のイメージがあったので、一聴、大人しくなった印象を受けました。濃い薄いはアンプで変わるようですし、DACの影響もあったでしょう。それは優劣ではないと思います。後段でオラソニックのデジタルアンプと比較する場面がありましたが、SD05の音の滑らかさ、音楽がゆっくり流れる様を改めて確認することができました。ベートーヴェン、マーラー、ベルリオーズ、と聴いて耳も慣れてきました。T4のウーハーが13cmというのが驚きの低音ですね。冒頭でかけていただいたフリッチャイ指揮の「運命」を含む45枚の全集、帰宅後早速購入しました。
GRFさんと大山さんが和室でウーハーのセッティングをするる間、BOさんと私は「GRFのある部屋」へ移動、しばらくユニコーンの世界に浸らせていただきました。以前のT4同様に、かなり前目のセッティングになっています。ちょうど写真のように後方にピンとが合っているような音が聴こえてきます。360度無指向性ですから、奥の低い椅子に座って反対を向いても聴けます。いわゆる、かぶりつき状態となります。
マーラーのような大編成も勿論素晴らしかったのですが、
ブルースやボサノバにおいても、立体配置される音が楽しかったです。ちなみに、この2枚は先のKYLYN(キリン)さんとの交流で知った音源だそうです。和室のCD群をチラッと拝見しましたが、普段のGRFさんのブログには出てこない、意外な音源も発見しました。GRFさんの場合、ご自身より若い人を相手にすることが圧倒的に多くなっているはずですが、いつまでも好奇心、探究心は持ち続けたいですね。
再度、和室に戻り、大山さん製作のウーハー試作機を聴かせていただきました。調整時間は短かったのですが、聴いているうちに当方の耳も慣れてきました。GRFさんも大山さんも手応えを感じられた表情です。調子を確認したところで大山さんは退席されました。GRFさんから何でもどうぞ、とリクエストを受けていただいたので、ミケランジェリ&ジュリーニによるベートーヴェンのピアノ協奏曲3番をお願いしました。最初、盤が見つからなかったのですが、GRFさんの先の長野遠征の記事に触れたら、在り処がピンと来たようです。美味しい白ワインをいただきながら後半の部へ移行、カジュアルな曲もかかり始めました。
白から赤へワインを変えてから、再び「GRFのある部屋」へ移動しました。通算5回目の訪問で、漸くデコラ、GRFを聴く念願が叶いました。3年ほど前の記事を読み返すと、実はデコラの音は初めてでないことが判ります。当時は導入直後で本格的な調整を待っていたようです。ステレオ再生のデモンストレーションディスクの音が部屋を駆け巡る感じ、圧巻でしたね。2ch再生に慣れているはずの我々が驚くのは可笑しな話なのですが・・・。フランク永井の太くて低い声は、BOさんと笑うしかありませんでした。デコラの内部SPユニットが四方八方を向いている姿を見て、無指向性SPとの連関を思いました。
お酒は赤ワインからスモーキーなウィスキーへ変わりました。GRFさんの調子も上がってきました。最後はGRFによるアナログレコードの再生です。これまでは文字通り「GRFがある部屋」だったわけですが、私にとって初めて「GRFが鳴る部屋」となりました。ここまで広い部屋での交差法も初めてです。眼前にライブステージが広がる様子は、言われる通り「どこでもドア」ですね。平行法で音場が後方に展開されることに慣れているので、前に出る感じが余計に新鮮でした。広がりとは別に、個々の音い厚み、押しもあります。これはGRFとうより、プレイヤー、アンプ含めたシステムの個性と見ましたが。
クレンペラーのマーラーは初盤、2ndの比較です。2ndだけ聴く分には不満がないのも頷けます。何でもそうですが、知らないことで幸せなことはあります。70、80年代のライブものは単純に楽しめました。チンペイ(谷村新司)も、欽ちゃん、前川清も一聴で若いですね。この辺りになると最若年の私でもリアルタイムの思い出と重なってきます。欽ちゃんのギャグは音だけでも光景が目に浮かぶので、思わず笑ってしまいます。GRFさんご自身も楽しんでいる様子に、帰りを切り出すタイミングを逸してしまいました。居心地の良さに甘えてしまい、結局21時半頃に散会となりました。
GRFさん、BOさん、年末の慌ただしい中、貴重な半日をいただき、ありがとうございました。デコラ、GRFを通じて私が生まれた頃のオーディオの素晴らしさと楽しさを、追体験できました。ホントは現代の機器でも同じことはできる筈ですね。来年以降の糧にしたいと思います。
あと、数時間で2015年も終わりです。皆さん、良いお年をお迎え下さい。