珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

GRFの鳴る?部屋へ

2015-12-31 21:45:05 | オフ会
今年もあっという間に1年が過ぎてしまいました。オーディオやライブで交流いただいた方、当ブログを訪問いただいた方、ありがとうございました。拙宅のシステムの方は機器の変化はありませんが、1)ウェルフロートボードのアンプ群や電源群への適用、2)AIT DACのDSD512対応、3)アナログ周りのアクセサリ、が投資となりました。セッティング面ではGRFさんの実演でのヒント(メジャーは要らない!)が収獲と言えば、収獲でしょうか?忙しさを言い訳に、半年くらい放置して様々な音楽を聴いて、アクションを評価するようになりました。ウェルフロートは半年くらいになりますので、近く、導入状況をまとめたいと思います。

年末年始の冬休みは10連休となりました。その初日の26日、BOさんと一緒にGRFさんを訪ねました。13時からの待ち合わせでしたので、お宅から近くの洋食屋さんにてBOさんと昼食です。このボリューム・味と値段のミスマッチを、平成の東京で体験できるのは驚愕です。後で知ったのですが、GRFさんと大山さん(T4スピーカーでお馴染みの方です)も、この日のお昼はこちらだったそうです。


和室を訪問するのは真夏の会食以来、約4ヶ月ぶりとなります。前回はユニコーンが縦置きにされていて、是枝さんのパワーアンプが使われていました。それまで聴いてきた音に比べて、濃密な音になっていたことを憶えています。今回はユニコーンだけでなくEMMのトランスポート/DACも「GRFのある部屋」に移動していました。和室の最上流はSONYのMS-1で、これをサウンドデザインのSD05で受けます。


この日の和室のメインSPはジャーマンフィジックスのTroubadour40です。こちらは、昨年9月に椀方さんを訪問した際に使われていたものと同一だそうです。椀方さん宅では低域をインフィニティのSPに委ねていましたが、こちらではT4となります。なおオーバーラップする高域を抑えるために背を向けて置き、さらに座布団で覆う処置がされています。調整を重ねた結果ということです。


8月の濃い音のイメージがあったので、一聴、大人しくなった印象を受けました。濃い薄いはアンプで変わるようですし、DACの影響もあったでしょう。それは優劣ではないと思います。後段でオラソニックのデジタルアンプと比較する場面がありましたが、SD05の音の滑らかさ、音楽がゆっくり流れる様を改めて確認することができました。ベートーヴェン、マーラー、ベルリオーズ、と聴いて耳も慣れてきました。T4のウーハーが13cmというのが驚きの低音ですね。冒頭でかけていただいたフリッチャイ指揮の「運命」を含む45枚の全集、帰宅後早速購入しました。

GRFさんと大山さんが和室でウーハーのセッティングをするる間、BOさんと私は「GRFのある部屋」へ移動、しばらくユニコーンの世界に浸らせていただきました。以前のT4同様に、かなり前目のセッティングになっています。ちょうど写真のように後方にピンとが合っているような音が聴こえてきます。360度無指向性ですから、奥の低い椅子に座って反対を向いても聴けます。いわゆる、かぶりつき状態となります。


マーラーのような大編成も勿論素晴らしかったのですが、


ブルースやボサノバにおいても、立体配置される音が楽しかったです。ちなみに、この2枚は先のKYLYN(キリン)さんとの交流で知った音源だそうです。和室のCD群をチラッと拝見しましたが、普段のGRFさんのブログには出てこない、意外な音源も発見しました。GRFさんの場合、ご自身より若い人を相手にすることが圧倒的に多くなっているはずですが、いつまでも好奇心、探究心は持ち続けたいですね。


再度、和室に戻り、大山さん製作のウーハー試作機を聴かせていただきました。調整時間は短かったのですが、聴いているうちに当方の耳も慣れてきました。GRFさんも大山さんも手応えを感じられた表情です。調子を確認したところで大山さんは退席されました。GRFさんから何でもどうぞ、とリクエストを受けていただいたので、ミケランジェリ&ジュリーニによるベートーヴェンのピアノ協奏曲3番をお願いしました。最初、盤が見つからなかったのですが、GRFさんの先の長野遠征の記事に触れたら、在り処がピンと来たようです。美味しい白ワインをいただきながら後半の部へ移行、カジュアルな曲もかかり始めました。

白から赤へワインを変えてから、再び「GRFのある部屋」へ移動しました。通算5回目の訪問で、漸くデコラ、GRFを聴く念願が叶いました。3年ほど前の記事を読み返すと、実はデコラの音は初めてでないことが判ります。当時は導入直後で本格的な調整を待っていたようです。ステレオ再生のデモンストレーションディスクの音が部屋を駆け巡る感じ、圧巻でしたね。2ch再生に慣れているはずの我々が驚くのは可笑しな話なのですが・・・。フランク永井の太くて低い声は、BOさんと笑うしかありませんでした。デコラの内部SPユニットが四方八方を向いている姿を見て、無指向性SPとの連関を思いました。


お酒は赤ワインからスモーキーなウィスキーへ変わりました。GRFさんの調子も上がってきました。最後はGRFによるアナログレコードの再生です。これまでは文字通り「GRFがある部屋」だったわけですが、私にとって初めて「GRFが鳴る部屋」となりました。ここまで広い部屋での交差法も初めてです。眼前にライブステージが広がる様子は、言われる通り「どこでもドア」ですね。平行法で音場が後方に展開されることに慣れているので、前に出る感じが余計に新鮮でした。広がりとは別に、個々の音い厚み、押しもあります。これはGRFとうより、プレイヤー、アンプ含めたシステムの個性と見ましたが。


クレンペラーのマーラーは初盤、2ndの比較です。2ndだけ聴く分には不満がないのも頷けます。何でもそうですが、知らないことで幸せなことはあります。70、80年代のライブものは単純に楽しめました。チンペイ(谷村新司)も、欽ちゃん、前川清も一聴で若いですね。この辺りになると最若年の私でもリアルタイムの思い出と重なってきます。欽ちゃんのギャグは音だけでも光景が目に浮かぶので、思わず笑ってしまいます。GRFさんご自身も楽しんでいる様子に、帰りを切り出すタイミングを逸してしまいました。居心地の良さに甘えてしまい、結局21時半頃に散会となりました。


GRFさん、BOさん、年末の慌ただしい中、貴重な半日をいただき、ありがとうございました。デコラ、GRFを通じて私が生まれた頃のオーディオの素晴らしさと楽しさを、追体験できました。ホントは現代の機器でも同じことはできる筈ですね。来年以降の糧にしたいと思います。

あと、数時間で2015年も終わりです。皆さん、良いお年をお迎え下さい。
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チューバホーンさん宅から高円寺へ

2015-12-30 09:49:25 | オフ会
静岡遠征の翌週の19日、チューバホーンさんのお宅を訪問しました。右肩の関節部に違和感があり、診ていただくことが主目的でしたが、終わったら音楽を聴きましょう、とお誘いをいただきました。今年の春には左肩でも同様な症状があり、整形外科にも行きました。その時は、いわゆる五十肩ということで自然に痛みが引くのを待ちました。不思議なもので半世紀を超える前後で出始めたわけですが、世間並みのガタの進行ということでしょうか(笑)。この日、お近くにお住いのOさんがチューバホーンさん宅にDACを持ち込む話があったようで、施術後はそちらへ合流することとなりました。

チューバホーンさんのお宅で聴くのは3度目になります。前回から大きな変更点が二つあります。一つは部屋で、オーディオ部屋をお子さんに明け渡し、和室へ移動されました。ご家庭あってのオーディオですから、お子さん優先は頷けます。もう一つはSPです。タンノイ/ランカスターは変わりませんが、レクタンギュラーからコーナー型へ入れ替わっています。平行法にするとどうしてもSPを前に出す必要があり、オーディオ以外の使用目的との干渉が避けられません。コーナー型による交差法は、ステレオ再生を楽しみながら部屋を広く使えるという利点があります。


まだ移動して間がなく、チューニングはこれから、とのことでした。畳による吸音効果があるので、特段の吸音処置は不要のようです。SPの下は暫定で薄い板を敷かれています。しっかりしたボードの製作を依頼されていると聞きました。待ち遠しいですね。


上流機器です。最初にお邪魔した際に使われていたラックスマンのD-08は既に無く、SONYのCDプレイヤーMS-1およびハードディスクレコーダーNAC-HD1が最上流になります。これをサウンドパーツのプリアンプ、Quadのパワーアンプで受けます。


チューバホーンさんはDACに関心があるそうです。そこへ、その方面の達人であるOさんが2台のDACを持ち込んで登場、というわけです。Oさんは、DACのみならず電源等も製作の経験が豊富で、GRFさんのデコラ復活にも一役買われました。写真を撮り忘れたのが不覚でしたが、持ち込まれたのは1)フィリップス、2)ESSのDACチップを使った2機です。クロックの扱いが2機で異なるので、純粋なDACチップの比較でありませんでしたが、フィリップスの方が欧州特有の暗さ(いい意味で)があるとのことでした。フィリップス製のチップも現在は生産されておらず、値が上がっていると聞きました。

チューバホーンさんの音は、これから追い込みかと思います。SPの足元、DACの選定など落ち着かれたところで、また聴かせてください。交差法しか選択肢はありませんが、セッティングも詰められることでしょう。当方、体の別の個所にガタが出ることは容易に想像できますので。

最後は、皆さんで高円寺に移動して感想戦です。Oさんより焼き鳥・焼きとんの四文屋を紹介いただきました。忘年会シーズンだったこともあり、土曜日ながら混んでいました。夏の赤羽もそうでしたが、若い方(女性含めて)が呑みを楽しんでいますね。そんな中に何とか潜り込み、オーディオ、音楽、人的交流の話の花を咲かせました。お二人が地元で、こちらがアウェーであることに途中で気づき、慌ててお開きとさせていただいた次第です。OさんはPCオーディオにお詳しいと聞いています。次は拙宅にDACを持ち込んでいただき、AIT DAC(ESSのES9018使用)含めて比較いたしましょう。
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バズケロさんを訪ねて(JBL部屋編)

2015-12-29 13:00:55 | オフ会
午後はバズケロ城の本丸、JBL部屋で過ごさせていただきました。これまで多くのオーディオ愛好家を訪問してきましたが、専用部屋を持たれている方はなかなかいません。資金の問題もあるでしょうが、タイミング、熱意、いろいろな要素が揃わないと難しいですね。背景の壁からわかるように、いわゆる石井式の部屋となっています。天井を高くして斜面を設けるなど、定在波の対策がなされています。そして床です。壁とは縁切りされていて、巨大なオーディオボードの上にシステムとリスナーが乗っているが如く、だそうです。電源まわりの整備も業界で有名な業者さんに依頼されました。


もう10年ほど使われいるJBLスタジオモニターシリーズ4338です。最近JBLからモニターシリーズの最新機種が出ましたが、バズケロさんは敢えて、その音を聴かないようにしているそうです。SPを受けるスパイクまわりの使いこなしで、一段と音がよくなったそうですから、誘惑を断つのは正解なのでしょう。


JBL部屋もデジタル/アナログ併用です。SACD/CDプレイヤーはエソテリックX-03です。まだ角ばっていた往年のエソテリックの趣です。ソース機器を受けるのがマッキントッシュの名プリアンプC46です。部屋の形状で定在派対策しているので、イコライジング機能は全く使っていないそうです。


ハーベスべ部屋同様、デジタル、アナログを切り替えて楽しめます。JBL部屋のアナログプレイヤーはトーレンスTD850BCです。やはり振動対策がしっかりされています。この度、制振方法に完成を見たとはPhilewebの日記の通りです(まだ私はよく分かっていません)。


最下流はマッキントッシュのパワーアンプMC501です。これを4台使ってバイアンプ接続という何とも豪華な構成です。プリと併せてブルーアイズファンには堪らない佇まいでしょうね。


こちらでもジャンルを跨いで聴かせていただきました。制動の効いた、そして力感のある低音は、特にオーケストラ、ジャズに相性がいいと感じました。ゲルギエフの「春の祭典」は、低音部の迫力、余韻が圧巻でした。触発されて私もフィリップス盤を早速購入しましたが、自宅ではどうしても甘くなります。マーカス・ミラーの迫力あるベースがJBL部屋を満たす様も心地よかったです。


ドラムのリアリティが高いですね。ルイ・ベルソンはバスドラムを二つ使い始めたドラマーだそうですが、その迫力が表現されていました。上のレコード盤(右上)もルイ・ベルソンです。前にせり出すツインの管楽器を聴いて、JBLとマッキンの組みわせが王道と言われる理由に納得しました。


既に多くの方がJBL部屋を訪問されていますが、1年ほどの間にも随分と音が進化しているようです。常連の矢切亭主人さんが一番、その変化を実感しているのかも知れませんね。4338はリスナーに向けられていますし、部屋の響きも石井式で抑え目です。つまり直接音を浴びることになりますが、事前のインプット情報と異なり、私はJBL部屋にずっといたくなる感覚を持ちました。変化の要因としては、4338の足元への手入れ(バズケロメソッド)が大きかったそうです。確かに音楽と対峙する緊張感が求められ、ながら聞きには向きません。バズケロさんも普段ここに入ると音楽に没入するのみだとか。

途中で矢切亭主人さんが退席され、1人占め状態を楽しんでいましたが、あっという間に終了の時間が来てしまいました。バズケロさんも翌日から仕事でしばらくお城を離れねばなりません。私も土日をオフ会に使ってしまい、次の長いウィークが思いやられます。帰り際、ハーベス部屋の優しい音に、あらためてJBL部屋とのコントラストを感じてお開きとなりました。袋井までの道中、Phileweb遠州組の交流の様子を伺いました。フラッと立ち寄って音楽を聴いたり食事をしたりと、暖かいネットワークができているようです。袋井からは掛川を経て、新幹線で新横浜まで戻りました。

2日間に亘って、3つのシステムの音を聴かせていただきました。どれ一つとして同じ音がない、とはよく言われますが、今回は特に顕著だったように思います。merryさん、バズケロさんそれぞれ、目指す音が明確にあり、それをほぼ実現しているという点で、いい刺激を受けました。とても濃い、静岡途中下車の旅となりました。参加された皆さん、ありがとうございました。
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バズケロさんを訪ねて(ハーベス部屋編)

2015-12-27 11:47:47 | オフ会
merry邸訪問の翌日は袋井のバズケロ邸訪問です。バズケロさんは前日の感想戦後の帰路、電車で乗り過ごされたそうです。盛り上がって気持ち良かったと想像します。翌日から仕事なので、この日はアルコール抜きで夕方までとしました。思わぬハプニングで、お昼も抜く状況となりましたが・・・。清水から袋井まで東海道線で移動している間に、前夜からの雨は止みました。袋井駅でバズケロさんにピックアップいただき、お宅のある高台の住宅地へ。袋井は神社仏閣が充実していると聞きました。移動中、古刹である可睡齋の近くも通りました。バズケロ邸でご近所のfuji3さんも合流です。

バズケロさんは個性の異なる二つのシステムを構築されています。オーディオはオーナーの好みが出るので、複数持っていても音が似通ってしまう、傾向があると思います。バズケロさんの場合、敢えて対極的な音づくりを同時並行で進められている点が面白いですね。私のように一つのシステムでジャンルを超えて聴く派は、落としどころ探さねばなりません。音源によって、気分によってシステムを選べる環境は、誰しも手に入れられる訳でありませんが、皆さんの多様なアプローチを、短い時間ながらも共有できることは、サウンド交流の楽しみです。最近特にそのように感じています。

まずは2階のハーベス部屋へ。こちらはご想像の通り、「柔」のシステムです。ハーベスを訪問先で聴くことは実は初めてとなります。英国サウンド、箱鳴り、倍音といったイメージが先行しますが、実際に聴いてみないとわかりません。おいしいコーヒーと共に談笑しつつ、オフ会スタートです。


ハーベス部屋の機器を紹介します。最近プリアンプをアキュフェーズの80年代初頭の名機C-280に変更されました。GOLDBUGのカートリッジと組み合わせるべく、最初から構想にあったそうです。アナログプレイヤーはトーレンスTD3001BCです。


CDプレイヤーはユニゾンリサーチUNICO CDです。プレイヤーの下は決まって振動対策がなされています。接触部には手を入れていると聞きました。


マックトンのパワーアンプは正規の商品ではなく試作品です。こうしてラインナップを見ると、一つ一つが個性的ですね。


アナログ、デジタルを数曲ずつ交互にかける進行が新鮮でした。盤の状態がいいので、アナログとデジタルの差が殆ど気になりません。ハーベスで聴かせていただいたデジタル音源の一部です。女性ヴォーカルを中心に聴かせていただきました。


一方、アナログです。冒頭で聴いたアッカルドのヴァイオリンソナタ(バッハ)は、教会の雰囲気が良く出ていました。洋楽、邦楽それぞれストライクゾーンの選曲、ありがとうございました。私だけでなくfuji3さんもお好きな太田裕美も勿論登場です。


ハーベス部屋にはもう少し色気が勝ったサウンドをイメージしていましたが、想像より上品、繊細な印象を持ちました。清楚なお嬢さんですね。リビングを活かした音場の広がりも加わり、ナチュラルサウンドに包まれる感覚がありました。最初の写真からも窺えますが、セッティングを綿密に追い込んだものと想像します。全般にヴォーカル、ヴァイオリンとの相性がいいように思いましたが、フジ子ヘミングをかけていただき、ピアノの鮮度も素晴らしいと思いました。仕事でしばらく家から離れる状況は、バズケロさんも私も同じです。久しぶりに戻ったら、直ぐに灯を入れて癒されたくなるでしょう。


そうこうしている間に用事を済ませた矢切亭主人さんが登場です。磐田のおいしいケーキを持ってきていただきました。主人さんもリファレンスの手嶌葵を聴いてご満悦の様子でした。実はケーキがこの日のお昼となってしまいました。袋井市内で行われたマラソンの煽りで外出できなくなったためです。その分、たっぷり音楽を聴かせていただきました。不思議とお腹が空かなかったのは、貴重な時間を音に費やしたかったからでしょう。最近アナログを始めたfuji3さんはアナログ盤を調達して午前の部で退席されました。続きのJBL部屋編は次回にアップします。
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merryさんを再訪

2015-12-23 09:18:58 | オフ会
12月12日と13日、関西方面からの戻りがてら、静岡で途中下車してオーディオ交流の旅を楽しみました。清水の居酒屋「新生丸」の営業日の関係で、初日が清水、2日目が袋井の順となりました。初日は袋井からバズケロさん、山梨からケニティーさんも参加されました。merryさんのシステムは昨年の訪問以降、かなり機器の入れ替えがありました。大きくは1)アンプ群のグレードアップ、2)アナログの本格再開の二つです。ヴァイオリンの鳴りでシステムを仕上げるmerryさんのサウンドの進化は果たして。そして同じフェーズメーション使いとして、新規に導入されたカートリッジPP-1000も大いに気になるところです。

早めに草薙駅に集合して、ランチへ向かいました。この日は好天で富士山もしっかり見えていたのですが、シャッター機会を逸したのは残念でした。昨年の静岡駅前の高層ビルのレストランも素晴らしかったですが、今年も素敵なお店を案内いただきました。


ベーカリーを併設している池田の森です。我々より先に訪問された矢切亭主人さん一押しのメニュー、「ハンバー牛(ぎゅう)」を皆さんで選びました。Philewebの写真班兼グルメ班の矢切亭主人さんの御眼鏡に適ったメニューであればハズレはありません。


お腹も満足し、しばし食後のコーヒーで談笑後、merry邸に向かいました。奥様への挨拶を済ませて2階のオーディオ部屋へ。1年ぶりにシステムとの対面です。デザインの変化が少ないアキュフェーズの製品が多いので、一見、変化ないように見えますが、中身は大きく変わっています。


プリアンプはC-3850へ、そしてパワーアンプA-47へ、一気に2枚入れ替わっています。プリはC-3800へ一度、舵を切られたのですが少ない差額でC-3850へ交換となりました。贔屓のショップさんとの信頼関係ですね。A-47は想定より1年リリースが早かったと聞きました。


アナログ本格再開の目玉がこちら、ラックスマンのPD-171ALです。私がアナログ導入を検討していたときは、アームが最初から付いているタイプでした。その後アームを選べるようになり製品としての魅力が増しました。トーンアームFR64は、お知り合いのショップの店長さんから譲り受けたそうです。


個人的にはフェーズメーションのカートリッジPP-1000に注目していました。弟分のPP-300を使っていますが、将来グレードアップするなら候補の一つになります。merryさんも当初はPP-300を導入予定でしたが、事前の比較でPP-1000との差を実感され導入となりました。


フェーズメーションのフォノイコライザEA-3Ⅱと昇圧トランスT-500です。EA-3Ⅱは拙宅と共通ですが、こちらでは昇圧トランスが前段に配置されています。フェーズメーション推奨の接続方法で、トーンアームからの信号をバランス接続で受けて、EA-3ⅡにはMM入力でつなぎます。


merryさんと言えば、ヴァイオリンです。1曲目の宮本笑里から昨年の音との違いが分かりました。艶のある濃いヴァイオリンです。C-3850の支配力かとも思いましたが、総合的に追い込んだ結果と、merryさんの回答でした。ヴォーカルの佇まい、音場の広がりなど昨年からの進化も実感しました。


アナログもデジタルと肩を並べて楽しめる状況になりました。PP-1000が持つ音の彫の深さと上品さのバランスが素晴らしかったです。特に女性ヴォーカルとの相性がよかったですね。センターポジションで聴いた竹内まりやの「五線紙」に惹き付けられました。レコード磨きに精が出るのが分かります。


1年ぶりの訪問でしたが、その音の変化に驚きました。全般に艶、コク、広がりが増した印象です。ケーブル、ボード、スタビライザーなどの取捨の場面がありましたが、ヴァイオリンが良く鳴る方向で都度、判断をされてきたようです。改めて物差しの大事さを感じますね。奥様がヴァイオリンを弾かれていて、生の音を聴いてきたことも下支えになっている筈です。もう上がり、ですねと申し上げました。バズケロさんや別の日に訪問された矢切亭主人さんも同様の印象を持たれたようです。勿論、オーディオに終わりはありませんが、暫くは音楽を楽しむ日々を満喫できますね。

オフ会が終わったら感想戦です。一年ぶりの「新生丸」にて、駿河湾の相変わらずの新鮮な海鮮をいただきました。残念ながらこの日は海が荒れたため、漁は不調だった模様です。掻き揚げも半分ずつになってしまいましたが、美味しさに変わりありません。お隣に座ったケニティーさんが、お歳のわりに我々世代の音楽を、お好きなことも判明、話題が広がりました。カートリッジのグレードアップの如く、日本酒のランクを上げたのはやり過ぎだったかも知れません。端から聞いて何の話か分からないのはオーディオマニアの飲み会ならではです。ケニティーさんの帰りの特急「ふじかわ」に合わせて、1次会はお開きとなりました。


残った3人でショットバーにて2次会です。オーディオや音楽の話より、人の話をしていたような気がします。その後、袋井へ戻られるバズケロさんと別れて3軒目へ。ラーメン、餃子、野菜炒め、ビールでしめました。merryさん、清水での暖かいおもてなし、ありがとうございました。この日は清水駅近くのビジネスホテルに泊まり、翌日のバズケロ邸訪問に備えました。
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