珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

早春の比叡山

2017-03-30 23:35:04 | その他
先週、日帰りで京都へ出張する機会があり、午後、お休みをいただいて比叡山に行ってきました。あわよくば登山することも考えましたが、スーツ姿に加えて登山支度はさすがに無理です。観光モードに切り替え、延暦寺を目指しました。関西の古い寺と言えば、約3年ほど前になりますが、書写山の円教寺に行きました。円教寺は西の延暦寺とも呼ばれていますが、今回、初めて本家を訪れることとなりました。出町柳から叡山電車で八瀬比叡山口へ向かい、以後、ケーブルカー、ロープウェイ、シャトルバスとつなぎます。登山であれば琵琶湖側に降りる一手ですが、今回は京都側からの往復としました。

肌寒い平日の午後、ということもあり、お客さんは疎らでした。こちらのケーブルカー、高低差561mは日本一だそうです。


延暦寺は比叡山の琵琶湖側の斜面に広く展開されています。3つあるエリアのうち、人気のある東塔エリアをまわりました。


大講堂です。


東塔です。メインとなる根本中堂はちょうど工事中でいい写真を撮れませんでした。最澄が灯して以降消えたことがないと言われる「不滅の法灯」はしっかり目に焼き付けてきました。


シャトルバスの車窓からは琵琶湖が広がっていましたが、延暦寺からだと木々に邪魔されてしまいます。それでも山から見る湖はいいものです。


北方に雪を被った気になる山がありました。その場では名前が判らなかったのですが、位置や形から「武奈ヶ岳」であると推定しました。将来に向けてチェックです。


延暦寺で買い物を済ませ、再び京都方面へ下ります。眼下には京都北部の街並みが広がっています。1年ほど前に登った大文字山からの眺めを思い出しました。桜はまだまだ先の京都ショートトリップを早めに切り上げ、帰路につきました。
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大平山(栃木県)

2017-03-26 23:22:36 | その他
先の3連休の最終日の20日、いつもの山仲間3名で栃木方面へ繰り出し、太平山に登ってきました。このところ寒さが優勢な状況ですが、この日は山の上でもポカポカ陽気の、暖かさでした。山頂での気温は想定外の15度。暖かさ故に、花粉の多さには閉口しましたが、春山を楽しんできました。太平山は昨年の北関東オーディオツアーで訪れた佐野に近いです。私はアニメ系は全く駄目ですが、近くにある両毛線の岩舟駅は、話題の「君の名は」の監督さんとゆかりがあるそうです。森高千里の「渡良瀬橋」もそうですが、両毛線は題材になりやすい何かを持っていますね。

ラグビーの強豪校である国学院栃木高校の脇を通り、太平山の駐車場へ向かいました。時期が早すぎました付近一帯は桜の名所のようです。


駐車場から階段を少々登ると、立派な神社が待っていました。大平山神社です。今回は登りませんでしたが、表参道の階段は1000段あるそうです。


太平山の別名は「陸の松島」です。平地と点在する林、森の組み合わせが、松島を彷彿させます。この日は霞んで全く駄目でしたが、澄んでいれば遠く富士山を望めます。


太平山に続いて最高峰の晃石山を目指します。途中、とても見晴らしのいい場所がありました。パラグライダーの出発ポイントのようです。


可憐な「かたくり」を2輪見つけることができました。時期的にはフライング気味で、この日はこの2輪だけでした。見つけてくれた紅一点のメンバーに感謝です。


そうこうするうちに、晃石山に到着です。標高はわずか491m。冬でしたら男体山や浅間山も見えるのですが、春霞みでは分が悪過ぎました。


晃石山~馬不入山と縦走し下山しました。下山先から太平山神社近くの駐車場まで引き返します。車道歩きは今一つですが、菜の花など春らしい風景に癒されました。


振り返ると晃石山のピークが見えます。この企画まで存在を知りませんでしたが、いい山でした。


下山後は蒲田方面へワープして、イタリアン風の居酒屋にて感想戦です。昼間の陽気が嘘のように、夕方は寒さを感じました。喉を潤す乾杯こそビールでしたが、すぐにワインに切り替えました。滅多に行けない百名山行きの話題となり、目下、計画を考えているところです。難易度が高い山だけに心してかからないといけませんが、少し先の楽しみができました。翌日は早朝から関西出張だったため、感想戦の方は、早めに切り上げとさせていただきました。大平山は派手さはありませんでしたが、3連休のいい締め括りとなりました。企画、ありがとうございました。
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春到来、西方寺

2017-03-25 07:25:36 | その他
今年の3月は例年より寒さを引きずっていますが、横浜にも着実に春は来ています。3連休の初日、中日桜を見に新羽の西方寺へ行ってきました。西方寺のホームページによると、中日桜は品種名ではありません。お彼岸の頃に咲くため、そのように呼んでいるそうです。早咲きの桜と言えば、河津桜が有名です。私はまだ本場の河津や松田で咲く河津桜を見たことがありませんが、近い将来に実現したいと思っています。あと、ソメイヨシノの開花の順番が今年は変ですね。東京が一番乗り、というのはまず記憶がありません。周りを囲む横浜や千葉、埼玉の開花が東京より1週間近く遅いのも不思議です。

実はこの前の週も、西方寺を訪れていたのですが、不覚にもカメラの電池切れで写真を撮れませんでした(こんな時に限ってスマホも持ち出していないものです・・・)。というわけでリベンジです。


若干ピークを過ぎた感もありましたが、何とか満開をキープしてくれていました。蝋梅の頃は人もまばらなのですが、さすがに桜となると人が多かったです。


桜に近づいてみました。一足早い花見気分です。


こちらは桃です。おなじピンクでもこちらは濃いめで、派手です。


モクレンは開花の準備中でした。春らしさを演出する花の一つです。


ここはクリスマスローズも充実しています。バイオレットが鮮やかです。


1月に見た蝋梅、さすがに勢いは失せました。来るものもあれば去るものあります。花の主役の交代に、季節の移ろいを感じます。とは言え、寒さに乗じて、蝋梅、もう少し粘るかも知れません。
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BOENICKE Audio試聴

2017-03-18 11:21:07 | オーディオ
3月11日の土曜日、秋葉原のダイナミックオーディオでのイベントで、BOENICKE AudioのSPを聴いてきました。いつもお世話になっている3Fでのイベントです。開始の13時までは神保町で腹拵えして(小諸そばと、たい焼きの食い歩きですが・・・)、秋葉原方面へ。BOENICKE AudioはスイスのSPメーカーですが、あまり存在は知られていないと思います。私も今回初めて知りました。取り扱いはCHプレシジョンなどハイエンド品を扱うゼファンです。会場に着くと普通の感覚からすると小ぶりのブックシェルフが鳴っていました。お客さんも私含めて4名とコンパクトにスタートです。


試聴したSPは小さい方からW5,W8,W11です。本国ではフラッグシップのW13があるようですが、日本での扱いはW11までです。写真では小ぶりさが伝わらないと思いますので、サイズを記しておきます。
 W5:10.4cm(幅)×23.1cm(奥行)×29.3cm(高)
 W8:11.6cm(幅)×26cm(奥行)×79cm(高)
 W11:16.1cm(幅)×39cm(奥行)×105cm(高)
オーディオショウやオフ会で様々なSPを見てきましたが、違和感を感じるくらいの小ぶりです。ウーハーの位置もコンパクトさに貢献しています。ちなみにお値段は全然小ぶりではありません(笑)。

W5とW11です。W11でも拙宅のウィーンアコースティックよりは小ぶりです。W5の華奢なスタンドやW11のフローティング式のSP受けは音を計算した結果だそうです。低音は大丈夫?と心配しましたが、杞憂でした。W11の中域には珍しいウッドコーンが使われています。


この日のミドルクラスW8です。フロアスタンディングですが、少なくともトールボーイではありませんね。背の高いブックシェルフを床に置いている感覚です。遠目で見るより間近でみると、製品の精巧ぶりがよく分かります。製作者であるボーニックさん一人で作っているそうです。


W11の内部構造です。どのSPも木製でありながら箱を鳴らさない設計となっています。マジコの木製版といったところでしょうか。木材のブロックからCNCマシーンで削り出すそうです。実際、サウンドはとてもナチュラルで澱みが無い感じでした。


組み合わせたCDプレイヤーとアンプは同じスイスのNagraでした。ゼファンの取り扱いではありませんが、敢えてこのSPの雰囲気とのマッチングを踏まえて組み合わせたとのこと。慣行にとらわれない試聴会にしたかったとは、担当者さんの弁です。


選曲は3FのSさんの嗜好で、クラシック、ジャズ、POPSまで幅広く。ただし、ゼファンのご担当者さんのBOENICKE Audioへの想い入れもあってトークたっぷりでした。SP製作や販売の裏側まで聞けて、それはそれでよかったです。さて肝心の音ですが、冒頭のW5から感心したのが、音場の広さ、空間の支配力です。サイズが大きくになるつれ、これに力感、スケール感も加わります。音は極めてナチュラルで、どことなく温かみもあります。低音の量感と小気味良さもバランスされていて、ジャンルを問わないのも魅力です。魅力的な音を聴けて、秋葉原まで出向いた甲斐がありました。

音場表現は徹底した位相管理に拠るとのこと。3種ともそれぞれに、位相管理のレベルを上げたSE,SE+のチューンナップバージョンがあります。それぞれ価格も1.5倍となるので、結局ノーマルとSE+では2倍以上になってしまいます。溜息となるわけです。当初予定の2時間が終わった後も居残ってW5の音を聴いていましたが、隣に見知った方が・・・。Lotus Rootsさんでした。別フロアのイベントに参加されていたようです。Lotus Rootsさんは16時からのイベントにも参加されるとのことでした。私は区切りのいいところで退出し、神田明神を横目にお茶の水方面へ移動です。

御茶の水駅の御茶の水橋口付近です。東京医科歯科大学、順天堂大学など医学系の大学が並んでいます。寒さもかなり緩んできましたね。


御茶ノ水駅を左に折れ、明治大学の脇を通って神保町へ下ります。明大の裏には作家御用達の、山の上ホテルです。更に進んで富士レコードにて盤の物色としました。


最後はジャズが流れる喫茶店「きっさこ」です。ほぼ満席に近い中で、コーヒーとチーズケーキを頼みました。できれば平日の午後、本を持ち込んで長居したかったです。


この日の調達品は、石川さゆりの『影を慕いて~古賀メロディを唄う』でした。このアルバム、約2年前ですが、o.kumazakiさんよりアナログ盤からデジタル録音した音源をいただきました。改めて中古CDでの購入となります。ジャケットは断然、アナログ盤に軍配が上がりますね。


早春の神保町、秋葉原、御茶ノ水で、いいリフレッシュができました。
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椀方さん宅、再訪

2017-03-12 10:32:30 | オフ会
3月最初の土曜日、2年半ぶりに椀方さんのお宅にお邪魔してきました。2年半前の御岳山の噴火は記憶に新しいところですが、訪問日がその当日でした。噴火時刻が11時52分で、椀方さんのリビングで見たお昼のニュースの生々しさはよく憶えています。一方で2、3年というスパンがあっという間に過ぎるのも実感しています。映像は鮮明に覚えていても何年前ので出来事だったかは、正直、怪しくなってきます。一時期、頻繁に関西方面へ出張していましたが、昨年の後半くらいから頻度が減りました。それでも月に数回の出張はあります。上手く活用すると西日本の方ともオーディオ交流は可能です。

午後1時半にご自宅近くの最寄り駅で待ち合わせして、まずは腹拵えです。ご近所のお好み焼き屋さん「AT THE 21」を紹介いただきました。2年半前も存在は知っていたのですが時間の関係で次に持ち越しとなっていました。なかなかの人気店なので午後2時に予約を入れていただきました。「AT THE 21」は先日訪問したチューバホーンさんもご家族で行かれたそうです。チューバホーンさんは白河のとら食堂にも家族連れで行ったと聞きました。オフ会で知り得た情報を家庭にフィードバックする・・・これは物事を円滑に進める上でも大切なんでしょうね。見倣わねばなりません。


二人とも頼んだのはミックスモダン焼きです。豚、そばに加えて、魚介、野菜、キノコと具材の種類の多さにボリュームが加わります。食べるのに時間はかかりましたが、最後まで美味しくいただきました。十分にお腹が膨れたところで、お宅へ向かいました。


前回と同じく訪問日は好天でした。陽光が溢れ、観葉植物の緑が鮮やかなリビングの雰囲気はそのままです。ベランダ側の窓には遮音工事がなされていました。ガラスの種類や厚みも指定するほどの拘り様でした。前回からのオーディオでの最大の変化点はジャマーン・フィシクスのUNICORNの導入です。2年半前は丁度、360度無指向性のユニットTroubadour40の試運転中でした。その時は、長年愛用されたインフィニティの Refarence Standard 2.5を低域に併用していました。木製の台座に載ったTroubadour40は、十分にリビングに馴染んでいましたが、いよいよUNICORN単体となったわけです。


ユニコーン導入後、いろいろとセッティングを検討されたようです。無指向性とは言ってもSPのセッティングでは音は変わります。というか、音は全方向に均等に配されるわけですから、無指向性こそ部屋の影響は大きくなると想像します。過去に訪問したUNICORNユーザーさんのお部屋の広さは様々。皆さん最適配置探しにご熱心です。椀方さん、訪問の直前で45度配置をトライされたそうです。45度配置というと、コーナー型交差法のイメージ強く、背面から距離をとった今回のセッティングは初めて見る配置とも言えます。最初、視覚的な戸惑いがありましたが、慣れるにつれて音楽が耳に馴染んできました。


上流側にも変化がありました。まずサウンドデザインのデジタルアンプSD05が正式導入されました。2年前に使用されていたヤマハのハードディスクプレイヤーは今回は出番がなく、ソニーHAP-Z1ESとNAC-HD1の併用でした。ソニーHAP-Z1ESはアナログ出力を、NAC-HD1はデジタル出力をそれぞれSD05へつなぎます。差は案外少なかったですが、NAC-HD1+SD05デジタル入力の方が、素の音を聴いている印象がありました。NAC-HD1とSD05との組み合わせはGRFさんの部屋を連想しますね。


こちらも新顔です。ベルウッドさんが火をつけた?港北ネットワークのデジタルFMチューナーC-FT50です。販売されることのない音源の中にも、録音、演奏が優れるものがあります。そういった音源に出会う楽しみがFM放送のエアチェックにあるとは、椀方さんの弁です。FM放送をデジタルファイルとして記録し、CD音源同様にハードディスクプレイヤーで楽しまれています。私も中高時代にFM放送のエアチェックをやりましたが、FM放送への拘りでは上の世代の方には適いません。椀方さんは、NHKの番組表のチェックに余念が無い様子でした。


聴かせていただいたのは9割方、クラシックでした。他、ジャズ、ファドなどピックアップいただきました。しばらく椀方さんの選曲で聴かせていただきましたが、途中からは私の方でiPadを操作させていただきました。昨年の夏辺りからよく聴いているシューベルトのアルペジオーネソナタは、84年のアルゲリッチ&マイスキーをリクエストしました。いぶし銀のロストロポーヴィチ&ブリテンに比べると、随分と颯爽として躍動感があります。バロックではビーバーやテレマンの作品を椀方さんの解説つきで聴きました。マリーザはファド専門の方ではないようですが、情念溢れる歌に浸らせていただきました。


ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をお願いしたところ、ムター&カラヤンの4枚組CDを紹介いただきました。正面に浮かぶとても艶やかなヴァイオリンと、バックのベルリンフィルとの対比が素晴らしかったです。新幹線の待合室にて、さっそく注文しました。


Printed in West Germany, STEREO 415-565-2 と記された輸入盤が、翌日曜日には自宅へ到着しました。同じタイミングで注文した他の2つも数日のうちに届きました。アルゲリッチ&マイスキー盤はフィリップスの日本盤です。マンハッタン・ジャズ・クインテットのベスト盤『SINCE 1984』は2枚組です。結局、調達したのはいずれも中古盤です。このところクロネコヤマトの送料値上げの話題で持ちきりですが、やっぱり便利さは魅力です。とはいえ、今後は海外からの調達も考えねばならないようです。それにしても、オフ会に行くたびに音源が増えてしまいますが・・・仕方ないですね。


45度配置にしてまだ日が経っておらず、まだ調整の余地はあるようでしたが、後方に展開する音場で、クラシックを楽しませていただきました。椀方さんのブログにもあるように、音場と低音の量感のバランスとって45度配置に至りました。この日は、何度か低音の量をアッテネータで調整されていました。私は量感ある低音が好みで+1db条件も良かったのですが、最終的にフラットにされたようです。サウンドは全般的に涼やかな印象を持ちましたが、これにはSD05が効いているのだろう、と想像しました。一方でジャズの楽しさ、ファドの濃さも堪能でき、ジャンルを問わず楽しめました。

いろいろ聴いているうちに陽が落ち、結局午後8時近くまでの長居になってしまいました。帰りは新大阪まで車で送っていただき、大変助かりました。お宅から新大阪までは新御堂筋で一っ飛び、でした。この日は朝からずっと好天続きで春への移行を実感できる日でした。そんな中を、美味しい食事と気持ちいい音楽で過ごすことができました。またオフ会、演奏会でご一緒できることを楽しみにしています。椀方さん、ありがとうございました。
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