珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

メインシステムの音

2010-04-29 09:46:47 | オーディオ
オクターブのプリメインアンプ V40SE を導入して、約2カ月が経過しました。ここにきてメインシステムの音も安定してきましたので、音の特徴など整理しておきたいと思います。メインシステムの構成は、

SACD/CDプレイヤー:パイオニアPD-D9
DAC:エソテリックD-07
プリメインアンプ:オクターブV40SE+Black Box
スピーカー:ヴィエナアコースティック Beethoven Baby Grand

となっています。昨年末までは、

SACD/CDプレイヤー:パイオニアPD-D9
プリメインアンプ:ラックスマンL-501s
スピーカー:ヴィエナアコースティック Beethoven Baby Grand

でしたから、単体DACの導入とアンプのグレードアップが変更点になります。



この間の音の変化を、挙げてみると、
①立体感(特に奥行き感)の向上
②音の数の増加
③弾力性の増強
④見通しの良さの向上
といったところになります。Black Box の効果とみていますが、グリップの効いたサウンドになったと思います。演奏はメリハリがついて、コリッ、ゴリッ、スパーンといった感じで切れがよくなりました。一方、ヴォーカルは色付けのない自然な感じです。演奏とヴォーカルのコントラスト(かっちり感と柔らかさ)は追求したいテーマですので、好ましい変化と捉えています。私の場合、ソースの6割~7割はヴォーカルものです。ヴォーカルの実在感を高めるかは、これからメインシステムの音を向上させる上で重要な要素だと思います。

ヴィエナアコースティックの Beethoven Baby Grand は、定位より音場の広がりに長けています。その長所を活かしつつ、他の機器やセッティングで定位感を高めていければと思います。D-07に供給するデジタル信号の質を上げることで、どこまで音が変わるか、興味があるところです。それとセッティングの重要性をこの2カ月で改めて認識した次第です。試行の結果、以前よりも、更にニアフィールドリスニングになってしまいました。セッティングについては別の機会に紹介することにします。

今後、メインシステムで取り組みたいことは、以下の3つです。
①SACDを聴く環境の整備
エソテリックのDACを導入して以降、PD-D9をトランスポートとして利用している関係でSACDを聴く頻度が下がっています。SACDのデジタル転送の規格が定まっていないので、PD-D9のデジタルアウトをD-07に接続することができません。メインシステムでSACDを聴くには、PD-D9のアナログアウトをD-07をすっ飛ばしてV40SEにつなぐしかありません。最終的にはエソテリックのトランスポート導入し、クロックの管理もしっかりやるイメージを持っています。
②PCオーディオ環境の整備
PCオーディオをもっと楽しもうと考えていましたが、ほとんどPD-D9を上流にして聴いています。PCオーディオをメインシステムに組み込む場合、書斎からわざわざ、ノートパソコンを移動させる必要があります。利便性は上がったのですが、操作性ではまだ従来機の方が上で、PCオーディオは月1回も聴くか聴かないかの状況です。24bit/96kHzの音源に拘らなければ、iPodをDDコンバーターを介してD-07につなぐのも手かと思っています。
③アクセサリーの整備
アクセサリーは、あまり大げさにならない範囲で整備していきたいと考えています。ケーブルで大きく変化・・・といった表現を雑誌等で見ますが、最後は自分で納得して取捨を決めたいです。メイン装置の価格の10%程度は勉強代と思って、塵も積もれば的な感覚で補強していこうと思います。最初はデジタルケーブル、インターコネクトケーブルあたりでしょう。

V40SEのエージングにはもう少しかかりそうですが、当面このラインナップでオーディオ、そして勿論、音楽を楽しみたいと思います。
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Michael Schenker のギターソロ

2010-04-23 06:48:00 | ハードロック/メタル
Michael Schenker を初めて聴いたのは高2年の時です。スコーピオンズつながりで UFO を聴くようになりました(因みに Michael Schenker の兄の Rudolf Schenker はスコーピオンズのギタリスト)。既に Michael Schenker は UFO を離れ、自らのバンド MSG を立ち上げていましたので、リアルタイムで聴いたのは MSG です。Michael Schenker にとってUFO 時代は苦悩の時代、MSG はふっきれた時代と言われています。そのような先入観を持って聴くと、何となくUFO時代の曲に寂しさ、MSG時代の曲に明るさを感じてしまいます。とは言え、ギターソロの独特の「泣き」は両時代共通で、さすが Michael Schenker。彼のソロに何となく演歌の雰囲気を感じます。

Phenomenon はUFOだけでなく、ハードロック全体を見てもかなりの名盤と言える存在だと思います。代表曲の Rock Bottom と Doctor Doctor は高校時代、何度聴いたことかわかりません。社会人になって久しぶりにCDで Rock Bottom のギターソロを聴きましたが、結構メロディを追えたのでびっくりしました。この2大名曲の他もなかなか充実しています。Built for Comfort の厚みのあるリフ、 Instrumental ですが Lipstick Traces のような穏やかなメロディなど多様なマイケル節が味わえます。



MSGを最初に聴いたのはライブのレコードでしたが、ここで紹介するのはファーストアルバムの神(The Michael Schenker Group)です。出だしの Armed And Ready からCry for the Nations、Victim of Illusion とノリのいい曲が続きます。Bijou Pleasurette の美しい旋律、Into the Arena のスケール感(いずれもInstrumental)もマイケルらしさに溢れるナンバーで好みです。特にInto the Arena のラストは如何にもといった感じです。



オクターブ、ヴィエナアコースティック、ALR/ジョーダンそしてAKG。ゲルマン系の機器が増えてきました。ゲルマンつながりではありませんが、Michael Schenker のギターも、心なしか馴染んでいるよう感じます(もちろん気のせいです)。
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カナダつながりの話題

2010-04-16 06:39:48 | ライブ
バンクーバー五輪はまだ記憶に新しいところですが、カナダつながりのトピックスを2つ紹介します。普段とは異なる音の世界を楽しみました。一つは昨年その存在を知ったカナダのJazzヴォーカリスト、Sophie Milman のライブです。4月9日、ブルーノート東京で開かれたライブに行ってきました。Sophie Milman 、想像通りとても健康的でチャーミングでした。バックの演奏も素晴らしく、またSophie Milman 自身も東京(のジャズファン)を気に入っているようで、とても盛り上がりました。




Sophie Milman のアルバムは3枚全て所有しています。アルバムはあらためて紹介したいと思います。スタンダードだけでなくボサノバ、ロック、ポップス、ロシア民謡など様々なジャンルの曲を歌いますが、どれもSophie Milman の世界に持ち込むところがさすがです。これからも注目していきたいJazzシンガーの一人です。


2つめの話題は思い切りオーディオで、カナダemmLabs社製のSACD/CDプレイヤーXDS1です。10日にテレオンで開催された試聴会に参加してきました。300万円近くの超ハイエンド品で全く手が出ない製品ですが、ハイエンドプレイヤーの音をじっくり聴く貴重な機会となりました。司会はステレオサウンドでお馴染の三浦孝仁氏。話題が豊富でDSD録音の話、emmLabs開発陣の話、アナログマスターテープの話、最後にはガラスディスク紹介など、盛り沢山で勉強になりました。

全体を通じて、柔らかな、そして抜けの良いサウンドで、聴き疲れしません。音色に艶が感じられるのも好印象です。ヴォーカルものやクラシックが特によかったです。このプレイヤー、CDやSACDから読み取った信号を、DSDの2倍の5.6MHzにアップリングしてDA変換しています。emmLabsはSACDの信号処理に相当な理解とこだわりがあるようです。三浦氏もそのあたりを意識してか、ほとんどSACDをかけていました。


試聴会では自分で所有している曲がかかると、普段の音と比較できて参考になります。この日は、山本剛の Misty とAl Di Meola 他の Friday Night in San Francisco がかかりました。空気感や音の数など、さすがに上の世界は違います。ただし、三浦氏は Misty はアナログの方が断然いいと言っていました。アナログ、デジタルの差というより、使っているマスターの差に起因するようです。マスターテープ(磁気テープ)は生鮮食品のようなもので1週間もたつと音が悪化するとのこと。Misty がSACD化されたのは録音から年数がたってからで、それだけハンデを負っているわけです。単純にアナログ、デジタルの比較はできないこと、勉強になりました。


ライブにハイエンドオーディオ・・・カナダつながりの非日常の音に浸りました。こういった体験を自宅オーディオのレベルアップに活かしていければと思います。
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シャカタク

2010-04-08 00:01:51 | フュージョン/Instrumental
高校当時はハードロック、へヴィメタル路線にはまっていましたが、それ以外のジャンルを聴かなかったわけではありません。ラジオをONにすれば、ポップス、歌謡曲、フュージョン・・・、様々なジャンルの音楽が流れていて、気になる楽曲も当然ありました。シャカタクもその一つで、ハード路線に馴染んだ耳にとって、軽快なピアノとコーラスは結構インパクトがありました。

結局、大学入学が決まった春休み、シャカタクの Night Birds と、ユーミンのユーミン・ブランド パート1をカセットテープで買いました。以後、ハードロック、ヘヴィメタルからは遠ざかることになります。Night Birds の各曲を聴くと、大学入学したての新歓シーズンの様々なシーンがオーバーラップします。

アルバムタイトルにもなっている Night Birds も、相変わらず心地よいですが、残りの曲もそれぞれ味があります。特にJszzyな雰囲気満々の女性ヴォーカルもの、Streetwalkin'、Light On My Life はそれぞれ都会の深夜の雰囲気があって好みです。Rio Nights も聴いた当初より印象が良くなっている作品。リオの夜の港を想像させる曲です。



手元にあるシャカタクのアルバムを数えたら4枚ありました。この他にクリスマス向けのアルバムもあったのですが、残念ながら中身を失くしてしまいました。Night Birds 以外ではDrivin' Hard、Niteflite、Into The Blue を持っています。Drivin' Hard は Night Birdsより先に英国で発売されたデビュー盤です。曲の粒が揃っている点ではやはり Night Birds が一番だと思いますが、Night Birds につながる雰囲気を感じます。80年代に発売されたアルバムで未入手のものがまだあります。追々手に入れたいと思います。

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昔のカセットテープを再現

2010-04-03 09:24:58 | オーディオ
中高時代はFM放送が貴重な音源で、エアチェックしてオリジナルの
テープを作って楽しんでいました。当時のテープはもう既に手元に
ありませんが、録音した曲は今でも覚えています。代表的なところ
ですと、洋楽は
 Rainbow : Kill the King
 Rainbow : Magic
 White Snake : Fool for your loving
 The Beatles : Michelle
 The Beatles : Help!
 Chicago:長い夜
 Foreigner:Urgent
 Linda Ronstadt:How Do I Make You
 Deep Purple:Hush
 Led Zeppelin:Since I've Been Loving You
など、邦楽は、
 由紀さおり:手紙
 杉山清貴&オメガトライブ:サマーサスピション
 中森明菜:ドライブ
 井上陽水:なぜか上海
 寺尾聡:出航
 オフコース:愛を止めないで
 太田裕美:恋のハーフムーン
などです。ボサノバ、ジャズ、クラシックはまだ聴いていません
が、既に多ジャンル路線になっていたことがわかります。

放送で何がかかるかは予測できないので、曲の順番をコントロール
できません。Rainbowと由紀さおりが同居するという滅茶苦茶な状況
でしたが、当時は気にせず録音していました。由紀さおりは
リアルタイムでは全く聴いていませんでしたが、AM放送か何かで
聴いた印象がよかったので、つい録音してしまったのでしょう。

以下、本題ですがPCオーディオでこれらのカセットテープを再現
してみました。iTunesでプレイリストを作成するだけで、簡単に
実現できます。CDをリッピングするのが基本ですが、中にはCD
入手が困難なケースもあります。iTunesでダウンロードできる
場合は、圧縮音源であることは我慢してリストに加えます。



PCは SONY の VAIO で OS は Windows Vista を使っています。
USBケーブルはフルテックの GT2 を奮発しました。USBケーブル
によっても音が変わると言われていますが、今度別のケーブル
(デジカメに付属しているケーブルがたまたま B-type で使えます)
でも聴いてみようと思います。アクセサリー類は、ネットや雑誌でも
様々な情報を拾えますが、やはり耳で確認することが基本です。
あまり効果がないと思えば、ソフト購入に充てればいいわけです。



現在、DACには①CDプレイヤーのデジタル出力、②PCからの
デジタル出力(USB)の2系統を繋げます。CDとPCをほぼ
同時に再生して、入力切り替えで比べましたが、正直明快な
言葉で表現できる差を感じませんでした。PCオーディオの
コストパフォーマンスの高さを実感します。

当時聴いていた音は、放送、カセット、ラジカセの組み合わせ
ですから、現在のメインシステムの音とは雲泥の差があります。
もちろん、その時はその時で私が知りえる範囲のいい音で
聴いていたので、全く不満はなかったわけです。現在のシステムでは
懐メロ感覚、オーディオの純粋な音の楽しみ、PCオーディオの
目新しさがごちゃ混ぜになった不思議な感覚を楽しんでいます。
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