珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

世田谷、Oさん訪問

2013-04-28 10:24:42 | オフ会
GWがいよいよ始まりました。今年は10連休で、仕事の方はサビついてしまいそうですが、音楽を楽しむにはいい機会ですね。GW初日の昨日は、世田谷のOさん宅を訪問しました。Oさんは当ブログからもリンクを張っているMy Audioにて、ご自身のシステムを紹介されています。左記のページでも書かれていますが、オーディオ歴は長く87年にはSS誌で菅野さんの訪問を受けています。比較的最近の号でも石井さんのルームチューニングの記事で再登場されていました。JBLのSPの調整待ちでしたが、ようやく済んだとの連絡を受け、27日に訪問させていただきました。

向かったのは二子玉川の少し先です。駅を降りるとすぐに環状八号がありました。ここは小学校の高学年の頃、外車を見に近所の友達と来た憶えがあります。いわゆるスーパーカーブームで、ランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェ等に子供が夢中だった時代です。少し早めに駅に着いたので、昔を懐かしんで環八沿いを歩いてみました。こんな感じで歩道橋からお目当ての車を追いかけていたのでしょう。


お使いのSPはJBL4344です。私はJBLファンではないので詳しくはわからないのですが、80年代の製品ながら根強い支持があるモデルのようです。JBLには音が前に出るイメージがあり、ジャンルではジャズという先入感がありますが、Oさんはほとんどクラシックを聴かれています。それもmchintoshのプリとの組み合わせで。4344自体は平行にセッティングされていて、定位と音場の広がりがバランスとれていています。確かにクラシックを愉しめるシステムです。結局はどう鳴らすかが大事だということですね。地方の出張先で使われていたELACの小型SP 310CEもこの日は戻ってきていました。

※後日、4344は15度内振りと、ご指摘いただきました。


本日の影の主役がこちらです。CHORDのDAC64の下にあるべリンガーのDEQ2496です。デジタルの入出力があり、DACの前段で周波数特性を調整します。調整の対象はいくつかありますが、定在波や共鳴など部屋に起因する音質阻害要因を除くことが基本とのことでした。全体の周波数特性(フラットとかハイ落ちとか)の調整は、その次のステップです。現在ではアナログレコードも一旦AD変換するほど、DEQ2496はOさんにとって欠かせない機器となっています。実売価格で2万円台ですから、コストパフォーマンスは高く、Oさんの言われるようにデジタルケーブルと割り切って導入するのも、ありだと思いました。


お部屋は多摩川や丹沢、富士山の眺めが大変良いのですが、代償として左右の壁がガラスと板で非対称です。オーディオ的にはハンデですが、それでも正確なステレオ再生を追求する姿勢は勉強になりました。クラシック再生における低域の大切さも再認識しました。I Musiciの「四季」は自宅にもありますが、ここまでの厚みがあったかどうか。定位のぶれないチェロも刺激を受けました。DEQ2496の効果やDACの差異にフォーカスした実験的な聴き方も、理系の私には単純に楽しかったです。音響特性は理屈が明快です。これまで無頓着過ぎた計測という視点を、やっと持つきっかけとなりそうです。

実はGW初日のこの日は慌ただしい1日でした。午前中にAIT LABOのDAC(ただしパーツ)を受け取り、その後は港北ニュータウンの自転車屋さんでクロスバイクを注文しました。オフ会から戻ったのは19時過ぎです。写真はその頃の恩田川付近です。中央奥の山々が大山~丹沢です。夕飯後は早速DACを組みた立て、無事に音が出るところまで確認しました。
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山開き、那須塩原

2013-04-21 08:24:27 | その他
20日、メンバー4名で栃木百名山の一つ、安戸山に登ってきました。那須塩原地区の標高1152mの山で、歩程は往復で2時間半ほどでした。帰りの高速バスは雨となりましたが、肝心の登山中は薄日も差すくらいで気持ちいい汗を流せました。3月の企画が雨で流れたため、個人的には今回が山開きとなります。実は昨夏の斜里岳で長年使った靴が壊れ、今回が新調となりました。心配した靴擦れや極端な違和感はなくホッとしました。今年も夏に北海道登山を予定しています。何回か足慣らしハイキングを重ねて本番に備えたいと思います。今年は春の進みが早いですが、山の上はやっと早春といった雰囲気でした。


名前は特定できませんが、栃木北部の山々です。まだ雪が残っています。


安戸山はカタクリの花で有名です。数えるほどしか咲いていませんでしたが、見れてラッキーでした。こちらは山頂付近で見つけた一輪です。もう2週間ほどすると彼方此方で咲くことでしょう。


下りのルートから見た安戸山です。枯れ木のように見えますが、もう木々は芽吹いていました。一見地味な山ですが、由緒ある山でもあります。那須という地域性もあるのでしょうが、大正12年には皇太子時代の昭和天皇も登られたそうです。


都会との季節感のずれ、これは山の楽しみの側面です。春は遅く、秋は早いです。登山口付近にはレンギョウ、ユキヤナギ、モモ、サクラ・・・が咲いていました。いかにも里山の春といった風情でした。横浜で1ヶ月前に見て、そして見納めた花との再会です。ビデオテープを巻き戻しているようで不思議な感覚です。山の上はさらに季節が遡ります。北斜面には霜柱が立っていましたが、これは2月の表情です。逆も言えて、安戸山が春満開となる頃には、都会ではきっと夏の暑さを感じていることでしょう。
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”愛のうた”@みなとみらい

2013-04-14 19:15:54 | ライブ
穏やかな晴天に恵まれた土曜日、家内とクラシックコンサートに行ってきました。会場は横浜みなとみらいホールです。青空に新緑が映えるこれからの1ヶ月間は、1年の中で最も解放感を感じます。連休はまだまだ先なのですが、何となくワクワクする雰囲気があって、好きな時期の一つとなっています。そう言えば、1年前にアナログプレーヤーを決めた日も、同じような雰囲気の晴天日でした。コンサート前の昼食は桜木町駅近くのスペイン料理店で取りました。イベントのある日は財布も緩みがちです。多めに注文してしまいましたが、しっかり食べ、サングリアワインで喉を潤して会場に向かいました。


この日のコンサートは、千住真理子さん(ヴァイオリン)、長谷川陽子さん(チェロ)、仲道郁代さん(ピアノ)による、女神たちの”愛のうた”でした。3人については説明は不要かと思います。数年前から一緒に演奏するようになったようです。長谷川さんと仲道さんはSS誌にも登場してますから、クラシック好きのオーディオファンには身近な存在ですかね。3月の記事でも書きましたが、最近、気になっている楽器がチェロです。柔らかさと強さが同居した、ふくよかな音色に惹かれます。それでも生の音はやはり違うはず・・・特定の楽器にフォーカスして演奏を聴くことはあまりしませんが、今回はどうしてもチェロに耳が向かいました。


みなとみらいホールは2回目です。席は1階席の前から17列目の左側でした。さすがに3人の表情を読み取るには遠い距離でしたが、演奏の合間の楽しいトークもあって、演奏者との距離は近く感じられました。普段、演奏者が話すケースはありませんから、これはこれで楽しかったです。詳しくは触れませんが、3人から二の腕の話が出た事からも、和やかな場であったことが、想像できると思います。最初の1/3が長谷川さん+仲道さん、次の1/3が千住さん+仲道さん、最後は3人の構成でした。わりと有名な曲で構成されていたのも、私たちにとっては助かりました。締めはメンデルスゾーンのピアノ3重奏曲第1番です。


長谷川さんのチェロ、やはり聴けてよかったです。チェロはソロは勿論、少人数構成で聴くことも初めてでした。耳というより体で聴く感じでしょうか?腹に響く重厚感は、まだ私のオーディオでは出し切れていないようです。チェロにはゆったりした曲が合うイメージがありますが、激しい曲では違った魅力を感じます。チェロ+ピアノのパートの締めは、ピアソラのリベルタンゴでした。盛り上がりの部分では、少々恐ろしさも感じました。オーディオの腕を上げるには”生演奏を聴け”と言われます。長谷川さんの音源と生演奏を、しばらくは追ってみようと思います。今度は小さ目のホールがいいかも知れません。

4月からBSプレミアムで連続テレビ小説「純情きらり」が再放送されています。放送は7年前で、音楽を中心にしたストーリー展開が面白く最後まで見ました。冒頭のテーマ曲でチェロを弾いていたのが長谷川さんです。当時、オーディオは片手間で、長谷川さんも存じ上げませんでした。音楽に限らない話ですが、機というのは何時か必ずやってくるものなのでしょうね。
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リマスター、懐かしのヒーロー

2013-04-06 19:58:12 | その他
リマスター、といっても音楽ではなく、懐かしいヒーローの話題です。現在、WOWOWに加入していますが、主に見ているのは欧州のサッカーで、次が映画、ドキュメンタリーですから、音楽番組の優先度は低いです。耳で見る?ことは凝っても、そこに映像があると今一つ入り込めないのは、オーディオ病の症状でしょうか。そのWOWOWで年初から見ていた(録っていた)のが、ウルトラセブンのハイビジョンリマスター版です。もう45年も前の作品ですが、鮮やかな映像から当時の日本の空気感が伝わってきてました。さすがに現代のハイビジョン放送と比較するのは酷ですが十分に楽しめました。

ウルトラセブンが最初に放送されたのは昭和43年で、私自身の記憶があるかないかの頃です。従って実際にストーリーを追って見たのは再放送からになります。それでもリアルタイムで見た後のシリーズより、セブンの印象はずっと強かったです。おそらく私の前後の世代の方でもセブンの支持率は高いと思います。個人的な理由を挙げるとすれば、
・単純にウルトラマンよりカッコいい(アイスラッガーを取った姿はご愛嬌)
・ストーリーが深い。怪獣・宇宙人が出ない話もある(予算の問題だったとか)
・ウルトラ警備隊の面々が個性的
・ラストのナレーションに和める
・音楽もいい
といったところでしょうか。おっと、アンヌ隊員の可愛さも忘れてはいけませんね。

音楽と言えば、何と言っても最終回のこのシーン。ダンがアンヌに正体を明かす時、二人がシルエットになり、シューマンのピアノ協奏曲が流れます。二人の会話→最後の変身→セブンと警備隊の連携→パンドンへの勝利→明けの明星・・・これには涙腺が緩んでしまいます。勿論、シューマンの曲であることを知ったのはずっと後になってからです。いろいろ調べてみると、4月中には『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』なんて本も出るようです。作者によると、放送で使われていた演奏は、名盤Karajan/Lipattiのようです。私はまだ92年のHarnoncourt/Argerichしか持ってませんので、今後の楽しみです。


私の場合は、セブンから音楽を教わったわけではありませんが、それでも効果的に音楽が使われていたのは憶えています。#8「狙われた街」ではメトロン星人とダンがちゃぶ台を前に会話する有名なシーンがあります。バックに流れていたのが「フルートとピアノのための協奏曲」。これは音楽監督の冬木透氏の作品で、映像を味わい深くしています。他の曲ではキリヤマ隊長とクラタ隊長の友情をモチーフにした「クラタとキリヤマ」、ウルトラ警備隊出動時にかかる「ULTRA SEVEN」が好印象でした。後者は尾崎紀世彦が在籍していたジ・エコーズの英語のコーラスとブラスの響きが、颯爽としてカッコよかったです。


特に私が気に入っているストーリーは、#23「明日を捜せ」、#29「ひとりぼっちの地球人」、#43「第四惑星の悪夢」です。ちょっと渋めの話ばかりですが、こういった作品は随分と久しぶりに見ても、何となくストーリーを憶えているものです。ところでこの当時キリヤマ隊長を演じていたのが、40歳頃の中山昭二さんです。私自身はその年齢をすっかりオーバーしていますが、いまだに頼れる上司に見えてしまいます。
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じょんびさんを招いて

2013-04-01 22:06:22 | オフ会
3月3日にお邪魔したじょんびさんご夫妻にお越しいただき、オフ会を行いました。前回訪問から4週間ありましたので、どんな曲構成にするのが、あれこれ考えていました。ジャズ聴きのじょんびご夫妻に、釈迦に説法的にジャズを聴いていただくのは、どうかとも思いましたが、やはりジャズを中心に組み、ご自宅との音の違いを聴いていただくことにしました。現在のセッティングで意識していることは、ジャズであれクラシックであれ歌謡曲であれ、部屋全体を鳴らすこと。やり過ぎて八方美人的な音になっていないか、そんな心配もありましたが、オフ会は普段の音をそのまま披露することしかできません。

拙宅に来られた方は、SPまでの距離の割にSP間隔が離れていることを実感されることと思います。Vienna AcousticsのT-3GBを買った当初は私もできるだけSPとの距離と取る配置にしていました。ところが実際の距離と音場の広がりは必ずしも一致しないことを知って、SPを壁から1m近く離すようになりました。約2年半前の事です。写真には映っていませんが、リスニング用のソファも後ろ壁から距離をとっていますので、余計にニアで聴くスタイルになっています。じょんびさんも、おそらく音の出方に戸惑われたことでしょう。ご自宅の密度感のある音とは異なりますが、こればかりは仕方ないところですね。


デジタルはジャズをメインに、フュージョン、洋楽、邦楽とジャズから離れる方向で組んでみました。「奥行き感」「優しい音」「聴きやすい音」といったキーワードが挙がりました。音は優しくてもちゃんとジャズしている・・・とのコメントもありましたので、まあ、及第点でしょうか。それでも、ジャズには毒っぽさも必要だと思いますので、まだまだですね。フュージョンではQuincy Jonesの「Velas」をかけたのですが、ハーモニカ奏者は、じょんびさんのお宅で聴いたToots Thielemansだと教えていただきました。知ってて選曲できるくらいに、なりたいものです。

最後はアナログを楽しんでいただきました。といってもこちらも再開して1年足らずの身です。大したプログラムは組めず、困ったときの懐メロ路線というわけです。事前に八神純子というキーワードを伺ってましたので、デジタル合わせて3曲もかけてしまいました。予想以上に気に入っていただき、準備のしがいがありました。久しぶりにアナログをまとめて聴かれたじょんびさんも、デジタルとは異なる音の暖かみを感じられた様子です。特にヴォーカルのニュアンスを指摘されていましたが、アナログでレコーディングされたシンセサイザーにもそれが言えるところは、面白かったです。


オフ会は自身の音を客観的に捉えるいい機会になります。音楽をかける前段で、すぐに「ライブですね」との話題になりました。このことは自覚もしていて、ルームチューニングは課題の一つだと思っています。ただ、ライブ→デッドの方向は、何とかなると楽観視しているところもあり、優先度は低いままです。思わぬ収穫は、ChordのSPケーブルの向きが逆になっていたこと、でした。全くの思い違いだったのですが、一人ではなかなか気づきにくいでしょう。じょんびさん、ありがとうございました。皆さん、ケーブルの向き、今一度ご確認を!
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