我が家にピアノがやってきた。
分不相応なのは分かってはいるのだが…。
もちろん、新品ではない。
私のいとこが使っていたもので、本人は実家から遠く離れた
九州に嫁に行ったために、運搬するのも難しく、もったいないから
売ろうかな~と考えていたところ、私の娘が使ってくれるなら…
ということで譲ってもらうことになった。
ただし、私の実父がそれ相応の金額を払ってくれることになった
のだが…。
で、我が家の何処に置くのか?でちょっとすったもんだしたが、
結局、昔お義父さんに使っていただいていた、そして夏前まで
彼が引きこもっていた1階の和室に置くことにした。
その和室、半分を彼の布団やらTVゲームやら、化粧品?やら
なんやらで埋め尽くされ、半分を娘の細かいおもちゃで埋め尽くされて
いた。
この暑いのに冷房のない部屋なものだから、いい加減片付けるのが
面倒でほっておいたら、娘に怒られた。
で、しょうがないから先週必死になって片付けた。
布団は一旦干して、押入れに。
その他細かい彼の荷物はダンボールにまとめて、それも押入れに。
突っ込む前に何度も荷物を見るように言ったけど、見なかったので
ぶち込んでやった。
娘のおもちゃは2階の自分の部屋に移動。
こう書くとあっという間な風だけど、実に一人黙々と3日かかった。
数ある家事のうち私の二番目に不得意なのは片付け&掃除である。
ちなみに第1位は裁縫…。
片付けた後洗濯物は山だし、ゴミも大山。
しかし、あいにく生理がぶつかって私のパワーも忍耐力も途中で枯渇。
とうとう、日曜日にまた切れた。
なんか、毎週切れてるってことだな。あはは。
「こっちは体調悪くても必死になってやってるんだから、ちょっとは
手伝ってよ!」
ひとつも手伝わないで、カーテン引いて薄暗く冷房の入った部屋の
ソファーで寝たいた彼にとうとう爆弾が落ちた。
「わかったよ…。でも、そんな言い方しなくていいだろう…。」と言う彼に
「だって、言わなきゃ全然やってくれないじゃん!」と速攻噛み付く。
「でも風邪引いて体調悪いんだもん…。」だって。
彼は私によく「言い方うんぬん」と言う。
つまり、内容はともかく、もうちょっと言い方ってものがあるだろうって
ことなんだろう。
しかし、私にしてみれば、言い方がどうこうでなく、まず内容だろうと
思うのである。
まぁ…彼の言うことにも一理あるのだろう…と考えてみた。
結局私が限界ギリギリまで我慢して、我慢して、ブチ切れ紛れに言うから
そうなるんだろう。
もっと余裕のある時点で上手に使えば、彼ももっと気持ちよく手伝うのかも
しれない…と考えてみた。
そこで、彼と娘に何か家事で1つだけ自分の責任において分担してして
ほしいと頼んでみた。
私に言われて、ではなく、自分の裁量において、自発的に行う家事を
なんでもいい、どんなに簡単でもいいから、毎日とは言わないから
週に2~3回程度する仕事を自分で決めて欲しいと。
が、彼から帰ってきた言葉は、
「俺にできるかな…。」だって。
「波があるしな…。」だって。
ふざけんなっ!である。
できる、できないではない。
やるか、やらないかだ。
彼がやらなければ、私がするしかないので。
じゃ~、私がやらなければ?
誰もいないじゃないか。
つまり、私にはできるできないなんていう判断基準はないのだ。
ピアノを窓から運び入れるのに、ゴウヤカーテンを始末するのだって
私が脚立に最上段に乗って、背伸びしてやった。
できない→ピアノ設置不可なわけだ。
だったら、やるしかないじゃないか。
結局、私の言い方が上手とか下手とかの問題ではないことが判明した。
頼む相手が悪かった…ということだろう…。
まったく、人選をあやったものだ…。
娘は廊下の掃除を担当することになった。
せいぜい、娘の家事能力に期待するとしよう。
そして、娘の結婚相手には是非家事能力の高い人を
選んでほしいと心から願う。