しばらく前から、家の台所の蛇口がぐらぐらしている。
ちゃんと水が止まるから、ほってあるけど。
でも、いつかそれが取れてしまい、水が噴出し、あわてて業者さんに
電話している自分が想像できる。
でも、ほってある。
その蛇口を見ながら、思う。
私も一緒だって。
蛇口を捻って出てくるのは、水道水じゃなくて、不平不満の大洪水だ。
そしていつか爆発して、あたりかまわず、まきちらす。
まさに先週の日曜日私がそうだった。
先週は目の病と若干の風邪と、娘の夏風邪&わがまま病でへとへとだった。
しかし、週末には娘の予定が目白押しでゆっくりすることが難しかった。
朝、娘に起こされる6時半。
7時まで粘り、起きて食事を作る。
洗濯機を回す。
ご飯をたべて、片付けてから洗濯物を干す。
町内の役員をやっていて集金したお金を幹部の家に持っていく。
そして、8時半には家を出て一人皮膚科へ。
無論私のではなく、娘の飲み薬をもらいに。
娘は彼に似て、蕁麻疹持ちである。
掻くと、赤くはれ上がる。
しかも、肌がむちゃくちゃ弱い。
蚊に食われただけでも、腫れあがり、汁がでて、かさぶたになった頃に
掻き崩す。
そんな歴代の痕があちこちに残っていて、きっとお年頃になったら
怒られそうな気がする。
そのかゆみをなるたけ、減らすようにと毎日飲み薬を飲んでいて
それを2週間に1度貰いにいく。
しかも、その皮膚科激込みなのである。
9時診察開始なのに、8時半の時点で駐車場はいっぱい。
待ち時間1時間。
診察なしでの薬だけでもこれだ。
診察だったら、土曜日なら8時半に行っても昼間でかかる。
その日も9時半過ぎに薬局が終わり、娘を途中でピックアップして
娘を送る。
送ったあとに、今度は自分で整骨院に行く。
そのあと、休みの会社に行って、町内の案内文書を作る。
家のプリンタの調子が悪いから。(ごめんね、社長)
さくっと作って、家に帰る。
昼食の準備をしてから、娘を迎えに行く。
彼も一緒に食べて、片付ける。
これで、12時半。
ここまで4時間、休みなし。
そのあと、1時間だけ休憩し、今度は娘とお買い物。
外で履くシューズが小さいらしい。
娘は彼に似て、足の形が幅が広くて甲が高い。
だから、齢7歳にしてシューズのサイズは22.5cm。
先週は学校のうち履きを買わされた。
まったく、1年に2回もそれも内外両方となると結構な出費だ。
それ以外にも夏休みに約束した鞄を買うことになった。
こっちが難題で、大型スーパーの中をあっち行ったり、こっち行ったり。
結局子供が持つようなものでなく、大人用というか、普通のこじゃれた
雑貨屋さんで買わされた。
そして、ずーっとスーパーに着た時から、喉が渇いたというのを
買い物が終わるまでと我慢させた31(サーティーワン)で休憩。
なんで、アイス食って喉の渇きが癒せる?
そもそも家出るとき、ジュース飲んでたじゃん。
この間私が欲しかった靴も、スタバのフラペチーノも我慢、我慢。
やっと家に帰ると、もう5時過ぎ…。
夕飯作って、食べて片付けて。
おっとその前に洗濯物片付けて。
その後、翌日にある近所のお祭りのフリーマーケットに出す、クラフトを
作る。
もちろん、私が参加したいからでなく、娘の絡みである。
10時過ぎまで、やった後、眠くて機嫌の悪い娘に歯磨きと薬をせかして
やっと11時過ぎに就寝。
で、翌朝。
やっと夏休みが終わって弁当つくりから開放されたのに、今日は弁当持ち。
6時から起きて、卵焼き焼いたりおにぎり作ったり。
しかも前日より早い、7時半に家を出る予定。
つーか、予定だった。
7時半ちかくなってから、娘が財布がないと騒ぎ出す。
昨日買ったお気に入りの鞄に財布を入れようと思ったら、ない!だって。
財布なら今までだって、2つや、3つ買ってるでしょ。
全部安いのだけど。
1つもないってどういうこと?
やっと探し出し、これでがまんしろ!と言った後、今度は帽子がないと言う。
その日は服装が指定されていて、その帽子(学校にかぶっていくのとは違う)
がないと騒ぎ出す。
その、まぁ…娘の参加するサークルみたいなものかな?はいちいち制服が
あるので、決まったところに自分で管理するように言ってあるのに。
これは探しても、探してもない。
しかもこれを探すうちに、以前無理から買った発表会の靴についていた
リボンが机から出てきた。
もう…完全に切れた。
「なんで、あんたはモノを大事にしないの~~~っ!」
「ただでさえお金ないのに、無理して買ったものどうしてそうやって
すぐ無くすのっ!」
「どれだけ自分の欲しいもの我慢して、あんたに買ってると思ってるのっ!」
だいたい、時間にすると10分くらい。
完全に切れまくって、暴言吐きまくった。
こんなこと言われても、娘も立つ瀬ないよね。
でも、もう限界だった。
涙も出たし、嗚咽も出たし、髪かきむしってた。
台所にあった、踏み台蹴っ飛ばした。
それでも収まらず、探しもしないでボーっと立っている娘を蹴りそうに
なった。
彼は、さすがに二階から降りてきて一緒に探してくれたけど、
壊れる私には何も言わなかった。
さすがにもう時間がないので、泣いてぐちゃぐちゃの顔だけど
車に娘を乗せて送って行った。
降りるときに、娘に誤った。
家に帰ってからもずーっと泣いていたら、彼が隣にやってきた。
「俺に、してほしいことない?」と言うので、
「自分がどうしていいかわかんないのに、人のことまでわかんない。」と答えた。
ついでに、
「どうしたら、私が苦しまないでいいか、自分の頭で考えてよ。」
「ちゃんと考えて、私のこと助けてよ。」
と言ってやった。
「ごめんね…。」と言うので、追い討ちをかけて
「口先だけで誤ってもらっても、しょうがないから。」
「口先でけで何言われても、私はちっとも助からない。」って言った。
う~~~~ん、自分で書いていてもひどい壊れっぷりだ。
完全に崩壊している。
でも、それでも彼が自分の使った食器を自分で洗ったのはこの日から
たった2日だけだった。
三日坊主にもなりゃしない。
ほんと、報われないなぁ…。