山形の蔵王には、古くから蔵王信仰を構成する一つ龍山信仰がある。
基層には龍山を源流とした小河川を農業用水として田地を開発していったので水神・作神信仰がある。
それより以前には修験者の修行の場であり
平安時代、蔵王、龍山には霊山寺が作られ、麓には多くの坊が立ち並んでいた。
龍山信仰(瀧山信仰)の参道(登山口)で、元木、小立、岩波、八森、土坂へと至る表参道に、天延元年(973年)、元木の大鳥居が立てられた。
日本最古の鳥居として有名である。
今日の午前中、用事のついでにそこを訪れ、古人(いにしえびと)の魂を感じてきた。
1000年もの長きに渡って風雨に耐えてきたその姿は、荘厳であり、静かであり、いかなる迷いも憂いもない。
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