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正岡子規 なじみ集

2009-07-03 23:17:55 | Weblog

発見された、正岡子規が自ら書き写した選句集。「なじみ集」と記された表紙と未発表句が書かれたページ=2日午後、東京都千代田区の東京古書会館

 俳人正岡子規が友人の夏目漱石や自身の俳句を集めて書き写した選句集「なじみ集」が見つかり、子規の未発表とみられる4句が含まれていることが2日までに分かりました。子規に詳しい俳文学者で神奈川大名誉教授の復本一郎さんは「子規の句が新たに見つかることは極めてまれ。子規研究を進める上で大変貴重な資料」と高く評価しています。

 「なじみ集」は、存在は知られていましたが、現物が確認されたことのない「幻の1冊」。東京都千代田区で開かれる「明治古典会七夕古書大入札会」に出品され、5日にオークションが行われます。入札最低価格は2千万円。

 復本さんによると、新たに見つかった子規の句は「馬士一人馬にひかるゝかれ野哉」など4句で、これまで知られた句と部分的に異なる「かけものゝ達磨にらむや秋のくれ」なども含まれています。

 「なじみ集」と書かれた表紙には、子規の蔵書であることを示す朱印が押してあります。約670ページで、毛筆の書体や収録されている句から、1894(明治27)年ごろに子規が編んだものとみられる。句の評価を示す「◎」「〇」などの印が付けられた作品もあり、子規の選句基準や俳句観が表れています。


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