僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

葡萄園の主人と労働者

2017-08-16 18:18:22 | 人生論
マタイの福音書に出てくるお話ですが・・・

現在の価値観とはちょっと違うかもしれません。

ある葡萄園の主人が朝早くからの労働者を一日1デナリで雇いました。

また9時ごろ市場に行ったら、何もせず立っている人がいたので
1デナリの約束でその人たちも雇いました。

12時ごろ、15時ごろも同じようにしました。

また17時ごろ行ったら、立っている人がいたので、
わけを聞くと
「誰も雇ってくれないのです」
と言いました。

そこで主人は彼らにも
「あなたたちも葡萄園にいきなさい」と言いました。

夕方になって主人は労働者たちに一律、1デナリずつ払いました。

そうすると朝早くから働いた労働者は次のように不平を言いました。

「最後の組は1時間しか働かなかったのに、一日中暑さや辛さに我慢して働いたわたしたちと
同じように扱われる」

その言葉に対して主人は次のように答えました。
「私はなにも不正はしていない。あなたは私と1デナリの約束をしたでしょ。あなたの分をとって帰りなさい。
わたしが自分のものを自分のしたいようにするのがなぜいけないのか。それとも、私の気前の良さを、あなたはねたむのか?」

葡萄園の主人はなぜわずかしか働かなかった人にまで1デナリを払ったのでしょうか。

それは、1デナリという金額が、その労働者が人間らしい生活を送るために必要だからだったのです。
その人には家族もいるし、その食事も買わなければならないし、食事以外でも必要なものもあるのです。
つまりその日一日過ごすために必要な金額が1デナリだったのです。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
深い話ですねぇ✨ (雀(から) )
2017-08-16 19:22:50
今はこんな雇い主が居ますかねえ😅
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雀(から)様江 (僕の感性)
2017-08-16 21:01:53
コメントありがとうございます🎵

いないでしょうね~😁

17時まで一生懸命雇い主を探し続けて
それでも叶わなかったとしたら
助ける人はいるかもです🍀
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