森鴎外の『舞姫』をコミック版で読んでみました。
漫画では主人公の太田豊太郎と踊り子エリスとの出会いの場面が
「こんなに綺麗な少女が あんな所で何故泣いているのだろう・・・」の一言なのに
原文では雅文体でとっても詳しく少女の描写がなされています。
今この処を過ぎんとするとき、鎖(とざ)したる寺門の扉に倚りて、声を呑みつゝ泣くひとりの少女(をとめ)あるを見たり。年は十六七なるべし。被(かむ)りし巾(きれ)を洩れたる髪の色は、薄きこがね色にて、着たる衣は垢つき汚れたりとも見えず。我足音に驚かされてかへりみたる面(おもて)、余に詩人の筆なければこれを写すべくもあらず。この青く清らにて物問ひたげに愁(うれひ)を含める目(まみ)の、半ば露を宿せる長き睫毛(まつげ)に掩(おほ)はれたるは、何故に一顧したるのみにて、用心深き我心の底までは徹したるか。
天方伯爵を取るか、エリスを取るかの決断に苦悩した上、精神障害をきたしたエリスを残し
太田は帰国してしまうのです。
21日、ゲーテ博物館で森鴎外が翻訳出版した『謎』の原作者、フーゴー・フォン・ホーフマンスタール宛に綴った献呈文が見つかりました。
ドイツ語で、「この悲劇を創作された作家、ホールマンスタール様に謹呈しますこと、光栄です。御作品の翻訳者より、東京にて」とペン書きしてあります。
几帳面な筆跡で、ホーフマンスタールに親近感を持ち、深く共鳴していたことが窺える献呈文です。
漫画では主人公の太田豊太郎と踊り子エリスとの出会いの場面が
「こんなに綺麗な少女が あんな所で何故泣いているのだろう・・・」の一言なのに
原文では雅文体でとっても詳しく少女の描写がなされています。
今この処を過ぎんとするとき、鎖(とざ)したる寺門の扉に倚りて、声を呑みつゝ泣くひとりの少女(をとめ)あるを見たり。年は十六七なるべし。被(かむ)りし巾(きれ)を洩れたる髪の色は、薄きこがね色にて、着たる衣は垢つき汚れたりとも見えず。我足音に驚かされてかへりみたる面(おもて)、余に詩人の筆なければこれを写すべくもあらず。この青く清らにて物問ひたげに愁(うれひ)を含める目(まみ)の、半ば露を宿せる長き睫毛(まつげ)に掩(おほ)はれたるは、何故に一顧したるのみにて、用心深き我心の底までは徹したるか。
天方伯爵を取るか、エリスを取るかの決断に苦悩した上、精神障害をきたしたエリスを残し
太田は帰国してしまうのです。
21日、ゲーテ博物館で森鴎外が翻訳出版した『謎』の原作者、フーゴー・フォン・ホーフマンスタール宛に綴った献呈文が見つかりました。
ドイツ語で、「この悲劇を創作された作家、ホールマンスタール様に謹呈しますこと、光栄です。御作品の翻訳者より、東京にて」とペン書きしてあります。
几帳面な筆跡で、ホーフマンスタールに親近感を持ち、深く共鳴していたことが窺える献呈文です。
コメントに感謝です。
けれど むむっ・・・
かなり前なので忘却の彼方です。
たぶん双葉はづきさんかと思いますが
不確かで申し訳ございません。
この漫画を描いた人は誰ですか?
教えてください。
わたしなど有島武郎の「或る女」
ほとんど諦めています。
読み進めていても 感性に合わなければ
すぐ別の書物に手が伸びてしまいます。
まだ読んでませんっっ
私も読みますねーー
コミックで文学作品を読むと
まりもさんのおっしゃるように
内容が薄っぺらに感じます。
ちょっと目が疲れても
原文で読むのが一番ですよね。
まりもさんが以前紹介していた
「プラナリア」面白かったです
コミックなんて読むんだ~~
しかも森鴎外っ
難しい内容もコミックになると
内容がないような、、(~_~;)
失礼しました
僕感さんて難しい本
いっぱい読みますねぇ
ついていくの大変です
ヽ(-0-ヽ)Ξ