僕の感性

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心(うら)悲しい

2009-09-05 19:59:15 | Weblog
《心悲しい》と書いて、「うらがなしい」と読みます。
意味は広辞苑によると、「心に悲しいと思う。なんとなく悲しい」になるそうです。講談社の類語大辞典によると、「どことなく悲しい雰囲気を漂わせている様子。」とあり、◇「うら」は「どことなく」「なんとなく」の意を表す接頭語と説明がありました。「物悲しい」もほぼ同じ意味をなす語彙です。
別の辞書によると、「心」は「裏」と同じ語源で、「人には見えない内側の心、気持ち」の意味があるようです。
(うら―)という言葉には他に「心寂しい・心淋しい」があり、昔から「うらさびし」と使っておりました。
君まさで 煙たえにし しほがまの うらさびしくも 見えわたるかな (古今集)

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