カルピスのパッケージには、水玉模様が描かれています。あれは水滴ではなく天の川をイメージしたものなのです。カルピスの生みの親は実業家の三島海雲。中国大陸に渡って様々な事業を試みていました。1902年、内モンゴル自治区ケシクテンを訪れた際、すっかり体調を崩してしまいました。土地の貴族鮑氏が、甕の中に蓄えていた白くすっぱい液体と発酵クリームを毎日ふるまってくれました。
口にした海雲は胃腸がどんどん回復し食欲がわき、不眠症の持病まで改善されました。まるで不老長寿の霊薬のようだと感激した海雲は、それが発酵した酸乳だとしり、日本で商品化すべく努力しました。
そして1919年の7月7日の七夕の日に発売されたのです。天の川のさわやかさをイメージしました。
商品のネーミングは、英語のカルシウムの「カル」にサンスクリット語(梵語)の「サルピス」を組み合わせて「カルピス」としました。サルピスとは、五味の次位とされる熟酥という意味です。命名は作曲家の山田耕筰氏に相談し、一番語呂がいい言葉が選ばれました。
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