僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

かもめ食堂

2008-03-09 14:21:24 | Weblog
 スカパーで、群ようこ原作、荻上直子監督の「かもめ食堂」を見ました。
夏のある日、ヘルシンキの街角に「かもめ食堂」という小さな食堂がオープンしました。店の主は日本人女性のサチエ(小林聡美)。純朴で心豊かなヘルシンキの人々に日本のおにぎりを食べてもらいたい。そんな願いを込めておにぎりを握るサチエでしたが、興味本位に覗く人はいてもお客さんは誰も来ない毎日。
 そんなある日、ついにかもめ食堂に初めてのお客さんがやってきます。そのお客さんは日本かぶれで日本のアニメが大好きな青年トンミ(ヤルッコ・ニエミ)。トンミに「ガッチャマン」の歌の歌詞を教えてくれと頼まれるサチエでしたが、出だしの歌詞しか思い出せません。その日の夕方、サチエは書店で難しい顔をして「ムーミン谷の夏まつり」を読んでいる日本人の女性・ミドリ(片桐はいり)を見かけます。サチエが思い切って「ガッチャマン」の歌詞を知っているかたずねると、ミドリは怪訝な顔をしながらもすらすらと歌詞を教えてくれます。お礼を言うサチエにミドリはフィンランドに来ることになった理由を話し始めます。目をつぶって世界地図を指差したらフィンランドだったというミドリの話になにかを感じたサチエは、ミドリに自分の家に泊まるようにすすめます。そして、やがてミドリはかもめ食堂を手伝い始めます。
 サチエとミドリ、そしてトンミの3人だけの日々が続いていたかもめ食堂ですが、少しずつお客さんがやってくるようになります。そんな中、またひとり訳ありげな日本人女性マサコ(もたいまさこ)がかもめ食堂を訪れるのでした…。

 サチエ(小林聡美)のさらっとした自然体の演技が、ヘルシンキの青い空と溶け合っていい味を出していました。食堂で出す食事のシナモンロール、豚のしょうが焼き、鮭の網焼き、とんかつ、おにぎりなど、異国の地に描かれるゆえなのか、とても美味しそうでした。


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