僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

蕗谷虹児 花嫁人形

2007-12-12 19:28:35 | Weblog
花嫁人形・・・蕗谷虹児:作詞  

金襴緞子(きんらんどんす)の帯(おび)しめながら
花嫁御寮(はなよめごりょう)は なぜ泣(な)くのだろう

 文金島田(ぶんきんしまだ)に髪(かみ)結(ゆ)いながら
 花嫁御寮(はなよめごりょう)は なぜ泣(な)くのだろう

あねさんごっこの花嫁人形(はなよめにんぎょう)は
赤(あか)い鹿(か)の子(こ)の 振袖(ふりそで)着(き)てる

 泣(な)けば鹿(か)の子(こ)のたもとがきれる
 涙(なみだ)で鹿(か)の子(こ)の 赤(あか)い紅(べに)にじむ

泣(な)くに泣(な)かれぬ花嫁人形(はなよめにんぎょう)は
赤(あか)い鹿(か)の子(こ)の 千代紙衣装(ちよがみいしょう)


今日、蕗谷虹児(ふきや こうじ)の詩集、「花嫁人形」が届きました。
挿絵は彼の得意とする日本女性で、タイトルは、「絹うちは」です。詩集の表題にもなっている、「花嫁人形」の歌詞は、彼の代表的な作品で、杉山長谷夫の作曲で童謡にもなりました。
 昭和10年に発行されたこの詩集は、多くの挿絵が鏤められており、飽きずに読むことができました。1921年以降、「少女画報」、「少女倶楽部」などの雑誌に表紙絵や挿絵が掲載され、またたくまに大評判になるや時代の寵児となったそうです。