乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『みぃつけた』  文 畠中 恵  絵 柴田 ゆう   新潮社

2008-12-23 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのエスファハーン 2008/10)

2008年度 143冊目  

 

 『みぃつけた』

       images          

 文 畠中 恵 

 絵 柴田 ゆう

 新潮社

 2006年11月30日第1版

 933円+税

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 本日2冊目は畠中 恵著の『みぃつけた』

 この本は絵本。

 子供にも大人にも楽しめるものだが、図書館では大人の本棚の畠中 恵のコーナーに置かれていた。

 本当は畠中 恵の他の本を借りる予定だったが、全部貸し出し中。 

 残念だ。

 

 その旨娘に話すと、電車の中では『うそうそ』を持った中年女性が多いという。

「おかぁさん、今、畠中 恵は働く女性のブームだよ。」

「ふむふむ・・・。」

「『うそうそ』は中でも人気らしくて、図書館本を持っていたオバサンもいたよ。」

「ふむふむ・・・。」

 

 ・・・私は動じないそぶりで接してはいたが、実は大きなショックだった。

 

 ==私は畠中 恵で遊びたかった><;;んだ!==

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『「お墓」の誕生』--死者祭祀(さいし)の民俗学   岩田重則 著 岩波新書 新赤本

2008-12-23 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は大阪の民族学博物館でうつす)) 

 

記録だけ  

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 2008年度 142冊目  

 

 『「お墓」の誕生』--死者祭祀(さいし)の民俗学

       images          

 岩田 重則 著

 岩波新書 新赤本 1054

 2006年11月25日第1版

 210ページ 700円+税

       images   

『「お墓」の誕生』--死者祭祀(さいし)の民俗学 を楽しむ。

 この本も面白かった。

 岩波新書 新赤本の興味のある分野だったので喜楽に読むことができる。

 この本を見た子供は、

「おかぁさん、好きだね^^最近、凝り固まってるな。」

だって。

 馬鹿にされてるな。(笑み)

 ま、大学総合図書で宮田登世界を語るシリーズを二冊借りてきてくれたことだし、多めに見てやるとするか・・・(爆)

 

 興味深かったことの中で、特に印象深い部分だけを記録しておこう。

 

 1.海に向かって・・・が多い静岡などの「送り火」「迎え火」

  家では赤飯のお結ぶに長いものをさす

  なす馬、キュウリ馬(これは有名)

 2.「両墓制」(墓形式)

  近畿中心に、遺体埋葬ちと石塔の空間が隔てられている。

 3.穴掘り

  宮田登氏では清めのために酒・・・と記されていた。

  岩田重則氏は、したいがごろごろ

   ・・・酒でも飲まなければやってられない

 4.幽体離脱の話

 5.遺体の埋葬は石塔の下では無かった

   (山梨など)

   これは上出の2にも共通

 6.草刈り鎌が添えられる(山梨など)

 7.遺体と共に死霊を封鎖

  (山犬の掘り返しを避けるためとも言う)

 8.「両墓制」と「無墓制」(墓形式)

 9.『御伽草子』など、共同幻想としてのお墓

 10.嬰児・子供の墓

    土饅頭の中心に、鎌立て(山梨など)

 11.間引き嬰児遺体葬法

 12.靖国問題の問題

 

 まぁ、こんな具合。

 わかったのだか、理解できてないのか・・・楽しむだけの わ・た・し。

 

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歌舞伎雑感  師走に思う Ⅰ

2008-12-22 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

   歌舞伎雑感 師走に思う Ⅰ 

 

 

 友人から電話あり。

 受話器の中からは高揚した声。

 今年も南座の顔見せに行ったという。

 昼夜行ったとのことだが、昼が良かったという。

 納得のいく話を、彼女は得意げに話す。

 彼女は歌舞伎歴二十年。

 

 夜はいただけなかったそうな。

 彼女も古典歌舞伎が好きなので、納得はいく。(笑み)

 

 役者は良かったとのこと。

 昼の目玉も堪能できたらしい。

 仁左玉の声色や表情が思い浮かぶ。

 

 これは見たかったな。

 しかし・・・今年はやめた。

 やめたがために、私は今月すこぶる機嫌が悪い(爆)

 私は好きな役者が多く出演の顔見せをあきらめた。

 

 理由はこうだ。

       ===『節約』===

 この二文字が、疎ましい。

 

 今年は他にも歌舞伎をあきらめた。

 東大寺で行われた幸四郎丈の千回目『勧進帳』

 こちらはイランやトルコからの帰国後間もないう理由。

 残念なことをした。

 人生の内の大きな失脚の一つだ。

 

 昨日テレビABCで、その様子が放映・・・。

 私は勇み立ち、Yさんにも連絡した。 

 が、『勧進帳』丸ごとではなく、幸四郎に密着という形。

 ショックは大きい。

 

 一月松竹座は昼夜とった。

 本来なら夜の部は『女殺油地獄』と同様、三度は行く予定だった。

 しかしながらここでも『節約』の二文字に、理性が加わる。

 夜の部も一度だけで我慢することにした。

 我ながら、おさえたな(笑み)

 

 そんな私が今一番みたい演目は我當丈の『近頃河原の達引』なんだ。

 松竹さんにこの声は届かないものだろうか。

 是非関西で、この演目をお願いしたい。

 

 それにしても今回の内容 歌舞伎雑感というよりも 単なる愚痴だな。(笑み)

 

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『ケガレの民俗誌』差別の文化的要因  宮田登 著  人文書院

2008-12-19 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は2008 12/18 奈良の猿沢の池。

 能楽の帰りに 猿沢の池に立ち寄る。

 この日は珍しく、亀が見あたらなかったんだ。

 おかしいな…。

 寒いから、池の中にお潜りになっていたのかな?)

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記録だけ  

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 2008年度 141冊目  

 

 『ケガレの民俗誌』差別の文化的要因

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 宮田 登 著

 人文書院

 1996年2月15日第6版

 270ページ 2400円+税

       images   

 先日から読むすすめていた『ケガレの民俗誌』差別の文化的要因を本日読完。

 この本は私の好きな宮田登氏の書かれたもの^^

 図書館にあったことは知っていたのだが、なにげに手つかずでいた。

 ところがこの本がなかなか面白い。

 そう感じるのも、先日、町主催のハォキングに出かけたためかも知れない。

 奈良に住まいて十余年もたつが、奈良のことを全く知らない。

 町報冊子を見ていると、地名の意味合いなども含めてのフィールドワーク。

 最近少しだけ民俗学にはまっている私としては、これは逃す手はない。

 また、歩いたことも見たこともない未知なるの空間。

 案の定話は面白く、帰宅後、家族やこどもをつかまえて、話し込んだ。

 が、結局聞いてくれるの夫のみ。

 

 今回この本を読んで、牛解きの意味や皮剥、その他女性や山伏や、色々広範囲な部分から民俗学が説かれていた。 

 とても面白い。

 あまりにも面白いので、メモをとりながら読むと、時間がかかった。

 ぁはは☆^^☆

 

 そうこうしているうちに、図書館から、電話を頂いた。

 お願いしていた宮田登他の本が届いたという。

 図書館には、感謝の気持ちで一杯。

 この場を借りて、御礼申し上げます。

 

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音読すれば効果倍増 『えんぴつで書く 百人一首』

2008-12-17 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

記録だけ  

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 2008年度 140冊目  

 

 音読すれば効果倍増 『えんぴつで書く 百人一首』

         images 

 土屋 博映 監修

 小笠原 絵三子 書

 ダイソー えんぴつで書く古典②

 2008年6月20日第6版

 80ページ 100円+税

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 これを載せるかどうカをかなり迷った。

 しかしながら、100均(105円)にしては楽しめるので、恥を忍んで記録することにした。

 

 16日。

 ガムテープとファイル、ノートなどを買うために、ダイソーにいく。

 必要な砂をかごに入れた後、店内を物色。

 途中に、音読すれば効果倍増 『えんぴつで書く 百人一首』を見つけた次第である。

 

 これの魅力的特徴としては、えんぴつでなぞれる部分にある。

 私は家に着くなり、この本(ノート?)を開る。

 えんぴつでなぞるべき所を、あえて筆ペンでなぞり始めた。

 

 うんうん!!これはいい。

 

 なかなかのできばえである。

 書き進めていく内に、ほんの空白部分に、筆ペンで落書きを始める。

 空白部分は狭い。

 私は和紙を用意した。

 絵筆と硯も机上に置く。

 歌に合わせて、俳画を楽しむ。

 ここで初めて、百人一首の情景などを踏まえて描く場合は、俳画ではたよりないことに気づく。

 いつもながら、馬鹿な乱鳥。

 スケッチブック云々を出すのも面倒なので、それならばと、世俗漫画風な落書きを楽しんでみた。

 百人一首は恋愛ものも多いので、これは成功かも知れない。

 私は 自分に描いたがらくたのような落書きを前に、ほくそ笑んだ。

 

 所で、百人一首の起こりは次のようである。

 藤原定家が、宇都宮入道蓮生の京都嵯峨野の別荘の障子(ふすま)にはる色紙を頼まれ、それがきっかけで歌を選んで書いたと言われていると説明があった。

 これは今回この本を読んだ収穫であった。

 

 毛筆と落書きは楽しめ、音読もできる。

 全体は想像しながら読んだが、なぞり書き部分は半分くらい残っているので、まだまだ楽しむことができるといった優れもの。

 これで105円はお買い得かも知れない。

 

 2008年師走。

 140冊目が百均の百人一首とは少々陳腐ではあるが、楽しかったので これもあり ! と、納得した次第である。

 

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春日若宮おん祭(奈良)

2008-12-17 | 舞台・音楽 雑感メモ

 (写真は2007/おん祭・後宴能『鉄輪(かなわ)』です。)

          

   春日若宮おん祭

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 奈良では、今夜 おん祭の真っ最中。

 おん祭とは、春日大社に含まれる「若宮神社」と、大宮通・三条通などを中心に行われる一連の祭典を言います。

 以前にも描いたように、近隣十人の方々あげての、大きなお祭りです。

 おん祭は 毎年12月15日~18日の4日間。

 期間中、多くの神事や舞などの古典芸能我行われます。

 中でも12月17日に行われる『お渡り式』『お旅所祭』は有名。

 とはいえ、私はまだ こちらは未経験。

 能楽の好きな私は、後宴能にポイントをあてて、楽しんでいます。

 家族は気兼ねしなくていいとはいってはくれますが、家庭ある身の私にとっては、連日のお遊びは難しいと感じます(笑み)

 又、徹夜の連日では、身が持ちません・・・。

 

 おん祭は日本最古の芸能祭とも言われています。

 日本最古の文化芸能祭典として『国指定重要無形民族文化財』にも指定。

 私にとっては、1136年から毎年一度も休むことなく続けられている歴史のある祭というのも、捨てがたい魅力。

 これらを考えると、御舞台の好きな私にとっては、感慨深く、ワクワク。

 

 起源はおん祭の始まった1136年。

 全国的な洪水飢饉に向けて、関白藤原忠通公が芸能を奉納。

 広意では、五穀豊穣といって良いでしょう。

 それらを受けて、毎年行うことになったと伝えられています。

 

 神秘的な神事が厳格に守られ、息づくおん祭。

 日本古来の神楽、大陸からの舞楽、中世民間におこった田楽・猿楽等など、生きた古典芸能博物館そのものです。

 

 興味深いのは18日の相撲と後宴能。

 こちらは私も楽しんでいますが、相撲が行われた後に、能楽があります。

 宮田登氏によると、相撲は地鎮祭の役割があったとのこと。

 又 相撲は問答の形をとっているとも示されていました。

 この問答が後に芸能にうつり、発展。勧進帳の形をたどったと書かれていたことを思い出します。

 これらを踏まえて、相撲の後に能楽が奉納されるといった事を考えると、理にかなった歴史ある祭と感じるのです。

 

 今夜も盛大に祭が行われているかと思うと、とりとめもなく これを書いてみたくなりました。

 最後まで徒然雑感にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。

 感謝申し上げます。

 

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十干十二支(干支・えと)雑感

2008-12-15 | 民俗考・伝承・講演

 (写真は大阪の民族学博物館ないに展示されていた、タイの『占星術書』)

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  干支雑感

 

 今年もあとわずかとなりました。

 干支のねずみともお別れ。

 次は丑年ですね。

 

 干支は別名、十干十二支(じっかんじゅうにし) といいます。

 干支は、中国では『えと』ではなく『かんし』です。

 中国では古代から干支の考え方がありました。

 年暦に用いたのはかなり後の、前漢時代(前202~後8)。

 十干十二支は五まわりで還暦。

 元に戻ります。

 還暦でも赤の着物を着るのは、『中国の吉祥』からきているのでしょうか。

 それとも、民俗学者の故宮田登氏が記されている『火信仰』『山信仰』から きているのでしょうか。

 ちなみに還暦の時にも食べる赤飯の赤は、『火』に見立てているそうです。

 

 日本では動物にたたえますが、これも元の意味にはなかったとのことです。

 こういった例は他にもよく見られます。

 今朝読み始めた宮田登著の『ケガレの民俗誌』の冒頭には、『友引』などを例にとって説明がありました。

 こういった友引などの暦も、江戸時代にはいわれがなく、もっとのちに暦に載せられたとのことです。

 そう考えると、干支の十二支(動物)はいつ後と言われるようになったのか、少々興味が生じます。

 

 日本のむかしばなしに十二支の動物運動会の話がありますが、微笑ましくて好きです。

 口承が広まり、後々から考えると歴史となる・・・

 こう考えると、何だかロマンを感じます。

      

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SICILIA 『シチリアへ 行きたい』 小森谷恵子 小森谷賢二 共著 新潮社 とんぼの本

2008-12-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)
写真はトルコ南東部の都市 ガジアンテプのモザイク博物館。

 家族は山積みの仕事に追われ、ホテルに缶詰。

 私は長距離バスに乗り、念願のモザイク博物館に行く。

 ガジアンテプのモザイク博物館にはローマ都市ゼウグマで発見されたモザイクを始めとする遺物が展示されており、モザイクの美しさに堪能していた。

 モザイクに見せられたのは、去年のイランでのこと。

 ほとんど柱だけとなった床や壁には 少しだけモザイクが残っていた。

 イラン人の管理人は、

「モザイチ!モザイチ!」

と指をさしては、くれようとするのを、必死に断った。

    モザイチ!

こりゃ!心地良い響きでは ないかえ^^  )

 

 

記録だけ  

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 2008年度 139冊目  

 

 SICILIA 『シチリアへ 行きたい』

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 小森谷 恵子 

 小森谷 賢二 共著

 株 新潮社

 とんぼの本

 2008年8月25日第1版

 125ページ 1400円+税

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 12日、二冊目は SICILIA 『シチリアへ 行きたい』を楽しむ。

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 美しい

 素晴らしい

 遺跡も教会も、モザイクも、文様も・・・

 青空や海、魚や人々の笑顔までもが、

 私の心をくすぐる

 

 シチリアか・・・

 行きたいところがいっぱいだな

 こんな美しいところは、惹かれるよ

 

 ゆっくりと歩いてみたいなぁ・・・

 自分の足で 楽しみたいなぁ

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 行けると いいな 

 いつかは 行けるかな

 うん 

 きっと 行けるよ

 ・・・夢物語かな?

 ま いいか

 シチリアに 心ときめく

 美しい シチリア

 夢見る シチリア

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 この本は 図書館の新蔵書

 センスがいいな

 シチリアに 今すぐには行けないけれど

 この本 買おうかな・・・

 

 あはは・・・

 小さな やつ(私)だな

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 この本 不思議なんだよ

 本当に シチリアに行きたくなっちまう

 SICILIA 『シチリアへ 行きたい』のタイトルは お呪い

 きっと 魔法の本だね

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『テロリズムと世界宗教戦争』 宮崎正弘 著 徳間書店

2008-12-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)

記録だけ  

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 2008年度 138冊目  

 

 『テロリズムと世界宗教戦争』

             images  

 宮崎 正弘 著

 徳間書店

 2001年10月31日第1版

 2001年11月24日第4版

 228ページ 1200円+税

 

『テロリズムと世界宗教戦争』を興味深く読む。

 2001年の、内容から考えると古くなってしまったため、自体は今現在 自体は進んではいるが、参考になった。

 もちろん、中国やイランやインドやアメリカの話もしっかり出てきたよ。

 このような内容の本は、これからはもっとタイムリーに読もう…。

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農山村の郷土料理 百選  (農林水産省) あなたのふるさとは、どんなお料理でしょうか?

2008-12-11 | お出かけ

 (写真は 日御碕でみた 烏賊をほす景色)

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   大阪視察では、元総理大臣だってたこ焼きを食べるんだね。

 

  農山村の郷土料理 百選

  http://www.rdpc.or.jp/kyoudoryouri100/

 

 農山村の郷土料理 百選とは・・・

=======================

 農林水産省では、平成19年度、全国各地の農山漁村で脈々と受け継がれ、かつ「食べてみたい!食べさせたい!ふるさとの味」として、国民的に支持されうる郷土料理を「郷土料理百選」として選定しました。選定にあたっては、人気投票の形で広く国民の皆様にうかがったご意見を参考にさせていただいております。

======================= 

 とのことである。

 

 全国各地のお料理の数々…想像するだけでも楽しい。

 ましてや、食べた事のあるものを見つけると、うれしさは倍増。

 

 私は奈良に住んでいるが、奈良のお食事としては 柿の葉寿司や奈良漬け、葛くらいしか食べたことがない。

 その点京都の食事やおはんさいならと思い、軽い気持ちで楽しむことにした。

 

京都
 
001  小豆飯
子どもの誕生日や入学の祝いなどのお祝いには、小豆飯を炊いて祝うハレ食である。 丹波大納言と呼ばれる大粒で光沢・風味のよい小豆を固めにゆで、もち米とうるち米を半々ぐらいの割合にして炊き、塩味をつける。 
 
 002 鮎の塩焼き
香魚とも呼ばれ、六月一日に漁が解禁される鮎は、まさしく鴨川や保津川などの清流に恵まれた京都市で、古都に初夏を告げる味です。はらわたにも特有の香気があるので、はらわたを抜かずに焼きます。鮎料理に欠かせないたでの葉の香りと苦みが、あゆの風味をいっそう引き立てます。
 
 
003 生きさしみ
(資料がありません) 
 
 004 いとこ汁
長岡京市の特産物の「ナス」、「かぼちゃ」と「小豆」を醤油と味噌で味付けした「汁もの」です。同市内の浄土谷と言う集落に伝わる8月13日の夜おしょらいさん(精霊)に供えるために作る行事食です。簡単で栄養価が高く、学校給食でもとり入れられています。
「いとこ汁」の名前は、材料をかぼちゃ、なす、小豆の順に「追い追い」に入れていくことから、「甥、甥」でいとことなることから由来している。
 
 
005 いもぼう
宮家に仕えた初代平野権太夫が、九州行幸のお供の折に唐芋(とうのいも)という芋を持ち帰り、京都の土に根付いたのが海老芋の始まり。それを北海道産の棒鱈と炊き合わせたところ、とても相性がよく、京名物「いもぼう」(登録商標)として一躍有名になりました。 
 
 006 うずみ豆腐
「うずみ」とは、「うずもれる」・「うずまる」という意味で、ご飯で豆腐全体を覆ってしまい、豆腐がご飯の中に埋もれている状態になるため、この名がつきました。 炊きたてのご飯を使ってもよいし、蒸した餅米を使ったり、白粥を使ってもおいしいです。
 
 
007 鰻茶漬け
宇治田原町の郷土料理です。町のホームページの茶文化の欄にもありますが、鰻茶漬けというものがあり、非常に珍しい料理です。 
 
 008 おばんざい
京都では、日常のお菜(おかず)のことをおばんざいといい、これは宮中の有職(ゆうそく)料理、寺院の精進料理、茶の湯の懐石料理が混ざり合い、江戸時代中期頃から庶民に広まったもので,日常の暮しから考案された、様々な味が現在に伝えられ、特徴は、野菜自体に旨みある京野菜を豊富に使用していることと、野菜と塩サバ、身欠きニシンなどの塩蔵物・干物とを巧みに組み合わせ、食材の色彩と持ち味を十分に生かしている事などがあげられます。
 
 
009 懐石料理
懐石料理とは、本来茶の湯において茶会の際、会の主催者である亭主が来客をもてなす料理をいいます。現在では、茶会以外の料亭や割烹など日本食を扱う料理店等で懐石料理を出すところが増えていますが、京都では本来の茶事における懐石料理(茶懐石)を提供する店も多いようです。 
 
 010 賀茂なすの田楽
京の伝統野菜「賀茂なす」は、京の料亭や夏の風物詩「川床」にも出てくる、ボールのような丸いナスです。鋭く長い3枚のへたがあり、鈍く光る重厚な紫色をしています。
 
 
011 カニ、カキ、ブリ料理
冬の味覚の王者”松葉ガニ”(地方によって、越前ガニやズワイガニとも呼ばれています。)は、丹後の冬の特産品として全国にその名を知らしめています。カニの他にはカキやブリも脚光を浴びています。料理も工夫されており、脂の乗ったブリを贅沢に使ったシャブシャブ風の名物鍋があります。 
 
 012 かやく御飯
ごぼう、にんじん、こんにゃく、干ししいたけ、油揚げ等をいれた炊き込みご飯。香りのよいだしを使用します。
 
 
013 川床料理
貴船神社前から奥社にかけて貴船名物の川床の店が並んでいます。渓流に床を張り出し、せせらぎの音を聞きながら川床料理を食べていると、夏の暑さも忘れてしまうほどです。川の幸だけではなく、山の幸もふんだんに使われています。 
 
 014 木の芽あえ
ぱっと開いたばかりの木の芽と柔らかな竹の子、旬の物どうしを組み合わせは、春を感じさせる一品です。
 
 
015 京漬物
京漬物は、あっさりとして上品な味わいの漬物というイメージがあります。京都ならではの漬物としては「千枚漬け」「しば漬け」があります。 
 
 016 黒豆煮
おせち料理の三種の祝肴には、欠かせないものであり、勝ち戦(軍)を象徴する名残りとして、栗を入れるところもあります。
 大粒の丹波黒大豆は、長い時間と古釘を入れたり、鍋の蓋を絶対取らない等の少しの手間をかけるだけで、しわを作らずふっくらと色鮮やかに煮あげることができます。
 
 
017 けんちん汁
秋から冬に、大根・人参・ごぼう・里いも等の根菜野菜と豆腐・コンニャク・油揚げを醤油で味付けをする具だくさんの汁ですが、材料をその地域、季節のものに変えることもできます。
味付けも味噌仕立てにする家庭もあります。たくさん作り、小分けして煮直しをしながら食べると一層おいしくなります。
けんちん汁の汁気を少なくしたものを、けんちゃんと呼んでいる地域もあります。 
 
 018 笹巻きちまき
端午の節句や半夏生(はんげしょう:夏至から11日目にあたる日)に食べます。うるち米ともち米の粉を7:3の割合でこね、細長い棒状のしんこ団子にした後、4枚の熊笹で巻きます。ちまきを巻く笹の美しさを生かすため、イ草を8本使い、笹の内側に隠れるように結び上げるのが特徴です。
 
 
019 鯖寿司
サバを用いて作られる 棒寿司の一種、または鯖のなれ寿司のこと。 
 
 020 さばの棒寿司
京都には、蒸し寿司、押し寿司など、特徴的なすしが多くありますが、京寿司の代表となると、鯖の棒寿司といえるでしょう。周囲を山に囲まれ、新鮮な魚介類が手に入りにくいという地理的制約の中で、昔の人は独特の調理技術を育て上げました。
若狭湾で取れた鯖に塩をあて、京都まで十八里(約72km)の道を天秤棒を担ぎ、到着した頃には適度の締め加減になるように工夫し、一昼夜かけて運んできたのです。京の人々はこの鯖を買い求め、棒寿司を作り、祝い事や祭礼に近隣に配りました。
 
 
021 山椒とじゃこの炊いたん
葉山椒とじゃこを、やわらかく炊き合わせたもの。「京ちりめん」のひとつです。 
 
 022 千枚漬け
蕪(かぶ)を薄く切って昆布、唐辛子とともに酢漬けにした京都の伝統的な漬物です。通常、京野菜の聖護院蕪を使います。
 
 
023 タケノコ田楽
数々あるタケノコを使う京料理の中でも、「田楽」は趣が深い。「若竹煮」のような洗練された印象はないものの、 そのシンプルな調理法と素朴な外見の中にも、 春に芽吹くタケノコと木の芽の味がうまく引き立てあい、 季節ならではの味を堪能できる。木の芽味噌の他にも、白味噌や赤味噌などでもタケノコの味を楽しむことができます。 素朴な調理法ならではの素材を味を楽しみたいものです。 
 
 024 丹後のばらずし
丹後地域の秋祭りやさなぶり(田植え後に手伝いの人にふるまう日)など、祝い事に大勢の人で会食する時に食べる海の幸を使ったばら寿司。
まつぶた(大きく長方形で、木で作った寿司専用の入れ物。)にかんぴょうやごぼうを入れたすし飯をのせ、上に、魚のおぼろ(さば缶を炒りつけた物)や、錦糸卵、しいたけ、青ものは、山椒の葉やインゲン、きゅうりなど季節のものを飾る。
 
 
025 ちりめん山椒 
ちりめんじゃことさんしょうの実を使った佃煮です。海の幸と山の幸の絶妙な組み合わせでご飯がすすむこと間違いなしです。 
 
 026 でっち羊羹
丹波山間地の寒くて雪の少ない地域の農家の冬の副業として作られてきた糸寒天と、自家製丹波大納言小豆で作ったこしあんとをあわせた、冬の郷土食。でっちとは、寒天を煮詰めて作る本練り羊羹に対して、素人でも簡単に出来る羊羹という意味。
 
 
027 栃もち
手間ひまとコツのいるもちです。
奥山のとちの実を入れて餅につきこんでつくります。とちの実の香りと、さっくりした口ざわり、ほろ苦さに特徴があります。とちの実は、アクが強くそのままでは食べられませんが、手間ひまをかければ、程良いアクが残る程度までアク抜きができます。あんもちにしたり、焼いて砂糖や醤油をつけて、おやつにたべます。 
 
 028 納豆餅(なっとうもち)
丹波山間地において、正月三が日は祝い餅として雑煮代わりに豪快な納豆餅を食べる。直径約15cmもある大きい丸いのし餅を焼いて、きな粉の入った飯切りにいれ、手のひらで押して平らにし、その上に塩であえた納豆を一面に広げる。更にもう一枚餅を置き、納豆をのせて柏餅のように2つにおり、形を整える。
 
 
029 生八ッ橋
八ッ橋は京都発祥のお菓子で、米粉、砂糖、ニッキの粉末を混ぜて薄く焼き上げたせんべいの一種です。焼かずに蒸しあげると生八ッ橋になります。 
 
 030 南禅寺の豆腐料理
豆腐は中国で紀元前二世紀、漢の武帝の頃に発明されたといわれます。日本へは鎌倉・室町にかけて留学僧によって製法と伴に伝えられたものと思われます。京都では豆腐料理が盛んなのは、水質が良い冷たい清水や井戸水に恵まれていることと、淡白な味の食材として京料理に適していることと、また、新鮮な魚介が入手しにくく、重要な淡白源になっていることがあげられます。この昔づくりの南禅寺の湯豆腐もまた絶品です。
 
 
031 にしんなす
海に遠い山城地域で、干物の身欠きにしんと夏の太陽の恵みをいっぱい浴びた茄子を炊き合わせた出会い物。 
 
 032 花菜のからし和え
心地よい歯ごたえと独特の風味、鮮やかな黄緑色が食卓に春を届ける一品です。花菜と辛子は相性が良い。
初春の花として栽培されていた物を花が咲く前のつぼみが詰まった時期の収穫し、桃の節句時分のおかずにします。
 
 
033 はものおとし
京都の夏はハモ料理です。その中で「はものおとし」は、あっさりとしていて、栄養があって、蒸し暑い京都の夏をこれで乗り切ります。 
 
 034 ばら寿司
ハレの日のご馳走には欠かせない伝統的なちらし寿司です。
 
 
035 藤寿司
丹波黒大豆を使った祝いの行事に食べる寿司。黒豆の煮汁を入れて炊きあげるため、炊きあがりは灰色になるが、合わせ酢を入れると鮮やかな赤紫色に変わる。 
 
 036 伏見とうがらし煮
伏見とうがらしをゆでて、じゃこと濃いめの味に煮こみます。夏の食欲がない時期に、ごはんのあてにたっぷり作り置きをします。
 
 
037 ふろふきだいこん
聖護院ダイコンを昆布だしで柔らかくなるまで煮て、白柚子味噌をたっぷりかけていただきます。冷え切った身体でふうふうと息を吹きかけて食べる冬のおばんざい。 
 
 038 へしこ
「へしこ」は、丹後特産の水産加工品です。「さば」や「いわし」などの魚を米糠と塩で、長期間漬け込み熟成させたものです。お茶漬けや温かいご飯にのせて食べるのが、一般的ですが、ちょっと工夫すれば、いろいろな料理に使え、たいへんおいしくいただけます。
 
 
039 ぼたん鍋
ぼたん鍋といえば、みそ仕立てでぐつぐつ煮込むのが主流ですが、薄く切った猪(しし)肉を特製スープでさっと煮て、あつあつをポン酢で食べる、しゃぶしゃぶ風です。イノシシの骨でとったスープが肉のうまみとからみ、さらにポン酢がコクのある味わいを引き立てます。 
 
 040 みず菜とおあげの炊いたん
だし汁(かつお味)で大根が透き通るまで煮て、油抜きした油揚げを入れ、砂糖・味醂・塩・醤油で味を調えます。盛り付ける直前にみず菜を入れて歯ごたえを残したままで火を止めます。
 
 
041 水無月
京都では、古くより6月30日の夏越し(なごし)の祓(はらえ)には、 夏に病にかからぬように、これからの半年を災厄なくすごせるようにと水無月をいただきます。??水無月に託された思いは、夏を乗り切るための当時は貴重品だった氷をその形で表し、 小豆の厄祓を食べて浄化させることでした。 
 
 042 湯豆腐
鍋に昆布を敷き、水を張った中に一口大に切った豆腐を入れ、温まったところを引き揚げてつけダレで食べます。豆腐、水、昆布だけが材料であるからそれぞれに高品質なものが求められます。特に水が良質であることは絶対条件であり、京都のものが名高いのもその所以です。
 
 
043 湯葉料理
良質の大豆を原料に作った豆乳を熱したときに表面にできる薄い膜のことで、大豆の香りと旨味が凝縮された京名物の一つです。  
 

 京都では、以上のようなお料理があげられていた。 

 私は京都市内で育ったので、一口に京都のお料理と言われても、馴染みのないものもあった。

 だが、地方名も載せられていると行った親切ぶりには、感心した。

 水無月は黒(黒糖)、かしわ餅の味噌餡も含めましょう・・・。しっぽくは?にしんそばは?京都じゃないの…といった疑問も感じないでもない。

 しかし、全体のバランスを考えると、楽しめる内容にまとめられていた。

 

 

 あなたの好きな郷土料理は、どんなお料理でしょう。

 懐かしい、こどものころのお味ですか?

 あなたも、お時間のある時に、ご自分のふるさとのお食事で、『農山村の郷土料理 百選』を楽しんでみませんか?

 

    (農林水産省 農山村の郷土料理 百選▼)

   http://www.rdpc.or.jp/kyoudoryouri100/

 

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『アウシュヴィッツの地獄に生きて』 ジュディス・S・ニューマン 著 朝日選書 479

2008-12-10 | 読書全般(古典など以外の一般書)

記録だけ  

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 2008年度 137冊目  

 

 『アウシュヴィッツの地獄に生きて』

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 ジュディス・S・ニューマン 著

 千頭 宣子 訳

 朝日選書 479

 1993年7月25日第1版

 209ページ 1100円+税

 

『アウシュヴィッツの地獄に生きて』を読む。

 映画やドキュメントを見るよりも、文を読む方が より鮮明に感じられる。

 血の赤、どす黒いいろ、肉体の朽ちる色彩。暴力や怒鳴り声や人々の怒りや悲しみ、残虐性までもが、鮮やかな色彩として まぶたにうつる。

 苦しいまでの色の数々がこちらに伝わり、苦しい。

 おそらく、この本に出てくるよりもひどい事が、日常的に行われていたのだろうと思うと、悲しい。

 また、この本には科する程度しか出てこなかった仲間割れのひどい仕打ちなどはあまりにも悲しく、、そうせざるを得ない切なさは、私の想像を超えたものに違いない。

 私たち戦争を知らない世代にとっては 時々はこういった本などで、人間本来の一方の性質と集団心理の残虐性を再確認する必要があると感じる。

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『愛を乞う人』  原田美枝子  中井貴一  監督 平山秀幸

2008-12-10 | 映画

 

  『 愛を乞う人 』

    images

 感動度 ★★★★★ ★★★☆☆

 満足度 ★★★★★ ★★★★☆

 キャスト ★★★★★ ★★★★★

 お勧め度 ★★★★★ ★★★★☆

    images

 1998年 日本 

 監督 平山秀幸

 

キャスト 

 原田美枝子 

 中井貴一 

 野波麻帆 

 小日向文世 

 熊谷真美 

 小井沼愛 

 牛島ゆうき 

    images

 家族と一緒に『愛を乞う人』を見たよ。

 家族が、

「この映画は、前にも見たように思うな。」

 そうだよ、『愛を乞う人』は二回目なんだよ。

 結構好きな映画の一つなんだ。

 

 家族はCM毎に、

「丁寧につくられた映画だね。」

「いつもよりCMが多い感じがするね。」

と話しては、また、映画が始まると静か。

 いつもつっこみを加えながら見る私も、静か・・・。

 二人は、食い入るように画面を見つめていた。

 

 説明するよりも、是非楽しんでみて下さいといいたくなるような、一映画作品。

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バンダレ・アーザーリー Ⅰ (イラン) 

2008-12-08 | イラン2007~2010(6回)

 

  バンダレ・アーザーリーで出会った若者たち 

    images images images images images

 

 写真は・・・

 バンダレ・アーザーリーで出会った、男の子たち。

 底抜けに明るい若者だった。

 二十代半ばに見えるけれど。本当はかなり若い。

 息子と同い年じくらいか、それ以下かも。

 イランの人は、男女を問わず 年上に見えるよ。

 40代かなと思っても、30代男性って事が、ざらにある。

 日本人はかなり若く見られるんだ。

 ラッキーだな。

 今年も 老若男女を問わず 結構楽しくお話しできた。

 ぅん?お話って言うより、笑顔でこんにちは~って感じかな。

 私、ペルシャ語は、全く話せないよ^^;;

     images

 プレゼントもいろいろな人に、結構もらったよ^^

 家族はその都度 トギマギ。

 イランでは家族はいつも焼き餅を焼いてるかな^^

 かわいいな。

 バンダレ・アーザーリーはイランのカスピ海。

 イランの西の方向だよ。

 おっと!

 ここでは カスピ海ヨーグルトは食べられないよ・・・

 悪しからず、ね

     images   

 バンダレ・アーザーリーでは貸し切りのボート船に乗った。

 3時間くらい、ゆっくりしたよ。

 野鳥が美しかったな。

 蓮の葉がいっぱいだったけど、花は咲いてなかった。

 季節的に、無理だよね。

 だって、九月下旬だったんだもの・・・。

 

 カスピ海で野鳥が戯れる一方、バザールでは家鴨どころじゃない。

 白鳥まで売ってた^^;;

 昼には前を向いていた鳥たちは、夕方には鶏と仲良くまぁるくなって、餌を食べていた。

 白鳥も家鴨も鴨も鶏も、同じ扱い。

 仲良く食べていた。

 不思議な光景。

     images

 キャビアは食べることができなかった。

 十月解禁なんだって。

 イラン人は高くて食べないんだそうだ。

 ほとんどが輸出用。

     images

 アイスクリーム屋のおやじさんは、いろいろなことを教えてくれたな。

 イランのこと、日本のこと・・・。

 この親父さんも、かって日本に来て、働いていたそうだ。

 日本に来て働いていた人たちはとっても親切。 

 日本語も上手で、私でも会話が成り立つ。

 懐かしがって、いっぱい話してくれるんだ。

 話し出したら、時間知らずな人が多いな。

 これ飲め、これ食べてっていう具合で、いっぱいくれる。

「ラマザーンだからいいよ。」

なんて言う風にお断りをしても、

「あなたは私の客人だから・・・。」

と手厚く接して下さる。

     images  

 ちまたでは イラン人に勧められても、五回、いや十回は辞退して、それでも勧めてくれたら、本当だから、頂いてもいいっていわれているよ。

 でも、あれって、どうなのかな。

 場合によるな。

 

 本心から勧めてくれるときは、手渡ししてくれるよ。

 結構共通してると思えるのは、にこやかに笑って名前を呼びながら、必ず手渡ししてくれることが多い。

 言葉だけで聞かれるんじゃないんだ。

 例えば、

「ミセス乱鳥(マダームの場合もあり)、シュークリームとクッキー、どっちにする?」

「ミセス乱鳥、石榴ジュース、飲んでみて。これおいしいんだよ、体にもいいよ。」

といいながら、手に持たせてくれる。

 こんな具合かな。

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 イランは比較的親日の人も多いから、楽しく過ごせるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『本多勝一 「非常事態のイラクを行く」 貧困なる精神 Q集』  本多勝一 著

2008-12-07 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 (写真はイランのペルセポリスで出会った人たち。陽気に踊りを見せてくれるイラン人の明るさは、イランに登る太陽のように 眩ばゆく輝く。2008/10)

           images images images 

記録だけ  

 

2008年度 136冊目  

 

 『本多勝一

    非常事態のイラクを行く

         貧困なる精神 Q集』

             images

      

 本多 勝一 著

 朝日新聞社

 2002年12月30日第1版

 190ページ 1100円+税

 

 

 昨夜 眠る前、子守歌かわりに読書。

『本多勝一 「非常事態のイラクを行く」 貧困なる精神 Q集』を楽しむ。

 むごたらしい現実を的確に捉えて説明。カメラにも納められていた。 

 これは私にとっては 興味深い。

 感心のある方には、是非読んでいただきたい。イラクの姿を知って欲しい・・・そう思える良書だった。

 本多勝一氏は 今後も注目だな。

 

 

  本多勝一(wikipedia)があったよ^^ ▼

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%A4%9A%E5%8B%9D%E4%B8%80

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京都弁で話す 『さるかに合戦』

2008-12-06 | 民俗考・伝承・講演

 

 京都弁擬き(もどき)で話す 

 

                   『さるかに合戦』

                         images

 すんませぇん、おじゃましますぅ~

 

 むかぁし、むかし

 あるとこに、猿はんがいはったんやてぇ。

 あるひぃ(日) 猿はん 

 天気がええさかいに、歩いて行かはった。

 途中にな、 山道で猿は柿の種を拾わはったんぇ。

 もうすこぅし行かはったんやて。

 ほんなら 川のそばでな、蟹はんがおむすびを拾わはったんぇ。

 蟹はんは、

 「こなぃええもんを拾うてしもうた・・・。」  

と言わはりながら、猿さんに見せはってん。

 猿さんは、

 「うちも こない ええもん、もっとりますんぇ。」  

と、負けたはらしまへん。

 猿はんは 得意にならはって、柿の種を見せはりましたんや。

 そやけど、ほんまは猿はん、おむすびが欲しかったんや。

 蟹はんに向こうて、

 「すんまへ~ぇん。うちの柿の種と取りかえておくれやす。」  

と 手あわせて、たのまはりましたんや。

 

 蟹はんな、

 「あきまへんて。おむすびの方が 大きおすえ。かえたら、そんどす。」

と いわはってん。 

 そうしたら 猿はんかて、負けたらしまへなんだそうや。

 「柿の種は、まいたら 芽が出てくるんぇ。ようけい 実もなりますさかい。よろしおすえ。なぁて、いけずせんと、かえとくれやすな。」  

 蟹はん、それ 聞いて、

「そうどすなぁ。ほな、しゃぁないし、かえっこ しまひょか。」  

いうて、おむすびと柿の種をかえっこしはりましてん。

 猿はんな、蟹はんの前でどすえ。

 おいしそうに、おにぎりをたべはったんどす。

 えげつないでっしゃろ。

 いけすかんなぁ おもいますやろ。

 うちもどすんや。

 

 蟹はんどすか?

 泣きそうな顔 したはりましたんやて。

 そやけど、気ぃ なおさはって、家 かえらはったんどす。

 蟹はん 家に帰ってなぁ、柿の種をうえはったんやて。

 えらおすなぁ。

 うちら、頭 あがらしまへん。

 

「はよぅ、おおきぃ おなりやす。はよぅ、おおきぃ おなりやす。」

言うては、水をやらはったんやて。

 ほな、柿はどんどんどんどん大きいならはって、おいしそうな実がなったんやそうや。

 ふしぎどすなぁ。

 神さん、みたはるんでっしゃろなぁ。

 

 そやけど、蟹はんは木に登れへんのどす。

 蟹はん、こまらはりましてん。

 

 ちょうど ええとこに 猿はんがきはって、蟹はん実をとったげる いわはるんどすわ。

「おおきに。たしかります。とっとうくれやす。」

て、いわはったんやて。

 蟹はんは よろしゅう たのまはりましたんや。

 

 そやのに 猿はん

 木に登って赤そうな実、自分ばっかり食べたはるんどす。

 ずるいんやんなぁ。

 

 しびれきらさはった蟹はんは、

「うちにも一つ、おくれやす。」

 すると、猿はん 

 蟹はんめがけて 青い柿のみぃ(実)を、力一杯に投げはりましたんや。

 ほんで 大けがどすわ。

 そりゃ、かわいそうどしたぇ。

 うちら みてられ しまへん。

 

 噂を聞いた蜂はんやら臼はんやら ええとこおますぇ。

 猿はんに お灸すえはりましたんや。

 そぅやけど・・・

 後は、うちの口からは いえまへんなぁ。

 なんや、えらい 騒ぎやったちゅう 話どすえ。

 

 なんや 聞いた話では 

 猿はん、亡くなってしまわはったちゅう はなしどすわ。

 そやけど うちから聞いたて、いわんといておくれやっしゃ。

 これどっしゃかい(手を合わせて、拝む)

 たのみますぇ。

 

              おやかまっさんどした

                              images

 

 (注意・京都弁といっても土地や職業によって随分言葉が違います。私は京都市内の山鉾町で生まれ育ちましたが、西陣の方や伝統工芸の職人さんなどは、もっと京都らしい言葉をお話しされていますことを、付け加えておきます。)

(注意・おやかまっさんどしたは昔話の結びの言葉ではありません。私自身がこどものころ使っていた話し言葉です。家におじゃまして 帰る時に、友達のお母さんに当てたご挨拶です。『ありがとうございました。(おじゃまして やかましくいたしました。ありがとう)』くらいの感覚で使っていました。歌舞伎などでは『おやかましゅうございました。』という台詞で話されます。)

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