乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

十干十二支(干支・えと)雑感

2008年12月15日 | 民俗考・伝承・講演

 (写真は大阪の民族学博物館ないに展示されていた、タイの『占星術書』)

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  干支雑感

 

 今年もあとわずかとなりました。

 干支のねずみともお別れ。

 次は丑年ですね。

 

 干支は別名、十干十二支(じっかんじゅうにし) といいます。

 干支は、中国では『えと』ではなく『かんし』です。

 中国では古代から干支の考え方がありました。

 年暦に用いたのはかなり後の、前漢時代(前202~後8)。

 十干十二支は五まわりで還暦。

 元に戻ります。

 還暦でも赤の着物を着るのは、『中国の吉祥』からきているのでしょうか。

 それとも、民俗学者の故宮田登氏が記されている『火信仰』『山信仰』から きているのでしょうか。

 ちなみに還暦の時にも食べる赤飯の赤は、『火』に見立てているそうです。

 

 日本では動物にたたえますが、これも元の意味にはなかったとのことです。

 こういった例は他にもよく見られます。

 今朝読み始めた宮田登著の『ケガレの民俗誌』の冒頭には、『友引』などを例にとって説明がありました。

 こういった友引などの暦も、江戸時代にはいわれがなく、もっとのちに暦に載せられたとのことです。

 そう考えると、干支の十二支(動物)はいつ後と言われるようになったのか、少々興味が生じます。

 

 日本のむかしばなしに十二支の動物運動会の話がありますが、微笑ましくて好きです。

 口承が広まり、後々から考えると歴史となる・・・

 こう考えると、何だかロマンを感じます。

      

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
干支の話 (深堀大三郎)
2008-12-15 16:51:30
面白く読ませていただきました。
写真も、ねずみから牛へと。この牛は、僕がトナカイと錯覚したものでしたね。
いよいよ、宮田登の本を探して読まなくっちゃなりませんね。
今日も、梅田の古書街の近くを通ったのですが、時間がなくてよれませんでした。
時間をつくって行きたいと思っています。
いろいろと教えていただいて本当に感謝しています。
返信する
明日のお話も楽しみです☆^^☆ (深堀大三郎 様)
2008-12-15 22:21:38
コメントをありがとうございます。
とってもうれしいです。

キャハハ・・・
トナカイの時にはつまらない洒落に、わざとのっていただいて、感謝しています^^
         ありがとう☆^^☆


《宮田登ですが・・・》
最終で読んだ『宮田登日本を語る14』にはとりあえずは載っていませんでした。
以前私が読んだものには、載っていたものも多かったです。
14は外してくくださいね^^

今日から読み始めた『ケガレの民俗誌』(差別の文化要因)は、全体を通して結構多く載っています。
今朝カラ読み始めましたが、まだ半分です^^
でも参考になるかどうか・・・。
また、載っている本があれば、よろしければ その都度お知らせしますね^^

深堀大三郎さん、古本屋さんはカッパ横町ですか?
行きたいな^^
見るだけでも、ワクワクしますね。

深堀大三郎さんは本はお買いになられる方なのですね。
家族と一緒です(笑み)
私も独身の頃は買っていたのですが、置き場に困り、今は自分の分はあきらめています。

今年買った本はわずか20冊程度。
そのうちの宝物は『謡曲200番集』と『歌舞伎名作事典』です^^;;


深堀大三郎さん、
こちらこそ、いつもいろいろと教えていただいて、感謝しています。
ありがとうございます☆☆

ブログも毎日楽しませていただいて、勉強させていただいています☆
明日のお話も楽しみです☆^^☆
返信する
干支 (さち)
2008-12-16 09:17:02
おはようございます。失礼します。楽しく、読みました。十干十二支は、初めてです。じっかんじゅうにしなんて、読めません。私は干支が、えとと読むのも、難しいです。 干支がかんしなんですか。監視と入れると、本当に干支と、出てきました。とても勉強になりました。来年はうし年ですね。どんな年なのかなと思います。
返信する
干支 (さち 様)
2008-12-16 10:49:37
干支 エトセトラをありがとうございます。
何だか、早口言葉みたい。
とっても楽しかったです。

来年はどんな年になるんでしょうか。
いい時間、いい年に、いい人生・・・
素敵な時間を過ごしたいです。

ちまたでは新型鳥インフルエンザの話題も多いですね。
怖い~~。
鳥、悪者になっちゃうんでしょうか。
乱鳥って名前は、まずいでしょうか・・・。
嫌だな^^;;

来年は丑年ですね。
ゆっくり考えて、まわりを見ながら、こつこつ着実に前に進もうと思います☆^^☆
返信する
干支 (綾子)
2008-12-17 09:37:21
楽しい話ですね。12月になると、こういう話は、いいなと思います。干支の、動物たちの、運動会は、後でつくったのですね。信じていました。写真は、占星術書なのですか。楽しい、絵ですね。見てみたいです。
返信する
干支 (綾子 様)
2008-12-17 22:46:37
 コメントをありがとうございます。
 とってもうれしいです。

 本当。
 動物の運動会の民話は、楽しいですね。

「おばあちゃん、もうすぐ来年?」
「あぁ、そうじゃなぁ。」
「来年は何?来年もねずみさんなん?」
「あぁ、そうじゃなぁ。もうもうさんじゃなぁ。」
「もうもうさんって、なんなん?」
「あぁ、そうじゃなぁ。牛じゃな。」
「順番、決まってるん?」
「あぁ、そうじゃなぁ。」
「全部言えるん?」
「あぁ、そうじゃなぁ。」
「何で順番決まってるん?」
「あぁ、そうじゃなぁ。それはなぁ……。」

「むかぁし むかし…」

 師走の寒い夜、いろり端でお婆ちゃまが干支の順番のお話をつくって 孫にお話しされたのでしょうか。
 考えると、ほくそ笑んでしまいます☆^^☆

 はぁやくこいこい、お正月~~だったのでしょうね☆


 写真は、タイの占星術書です。
 楽しい絵ですね^^
返信する

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