『年中行事絵巻』57 【巻八 騎射】 4 中央公論社 小松茂実 日本絵巻大成 巻八 終わり
『年中行事絵巻』【巻八 騎射】
上の写真にはありませんが、
二十五紙〜二十七紙
穏座の饗
穏座は (本書 小松茂実 日本絵巻大成)
くつろぎ、落ち着くこと。またその場所という意味
= 簡単な酒宴
穏座とは (デジタル大辞泉)
1 大饗などのとき、正式の宴のあとで、管弦舞楽を催し歓談を行う、くつろいだ席。おんのざ。→宴の座
2 野菜・果物などの、盛りが過ぎたあとにできたもの。
穏座とは 〘名〙(精選版 日本国語大辞典)
① (━する) くつろぎ、落ち着くこと。また、その場所。安心できる場所。 ※土井本周易抄(1477)五「初六は穏座せぬなりぞ」 〔蘇軾‐遷居臨皐亭詩〕
② 朝廷の節宴、臣下の大饗(たいきょう)などの時、正式の勧杯(けんぱい)のあとで席を改め、酒宴、奏楽、演舞などの興を催す所。また、そのこと。おんのざ。⇔宴座(えんのざ)。
※延喜式(927)一一「三献訖参議已上出着二東廊一。頃之入レ自二北戸一。更着二穏座一」
③ 食事の最後に出る食べ物(日葡辞書(1603‐04))。
④ ③から転じて、物の盛りの過ぎたもの。特に、果物、野菜などの盛りの時期を過ぎたもの。また、その時期。→おんざ(穏座)の初物。〔日葡辞書(1603‐04)〕
「埒」は、「かこい」や「しきり」、または「範囲」という意味です。
「けじめ」という意味合いもある。
埒とは
馬場の周りの囲い。
物事の区切りやけじめ
騎射が終わると、大殿屋において、響が始まる。
林歌の響
林歌の響とは(本書 小松茂実 日本絵巻大成)
穏座の饗の別名
『年中行事絵巻』【巻八 騎射】
上の写真にはありませんが、
二十七紙〜三十紙
庭には府生たちの東遊び(神遊び)が終わり、幄舎(あくしゃ)の中を退下するところ。
幄舎(あくしゃ)とは
四隅に柱を立て、棟・檐(のき)を渡して布帛(ふはく)で覆った仮小屋。
祭儀などのときに、臨時に庭に設けるもの。
幄。幄の屋(や)。あげばり。
幄(あく)とは
〘名〙 四方に柱をたて、棟(むね)、檐(のき)を渡して作った屋形にかぶせ、四方を囲う幕。
また、その小屋。神事、または、朝廷の儀式などのおりに、参列の人を入れるため、臨時に庭に設ける仮屋。
あげばり。幄の屋。幄舎。幄屋。
府生の楽人
笏拍子
笛
篳篥(ひちりき)
唐櫃の中から、緑の巻絹がそれぞれの舞人に渡される。
『年中行事絵巻』【巻八 騎射】
上の写真にはありませんが、
二十七紙〜三十紙
衛府の官人 二人
冠、袍(ほう)、弓
後ろに、松明二本
→ 夕暮れ
烏帽子、狩衣の男
老木の祠に向かって、柏手を打つ
中に祠でも祀られているのであろう、、、(小松茂実)
袍とは
綿入れの着物
巻八 終わり
『年中行事絵巻』六巻 部分 中央公論社 日本絵巻大成8
『年中行事絵巻』八巻 部分 中央公論社 日本絵巻大成8
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