小さな巨人堕つ

動画差し替えました。　あわてんぼうの母です（＾＾；；

８時２０分　りんは卒業しました。

昨日の様子から「水分を口にしなくなって２４時間」という目安があるので、明日当たりは・・・と思っていました。
朝起きたらすでに・・・という心残りがあったのを知ってか知らずか。
りんはちゃんと待っていてくれました。
プリンペランとビタミン剤ブレンドを持ってきたけど、　もう全然いらないって口も動かさず。
いらないのよ～って、本当によれよれしながら右へ行ったり左へ行ったり。
危なくて見ていられなくて、「もういいからじっとしていなさい」となだめてみたり。
結局はねんねの椅子の下が落ち着くみたい。

そのままじっとしていなさいね。
今日はガス屋さんが下見に来るから、トイレ掃除してくるからね。

東京ガスは水回り工事もするそうで、この間の法定点検の時にトイレタンクの水が止まらないので修理をお願いしたのです。
で　台所に行って、洗剤と雑巾をもって部屋の前を通りしなに覗いたら・・・
テントの前に出てきて、コトンと息絶えていました。
その間数分。
一言も声を上げることなく。
だから、ねんねの椅子の下にいたら、分からなかったね。
かーさんに見えるようにしたのね。

まだ暖かくやわらかな体を抱いて、しばし涙。
抱っこ嫌いの娘を思い切り抱きしめて。
最後くらい思いっきり親孝行抱っこさせなさいね。


りんは最後まで部屋を見ていたかったのでしょう。
大きな目を見開いて卒業しました。
抱っこをして、もうねんねよって目を閉じさせて。
それでも薄目開けて見ているんですよ（＾＾）


りんらしくない　優しいまなざしだこと。
満足したのかな。
オチリには、すこーしやわらか丸、というより匂いからして盲腸糞だな。
消化器系は、最後までしっかり働いていたのね。

おとーさんもママちんもまだ部屋の中。
まだ言わないで、母娘だけの時間にしましょうね。
そうそう　お台所片づけなくちゃいけないのよ。
りんを抱いて、台所へ。


りんちゃん　おかーさんね　本当はシミおにーちゃんみたいに、一緒にお台所したかったのよ。
久しぶりにシミのようにスリングで抱っこ。
スリングでウサギを抱く感覚を、久しぶりに味わいました。
うん　この重みよね。
なんだか生前より重く感じます。


お話しながら一緒に流しを片付けて（いつもどんだけ片づけてないのよ～！）
レンジもきれいにして、楽しいね～♪
あちらこちらと洗ったり拭いたり片づけたり。
小一時間もしたでしょうか。
うさぎと一緒に家事をするって、本当に楽しいのです。

終わって　山口先生に連絡しました。
このままにしようって思っていたのですが、もしも先生が残念に思うなら・・・
そう　剖検は人間の答え合わせですもの。
折り返し連絡があり、「もしもさせていただけるなら・・・」

はーい　
りんちゃん　先生にお礼してきなさい。
沢山沢山　心配して一生懸命尽くしてくださったんだから、お礼代わりに行ってらっしゃい。

お昼にりんをお渡ししました。
今日も診察室はいっぱいですから、診察の様子を見てということで、明日までお泊り。
「一生懸命勉強させていただきますｍ（_ _）ｍ」
なじみのスタッフさんがお迎えしてくれました。

さて　きち先生にも連絡しなくちゃね。
山内先生にも、お知らせしなくちゃ。
かーさんのウサギ道が終了した事、曽我先生にもご挨拶しなきゃね。
そして皆さま　絶大なるご助力　ありがとうございました。
こうして母娘は、無事に卒業することができましたｍ（_ _）ｍ


昨晩のりんの様子です。
本当に一生懸命に生き抜きました。
（朝　慌てて前の動画を乗せちゃった：笑　読み返したらなんか元気だなぁって気が付きました）



朝　Amazonからワンラックミルクと、パールちゃんから稲わらが届きました。
試せなかったね～　ちょっと残念。ぜひとも試してみたかったな。
稲わらとワンラックは、ちゅんちき家で試してもらおう♪

もう食べないって

いつものシリンジを差し出しても、あまり反応がありません。
どうにか少しずつ飲ませましたが、最後の一滴は「もうしんどいからいらない」って感じに他所むかれちゃいました。

うん　もう体がきついんだね。
すこーしメタカム入れてみたから。
きもーち抗生物質入れてみたから。
それでちょこっとでも楽になるといいね。

メタカム（痛み止め）も抗生物質も、腎臓には悪いけど、もうここまで来たらたいして変わらないでしょ。
ならば、ちょこっとでも楽になった方がいい。

しかし　なんて強心臓なんでしょう。
ある日突然心停止・・・・なんて話が昔ありましたが、　ナイナイ！　りんに限ってそれはないよ～
こんなに強い心臓は、そうあるものじゃありません。
いくら気力があっても、気力じゃ心臓はもたな・・・・・・
イヤ　あるな　私の実母がそうだったもの。
子供がまだ幼いから　その一心で、本当にボロボロになるまで心臓を使いつくしたっけ。
主治医も剖検して「ここまでもてば、医者として本望です」と言わせたほど、頑張った。
りんも　心が強いんだね。
心臓だけじゃなく、心も強いのね。
せっかくこの世に生まれてきたからって、一生懸命生きつくそうとしているんだわね。

そうよ！　これがいきるってことなのわよ！！　


そうだわね～
りんちゃん　すごいよ　　
かーさんも　これからも頑張らなくちゃね。
せっかく生まれてきたのなら、生きられるだけ一生懸命生きなくちゃいけないわね。
途中で放り投げたりしちゃ　いけないわね。
丁寧に　きちんと　生きていかなきゃね。



今　お野菜を入れてきました。
そうしたら　ふらふらしながらも、口にしようとします。
食べたいんだね。
でも食べる力が足りないのね。
微塵切りにしたら食べやすいかもと、それも出して見ました。
ふらふらするのは、アシドーシスを起こしているからかもしれない。
食べる気持ちはあっても、もうボーっとしているのかも。
本当に　人間のように話せないから、状態が分からないのが悔しいですね。
食べようとするのは　生きようとするのと同じ。
悔しいね　りんちゃん　　　本当に悔しいね。

よこしゅのよ！！

だんだん　ビタミン剤+プリンペランの要求が、激しくなります。
夜など、シリンジ見ただけで身を乗り出して、咥えて引っ張るんです。
その気力があるなら、何か食べてほしい・・・（－－）

で、この際何でもやってみよう♪　で、リポビタンをシリンジに入れてみたのですが、「そんなの　いらないわのよ！！」ってそっぽむかれました。
とても甘ーい焼き芋（紅東　これ砂糖なしで栗きんとんの餡にできます！！）も出してみた。
ブロッコリーの葉とつぼみ、チンゲン菜の若芽、チンゲン菜。
それに、とっても香りが良かったとちおとめ。

ぜーーーん滅～～～♪♪

何を食べて生きているんだろう？
まさに雲霞なのかと思うくらい。
目の輝きは暗くなっています。
キラキラしていない。
人間も具合が悪いと、周囲と一枚紗がかかったように間遠くなった感じになりますが、そんな感じなのかなぁ。
時折ちょこっと食べている様子も、お口もぐもぐがとってものろくて、それで租借できているのかしら？という感じ。
歯は大丈夫なはずだけど、口内炎でもできているのか？
人間でも体力抵抗力が落ちると、口内炎や歯肉炎が起きることがあります。
だからビタミン剤を欲しがるのかなぁ。
診てもらうわけにもいかないので、明日何か薬を相談してみようか。

りんの先は　まったくもって見えません。
行くたびに「おいしいのなの？」っていうので、お水をほんの少し足した（多いと絶対に飲まない）ビタミン剤をあげてみました。
ちょっと変な顔をしつつ、どうにかなめ終えました。
変なものを、最後の砦にしてくれたものです（－－）
プリンペランはそうそう量を上げるわけにはいかないし。
ビタミンだって過剰だとどうなのよ？とは思いますが、先が短いのですから、この際どうでもいいか。

動く時、ちょっとよれますが、ふらふらがひどいというわけではない。
もっとも　よほどじゃなきゃ動きませんが。
せめて箱座りしてくれれば、見た目は楽そうに見えるんだけど、りんの場合はスフィンクス座りが楽なのかもしれず・・・　そういえば、ユキが最後の時には寝そべらずにスフィンクスだったな。　呼吸が苦しい時は、その方が楽なのかもしれません。

それなのに（＠＠）

今朝は唇が黒ずんでいて、酸欠だろうなぁ　危ないなぁと思いながら出かけました。
万が一を思い描きながら、いやいやどっこいかもしれないと思い返しながら日中を過ごし、ドアを開けるなり

「りんちゃーーーん　おかーさん帰って来たよ～」

と、部屋の電気をつけたら、まだ定位置に座っていました。
あーーー　まだいてくれたんだ（＾＾）
と思って、着替えもせずに、りんの大好きなプリンペランとビタミン剤に試しに痛み止め少々加えたもの。
いちごを絞った汁。
ヤクルト。
を、それぞれシリンジに入れて持っていきました。

ビタミン剤を差し出したら「おそいわのよ！！」とばかりに、咥えて引っ張る（＠＠）
えーーー！！　まだそんな力があるのね。
いつもより少し多めにしたのだけど、せっせと飲み尽くし・・・
いちご汁とヤクルトは「いや！！」と、そっぽをむかれました（；；）
何か食べたかしら？と覗いたら、今度はブロッコリーですって・・・・・・
この間まで見向きもしなかったのに、ブロッコリーの葉とつぼみを食べていらっしゃる。
本当に少しばかりですが。
振り回されていますね～（＾＾；；；；

今日買ったリンゴは、ほんの少しだけど蜜が入っていた。
ママちんが「重いからわかるはず」というので、あれこれ持ってみて、一番重そうなのを買ったのです。
食べてくれるといいなぁ。

いったいどれだけの量で、命はつなげるんだろう。
ひとつまみも食べていないはずなのに、今日も頑張る。

りんの思うように。
なるようにしかならない。
何か他にできることはないかしら。

思いはあっちへこっちへと、振り子のように行ったり来たり。
まだ6歳だし最後の子だと思うと、余計心が戸惑います。
ウサギ道で、こんなに迷子になったことは、今までにない気がします。
帰り道、　りんは剖検をしないと決めました。
本当は知りたい。先生の役にも立つでしょう。
でも　人にいじられるのが嫌いなりんに、今まで我慢させていじりすぎるほどいじってきた。
だから　最後はいじらずにいようと思います。
身勝手だけど、剖検したことがこの先我が家で役に立つことはないのですし。

今晩も　りんはしっかり踏ん張っています。
小さな命の強さを、見せびらかすように。

人智の 外

もうほとんど食べません。
最近ははいちごもたべなかったのですが、昨日 とても香りの良いとちおとめがあったので、試しに出したら半分だけ 食べました。あとは、りんママさんが届けて くれた間引き菜（チンゲンサイかしら）を少し。
ビタミン剤とプリンペランは自分から舐めるのですが、いろはすは飲まないし、他にシリンジで飲めそうなものと考えて、今朝ハチミツを 薄めたのを差し出したのですが、嫌だそうです。
まだスフィンクス座りを堅持しているのを見ていると、りんの気概が見えるようで、悲しいとも辛いとも凄いとも思います。
これがウサギというものなのかもしれません。
弱みは見せない。
被捕食動物は、弱みを見せたら負けです。
そして本当にダメなら、潔く踏ん切りをつけます。脳内ホルモンですが、自分で心停止するんですね。
という事は、りんはまだ自分の意思で生きているんだとおもうようになりました。
病気には負けない。

本当のところはどうなんでしょう。
ひょっとして口内炎などのせい？
もしかしたら肺が炎症を起こしている？
心臓に水が溜まっている？
ならば、の人間が手助けできる事は、まだあります。

でも、人の手が触れることを嫌がる娘に、血液検査もレントゲンも、聴診すらする事はできません。
いつ何時でもショックを起こす状態になっていますから。
試しに痛み止めとか、飲ませる事は出来るかもしれません。
りんは、何を望んでいるのか…
やはりこのままそっとしておくのが、すべてなのかもしれません。
目の前の命の尊厳を、じっと感じているかーさんです。