チーママの庭とウサギたち

チーちゃんのママことチーママです。植物とウサギと戯れ、マイペースでハンドメイドをしています。

心からの感謝と冥福を祈る

2007-06-08 19:56:59 | 音楽
昼休み。他の人から「羽田健太郎さんが亡くなった」と聞く。

え~~~!!!(@@) だって、この間も番組に出てたわよ!
とばかりにネットで確認すると、確かに6月2日に亡くなっておられる。
以前から肝臓を患っていらしたらしいが、今年4月に体調を崩し入院し、復調願わず亡くなったそうだ。
享年58歳。まだまだお若い・・・・・・

羽田さんといえば、毎週日曜の「題名のない音楽会」で洒脱でユーモアあふれる語り口と、彩り豊かなピアノのテクニックで、皆に愛される進行役だった。
過日の5月27日分まで収録してあったそうで、あいにく私は6月3日はセミナーに出かけていて、番組を見ていなかった。だから、まったく知らなかった。
後任は、誰がなられるのだろう。
なかなか、あの味は出ないと思うが・・・・・・

追悼の辞で、千住明さんが「私達に五線譜の行間に音楽があると、教えてくれた」と述べられたとか。

本当に、楽譜と言うのは不思議なものである。
譜面の通りに弾けば、曲のテンポも、音の高低も強弱も。休みも弾き方も書いてあるから、音楽にはなる。
ところが、それだけでは人の心に響かない。
演奏者が、その曲にこめられた作曲家の想いを推し量り、楽器を演奏する。あるいは指揮者が。膨大とも思える音の洪水を一つの流れにまとめて、曲想を再現して、初めて本当の活きた音楽になる。
まさに、譜面の行間に作曲家がこめた想いを、読み取り再現するのである。

例えば、キラキラ星という曲がある。
誰でも知っているだろう「ドドソソララソー ファファミミレレドー」と言うメロディー。
あんな一見単純な曲でも、習い始めの子供が練習で弾くのと、名のあるヴァイオリニストが弾くのとでは、まったく別物のようになる。
ただの音の羅列が、活きた音の流れとなり、情感あふれたものになる。
ちなみに このキラキラ星。 出自不明の曲ながら、モーツァルトが変奏曲に仕立てると・・・
弾き進むうちに、和音ありぃ~の、装飾符ありぃ~の、分散和音や和声ありぃ~ので、これがあのキラキラ星かと思うほどの変化を見せる。
今の私達にとっては子供の童謡が、見事にデコラティブだったり、繊細だったりの芸術になってしまったりする。
なかなか侮れない曲である。

とまれ(ああ、古い人間だ:笑)、大上段に構えて見えるクラシックを、誰にでも聞ける生活の中に引き降ろし、毎週日曜ごとに楽しい音楽番組として楽しませてくれた、名ピアニスト兼進行役だった羽田氏の冥福を心から祈りたいと思う。感謝をこめてm(_ _)m


それにしても、やっぱり早すぎるわよ・・・・・・(TT)

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