晴耕雨読を綴る。

3.11から考え方を変えた。液状化と直下型地震に脅える日々。自然の驚異を感じながらも、共生と調和を求めていく!

メルケル首相は何のために来日したのか?

2015-03-11 05:26:37 | 政治、経済
 メルケル首相は、一体何の目的があって来日したのだろうか。対中国との関係を取り持つつもりだったのか、日本を取り巻く近隣諸国との和解を推し進めるためにアドバイスでもしようとしてきたのか、私には理解できない。勿論、自国の貿易関係を推し進めることが最大の目的のようだが、きわめて短い滞在の中で、あらぬ問題を撒き散らして言ったことだけは確実である。

 歴史認識についても、日本がこれまで如何に近隣諸国と対応してきたかも知らずに余計な波紋を広げてほしくなかった。日本は最大限に誠実に過去の過ちを認め、戦後賠償を続けてきているではないか。中国にしても然り、以前の最貧国から脱出できたのはどこのお金を使ってきたかだ。日本の莫大な資金援助と技術援助によって急激な経済発展を遂げたのをお忘れか?韓国にしても然り、過去の歴史認識ではなく、過去の恩恵を忘れ恨みつらみだけを言い続ける国民性ではないか。過去に受けた恩義に対して感謝もできない近隣諸国なのである。

 日中国交を進めた昔の政治家は偉かった。周恩来首相、まさに中国人らしい大人(タイジン)だった。鷹揚さがあった。知識も教養も抜群で日中間の過去の史実をよく理解していたお方だと思う。まさに白髪三千丈を髣髴されるようなお方だった。対する元田中首相こちらも大物政治家だったが、いかんせん鷹揚過ぎた嫌いがあろう。よっしゃ、よっしゃのお人だった。しかし、田中元首相でなければこの条約は調印に至らなかったかもしれない。

 話を戻そう、メルケル首相は脱原発を決断しそれを進めている。日本にも脱原発を薦めたらしいが、何をおっしゃっているか?あなたのところは原発王国フランスから電力を買っているではないか。それをやまられますか?周りが地続きのヨーロッパと島国である日本とは訳が違うのである。ドイツにおいて長期政権を維持しているようだが、あまり余計なおせっかいは止めたほうがいい。

 あなたの日本に対するご忠告を早速利用してそれを言いふらす隣国があるということをお忘れか。21世紀は経済力だけが力を表す指標ではなくなるかもしれない。今争いが起きているのはほとんどが宗教問題ではないか。民主主義、信教の自由、国際法の遵守、人権尊重、これらがない国とはお付き合いするのもはばかれる大事な価値観である。 

 
 今朝は冬に逆戻りしたような寒さであるが、メルケル反応で寝て入られなかった。