昔から人込みが嫌いで満員電車なんてまっぴら御免なのです。
そんな うに猿がGWに東京発の新幹線に乗ったのよ。
通路まで人が溢れ、自動ドアも開きっぱなしで、皆大きな荷物を持っていてそこに座り込んじゃう子供なんかもいてさ。
そんな個体距離を無視した空間の中、明らかに酔っぱらって東北訛りで片腕が無いオッサンがオバチャンと うに猿に話しかけてくるのよ。
最初は2人でオッチャンの話を聞いていた感じだったのだが、次々と乗車してくる客に押し流されて、いつの間にか うに猿だけが奥へ追いやられたのよ。
オバチャン独りになっても最初は適当に相槌を打っていたんだけどさ、いつまでも話が終わらないのよ。
何度も話しかけられるうちに遂にブチキレたらしく、これ以上無いって嫌な顔してるの。
人間イライラも頂点に達すると、至近距離で逃げようが無くても、あそこまで嫌な顔が出来るんだな。ってね。
自分は出稼ぎで久し振りに帰省するって話を何度も何度も話していたよ。
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苦役列車 (新潮文庫) 価格:¥ 420(税込) 発売日:2012-04-19 |
テレビで毒を吐いている姿から想像した通りの内容と好みの面白さでした。