こころの声に耳をすませて

あの結婚生活は何だったのだろう?不可解な夫の言動はモラル・ハラスメントだった…と知ったウメの回想エッセー。

「きれい好き」ではなく

2005-10-02 23:42:27 | モラ夫の特徴
 夫はよく「俺はきれい好きなんだ」と言っていた。自分が出かけるときには(自分で買った)高級ブランドの服を着、ディオールの香水までつけていたモラ夫。ええ格好しいのモラ夫。

 しかし、夫の実態は“きれい好き”なのではなく、“きれいにさせるのが好き”なのだ。夫はむしろ私から言わせれば“汚い好き”だった。夫は無頓着に家の中を汚し続け、それを片付けるのは常に私だった。私はいつも片付ける側だったので、なるべく汚さないように、片付けの手間がかからないように行動するのだが、夫はまったくお構いなしだった。汚すことに関して全く気を遣わなかったし、汚しても自分できれいにすることはほとんどなかった。そして「家の中が汚い」と怒っていたのだった。
 では、夫の“実は汚い好き”の程度がどのようなものであるかを説明したい。

 不潔度レベル1…出しっぱなし、置きっぱなし、やりっぱなし
 いろいろなモノをよくそこらに置きっぱなしにした。服や靴下をリビングでぬいだら、床や椅子の上にほったらかし。自分の本や郵便物、書類、雑誌を読み、テーブルの上にどんどん積み重ねていく。下手に片づけると「あの本がなくなった」と怒った。水やコーヒー、ジュースを飲むたびに新しいコップを出し、台所に並べていく(自分でさっとゆすぐことは絶対しない)。新聞は読んだ後はくしゃくしゃにしてそこらにほっておく。ティッシュで手や口を拭き、その汚れたティッシュを丸めてテーブルの上に置く。「ゴミはゴミ箱に捨ててね」と、何度言ったことか。ハサミ、ボールペン、セロテープなどを使った後も出しっぱなし。

 不潔度レベル2…食べかす
 夫はよく食べ物をこぼした。食事の後食器を下げると、夫の座っていたテーブルの上には食べ物のかすが散らばっていた(フランスパンなんて食べると大変!)。椅子の上やテーブルの下にもかすが落ちていた。鍋なんかをすると、鍋から自分の小鉢に取り分けるとき、夫はボタボタと汁などをよく垂らしていた。

 不潔度レベル5…手を洗わない
 夫はあまり手を洗わなかった。外から帰ってきたときも洗わないし、トイレから出た後も手を洗わない。初めは何度か洗うよう「お願い」したが、もうあきらめた。

 不潔度レベル7…ハンカチの使い方
 私は、ハンカチというのは洗った手を拭いたり、汗を拭いたりするものだと思っている。しかし夫は違った。レストランなどで食事をし、口の周りが汚れるとハンカチで拭く。そしてハンカチで鼻をかんだとき、私は目をむき、「ぎゃ~!」と叫びたい気持ちを抑えていた。そのハンカチはいったい誰が洗うんだ!(←私の心の叫び)
 
 不潔度レベル9…これ以上読むとあまりの汚さに気分が悪くなる恐れがあります。十分注意してください!
 夫は洗面所で顔を洗ったり歯を磨いているときに、痰がでるとそのまま洗面所に吐き出した。また、鼻を手でかんで、洗面所に流した。でもそれは流れないんじゃ~!!(←私の心の叫び)洗面所のフィルターの網をふさぎ、水が流れていかなくなる。夫はそれでも気にせずに歯磨きを続け、洗面台に汚れた水が流れずにたまっていたこともよくあった。私はまた「ぎゃ~!!!」と言いたいのをこらえ、そのどろどろフィルターを洗う。自分の手が腐りそうな気分になった。夫には痰はティッシュに出すように伝えたが、睨まれただけだった。

 不潔度レベル10…(不潔警報です。覚悟してお読み下さい…。)
 夫はよく下痢をした。気に入らないことがあるとすぐ腸に響くらしい。「私のせいで」怒ると下痢をした。職場でストレスをためては下痢をした。そんなとき…どうも夫はトイレに入ると便意の催すまま思いっきり力むらしい。バリバリッと(すみませんね…)すごい音が外にまで聞こえ、しばらくすると夫は眉間にシワを寄せてトイレから出てくる。その後の便器は見るに耐えない。「こんなところにまで!?」と思うくらい、散っているのだ…。自分で汚したら自分で掃除してくれ~~!!と、夫に言えない私は吐き気を催しながらトイレを掃除する…。

 そんな夫は、私が食後の片付けをし洗った食器をそのままふせておくと、「食器をぬれたまま放置しておくと、そこから菌が繁殖するだろう!すぐにフキンで拭け!」と偉そうに言っていた。私は「おまえが家にいるだけで菌が繁殖するんだよ!」と言いたかったが黙っていた。はぁ~。

今、夫の家の中はどうなっているのだろう。いや、どうなっていたって私には関係ないことだ。好きなだけ汚してくれ。そして「俺はきれい好き」と言い続けてくれ。

読んでくださった方、失礼いたしました。 

2 コメント

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ぬぉぉぉ~!!! (nasa)
2005-10-04 16:19:12
ウメさん、こんにちは!



ブログ、回を重ねる毎にウメさんの文才にも益々磨きがかかってきましたね。

ウメさんの「叫び」が聞こえてきそうな位リアルでGood Job!(笑)



「自称 きれい好き」→「実は不潔度レベル最上級!」で「ええ格好しい」で「お気に入りの香水」で体臭を誤魔化している所(笑)私の元モラ夫とソックリです。

恐ろしい事に不潔度レベル1~10まで全部クリヤしておりました...。



私はレベル10の時点で「自分で汚したら自分で掃除してくれ~~!!」と懇願しましたが、「オマエが潔癖過ぎる、オレをバイ菌扱いするのか!」と逆ギレ、モラ義母に「嫁が潔癖で汚すなと怒られるのでストレスでオカシクなりそうだ。」とチクっていましたっけ...。



ホント、「あなたなんか、バイ菌以下です。」と言ってやりたいですね!

モラ実家も汚部屋でしたし、今はモラ夫が一人暮らす家はゴミ溜め状態なんだろうな、と思います。ま、どうでもいいけど(笑)



ウメさ~ん!私達、お掃除メイドさんではないのですし(笑)キッタナイ夫にサヨナラ出来て良かったですね!



”奴ら”は「チリとゴミ」位しか共生可能な物体はいないのですから...。

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ありがとうございます! (nasaさんへ)
2005-10-04 21:13:37
nasaさん、こんばんは!

実はこの記事を書いた後、ふとnasaさんを思い出していたのですよ~。

以前、某掲示板で「ええ格好しいのモラ」「実は汚いモラ」について話題になったとき、

nasaさんも、同じようなことを言われていたな~と思っていたのです。

だからnasaさんが訪問し共感してくださってとても嬉しかったです!



しかもレベル10まで同じとは…モラ恐るべし!

ほんとに、外面と内面とのギャップが凄すぎますよね。

モラ夫との生活はまさに「不毛」でしたね。

何も育たない、何とも共存できない…

だから、共存できるのは「チリとゴミ」のみ。



お互いに、キッタナイ汚っ吐(オット!?)とお別れできてよかったですよね!!

nasaさん、握手っ!!  

           ウメより 







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