苦楽の彼岸~クサガメ飼育記~

2008年1月2日クサガメの飼育開始。
名前は「デカ長」と「ちび犬」。

他に生活や料理、山歩きのことなども。

1月10日 ちび犬の鋭い嗅覚がとらえたのは? 

2009年01月10日 | ちび犬

ザバァーッ!!
ちび犬「ん!?なんだこの好い匂い?」


ちび犬「この甘くて、郷愁を感じさせる懐かしい匂い」
デカ長「えー、マジでマジで。クンクン」


ちび犬「そこかぁっ!!!」


そうでーす。大阪の四天王寺近くの「源氏堂」さんのカメカステラでーす。


ちび犬「なんて神々しいお姿!!さぞや美味だろうに」
デカ長「食う食う!!」


umeboc「・・・あ、もう全部食っちゃった」


ちび犬「ちぃぃっー!!!この腐れ外道がぁぁ!!」


百貨店にて、開催中のイベントに出店されていたところを偶然通りかかり、
うめ子「えぇーっ(マスオさん風)!カメカステラー!」
umeboc「えぇーっ(マスオさん風)!買おう!」
と、衝動買いしてしまったのでした。
さらに、実はこの手のベビーカステラが好きな我が家も納得の美味さ。
さすが明治42年創業「源氏堂」。亀飼いとしてプッシュします。
(あのカステラ用の亀型鉄板が欲しい)



~~~~~~umebocのひとり言~~~~~~~~~~~~~

めっきり寒くなってきました。とくに大阪は今日から本格的に寒いです。
さて、今日は「さぬきうどん」について語りたいと思います。
そう、あれは忘れもしない、いつ頃だったか(忘れてるー)、
そうそう、19歳頃(10年以上前)のこと、香川にバスフィッシングに遠征したときのことです。
釣りを終え、腹を空かせたボクは、軽く食事をするために車を近辺に走らせました。
ところが、いけどもいけども、食い物屋さんがありません。とことんありません。ときたま目にするのは喫茶店とうどん屋くらいです。
当時のボクは、うどんという食い物を否定していました。
だって、あんな小麦粉を捏ねて細長くしただけのフニャけた麺類など、素麺にも及ばないものだと思っていたからです。
しかし、周囲は田んぼと遠くに山、ちらほらと民家が見えるくらいで、ほんとうに何もありません。そうなってくると、もう空腹をなんとかして満たしたくてたまらなくなってくるものです。
しかたなくボクは、もの凄く妥協して一軒のうどん屋に入ることにしました。

中は安っぽい食堂風、ただし、わりかし盛況です。そこでボクは、何かただならぬ雰囲気を感じました。
まず、入ってくる客、皆が「ぶっかけ」「ぶっかけ」と、わけのわからない注文をしているのです。メニューを見てみると、確かに「ぶっかけ」という、うどんがあることがわかりました。
汁をぶっかけているのだろう、というくらいの推理はすることができました。そして、これだけ皆が注文しているのだから、この店の定番のうどんで、さぞ美味しいのだろうと判断することもできました。
そういうわけでボクは「生じょうゆうどん」を注文しました。
(いや、ぶっかけ注文しろよ!)
だって、醤油のうどんだぜ!?
そんなうどん聞いたことない。醤油好きとしてはほおっておけないだろ。

ショウガと大根がおろし金と一緒に持って来られました。その後、つやつやに茹でられ、冷たく水で締められたうどんが丼に入って登場しました。
・・まったく食べ方がわかりません。しょうゆのダシも入っていません。
umeboc「これはいったいどうやって食べるのでしょう?」
おばちゃん「あ、そこの醤油、2まわしくらいかけてネ。かけすぎると駄目」
机の上にある普通の醤油さしから、慎重に醤油をかけ、大根を剃りおろし、ガッ混ぜ合わせていっきにすすり込みました。
umeboc「なんじゃこりゃーーーー!!!!!!!」
なんじゃこりゃー、この腰、滑らかさ、太さ、そしてのど越し。
今までのうどんに対する見方が900度変わりました!

もう本当に目から鱗、いや口から目玉が落ちるくらいの衝撃でした。
それからというもの、ボクは熱烈なうどんファンへと変ぼうし、香川に行く毎にうどんを食べ歩くようになったのでした。
そして「カトキチ」の冷凍うどんをこよなく愛する男になってしまったのでした。
当時のボクに、うどんの美味さを発見させてくれたうどん屋さんは、善通寺市にある「山下」という店です。偶然にも腰のある美味いうどん屋さんとして、香川のうどん通からも「善通寺一」という評価を得ているような名店だったのです。
本当にあの店で食べることができて、幸運でした。あの出会いがなければ「さぬきうどん」の美味さを知らないまま歳を重ねるところでした。

あ、長くなりました。うどんに対する情熱のなせるわざですね。
この前も「山下」行ってきました。それで確信しましたが、大阪にある「さぬきうどん」屋さんでは、本場にはまったく及ばないです。まず価格。そして、田舎の奇麗な冷たい水。さらに独特の雰囲気。あー、うどん食べたい。